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川邊 浩史カワベ ヒロフミ (kawabe hirofumi) 男性 1969年生まれ
所属幼児保育学科
教授
写真
2024/02/19 更新

プロフィール

学歴
昭和63年 3月 長崎県立長崎西高等学校 卒業
平成 5年 3月 長崎大学教育学部小学校教員養成課程数学科選修 卒業
平成 8年 3月 福岡教育大学特殊教育特別専攻科 修了
平成10年 3月 福岡教育大学大学院教育学研究科障害児教育専攻 修了(教育学修士)
平成13年 3月 広島修道大学人文科学研究科博士後期課程心理学専攻 単位取得満期退学
職歴
平成 8年 4月 福岡市発達教育センター養護・訓練指導員(非常勤) (平成10年 3月まで)
平成10年 4月 広島市民病院 老人性痴呆疾患センター 心理判定員(非常勤) (平成11年 7月まで)
平成11年 8月 メープルヒル病院 心理療法士(常勤) (平成12年 2月まで)
平成12年 6月 社会福祉法人白寿会 老人保健施設コスモス園 心理療法士(常勤) (平成21年 3月まで)
平成14年 4月 岡山医療技術専門学校 非常勤講師 (平成16年 3月まで)
平成17年 4月 広島文教女子大学 非常勤講師 (平成21年 3月まで)
平成19年 4月 福山市立女子短期大学 非常勤講師 (平成21年 3月まで)
平成21年 4月 西九州大学短期大学部幼児保育学科 専任講師 (現在に至る)
平成23年 4月 西九州大学短期大学部幼児保育学科 准教授 (令和 5年 3月まで)
平成27年 4月 佐賀県医療センター好生館看護学院(旧 佐賀県立総合看護学院)(非常勤講師) (平成30年 3月まで)
平成30年 4月 久留米大学(非常勤講師) (現在に至る)
令和 5年 4月 西九州大学短期大学部幼児保育学科 教授 (現在に至る)
専門分野
感覚運動活動
障害児の支援
障害児心理
研究テーマ
障害児を対象としたボランティア活動を通した学生の学び
障害児の体験格差と生活保障
共同研究
【 希望 】障害児支援に携わる学生の学びに関する研究
発達障害児の余暇支援に関する研究
所属学会
日本心理学会(1999年3月入会 正会員)
日本心理臨床学会(2001年9月入会 正会員)
日本生理心理学会(1998年5月入会 正会員)
日本生活体験学習学会(2010年6月入会 正会員)
日本発達障害学会(2023年4月入会 正会員)
学会・社会活動
平成10年 5月 日本生理心理学会 正会員 (現在に至る)
平成11年 1月 日本生理心理学会 学会事務局 (平成13年 3月まで)
平成11年 3月 日本心理学会 正会員 (現在に至る)
平成13年 9月 日本心理臨床学会 正会員 (現在に至る)
平成19年10月 NPO広島発達支援の会リバシー 副理事長 (令和 5年 2月まで)
平成22年 6月 日本生活体験学習学会 正会員 (令和 5年 2月まで)
平成26年 4月 佐賀市公私立保育会研究委員会 事例検討会アドバイザー (平成28年 3月まで)
平成28年 4月 佐賀県放課後児童クラブガイドライン検討委員会 委員長 (平成29年 3月まで)
平成29年 4月 社会福祉法人 明照会 児童養護施設 慈光園 評議員 (現在に至る)
平成29年10月 佐賀県ファミリーホーム協議会 顧問 (現在に至る)
平成30年 1月 佐賀県発達障害者支援連絡協議会 委員 (令和 4年 3月まで)
平成31年 4月 佐賀市家庭教育講座 講師 (令和 3年 3月まで)
令和 2年 1月 日本生活体験学習学会 理事 (現在に至る)
令和 2年 4月 西九州大学附属三光保育園 第三者委員 (現在に至る)
令和 2年 5月 佐賀県幼児教育・保育の質の向上検討委員会委員 (令和 5年 3月まで)
令和 3年11月 佐賀県保育幼児教育アドバイザー (現在に至る)
令和 5年 2月 日本生活体験学習学会 学会誌23号特集号編集委員 (令和 5年 9月まで)
令和 5年 4月 日本発達障害学会 正会員 (現在に至る)
令和 5年10月 日本生活体験学習学会 プロジェクト研究部会長 (現在に至る)
学会賞等
研究者からの一言アピール
発達障害児を対象としたフィールドワークを主なテーマとして活動しています。子どもとのかかわりの中で学生ボランティアがどのように成長していくか、また、かかわった子どもたちの余暇活動について研究しています。
いっしょにフィールドに出て活動したい方、お待ちしております。
オフィスアワー
基本的には金曜日です。年度によって時間が変動します。

教育・研究業績一覧

著書・論文等
【著書】
障害のある子どもの保育・教育
2020/02 図書 共著 建帛社 ISBN 978-4-7679-5113-3
 【概要】近年、保育所や幼稚園では障害がある子、障害がなくても発達が気になる子、親からの虐待を疑われる子など様々な特別な支援を必要とする子どもが増え、保育者がその対応に悩むことが多くなっている。
このような動向を踏まえて、保育・教育の各分野で専門職をめざす学生にとって、できるだけ分かり易く、実際に役立つ障害児保育・教育のテキストを作成した。
第9章第3節「支援の場の広がりとつながり」を担当。
井手裕子、猪野善弘(編著)、内川義和、大塚 登、岡野真弓、川邊浩史、小竹利夫(編著)、小竹仁美、小堀晶弘、是松いづみ、雫石弘文、中村理美、本田和也、松山郁夫、八十田晶子、矢野洋子(編著)、芳野正昭(編著)
【著書】
保育者・教育者のための発達支援ガイドブック -子ども発達支援士養成テキスト-
2017/03 図書 共著 大学コンソーシアム佐賀 ISBN 978-4-9910083-0-6
 【概要】大学コンソーシアム佐賀に加盟している5大学(放送大学を除く)の特別支援教育を専門とする教員と佐賀県療育支援センターと共同で執筆した「子ども発達支援士」の質保証を目的としたテキストである。
第1章「子ども発達支援士」の意義と今後の展望、第2章 支援方法の理論と実際、第3章 保護者の心理状態の理解、第4章 子どもの視点を中心とした課題理解、第5章 個別の指導計画の作成―根拠に基づいた支援の実現-、第6章 福祉制度や療育施設、第7章 子どもに合わせた課題設定及び教材・遊びの素材研究、第8章 資料、からなっている。
第2章の「支援方法の理論と実際」を担当。発達と脳機能について感覚の統合に関する理論を紹介し、さらに理論に伴う実践例を紹介している。発達障害のある(またはその可能性のある)幼児をめぐる様々な課題があり、その課題に対して現場は研鑽を積むと同時に事業所ごとに支援方法を工夫していることがうかがえる。一方で、保育・幼児教育現場では「この支援方法で合っているのか?」という不安の声である。つまり「この支援方法が(この子に)合っているのか?」という言葉が出るということは、方法論だけでは、対象となる子どもへ実施している支援方法の精度に困難を抱えているのである。
以上のことを踏まえ、この章では具体的な方法だけではなく、子どもの行動の背景についていくつかの理論に基づいて説明していくことを目的とした。また子どもの困り感を中心とした支援の視点についても解説している。
園田貴章・川邊浩史・鬼塚良太郎・田中麻里・山口秀子・菅原航平
【著書】
障がい児保育の基本と課題
2016/09 図書 共著 学文社 ISBN 978-4-76202-666-9
 【概要】障がい児やその家庭への支援を学ぶ際に必要となる基礎知識について最新の動向をふまえ厳選した記述となっている。第15章「支援の場の広がりとつながり」を担当。障がい児とその保護者を支援するサービスとして地域と密着したインフォーマルな障害児支援団体の役割や取組内容について取り上げて紹介している。
また具体的なサービス内容として生活に密着したサービス提供が行われることにより困り感のある家庭に対する十分な支援が実現できることを示唆している。
 【第15章を担当】第15章「支援の場の広がりとつながり」を担当。障がい児とその保護者を支援するサービスとして地域と密着したインフォーマルな障害児支援団体の役割や取組内容について取り上げて紹介している。
小野真、安田誠人、吉島紀江、田島真知子、岡田健一、齊藤勇紀、三次伸子、新川朋子、岡田恵、鬼塚良太郎、井村圭壯(編著),、今井慶宗(編著)、小栗貴弘、小宅理沙、野尻美津代、西木貴美子、川邊浩史
