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利光 恵トシミツ メグミ (Megumi Toshimitsu) 女性 1971年生まれ
所属臨床心理学専攻  心理カウンセリング学科
准教授
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2023/08/18 更新

プロフィール

学歴
平成 6年 3月 大分大学教育学部養護学校教員養成課程卒業
平成 8年 4月 九州大学大学院教育学研究科教育心理学専攻(修士課程)入学
平成10年 3月 九州大学大学院教育学研究科教育心理学専攻(修士課程)修了
平成10年 3月 修士(教育心理学)取得 
平成10年 4月 九州大学大学院人間環境学府人間共生システムコース博士後期課程進学
平成13年 3月 九州大学大学院人間環境学府人間共生システムコース博士後期課程単位取得後満期退学
職歴
平成 6年 4月 九州大学大学院人間環境学府附属発達臨床心理センター発達相談部門 臨床員 (平成14年 3月まで)
平成 9年 4月 久留米市幼児教育研究所行動訓練ポプラ学級 非常勤講師 (平成28年 3月まで)
平成10年 4月 福岡市東区保健所ことばの相談 非常勤講師 (平成13年 3月まで)
平成13年 4月 九州大学大学院人間環境学府附属発達臨床心理センター発達相談部門 主任 (平成14年 3月まで)
平成13年 4月 福岡市立発達教育センター 自立活動 非常勤講師 (平成14年 3月まで)
平成14年 4月 西九州大学健康福祉学部社会福祉学科 講師 (平成20年 3月まで)
平成20年 4月 西九州大学健康福祉学部社会福祉学科 准教授 (平成26年 3月まで)
平成26年 4月 西九州大学子ども学部心理カウンセリング学科 准教授 (現在に至る)
専門分野
障害児臨床心理学
研究テーマ
発達障害児とその家族への早期心理支援
共同研究
所属学会
日本心理学会
日本心理臨床学会
日本自閉症スペクトラム学会
日本発達障害学会
日本福祉心理学会
日本グリーフ&ビリーブメント学会
日本コミュニティ心理学会
学会・社会活動
学会賞等
研究者からの一言アピール
オフィスアワー
時間:火曜日 13:00~16:10
場所:佐賀キャンパス 5号館 5階 研究室

教育・研究業績一覧

著書・論文等
【著書】
公認心理師の基礎と実践17 福祉心理学 第2部 福祉心理学的心理支援の実際 第12章 家族・職員への心理支援の実際
2018/08  共著 遠見書房 
 【概要】公認心理師の職務には、要支援者の支援だけではなく、その家族や関係者への心理的支援が求められる。本章では、障害児・者の家族の心理的特徴、ならびにその心理的支援について、実践を踏まえ述べた。
168-174ページ
長野恵子・利光 恵・藤岡孝志
【学術論文】
自閉症児の『自発性』に 対する援助に関する一考察 -動作法場面からの検討-
2008/12  単著 西九州大学臨床心理相談室紀要 臨床心理相談研究 第1巻 pp.3-8
【学術論文】
発達障害児とその家族に対する子育て支援-ロールプレイングによる研究の効果について-
2008/12 雑誌 単著 西九州大学臨床心理相談室紀要 臨床心理相談研究 第4巻 pp.57-59
 【概要】発達障害児とその家族への長期余暇支援に参加した大学院生に、活動後ロールプレイという心理技法を用いて、活動内に生じた対応に苦慮した場面や子どもの気持ちを汲みづらかった場面を再現し、対応方法を考える教育方法を行った。その結果、初回の記録にはほとんど行った事実だけ記載していたが、ロールプレイ体験後は、子どもの内的心情や担当者の感情についても記載するように変化していたことが明らかになった。
【学術論文】
学生相談室開設と今後の課題
2008/03  単著 西九州大学健康福祉学部紀要 第38巻 P73-79
【学術論文】
発達障害児とその家族に対する子育て支援