【学術論文】
発達障害支援の今とこれから-「西九州大学・短期大学部 発達障害支援勉強会」報告-
2024/03 紀要(実践報告) 共著 西九州大学子ども学部紀要 第15号
 【概要】「西九州大学・短期大学部 発達障害支援勉強会」は,令和4年5月に発足した。その目的は,本学内外の発達障害支援に関する佐賀県内の教育や福祉,医療や行政等をはじめ様々な分野の研究・実践の専門家が,その知見と共に佐賀県における現状や課題について各々の分野を超えて共有すること,及びそれぞれの連携についても視野に入れながら,発達障害のある人たちへの今後の実効性のある支援について考えることである。ここでは,本勉強会の発足時から令和5年10月までの定例会と,令和5年9月に開催した「西九州大学・短期大学部発達障害支援フォーラム(テーマ:これからの発達障害支援について考える)」に関する実績と今後の発達障害支援の方向性について報告する。
 【Pp.53-64】主にフォーラムのアンケート結果の分析と考察を担当。
日野久美子,中村理美,川邊浩史,福元裕二
【学術論文】
保育補助者教育プログラム開発に向けた実態調査
2024/02 紀要論文 共著 西九州大学短期大学部紀要 第54巻
 【概要】佐賀県内の人口減少、幼児教育・保育に関するメディア・報道の影響もあり、保育者を希望する人減少している。一方で、保育者の果たす役割、社会が求める役割は大きく、その役割を担う為の人材確保が必須となっている。しかし、前述した通り、保育者に就く人は減少し、慢性的な人手不足に悩まされているといった現状がある。このような社会情勢の中で現在注目されているのが「保育補助」の存在である。ところが、保育補助に関して資格未取得で就労できることから様々な課題を抱えるケースも少なくない。
そこで、本調査では、保育現場における保育補助者の就業状況および有資格者への移行の可能性について把握し、幼児教育・保育関連団体と保育者養成校が協働で保育補助者教育プログラムを開発することを目的とする。
 【Pp.8-20】研究デザイン、調査の実施、序論、考察を担当
川邊浩史・野口美乃里・牛丸和人・竹森裕高・矢ヶ部陽一・金丸智美・清水陽香・春原淑雄・中島加奈・大村 綾
【学術論文】
発達障害に関するリカレント教育の役割と成果について-大学コンソーシアム佐賀が主催する子ども発達支援士の卒後研修を通して-
2024/02 紀要論文 共著 西九州大学短期大学部紀要 第54巻
 【概要】子ども発達支援士プログラムの開始は平成24年度の大学間連携協働教育推進事業まで遡る。この補助事業の最終年度は平成28年度であり、最終年度の外部評価にて卒業後の資格保持者のアウトカムを求められ、インタビュー調査を実施していた。それから6年が経過しており、基礎資格者(卒業時に取得)が約1,000名、本資格者(卒後研修を受けた者)は約100名となっている。これまで、ある程度の教育的効果は実証されてきたが(園田ら,2020)、特に卒業後の研修については研修内容の見直し等を行ってきていなかった。
 今回の研究は、卒後プログラム修了者(現在、登録している者も含む)に対して、卒後プログラムで学んだ内容が現場でどのように役立っているのかについて調査し、卒後プログラムの効果検証を行うことを目的としている。
 【Pp.1-7】研究計画、調査実施、序論、考察を担当
川邊浩史、鬼塚良太郎、中山正弘、園田貴章
【学術論文】
短期大学生のSDGsの取り組みに関する一考察 -「SDGsの実践」講義の学びを通して-
2024/02 紀要 共著 西九州大学短期大学部紀要 第54巻
 【概要】本研究では、「SDGsの実践」科目の一環として講義しているデコ活について、受講することにより学生の行動がどのように変容するのか測定し、講義の教育効果について検証した。
その結果、多くの学生は、実践家による講義やサークル活動としてSDGsに取り組んでいる学生の意見を聴講することにより、SDGsを日常生活の中で取り組み始めていることが分かった。
 【Pp.68-74】研究計画、序論、結果の記述を担当
川邊浩史・牛丸和人,鶴 久年,福元健志・中島加奈・矢ヶ部陽一・馬場由美子・立川かおり・松田佐智子
【学術論文】
障害児における体験格差と保護者支援に関する研究
2023/10 特集論文 単著 生活体験学習研究 第23巻
 【概要】本研究では障害児の体験格差と保護者が抱える不安感解消の為の手立てを保障する為の手立てを検討する為に、インタビュー調査を実施した。その結果、“療育目的ではない”障害児の為のキャンプを取り上げ、①子どもが障害特性になるべく影響されず、自分らしくいられる場の提供、②保護者の不安感解消の為のよき理解者と互いに共感できる者同士の交流、③体験活動の場と機会の提供、といった条件を含むことが重要であることが分かった。
【学術論文】
コロナ禍において可視化された発達障害児の体験格差と生活保障の必要性
2023/03 紀要論文 単著 西九州大学短期大学部紀要 第53巻
 【概要】発達障害のある子どもは、その特性により生活体験が不足することがある。日常的な体験の積み重ねが自己肯定感や自尊感情につながることを考えると体験の不足は子どもたちにとって重大な課題となる。
本研究では、発達障害児の保護者を対象にコロナ禍における子どもの生活体験について調査して、もとより不足している生活体験とコロナ禍により不足したと考えられる生活体験を比較することで、日常的あるいは緊急的に必要とされる生活保障について論じることを目的とする。
Pp.9-16
川邊浩史
【学術論文】
保育士養成における入学前教育の有効性に関する一考察
2022/03 紀要論文 共著 西九州大学短期大学部紀要 第52巻
 【概要】本研究では、これまで実施してきた入学前教育が、初年次教育と幼児教育専門科目にどのように関連しているのか検証した。その上で、入学前教育の課題を見出し、今後の具体的な方略について検討した。
その結果、入学前教育が初年次教育や専門教育へスムーズに接続しているかどうか検証できる方法の確立が重要であると分かった。
Pp.83-90
川邊浩史,春原淑雄,清水陽香,野口美乃里,牛丸和人,米倉慶子,竹森裕高,中島加奈,金丸智美,大村 綾,矢ヶ部陽一
【学術論文】
幼児教育・保育で取り組む発達障害児の保護者支援(第2報) ―発達障害児の保護者アンケートから―
2022/03 紀要論文 共著 西九州大学短期大学部紀要 第52巻
 【概要】本研究では、発達障害児の保護者を対象に保護者支援の実態把握を目的に調査を行った。その結果、就学前のサポートについてはある程度整備されていることが分かった。しかしながら、相談窓口の一本化や日常生活の相談窓口の設置、保護者専用の研修会の実施を求める意見もあった。
Pp.50-58
川邊浩史,高元宗一郎,津上佳奈美,清水健司
【学術論文】
学修到達度と自己評価の相互浸透に関する一考 -学修成果の査定検証法並びに学修成果の獲得・向上に及ぼす要因の検討-
2022/03 紀要論文 共著 西九州大学短期大学部紀要 第52巻
 【概要】共学の到達目標における学生の学業成績(客観的測定値)と自己評価(主観的測定値)の関係性は、学習成果を評価する上で重要な課題である。本学(NUJC)は、2015年にコンピテンシー型の学習成果評価システムを開発した。このシステムは、ルーブリック(基準)による自己評価と、到達目標に基づく学修成果に関する評価を行うものである。この場合の自己評価とは、学生が自身のパフォーマンスや進歩について情報を収集するプロセスを示す。セメスター毎の形成的評価は、学生の学修成果の向上と自己評価の最適化を目的とし、最終学期に総括的(総合)評価を行う。「高等教育の質保証と向上」、「(学生の)内部質保証」を目的とした、学習成果の測定と評価を継続的な変化を示す。本システムにおける客観的測定と主観的測定の統計的関係を再検討し、学習成果を向上させる具体的な要因を検討した。その結果、スピアマン相関分析により、学期が進むにつれて相関係数が0.2から0.4へ増加することが再確認された。また、学生アンケート調査から得られた相関因子を用いて、フィッシュボーン分析を実施した。この分析により、問題の原因としていくつかの具体的な要因が導かれた。
共同研究の為に抽出は不可(主に考察を担当)
平田孝治,福元裕二,辻裕一,和田広貴,秋月萌華,鶴 和也,松田佐智子,尾道香奈恵,高元宗一郎,立川かおり,清水陽香,大村 綾,金丸智美,中島加奈,福元健志,馬場由美子,武富和美,吉村浩美,竹森裕高,矢ヶ部陽一,春原淑雄,川邊浩史,田中知恵,西岡征子,牛丸和人,野口美乃里,米倉慶子
【学術論文】
九州西部地域の子ども・子育て支援ニーズ -子ども支援団体の支援者のインタビュー調査結果を中心に-
2022/03 紀要論文 共著 長崎国際大学論叢 第22巻
 【概要】本研究では、九州西部地域における子どもの生活全般を見通した子ども・子育て支援ニーズを明らかにすることを目的とした。そのため、地域の子ども支援団体の支援者 3 名に対してインタビュー調査を行った。調査結果を質的に分析し、社会や地域の問題(制度やサービスの在り方)、子どもと親のニーズの 2 つの大項目が形成された。社会や地域の問題は、【子育ての中で感じる社会の不利益】【子ども支援における制度・公的サービスの不足】【地域の特性】【子どもとその家庭の地域とのつながり】【子育てにおける行政とのつながり】【学校の役割と課題】【子どもの教育のあり方】の 7 カテゴリーに、子どもと親のニーズは、【子どもを取り巻く環境】【親子の葛藤】【家での食事課題】【親の子育てにおける困難感】【支援を必要とする子ども】【子どもの生活習慣の見直し】【大人の子どもに対する理解】の 7 カテゴリーに分類された。今後、これらの子ども・子 育て支援ニーズに対応をしていく必要がある。
 【Pp103-111】結果と考察の一部を担当
裵 孝承、Viktor Virag、井手一雄、田中沙来人、川邊浩史
【学術論文】
コロナ禍における障がい児の保護者の困り感
2021/07 依頼論文(査読無し) 共著 生活体験学習研究 第21号 別冊
 【概要】コロナ禍における困り感をテーマに障がいのある子どもの保護者を対象とした調査を実施した。その結果、コロナ禍という特殊な社会状況だからこそ見えてくる家庭の現状を一部理解することができた。自粛期間をストレスに感じる子どもがいる反面、対人関係に困難を抱える子どもにとってはストレスフリーな家庭生活を送ることができていた。保護者はコロナ禍で新たな子育ての悩みと向き合いながら家庭生活を確立する難しさを感じていることが分かった。
 【P.81、P.87】主に序論と考察を担当。
大坪希衣・秦 歩花・村枝優羽香・川邊浩史
【学術論文】
幼児教育・保育で取り組む発達障害児の保護者支援(1) - 幼児教育・保育関連事業所アンケートから -
2021/03 紀要 共著 西九州大学短期大学部紀要 第51巻
 【概要】本研究は、発達障害児に関わる幼児教育・保育の専門職が抱える保護者支援に関する課題の傾向を明らかにすることを目的とした。調査対象は佐賀県内の幼稚園や保育所等であり、148か所回答を得た(回収率47%)。なお、本稿では、数値化されたデータのみを分析を行った。その結果、幼稚園や保育所は保護者支援を重要視し、様々な支援策を実施していることが分かった。一方で、保護者と保育者の間には子どもの特性の理解に隔たりがあるという意見もあった。今後の課題として、保護者や子どもにとって最も身近な保育者が、保護者支援の中心的役割を担いながら連携がとれる支援体制を整えていくことが挙げられた。
主に結果と考察の記述を担当
川邊浩史,津上佳奈美,高元宗一郎,清水健司
【学術論文】
発達障害と子ども発達支援士の養成 -大学コンソーシアム佐賀の取り組み-
2020/03 紀要 共著 久留米大学教職課程年報 第1号
 【概要】大学コンソーシアム佐賀では2012年に大学間連携共同教育推進事業に採択され、これまで7年間にわたり、子ども発達支援士の養成を行ってきた。本稿は、これまでの養成の経緯と連携校の卒業生が入職後に子ども発達支援士としてどのような成果を達成してきたかまとめたものである。
 【Pp.2-11】2019年11月に開催された九州地区大学教職課程研究連絡協議会2019年度研究連絡会分科会にて大学コンソーシアム佐賀の主幹事業である「子ども発達支援士の養成」について連携大学の卒業生によるパネルディスカッションを行った。その概要をまとめた。
園田貴章,田中麻里,水田茂久,石井宏祐,鬼塚良太郎,川邊浩史
【学術論文】
学修到達度と自己評価の相互浸透に関する一考~コンピテンシーに基づく学修成果の統計分析~
2019/01 紀要 共著 西九州大学短期大学部紀要 49巻
 【概要】本論では、全学で進める評価支援システムの運用において出力される学修到達度と自己評価の全体的な傾向とそれらデータ間の関係性について統計解析に基づく検討を行った。その結果、学修到達度と自己評価の相互浸透性は、連動制を支配する中間的要因と学生側の意欲や性格、自己意識などを含めた後天的な能力に依存することが考えられた。
(共同研究につき抽出不可:評価支援システムの運用等のデータ収集を担当)
平田孝治、岡嶋一郎、福元裕二、辻裕一、和田佳奈美、松田佐智子、モハメッド ノル・アンワー、尾道香奈恵、津上佳奈美、春原淑雄、赤坂久子、高元宗一郎、溝田今日子、小川智子、立川かおり、占部尊士、西田明史、川邊浩史、吉村浩美、馬場由美子、武富和美、田中知恵、西岡征子、野口美乃里、牛丸和人、米倉慶子、桑原雅臣
【学術論文】
発達障害児の保護者の困り感 -保護者支援、食支援の視点を中心に-
2019/01 紀要 共著 西九州大学短期大学部紀要 第49巻
 【概要】本研究では、保護者が抱える課題や生活の実態を把握することを目的として発達障害児の保護者10名を対象としたインタビューを行った。主な質問項目は①保護者の困り感、②お子さんの食事(偏食等)に関する困難、③保護者のストレスケア(ストレス発散方法等)、④保護者の要望や期待、である。インタビューの結果、様々な場面における保護者の困り感が明確となり、今後の継続的な支援の必要性を把握することができた。
(本研究は平成29年度私立大学研究ブランディング事業の予算にて実施された)
(共同研究につき抽出不可:主に分析と考察について執筆)
川邊浩史、西岡征子、武富和美、馬場由美子、立川かおり、尾道香奈恵、津上佳奈美、井上千春、吉村浩美、米倉慶子、桑原雅臣、福元裕二
【学術論文】
障がい・特別支援にも強い保育者養成をめぐって
2018/03 紀要 共著 関東学院大学人間環境研究所所報 第16号
 【概要】今後、「気になる子」をはじめ、発達障がいや他の障がいのある子の保育、またその教育支援を担う特別支援教育にも専門性を持つ保育者が求められるのならば、現在、その保育者養成に当たって課題はないであろうか。また、今後求められる保育者養成のあり方を考えるとき、参考となるカリキュラムやめざすべき必要な資質、養成内容には、現在、どのようなものがあるだろうか。
以上の問題意識に立ち、2017年度に実施されたシンポジウムの内容を概括し、さらに検討を加えたものである。本内容の構成としては、①現状の保育者養成における課題を明らかにする。その上で、障がい・特別支援に強い保育者の養成や研修のあり方について、②大学間連携により地域の保育者資質の向上に資するシステムを築いた例、また③大学単独で保育者資質を高めるカリキュラム検討を行った例から検討を加える。
(P48~P50を執筆)
太田俊己・橋本淳一・園田貴章・川邊浩史・広瀬由紀・酒井幸子
【学術論文】
発達障害児に対する療育支援活動の実践(2)-学生の学びを中心に-
2018/02 紀要 共著 西九州大学短期大学部紀要 第48巻
 【概要】大学コンソーシアム佐賀の5大学が連携して実施した発達障害児への支援活動における自己評価と他者評価を用いて、学生が以下の3つの目標を達成したことを報告した。
発達障害のある幼児について基本的に理解することができる。2.子ども支援に対して意欲と使命感を持つことができる。3.子どもへの基本的な支援方法を習得することができる。なお、今後の課題として、学生が就職後に発達障害支援において力を発揮できているかどうかを評価することが分かった。
(共同研究につき抽出不可:主に序論と考察について執筆)
Pp.37-43
川邊浩史 津上佳奈美
【学術論文】
発達障害児に対する学内支援活動の取り組み
2018/02 紀要 共著 西九州大学短期大学部紀要 第48巻