2007/12 雑誌 単著 西九州大学臨床心理相談室紀要 臨床心理相談研究 第3巻 pp.79-81
 【概要】平成18年度より当大学院の学内実習の一環として始めた発達障害児とその家族への長期余暇支援についての概要をまとめ、今後の取り組みにおける課題を述べた。参加者は地域や学校では参加できない活動が、長期余暇支援の中では取り組めるようになっていることを大変ポジティブに受け止めていることが明らかになった。
【学術論文】
発達障害児とその家族に 対する子育て支援
2007/12  単著 西九州大学 臨床心理相談室 紀要 臨床心理 相談研究 第3巻 pp.79-81
【学術論文】
学生相談室開設と今後の課題-より充実した学生支援を行うための一考察-
2007/12 雑誌 単著 西九州大学健康福祉学部紀要 第38号 pp.74-79
 【概要】平成18年度に当大学に新設された学生相談室について、解説に至るまでの経緯と開設されてからの学生支援状況の変化について概観するとともに、今後全入時代を迎えるにあたって、学生相談室に求められる機能について論じた。
【学術論文】
心理査定の教育方法に関する検討
2007/03  共著 永原学園西九州大学・佐賀短期大学紀要 第37巻 P33-41
【学術論文】
幸齢セミナーが大学生の高齢者に対する認知に及ぼす影響について : 臨床心理コースの学生の場合
2006/03  共著 永原学園西九州大学・佐賀短期大学紀要 第36巻 P23-28
【学術論文】
自閉症児の『自発性』に対する援助に関する一考察-動作法場面からの検討-
2005/12 雑誌 単著 西九州大学臨床心理相談室紀要 臨床心理相談研究 第1巻 pp.3-8
 【概要】自閉症児との動作法場面をVTR分析し、自発的行動を誘発するアプローチについて検討を行った。1人遊びで時間を過ごすことが多く発話を持たない自閉症児に動作法を行っていった結果、関与者の顔を覗き込んだり、返事を行うようになる、嫌な時に「イヤ」と自分から言うようになるといった行動変化が認め、動作法を介した相互交渉の中で、自発的行動の発生が生じたことが明らかになった。
【学術論文】
自閉症児への発声指導
2001/12 雑誌 単著 リハビリテイション心理学研究 第29巻
 【概要】有意味後の発声が認められなかった自閉症児に、動作法にて発声アプローチを行い、その有用性について検討を行った。腹式呼吸を課題として取り組み、息を吐きながら発声を持続するよう指導を行った結果、「ハイ」という2音節を発声することが可能となった。また、家庭や学校での意思表示に、習得した音声を自発的も用いることが可能となった。
【学術論文】
自閉症児との相互交渉過程におけるvocal markerの検討
1999/03  共著 九州大学教育学部紀要(教育心理学部門) 第43巻 第2号 pp.245-254
【その他】
五感への刺激が及ぼす心の発達への影響
2022/02 学会発表 共著 福岡県”One Health"国際フォーラム2022発表 
【その他】
成人期以降の肢体不自由者の母親への集団心理支援
2020/11 学会発表 共著 日本福祉心理学会 第18回大会 
【その他】
福祉施設における子育て支援と課題 ―発達的・心理的問題を抱える子どもを育てる上での養育者の困難さに寄り添う支援―
2020/03 学会発表 共著 日本発達心理学会 第31回大会 
【その他】
思春期・青年期の発達障害児が示す対人行動についてー自己選択した遊具を用いた場面における特徴ー
2016/01 雑誌 共著 西九州大学 臨床心理相談研究 第11巻 
【その他】
「やってみよう!楽しくやり直そう!」(自己挑戦能力と自己修正能力の獲得の指導)
2014/03 雑誌 単著 久留米市幼児教育研究所 研究紀要 第55集 pp7-13