 【概要】学内で実施している支援活動を通して、行動に積極性がみられるようになった男児と、子育てに対する不安感が徐々に和らぎ、子どもへの関わりや捉え方に変容がみられたその保護者への支援について報告し、発達障害児とその保護者への適切な支援の在り方を再検討し、今後の活動内容について検討した。その結果、子どもの発達を考える場合に、今回のケースに限らず、子どもの背景にある家庭、地域(学校等)とどのように支援ネットワークを構築していくかが重要であることが分かった。
(共同研究につき抽出不可:主に考察について執筆)
川邊浩史・津上佳奈美・米田 練・川邊久美子
【学術論文】
学修成果と学修到達度の相互浸透に向けて -平成27年度カリキュラム分析(第3報)-
2018/02 紀要 共著 西九州大学短期大学部紀要 第48巻
 【概要】本学では平成25年度より、教育の質保証・質的転換に向けた学修成果の可視化を進め、カリキュラムマネジメントの確立を目指している。教育の質保証では、「教育の質」として内部ステークホルダーに対する質保証と、「学生の質」として外部ステークホルダーに対する質保証の、二つの観点から教育システムを構築することから改革を推進している。またこの教育システムを稼働させるためには、必然的に学修成果を獲得するためのカリキュラムと学習法等の質的改善が求められるよう設計されている。このシステムを効果的に活用し、カリキュラムマネジメントを行っていくためには、IRの機能が不可欠とされる。IRの機能や業務の在り方については、当初様々な議論がなされるなか、学修成果の情報システム化(評価支援システムの開発)を行うことで本学教育改革の推進に効果を与えてきた。
そこで、本論では、本学全体で進める学修成果の評価に対する方法論を述べるとともに、実際の学修成果に対する各教育課程で設定された査定モデルの検証結果について考察する。
(共同研究につき抽出不可:主に考察について検討)
平田孝治、福元裕二、諸江一徳、辻 裕一、村上あさの、和田佳奈美、松田佐智子、モハメド ノル・アンワー、津上佳奈美、春原淑雄、金丸智美、中島加奈、赤坂久子、小川智子、立川かおり、溝田今日子、占部尊士、西田明史、川邊浩史、吉村浩美、馬場由美子、武富和美、西岡征子、田中知恵、野口美乃里、木村安宏、成清ヨシヱ、米倉慶子、鍋島恵美子、桑原雅臣、西河貞捷
【学術論文】
保育士を目指す学生の発達障害に対する意識に関する報告 -発達障害をテーマとしたワークショップを通して-
2017/03 紀要 共著 西九州大学短期大学部紀要 第47巻
 【概要】本学では通常の講義とは異なる発達障害支援の現場に関する知識を学ぶべく外部から講師を招きワークショップを行った。本研究では、学生が発達障害をテーマとしたワークショップに参加することにより、発達障害への意識がどのように変容するのか把握し、今後の教育につなげるための示唆を得ることを目的としている。
アンケートの結果から、今回のワークショップは一つの機会ではあったが、講話の内容や講義形態の工夫により、多くの学生が発達障害に対する知識や経験を再認識するための機会であるとの評価を得た。
(共同研究につき抽出不可:主に序論、考察について執筆)
川邊浩史・占部尊士・春原淑雄・中島 史
【学術論文】
地域との連携取組における学生の学び -保育・教職実践演習の学びの一環として-
2017/03 紀要 共著 西九州大学短期大学部紀要 第47巻
 【概要】本研究は地域と連携して実施した活動についてまとめた実践研究である。活動の内容は託児とイベントに分かれており、学生は必ず両方に参加するようになっている。達成度について学生の自己評価を中心に分析した結果、イベントや託児の体験を通して、保育の重要性について気付くことができた。今回の取り組みが保育・教職実践演習の学びを十分に発揮する場とはならなかったものの、保育の実践の場としての機能を果たしていることが分かった。
(共同研究につき抽出不可:主に序論と考察について執筆)
米倉慶子,木村安宏,野口美乃里,川邊浩史,占部尊士,赤坂久子,金丸智美,春原淑雄,山口玲子,津上佳奈美,樋渡恵理子
【学術論文】
発達障害児に対する療育支援活動の実践-保育者養成機関としての特色を生かした支援に向けて-
2014/12 紀要 共著 西九州大学短期大学部紀要 第45号
 【概要】本学が実践している療育では、教職員と学生が共に、発達障害の子どもが感覚運動遊び(様々な感覚刺激活動や運動活動を通して子どもの発達を促進していこうとする遊び)を通して楽しさや達成感を感じることができるように支援することを目指しており、発達促進の効果よりも安全で楽しい場であることを第一の目標としている。本研究では、これらの2年間の実践記録から今後の支援活動の課題を明らかにすることを目的とした。
2年間の療育支援活動で、延べ71 名の受け入れは決して多い数ではないが、これまで全く実施されていなかった活動であり、療育支援活動は短期大学ではほとんど行われていないことを考慮すると、一定の成果をあげることができたものと考えられる。特に質の面では、参加している、子ども、保護者、学生の高い満足度を得ることができている。
(共同研究につき抽出不可:主に考察について執筆)
菅原航平、川邊浩史、赤坂久子、馬場由美子、岩田智美
【学術論文】
発達障害のある子どもや保護者の支援 -子どもと保護者が集う、安心して過ごせる場の提供-
2014/12 紀要 共著 西九州大学短期大学部紀要 第45号
 【概要】発達障害児とその保護者を主な対象として子どもに対する療育活動とそれを受けて行うカンファレンスや発達相談や教育相談、そして学生ボランティアに対する支援者になるための力量形成という目的と「家庭と学校を結ぶコーディネーター」としての機能を持たせるという2つの目的を持ったNPO活動の実践報告である。
保護者を対象としたアンケートから得られた結果は次の通りとなった。「当事者とその家族自身がその能力を高め問題を解決できるように支援する」ためには、保護者が他の保護者と関わったり、専門家から専門的な知識を得ることで、客観的に子どもを見る能力を養うことが重要となる。特に他の保護者との関わりは、専門機関では得られないこともある。交流を行う際には保護者同士の関わりが実り多いものになるように配慮する必要がある。また、スタッフや保護者が本音で話し合うということは、保護者としては自身の対応や子どもについて批判される恐れがあるが、そういった部分を不安に感じながらも自己開示していくことで、少しずつ話すことができるようになり、うれしい面でも、辛い面でも考え方がより現実的になり、結果として有益な情報を得られたり、コミュニケーションの齟齬が減ること、自身から発信する能力の向上などにもつながっていっているといった効果を報告した。NPOが単なる地域支援ではなく,対象家族にとっての第2の居場所となっていることが明らかとなった。
(共同研究につき抽出不可:主に考察について執筆)
川邊浩史、菅原航平、清水健司、海塚敏郎
【学術論文】
韓国の発達障害児支援-ネットワークの活用と支援の専門性向上のための取組-
2014/03 論文 共著 西九州大学短期大学部紀要 第44号 別冊
 【概要】早期療育や統合保育の効果的な実施という課題は日本・韓国ともに共通しており大学間連携共同教育事業でも中心的な課題である。加えて早期療育や統合教育を有効に行うためには、幼稚園や学校、支援機関の間での情報の共有を行うことが重要となる。このような情報共有や連携のためのネットワークを韓国ではどのように構築し、支援に活用しているのか、今回の視察とヒアリングにより情報収集を行った。
その結果、韓国では現場の対応力や療育環境の不足等の課題を抱えていることが明らかになった。これらの課題に対して韓国では、ネットワークの中核になる総合福祉館の設置や巡回相談の強化、管理職研修で対応していりうことが分かった
(共同研究につき抽出不可:主に考察について執筆)
重松義成、川邊浩史、永田誠、青木研作、赤坂久子、宮本絵美、菅原航平
【学術論文】
入学前から卒業後までの学生の学修行動と生活態度に関する考察-教学IRの活用に向けて-
2014/03 紀要 共著 西九州大学短期大学部紀要 第44号 別冊
 【概要】本学の短期大学学生に対して、1年時と卒業時に行った学修行動等に関する調査の分析を行った。その結果、専門分野への就職という明確な目標を持って入学しているものの、自発的な学びの習慣を身に付けずに入学する学生が一定数いること等が明らかになった。