 【概要】失敗場面に対して強い拒否を示す子どもに対し、やり直しが可能であることを修得し、自ら課題に主体的に取り組む力を獲得するプログラムを開発・実行した。その結果、開始当初は失敗することへの不安感が高く課題に取り組めなかった子どもが、継続的に支援を行っていくと、自ら課題に取り組み、失敗しても修正を行えるようになった。
【その他】
「『待って』と『貸して』」(自己調整力と意思伝達を連動して使用するためのプログラム
2013/03 雑誌 単著 久留米市幼児教育研究所 研究紀要 第53集 pp20-28
 【概要】感情コントロールの難しさを抱え、友人関係に問題を有している子どもに対して、感情コントロール力を向上させることと同時に意思伝達スキルの獲得も行うプログラムを行った。その結果、大人からの声かけがあれば、友人に「貸して」と適切な要求語を用いて遊具を借りることが可能となった。
【その他】
「イライラ、バイバ~イ!」(自尊心を守りながら適切な感情表現を構築する支援について)
2012/03 雑誌 単著 久留米市幼児教育研究所 研究紀要 第51集 pp7-13
 【概要】衝動性が高く、感情や行動のコントロールの難しい子どもに、社会的に認められる表現で気持ちを伝える練習を行った。その結果、感情が高ぶった際も、子ども自身が自分の感情に意識を向けコントロールし、タイムアウトなどの適切な回避行動を周囲に要求できるようになったことを報告した。
【その他】
「『保護者会』でつなぐ道しるべ」
2011/03 雑誌 共著 久留米市幼児教育研究所 研究紀要 第49集 pp24-29
 【概要】前年度の「“話すこと”は“放すこと”-安心できる場を提供するための臨床心理学的工夫-」の報告では、就学前の子どもの保護者に、集団の中で安全に話してもらうための工夫について述べた。この報告では、会を卒業され小学校に在籍している子どもの保護者と、就学前児の保護者の合同グループサイコセラピーを行う場合の臨床心理学的配慮点について報告を行った。
【その他】
「“話すこと”は“放すこと”-安心できる場を提供するための臨床心理学的工夫-」
2010/03 雑誌 共著 久留米市幼児教育研究所 研究紀要 第47集 pp25-29
 【概要】就学前の発達に偏りのある子どもを育てている保護者のグループサイコセラピーについて報告を行った。特に集団で1つのテーマについて話す場面での臨床心理学的配慮について、実践から報告を行った。
【その他】
学齢期の発達障害児とその家族に対する臨床心理学的支援
2010/02 学会発表 共著 九州臨床心理学会 第38回福岡大会 (自主シンポジウム) 
【その他】
「気持ちを伝えよう!」(共同注意への構築)
2009/03 雑誌 単著 久留米市幼児教育研究所 研究紀要 第45集 pp11-15
 【概要】共同注意が未成立な対象児に対して改善プログラムを開発した。当初は身体的支援に対して強い警戒心を抱いていた対象児だったが、プログラム進行に伴い、指導者との間に課題の共有化が図れるようになり、共同注意が起こるようになった。同時に指差し理解が構築され、他者とのコミュニケーションの改善が認められた。
【その他】
「クイズをしよう!」(会話能力の促進)
2009/03 雑誌 単著 久留米市幼児教育研究所 研究紀要 第45集 pp16-19
 【概要】会話において質問に答えることが困難な対象児に、クイズ場面を設定し会話能力の促進を目指したプログラムを開発した。指導の中で対象児は、徐々に応答者から発問者としての役割もとれるようになり、日常生活の中でも療育効果と捉えられる場面が見られるようになった。
【その他】
発達障がい児グループにおける余暇支援の試み
2009/02 学会発表 共著 九州・山口地区自閉症協議会第33回佐賀大会 
【その他】
高機能自閉症児との遊戯療法過程-「気持ちの言語化」を試み続けてきた関わり-
2009/02 学会発表 共著 九州・山口地区自閉症協議会第33回佐賀大会 
【その他】
「切り絵で遊ぼう」(自己表現を促進する遊びについて)
2008/03 雑誌 単著 久留米市幼児教育研究所 研究紀要 第43集 pp22-26