(共同研究につき抽出不可:主に分析と考察について執筆)
【学術論文】
継続可能で効果的な構造化の手続き-広汎性発達障害児の母子並行面接事例からの検討-
2013/03 紀要 共著 西九州大学短期大学部紀要 第43号
 【概要】面接場面、家庭場面の両面から構造化の取り組みを検討し、効果的で継続可能となる構造化の手続きを検討することが重要である。しかし、構造化の事例は主に学校(教育現場)の取り組みが多く、面接場面と家庭場面を通した事例に関する報告は少ない。そこで本研究では、効果的な構造化を行う為に必要な手続きの検討、家庭場面で継続可能な構造化の手続きの検討を目的とした。
広汎性発達障害の5歳男児を対象に効果的な構造化を行うための手続きを検討した。結果から、本人の認知的特性と周囲の環境を細かくアセスメントすること、なるべく本人の内適応にも配慮する事が重要だと示唆された。また家庭で継続するためにはThが十分支援し家族の負担感を軽減させることが重要だということなどが示唆された。
(共同研究につき抽出不可:主に考察について執筆)
菅原航平、川邊浩史
【学術論文】
地域との協同による人材養成プログラムの開発に向けた短期大学における役割・機能に関する研究(その1)
2011/03 紀要 共著 西九州大学短期大学部紀要 第41号
 【概要】本研究の目的は、これまでの短期大学教育の独自性に鑑み、地域に定着し地域を支える中堅人材としての短大卒業生の具体像とそこにおける短期大学に対する地域からの評価と潜在的ニーズを把握することにある。それにより、地域に貢献する短期大学教育の独自性を具体的なデータから明らかにし、今後の短期大学と地域・企業との新たな地(産)学連携の方策、特に、地(産)学協同での人材育成プログラムの開発の在り方を探ることを目指すものである。
(共同研究のために抽出不可:主に考察について執筆)
川邊浩史、永田誠、南里妃名子、宮本知加子
【学術論文】
保育者を目指す学生と子育て支援(2)-新校舎を利用した実践報告-
2010/09 紀要 共著 西九州大学短期大学部紀要 第40号
 【概要】本学での子育て支援事業の方向性と課題について保護者と学生からのアンケートを基に模索的に検討していくことを目的とした。
今後の課題として,「短大という養成期間の問題」「少人数教育の実施の難しさ」「年齢に起因する体験の無さ」「現代の学生特有の社会的視野の狭さ」を挙げている.本学の子育て支援事業に関する学生アンケートでは学生たちの満足度がかなり高い結果となった.しかしながら,結果として明記されなかったが,実際の場面では担当教員の要求水準と学生の思いに温度差が感じられこともあった.特に「社会的視野の狭さ」が保護者との対話への消極性に繋がっていることを否めない.小笠原(2009)は学生が研修している姿をビデオカメラで撮影して,その様子を自分たちで分析することで子育て支援の意義を高めようとしている.この分析で学生は保護者に対する自然な対応ができるようになったとある.本校でも託児場面をビデオ撮影し反省会に用いる試みがあったが,様々な問題により,ビデオ分析によって教育的な意義を高めることはできなかった.また保護者との対応については,ニーズを認識しているにも関わらず,本格的にスケジュールに組み込むことができなかった.このことは今後の課題であろう.新しい環境のもと,学内における「子育て支援事業」が学生,保護者・子どもにとって有意義なものになるよう課題を1つずつクリアしていく必要がある.
(共同研究につき抽出不可:主に結果と考察について執筆)
川邊浩史,米倉慶子,田中麻里,川邊久美子
【学術論文】
自己名に対する事象関連電位について
2010/09 紀要 共著 西九州大学短期大学部紀要 第40号
 【概要】本実験では聴覚刺激事態において自己名がP3に及ぼす効果を総合的に確認することを試みる.標的として呈示される自己名がP3に及ぼす効果と,非標的として呈示される自己名がP3に及ぼす効果のそれぞれを,他者名に対するそれと比較することで,自己名に対する情報処理過程の特異性を明らかにする.
(共同研究のために抽出不可:主に実験デザインと考察について担当)
川邊浩史,梶原 慶,記谷康之,清水健司
【学術論文】
対人恐怖心性-自己愛傾向2次元モデルにおける心理的ストレス過程
2010/03 論文 共著 信州大学人文科学論集人間情報学科編 44号
 【概要】本研究では,Lazarus&Folkmanの心理的ストレスモデルを援用することにより,2次元モデルの5類型における精神的健康の差異を示すに至るまでの過程を検討することで,該当する臨床サブタイプへの治療的示唆の一助とすることを目的とした。
全類型において,心理的ストレス反応にストレッサーが正の係数を示し,ストレス認知では誇大-過敏特性両向型と過敏特性優位型が脅威において正の係数を示した。また,ストレス対処方略では過敏特性優位型が肯定的解釈において負の係数を示し,誇大特性優位型が問題回避において正の係数,肯定的解釈において負の係数を示した。
(共同研究につき抽出不可:主に考察について執筆)
清水健司、岡村寿代、川邊浩史
【学術論文】
対人恐怖心性-自己愛傾向2次元モデルにおける性格特性と精神的健康の関連
2008/05 雑誌 共著 パーソナリティ研究 第16巻 3号
 【概要】対人恐怖心性と自己愛傾向には2次元による実証モデルが清水他(2007)にて想定されている.そのモデルにて分類される5類型における性格特性と精神的健康の関連を検討した.その結果,対人恐怖心性が強い2類型にてストレス刺激に対する脆弱性と精神的健康の低さが示唆された.従って,臨床的な介入では本2類型に対するものが急務であることが想定された.
(共同研究につき抽出不可:主に考察について執筆)
清水健司,川邊浩史,海塚敏郎
【学術論文】
対人恐怖心性-自己愛傾向2次元モデルにおける自我同一性の様相
2008/04 雑誌 共著 心理臨床学研究 第26巻 1号
 【概要】対人恐怖心性と自己愛傾向には2次元による実証モデルが清水他(2007)にて想定されている.そのモデルにて分類される5類型における自我同一性を多面的立場から検討を行った。その結果,対人恐怖心性が強い2類型にて自己像の不安定性が示され,その独自性について考察がなされた.
(共同研究につき抽出不可:主に考察について執筆)
清水健司,川邊浩史,海塚敏郎
【学術論文】
青年期における対人恐怖心性と自己愛傾向の相互関係について
2007/04 雑誌 共著 心理学研究 第78巻 1号
 【概要】対人恐怖と自己愛の関連性について,岡野(1998)は臨床的観点から,縦軸に自己顕示欲の強さを,横軸に恥に対する敏感さを布置して,その直交関係から4象限を想定した.本研究では,この岡野(1998)の視点が実証的にも援用可能かどうかを検討することを目的とした.その結果から対人恐怖心性‐自己愛傾向2次元モデルを作成した.そして,モデルから想定される5類型について,自意識・適応性の観点から各類型における状態像を詳細に検討し,臨床的応用を視野に入れたアナログ研究としての基礎的部分を確立した.
(共同研究につき抽出不可:考察の一部について執筆)
清水健司,川邊浩史,海塚敏郎
【学術論文】
対人恐怖心性-自己愛傾向2次元モデル尺度における短縮版作成の試み
2006/09 雑誌 共著 パーソナリティ研究 第15巻1号
 【概要】青年期における対人恐怖心性-自己愛傾向2次元モデル尺度の短縮版作成を目的とした.各原版から因子負荷量の強さにより項目を抽出し分析を行った.その結果,因子的妥当性と内的整合性が証明され,短縮版としての有用性が示された.今後の課題として,尺度の安定性や他の心理測定尺度との併用による精錬などがあげられた.
(共同研究につき抽出不可:主に考察について執筆)
清水健司,川邊浩史,海塚敏郎
【学術論文】
青年期における対人恐怖心性と自己愛傾向の基礎的研究
2005/12 紀要 共著 広島国際大学心理臨床センター紀要 第3号
 【概要】対人恐怖心性と自己愛傾向の関連について既に清水・海塚(2002)によって探索的検討が行われている.本研究では,その続報的立場をとりながら,2概念での相互関係から抽出された類型について親子関係・PIL・時間的展望体験の指標から4類型における適応性・状態像についての知見の積み重ねを行った.
(共同研究につき抽出不可:主に考察について執筆)
清水健司,川邊浩史,海塚敏郎
【学術論文】
青年期における対人恐怖心性と第2の分離個体化の関連について
2005/02 雑誌 共著 心理臨床学研究 第23巻5号
 【概要】青年期における対人恐怖心性と第2の分離個体化との関連について検討することを目的とした.クラスター分析から得られた4クラスターからモデルを示した.結果,肯定的な両親表象の内在化・親密な友人関係の確立・適度な自己愛の調整能力・自律的な情緒安定により自我同一性の確立を成し遂げ,それとはベクトルを異にして対人恐怖心性を抑えることができる過程の一端を表した.
(共同研究につき抽出不可:主に考察について執筆)
清水健司,川邊浩史,海塚敏郎
【学術論文】
脳波バイオフィードバックに関する一研究 -音テンポが脳波に及ぼす影響-
2001/03 紀要 共著 広島修大論集 第41巻 第2号
 【概要】α波フィードバック訓練中に160と40の音テンポを鳴らし,テンポがα波成分と時間評価へどのように影響するかを検討した.その結果,テンポの脳波及び時間評価への影響は認められなかった.
(共同研究につき抽出不可:主に分析と考察について執筆)
川邊浩史,斎藤 崇,清水健司,海塚敏郎
【学術論文】
学習障害児と集団レクリエーション活動の取り組み
2001/03 紀要 共著 広島修大論集 第41巻 第2号
 【概要】学習障害児を対象に月に一度レクリエーションを行った.その1年間の成果に関して指導者行動評価尺度を用いて考察した.その結果,他の項目が一定しているのに対して,「他の子どもとの関係」の項目で前期に比べ,後期は得点が高くなっており,子どもたちの遊びへの意欲や根気強さの向上がうかがえた.
(共同研究につき抽出不可:主に考察について執筆)
清水健司,斎藤 崇,井上優香,川邊浩史,海塚敏郎
【学術論文】
発達障害児に関する感覚運動活動の取り組み-ボランティア活動として-
2001/03 紀要 共著 愛媛女子短期大学紀要 13号
 【概要】発達障害をもつ児童への発達支援として感覚運動活動をボランティア活動として行ってきた.この活動は保護者や教師からの要請によって実施されてきたが,そのニーズへ応えるために継続的なボランティアの要請と専門知識の習得の必要性が示唆された.
(共同研究につき抽出不可:主に序論と考察について執筆)
宮本晋一,川邊浩史,海塚敏郎
【学術論文】
脳波バイオフィードバック訓練が時間評価に及ぼす影響
2001/02 雑誌 共著 バイオフィードバック研究 27巻
 【概要】α波増強訓練とβ波増強訓練が時間評価に及ぼす影響について検討した.α波バイオフィードバック訓練により主観的時間評価は長く評価され,β波バイオフィードバック訓練により短く評価されることが明らかになった.本実験において,脳波バイオフィードバック訓練と時間評価との対応関係が見られた.
(共同研究につき抽出不可:主に序論と考察について執筆)
青井利哉,川邊浩史,上久保晶子,柿木昇治
【学術論文】
心理・社会的要因が知的評価スケールにおよぼす影響-老人性痴呆疾患センターでの検討-
1999/03 雑誌 共著 精神医学 第41巻 第7号
 【概要】老人性痴呆疾患センターに来院した患者を対象に知的評価スケールを測定し,その得点と心理・社会的要因との関係を検討した.その結果,知的評価は学歴,家庭内の役割感,家族構成に関係のあることが示唆された.
(共同研究につき抽出不可:主にデータ収集と考察の執筆)
小川栄一,佐々木直美,川邊浩史,柿木昇治,菊本 修,好永順二
【学術論文】
バイオフィードバック訓練が及ぼす行動指標への影響 -時間評価を指標として-
1999/03 紀要 共著 広島修大論集 第39巻 第2号
 【概要】α波とβ波のフィードバック訓練を行い,行動指標に時間評価を用いて脳波成分が時間評価へ及ぼす影響について検討した.その結果α波成分の増加によって時間評価の延長,β波成分の増加では時間評価は変化しないという結果を得た.
(共同研究につき抽出不可:主に分析と考察について執筆)
川邊浩史,柿木昇治
【学術論文】
α波のバイオフィードバックと音楽の趣向
1998/09 紀要 共著 広島修大論集 第39巻 第1号
(共同研究につき抽出不可:主に序論、分析と考察について執筆)
川邊浩史,柿木昇治
【学術論文】
学習障害児の視覚的認知機能に関する研究-生理心理学的指標を中心として-
1998/03 修士論文 単著 福岡教育大学 
 【概要】視覚的認知障害を持つ学習障害児を対象にK-ABCテスト,ベンダーゲシュタルトテストを施行し,さらに視覚性弁別課題を用いて,P300を測定した.その結果,P300潜時はK-ABCテストの下位尺度と高い相関を示した.
川邊浩史
【その他】
障害児とその保護者における生活体験の持つ意味について―障害児支援の立場から―
2023/10 公開シンポジウム 単著 第25回 日本生活体験学習学会 研究大会 第25回研究大会公開シンポジウム発表要旨集
 【概要】生活保障について具体的にヒアリングする為、個別のインタビューを実施して、保護者の不安感、子どもの将来への期待や不安を具体的に理解し、それを保障できる具体策の方向性を見出すことを試みた。
【その他】
幼児教育・保育現場における外国にルーツを持つ家庭に関する調査(速報)
2023/03 報告書 共著 九州西部地域大学・短期大学連合産学官連携プラットフォーム事業子ども育成専門委員会 共同研究 
 【概要】近年、様々な社会的な情勢の変化によって、保育者視点における「特別な配慮を要する家庭」が増えている。それらの家庭は、何らかの原因があり、そうならざるを得ない理由がそこにはあり、保育者にとっての「特別な配慮を要する家庭」というのは、「さまざまな理由・背景で困難さを抱えている家庭」であると考えられる。
そこで、本研究では「特別な配慮を要する家庭」として、「発達的な課題を抱える子どもの家庭」、「保護者が障がいや心の病気を有する家庭」、「貧困家庭」、「外国にルーツをもつ家庭」などについて幼稚園、保育所・認定こども園を対象とした現場(保育者・園長・施設長)の実感・困り感を調査する。結果の分析にあたっては、多角的な視点(保育・教育・心理・文化・社会・経済など)からその要因について検討を行い、これらの地域における課題を抽出する。さらに、地域に根差した保育者養成校としてこれらの課題に対する対応についても検討する。
 【Pp.40-60】以下の設問の分析を担当
・外国にルーツを持つ幼児を抱える保護者の気になる行動に関する項目
・外国にルーツを持つ幼児を抱える保護者に対する保育者の戸惑いに関する項目
・外国にルーツを持つ幼児を抱える保護者に対する配慮
藤野正和、鬼塚良太郎、川邊浩史
【その他】
子ども発達支援士の卒後研修とキャリアアップに関する調査研究
2023/03 報告書 共著 QSP(九州西部地域大学・短期大学連合産官学連携プラットフォーム) 子ども育成専門委員会 
 【概要】大学コンソーシアム佐賀が共同教育プログラムとして実施している「子ども発達支援士養成卒後プログラム(以下「卒後プログラム」という)」は、「子ども発達支援士(基礎)」資格認定者で、連携校の4年制大学、短期大学卒業生を対象とした発達障害児の保育・教育に特化したリカレント教育である。卒後プログラム修了者に対して「子ども発達支援士」資格を認定し、保育・教育現場におけるキャリアアップを目指している。プログラムの内容は、登録後に2年~3年かけて連携大学の研修に6回以上参加し、最終年度には登録者が所属する事業所の利用者(児)を対象とした事例報告をまとめ、事務局へ提出する。5大学の学識経験者による最終審査の後、資格取得となる。
子ども発達支援士プログラムの開始は平成24年度の大学間連携協働教育推進事業まで遡る。この補助事業の最終年度は平成28年度であり、最終年度の外部評価にて卒業後の資格保持者のアウトカムを求められ、インタビュー調査を実施していた。それから6年が経過しており、基礎資格者(卒業時に取得)が約1,000名、本資格者(卒後研修を受けた者)は約100名となっている。これまで、ある程度の教育的効果は実証されてきたが(園田ら,2020)、特に卒業後の研修については研修内容の見直し等を行ってきていなかった。