 【概要】非常に内向的で、自発的に相互交渉内で言葉を用いることが難しい対象児に対し、二次障害の防止を目指して自己表現を促す指導を開発した。
対象児は指導当初から課題に対して強い興味・関心を示し、課題遂行中の失敗に対しても自己調整的行動が示されるようになり、療育以外の場面においても同様の効果が見られた。
【その他】
「『貸して』『一緒にしよう』を伝えよう」(小集団でことばによる交渉を獲得するためには)
2008/03 雑誌 単著 久留米市幼児教育研究所 研究紀要 第43集 pp4-8
 【概要】同輩関係において自分の感情や意図の言語化が難しい子どもに、発達レベルを統制した小グループを設定し、仲間に「貸して」「一緒にしよう」という要求語を使用するスモールステッププログラムを計画、実施した。対象児は当初、同輩に声をかける前に遊具を取ってしまったり、手が出てしまう場面があったが、徐々に指導者の声かけをサインに、他児へ声をかけることが可能となった。
【その他】
発達障害児・者とその家族の心を支える
2008/02 学会発表 共著 九州臨床心理学会 第36回沖縄大会 (自主シンポジウム) 
【その他】
学童期の発達障害児とその家族への子育て支援のあり方について-共同企画体験で保護者への認知がどう変わったか-
2007/09 学会発表 共著 日本心理臨床学会 第26回大会 
【その他】
発達障がい児の母親に対する親の会の意義に関する研究-親の会における母親の体験の視点から-
2007/09 学会発表 共著 日本心理臨床学会 第26回大会 
【その他】
「ボーリングをしよう!」(自発的に役割をとるために)
2007/03 雑誌 単著 久留米市幼児教育研究所 研究紀要 第41集 pp18-21
 【概要】とても恥ずかしがり屋で、なかなか集団活動に入れない子どもに、ボーリングを行い、そのやりとりの中で自分から役割を取ることを習得させるように指導を行った。結果より、最初は恥ずかしくて役割をとることが難しかったが、指導者がモデルとして役割を取ってみせることを繰り返し指導していくと、徐々に役割を一緒に取るようになり、最終的には自ら役割を取るように変化した。また家庭でも、自分からしたいことを主張したりする変化が見られるようになった。
【その他】
「かるたをしよう!」(選択能力の向上と概念の抽象化の獲得を目指して)
2007/03 雑誌 単著 久留米市幼児教育研究所 研究紀要 第41集 pp8-11
 【概要】選択能力が弱く、かつ概念理解の困難さを持つ子どもに対し、かるたを用いて概念構成を学んでいく指導方法を開発した。結果としてカードに書かれている絵と、指導者からの出題内容をマッチングさせ選択することが可能となった。日常生活場面でも、友だちが行っているルール性を有する遊びに自分から入っていくといった、対人への積極性の向上が認められた。
【その他】
大学院生の心理査定力を向上させるための教育方法の検討-心理検査の教授法および臨床心理実習プログラムの工夫-
2006/09 学会発表 共著 日本心理臨床学会 第25回大会 
【その他】
学童期の発達障害児に対する臨床心理学的支援のあり方について-日の隈キッズの活動参加で大学院生が得たもの-
2006/09 学会発表 共著 日本心理臨床学会 第25回大会 
【その他】
発達障害児の母親に対する親の会のあり方-“日の隈キッズ”における就学後の母親のニーズの視点から -
2006/09 学会発表 共著 日本心理臨床学会 第25回大会 
【その他】
「今度はどれで遊ぶの?」(自己選択能力の喚起と“おしまい”の理解について)
2006/03 雑誌 単著 久留米市幼児教育研究所 研究紀要 第39集 pp12-15
 【概要】物への過集中、人への関心の弱さ、予測を立てることの困難さ、時間的展望の描きにくさを持つ2人の子どもに対し、終わりを理解させ、自分で計画を立てて遊びの時間を過ごせるように援助を行った。その結果、療育の場だけでなく、園で他の子どもに自分の遊んでいない遊具を貸すことができるようになり、「おしまい」と言われても、すんなりと気持ちを切り替えることが可能となった。本指導の生活の場での有効性が示唆された。