 今回の研究は、卒後プログラム修了者(現在、登録している者も含む)に対して、卒後プログラムで学んだ内容が現場でどのように役立っているのかについて調査し、卒後プログラムの効果検証を行うことを目的としている。
調査全般を担当、執筆担当
川邊浩史、鬼塚良太郎
【その他】
コロナ禍において見えてきた障害児の体験格差と生活保障 ―なぜ障害児キャンプを行ったのか?―
2022/09 学会発表 単著 日本生活体験学習学会 第24回研究大会 発表要旨集録
 【概要】本学では、平成24年より発達障害児を対象とした支援活動を学内で実施してきた。この活動は保育を学ぶ学生が中心となり、授業の一環として地域在住の子どもと保護者を学内に招いている。活動全体の目的は余暇支援であり、年間を通して月に1回の頻度で開催している。また、夏休みには、宿泊を伴うレクリエーションキャンプ(以下、キャンプとする)も開催している。キャンプは平成25年より実施しているが、令和2年に日本国内で猛威を振るい出した新型コロナウイルス感染症の影響で開催中止となった。しかしながら、平成3年には、保護者からの要望もあり、またワクチン接種が開始されたこともあり、再開することとなった。本報告では、コロナ禍におけるキャンプ開催の意義を中心に障害児の生活体験の変容と生活保障について論じることを目的とする。
【その他】
リレートーク「新型コロナ感染症下での生活体験学習への取り組み」
2021/09 学会発表 共著 日本生活体験学習学会 第23回研究大会
 【概要】休校や外出自粛が求められる状況下で、子どもたちやその保護者は、生活の変化によって様々な困り感を抱いているのではないかと考えた。そこで、川邊研究室(ゼミ)では、『学内支援活動ぽっぽ』に参加する障がいのある(可能性のある)お子さんの保護者を対象としたアンケートを通して、コロナ禍における保護者の困り感について知り、今後の支援活動に活かすことを目的とした研究を実施することとなった。
調査の結果、結果、コロナ禍という特殊な社会的な状況だからこそ見えてくる家庭の現状に気づくことができた。自粛期間をストレスに感じている子どももいたようだが、子どもによっては、反対に、普段の学校生活でストレスを感じている分、この期間はストレスフリーな家庭生活を送ったケースもあった。また、保護者はコロナ禍の生活で新たな子育ての悩みと向き合いながら、家庭生活を確立する難しさを感じていた。
公開シンポジウム リレートークにて報告、主にはじめに、考察(まとめ)を担当。
大坪希衣、秦 歩花、村枝優羽香、川邊浩史
【その他】
「子どものlife」にかかわる調査研究 調査報告書
2021/03 報告書 共著 九州西部地域大学・短期大学連合産学官連携プラットフォーム事業 子ども育成専門委員会共同研究会 
 【概要】本研究は、子ども育成支援の充実を目的とするものである。そのために、子どもたちを支援する支援者や子ども及び子どもを持つ親への聞き取り調査を行い、具体的なニーズを明確にしていく。本研究における調査のオリジナリティは、①支援者(任意団体やNPO)の支援としてどのようなものが必要かについて明らかにする。②大規模なアンケート調査では必ずしも明らかにならない調査の限界を補う目的で、厳しい生活状態に置かれている世帯の生活実態を具体化することによって、子どもの生活全般を見通した内容を検討するところにあると考える。
 【第2章6節Ⅲ】インタビューを行った団体の概要と支援の成果について考察した。まず団体の存続について課題が生じていることが分かった。団体としては、何とか細々とでも活動を継続していきたいという思いはあるようだが、公的な資金を獲得することが難しく、後継者が育たない限りは、団体の存続は危ぶまれる。また同じ志を持った人が新たに団体を立ち上げたとしても、同様の課題にぶつかるだろう。その点で、産学官民の横のつながりを有機的に利活用して、団体の趣旨を広く周知していくことが喫緊の課題となるだろう。
 【共著者】藤野 正和、志賀 信夫、ヴィラーグ ヴィクトル、裵 孝承、井手 一雄、田中 沙来人、川邊 浩史

【その他】
発達障害児の二次障害予防の支援研究~二次障害を予防し関係者の負担軽減を目指すために~ 成果報告書
2020/03 報告書 共著 西九州大学短期大学部 
 【概要】私立大学研究ブランディング事業の3年間の研究成果を成果報告書としてまとめた。研究は調査研究と実践研究に分けられ、学長のガバナンスの下、研究推進プロジェクトチームと下部組織である4つの研究グループにより研究事業として進められた。研究の成果を広く公開する目的で本成果報告書を作成した。
研究全体の概要、調査研究(研究A)、シンポジウム等の外部評価について執筆。
代表:福元裕二、編集:平田孝治、川邊浩史、津上佳奈美、武富和美、立川かおり
執筆者:(上記編者に加え)西岡征子、吉村浩美、馬場由美子、鶴 和也、尾道香奈恵、松田佐智子、高元宗一郎

【その他】
発達障害児支援に関する保育者の困難・能力・ニーズについて -佐賀県の幼稚園・保育所に対する質問紙調査の結果から-
2015/03 学会発表 共著 日本発達心理学会 第26回大会 P2-091
 【概要】佐賀県内の保育者を対象に発達障害児に関する質問紙調査を実施した。その結果、保育者が感じている困難は直接的な対応に関する項目が多く、研修ニーズもそれらに対応する項目が多くなっていた。しかし、必要と思う能力では、園内での連携や基本的な理解・姿勢が具体的な対応方法より必要であると評価していた。
 本研究は、文部科学省大学間連携共同教育推進事業選定取組「大学間発達障害支援ネットワークの構築と幼保専門職業人の養成」の一環として行われた調査の結果の一部を使用した。
主に考察を担当
 【共同発表】菅原航平、泉 万里江、中島範子、川上泰彦、立川小雪、宮本絵美、菅原亜紀、楠佐知子、内田郁代、川邊浩史
【その他】
たかが入浴されど入浴 ~入浴ケアが閉じこもり入所者にもたらした数々の効能~
2008/10 学会発表 共著 第19回 全国介護老人保健施設大会 
 【概要】全般的な介護拒否があり、皮膚掻痒症の悪化が見られた認知症高齢者に対して、密なコミュニケーションを繰り返すことにより、信頼関係が形成され、毎日の入浴へとつながった.それが他の介護面にも波及して本人らしい生活スタイルを取り戻した事例の経過について報告した.
抄録執筆、発表用ポスターの作成、データの分析を担当
 【共同発表】下園 卓、金子真弓、金子大介、広兼フミ子、川邊浩史
【その他】
私の話に耳を傾けてくれてありがとう -本人らしい生活のために-
2007/10 学会発表 共著 第18回 全国介護老人保健施設大会 
 【概要】観察して些細なことを見逃さない,そして本人の気持ちを汲むという対人関係ではごく当たり前のことを十分に行うことでADLの著しい向上を示し,本人らしい生活を取り戻すことのできた事例について、その経過を報告した.
抄録執筆、発表用ポスターの作成、データの分析を担当
 【共同発表】大段直美,金子真弓,上田紗矢夏,広兼フミ子,川邊浩史
【その他】
身体拘束へ対する老健職員の意識に関する一考察
2007/09 学会発表 共著 日本心理臨床学会 第26回大会 
 【概要】身体拘束の弊害として挙げられている「精神的弊害」を検討するため「高齢者への心理的ケア」という内容で,現場の意識を知るためにアンケートを実施した.その結果,精神的拘束への意識が日常のケアの中でも感じ取られていることが分かった。
主に研究計画と考察を担当
 【共同発表】川邊浩史,清水健司,海塚敏郎
【その他】
対人恐怖心性-自己愛傾向2次元モデルにおける認知様式とストレスの関連
2007/09 学会発表 共著 日本心理臨床学会 第26回大会 
 【概要】2次元モデルにおいて,パネル調査を行い,縦断的検討を行った.心理的ストレス反応の変化量を認知様式×ストレッサーの交互作用項がどのように予測するのかを,階層的重回帰分析で明らかにした.また,同時に自己報告式での質問紙調査法による限界も示された.