【その他】
「買い物しよう」(他者視点の習得を目指して)
2006/03 雑誌 単著 久留米市幼児教育研究所 研究紀要 第39集 pp23-26
 【概要】関係を持つ事への希求性はあるものの、自己視点が優位で他者視点が取りづらく、ステレオタイプ的ソーシャルスキルを持つ子どもに対し、買い物ごっこを行い、その中で他者視点を習得することを目的として援助を行った。結果として、家や園でも相手の話が終わるまで自分の話をすることを待つようになったり、相手が言った内容にコメントを返すようになり、友だちと一緒に遊べるようになったという効果が認められた。
【その他】
「ちょっとずつやろうね」(行動調整を促す働きかけについて)
2006/03 雑誌 単著 久留米市幼児教育研究所 研究紀要 第39集 pp16-19
 【概要】見通し不安、自信のなさ、行動調整の困難さを持つ子どもに対し、怒ったり乱暴な行動をせずに、気持ちをコントロールしながら取り組ませる援助を行った。すると当初は不安になり途中で課題をやめたり怒り出したりしていたが、徐々に最後まで課題に取り組むことができるようになり、また、他児との関わりの中でも、手を出すことなく、自分の気持ちを伝えることが可能となった。
【その他】
自閉症児の情動表出行動における発達的変容について-動作法場面からの検討 -
2005/09 学会発表 単著 日本自閉症スペクトラム学会 第4回研究大会 
【その他】
「イライラを伝えよう!」(自己調整から自己表現への橋渡し)
2005/03 雑誌 単著 久留米市幼児教育研究所 研究紀要 第37集 pp13-16
 【概要】物事の見通しがつきにくく、イライラしてしまい落ち着きがなくなってしまう子どもへの具体的な指導援助方法について開発・報告を行った。イライラする様子が示されるとすぐに「イライラするねぇ」と穏やかな声掛けを行い、子ども自身に自分の気持ちを言葉でどう表現するのかを繰り返し伝えていった。その結果、心理的負荷が生じる場面で、子ども自身が「イライラするから、ちょっと休憩」と言葉で伝えることが増加した。
【その他】
「先生にあげよう!」(予期不安の高い子への対応について)
2005/03 雑誌 単著 久留米市幼児教育研究所 研究紀要 第37集 pp10-12
 【概要】非常に緊張が高く、場面に慣れにくい子どもに対して、母親を安全基地にしながら、状況理解を支援する方法について、実践的に述べた。就学前の子どもへの療育環境の調整において、急な母子分離を行うと子どもにとって大きな心理的ダメージを負うことになる場合があるため、母親に同席してもらいながら、いつでも不安を感じたら母親のところへ行っていいという環境を提供することが重要であると考察を行った。
【その他】
自閉症児の情動表出に関する一考察
2004/09 学会発表 共著 日本自閉症スペクトラム学会 第4回研究大会 
【その他】
「電話でお話しよう!」(直接的コミュニケーションから間接的コミュニケーションへの展開)
2004/03 雑誌 単著 久留米市幼児教育研究所 研究紀要 第35集 pp12-14
 【概要】順序立てて話すことが困難な子どもに対して、電話という身近な道具を用いて指導を行い、相手が目の前にいなくても、言語的コミュニケーションが行えるようになる指導を行った。直接顔を見ながらの会話場面では、子どもは言葉だけでなくジェスチャーや視線といった非言語的コミュニケーションスキルも用いるため、相手が意図を先取りしてしまうが、電話を用いての指導だと、言語的コミュニケーションスキルのみのやりとりになるため、順序立てて話必然性を子どもが持ちやすいと考察した。
【その他】
「ジグソーパズルで遊ぼう」(共同遊びへの展開)
2004/03 雑誌 単著 久留米市幼児教育研究所 研究紀要 第35集 pp15-17
 【概要】一人遊びが中心になる子どもに対し、積極的関与から徐々に見守り的関与へと移行していく関わりを行うことで、共同遊びへの展開が見られることが明らかになった。子どもの発達段階に応じて、関与者の対応方法も変化していくことが重要であると示唆した。
【その他】
自閉症児の対人行動の発達について-応答行動・自発的行動を引き出す関わり方を中心に-
2003/09 学会発表 単著 日本特殊教育学会 第41回大会 
【その他】
「褒められるのは楽しいね!」(他者の情動表出に敏感な子どもへの対応について)
2003/03 雑誌 単著 久留米市幼児教育研究所 研究紀要 第33集 pp21-23
 【概要】コミュニケーションに障害があり、他者の表情に敏感ゆえに関わることが難しい子どもに対する具体的支援について述べた。通常は大人のポジティブな情動表出は子どもにとって正の強化子になるが、情動表出に対する理解に困難を抱える子どもとの相互交渉の中では、むしろ大人の情報表出をややニュートラルに調整して表出を行う方が、他者への円滑な相互交渉成立に重要であることを示唆した。
【その他】
「困ってしまう行動への対応について」(問題行動への対応)
2003/03 雑誌 単著 久留米市幼児教育研究所 研究紀要 第33集 pp24-30
 【概要】3ケースの事例を通して、他者からの意図をどのように理解させるか、衝動的行動への対応、引っ込み思案への対応など、日常生活によく見る問題行動への具体的対応方法について述べた。問題行動への対応方法を求める前に、その行動が生じるようになった経緯について、綿密な分析を行うことが重要であると示唆した。
【その他】
「どこにいるかな?」
2001/03 雑誌 単著 久留米市幼児教育研究所 研究紀要 第29集 pp29-30
 【概要】コミュニケーションに障害がある子どもの自発的行動を引き出すための取り組みを行った。その結果、ある程度の関係性を子どもとの間で構築できたら、大人からの積極的関わりを減少していくことで、子どもの自発的行動を引き出していくことが明らかになった。
【その他】
「そうだね」(発語の促進を目指して)
2001/03 雑誌 単著 久留米市幼児教育研究所 研究紀要 第29集 pp27-28
 【概要】言語表出発達に遅れが見られる子どもへの関わり方について、指導的発話を避け、「こういうふうな気持ちになったのかな?」「嬉しかったね」といった、子どもの情動に沿った言葉かけを行う指導を行った。その結果、聞き返しを行わず子どもの気持ちを受容しながら会話を展開していくことが重要であることが示唆された。
【その他】
自閉症児との相互交渉におけるvocal markerの機能分析
2000/09 学会発表 単著 日本特殊教育学会 第38回大会 
【その他】
自閉症児との相互交渉過程におけるvocal markerの検討
1999/09 学会発表 単著 日本特殊教育学会 第37回大会 
研究シーズ
【研究テーマ】 発達障害児とその家族の臨床発達心理学的支援
【研究分野】 臨床心理学 福祉心理学 コミュニティ心理学
【研究キーワード】 発達障害 家族 発達支援
【研究概要】 地域の保健師や保育士など、幼少期の発達障害児にかかわる職種の専門家と協同して、「家庭でできる」「遊びで発達を支える」支援方法の開発に取り組んでいる。
【共同研究可能なテーマ】 
特許・発明
なし
教育活動・社会活動
平成14年 4月から 
佐賀県、及び近隣県の特別支援学校で、動作法を授業で行っている教員に対して、その理論と技術の指導を行う。
平成14年 4月から 
佐賀県、及び近隣県の肢体不自由児・者に対して動作法による支援を行う。
担当科目シラバス
問い合わせ先
西九州大学グループ
※ 健康栄養学部・健康福祉学部・リハビリテーション学部に関しては
Tel. 0952-52-4191
※ 子ども学部・短期大学部に関しては
Tel. 0952-31-3001
※ 看護学部に関しては
Tel. 0952-37-0249