主に分析結果の考察を担当
 【共同発表】清水健司,川邊浩史,海塚敏郎
【その他】
創って使って見えたもの? -オリジナルグッズ集-
2006/11 学会発表 共著 第17回 全国介護老人保健 施設大会 
 【概要】老健施設を利用している高齢者に対して介護用品を用いる場合には,相手の状態を十分に理解しておく必要がある.当施設では,「見た目の美しさ」「快適さ」「機能性」などの視点から,個人に合った介護用品を生み出してきた.今回は,そうした介護用品の内容と使用した結果について報告した.
抄録執筆、発表用ポスターの作成を担当
 【共同発表】玉木美奈,川邊浩史,木下義晴,木村利之,広兼フミ子
【その他】
対人恐怖心性-自己愛傾向2次元モデルにおける自我同一性の関連-
2006/11 学会発表 共著 中国四国心理学会 第61回大会 
 【概要】清水ら(2006)が作成した対人恐怖心性-自己愛傾向2次元モデルを使用して,各類型の自我同一性の様相を詳細に分析することにより,該当する臨床事例に援用することを目的とする.
主に考察を担当
 【共同発表】清水健司,川邊浩史,海塚敏郎
【その他】
一泊二日の軽度障害児療育キャンプにおけるトレーナーの変化について
2006/11 学会発表 共著 中国四国心理学会 第61回大会 
 【概要】一泊二日の軽度障害児療育キャンプにおけるトレーナー側の心理的な変化要因について,キャンプ実施前と実施後でアンケートを実施し分析を行った.その結果,キャンプ終了時のトレーナーの効力感が高まる結果を得た.
主に研究計画と分析を担当
 【共同発表】川邊浩史,清水健司,海塚敏郎
【その他】
対人恐怖心性-自己愛傾向2次元モデル尺度作成の検討
2006/09 学会発表 共著 日本心理臨床学会 第25回大会 
 【概要】本研究では,著者らが作成した短縮版の対人恐怖心性-自己愛傾向2次元モデル尺度の信頼性と妥当性の検討を行うことと,性格検査(FFPQ)・精神的健康度(心理的ストレス反応)との関連を分析することで尺度の安定性と類型の知見の積み重ねを行うことを目的とした.結果として測定尺度としての一定水準の内的整合性と妥当性が確認された.
主に考察を担当
 【共同発表】清水健司,川邊浩史,海塚敏郎
【その他】
認知症高齢者の不穏症状に関する一考察 -排便コントロールと不穏状態との関連-
2006/09 学会発表 共著 平成17年度 広島県介護老人保健施設大会 
 【概要】認知症で片マヒのある事例を対象として生活自立支援機器を作成し,使用を試みた.その結果,身体的機能を援助するための機器だけでなく,周囲の人々の声かけが本人の食事への動機を高めることが分かった.
主に抄録作成や分析を担当
 【共同発表】川邊浩史,大房真美,金沖文子,広兼フミ子
【その他】
青年期における対人恐怖心性と自己関係づけの関係
2006/02 学会発表 共著 中国四国心理学会 第61回大会 
 【概要】大学生を対象として対人恐怖心性尺度と自己関係づけ尺度を中心とした調査を行い,自意識尺度と自己適応指標との関連を明らかにすることで,対人恐怖心性と自己関係づけの低減要因について言及する.
主に考察を担当
 【共同発表】清水健司,川邊浩史,海塚敏郎
【その他】
認知症高齢者における環境変化と夜間の行動変化について
2005/09 学会発表 共著 日本心理臨床学会 第24回大会 
 【概要】認知高齢者へ対して生活歴や在宅生活を考慮した居室の環境整備を行うことが夜間の行動にどのような変化をもたらすかについて考察した.その結果,認知症の周辺症状の改善が見られた.
主に研究計画と考察を担当
川邊浩史,清水健司,海塚敏郎
【その他】
青年期における対人恐怖心性と自己愛傾向の相互関係について
2005/09 学会発表 共著 日本心理臨床学会 第24回大会 
 【概要】対人恐怖心性と自己愛傾向の相互関係の分類様式を明らかにすることを行い,それぞれの群での具体的な人間像を明らかにすることを目的とした.
主に考察を担当
 【共同発表】清水健司,川邊浩史,海塚敏郎
【その他】
青年期における対人恐怖心性と自己愛傾向の基礎的研究
2004/11 学会発表 共著 中国四国心理学会 第60回大会 
 【概要】対人恐怖心性尺度と自己愛傾向尺度を使用し,対人恐怖心性と自己愛傾向の相互関連の中で4クラスターが抽出されている報告があるが,4群それぞれにおいての基礎的指標の差異について検討することを目的とした.
主に考察を担当
 【共同発表】清水健司,川邊浩史,海塚敏郎
【その他】
高齢者に対する歌唱中心音楽療法の効果についての研究
2004/11 学会発表 共著 中国四国心理学会 第60回大会 
 【概要】痴呆高齢者を対象に,認知機能,行動評価,及び音楽療法時評価を用いて音楽療法の効果を検討した.その結果,身体的・心理的機能,中でも徘徊の減少と自発的な行動の増加が認められた.音楽療法が高齢者の心理的安定,問題行動の低下などに効果があるということが示唆された.
実践活動とデータ収集に協力、結果の解釈指導
 【共同発表】金屋裕美子,川邊浩史,佐々木直美,上里一郎
【その他】
ケアハウスにおける回想法的集団療法の試みについて
2004/09 学会発表 共著 日本心理臨床学会 第23回大会 
 【概要】ケアハウスにおける日々の生活の中で茶話会を媒介として“回想法”を余暇活動的な意味合いで導入した集団療法を試みた.その中で,他者への妥協的配慮が大きな成長要因として観察された.
主に考察を担当
 【共同発表】清水健司,川邊浩史,海塚敏郎
【その他】
老人保健施設における心理職の役割について -他職種からのイメージを中心として-
2004/09 学会発表 共著 日本心理臨床学会 第23回大会 
 【概要】老健での心理職の役割について多職種職員を対象に自由連想でカードにイメージを記述してもらった.集めたカードはK-J法的手法を用いて整理した.その結果,求められる心理職のイメージ像として7つの項目が挙がってきた.
主に研究計画と考察を担当
 【共同発表】川邊浩史,清水健司,海塚敏郎
【その他】
おじいちゃん今日は眠れないんですね -職員の視点が変わった昼夜逆転傾向の事例を通して-
2004/07 学会発表 共著 第6回 中国介護老人保健施設大会 
 【概要】昼夜逆転症状を引き起こしている痴呆高齢者に対して夜間の環境整備とケアの工夫を行った.それに伴う事例の行動変容と夜勤職員の事例に対する接し方の変容について報告した.
主に考察を担当
 【共同発表】西本 智,川邊浩史,広兼フミ子
【その他】
夫が変わった,妻も変わった... 二人三脚の夫婦生活.
2004/07 学会発表 共著 第6回 中国介護老人保健施設大会 
 【概要】家族と共に行ったチームケアによって,一度は諦めた在宅生活が可能になった事例について報告した.
主に抄録作成を担当
 【共同発表】堺本能晃,山本千恵美,川邊浩史
【その他】
個人に合った排泄方法
2003/10 学会発表 共著 第14回 全国介護老人保健施設大会 
 【概要】臀部のかき傷が絶えず,傷部が悪化したケースに治療を優先し,身体抑制も考えた.しかし,抑制を行わず傷を治癒させる方法を検討し,オムツ・シートの改善をすることで治癒に至ったケースについて報告した.
主に考察を担当
 【共同発表】広兼フミ子,西本 智,大之木俊夫,山本千恵美,川邊浩史
【その他】
対人恐怖心性と分離個体化についての研究
2002/09 学会発表 共著 日本心理臨床学会 第21回大会 
 【概要】対人恐怖の成立条件には,親からの自立,分離による不安が強くなる時期であり,それを補うのが仲間への依存であり,そこで受け入れられるかどうかが問題となる.これは,第2の分離個体化の過程であり,対人恐怖心性と分離個体化とは有意味な関連があることが考えられた.
主に考察を担当
 【共同発表】清水健司,川邊浩史,海塚敏郎
【その他】
個を重視した環境作りと対応について―痴呆高齢者の事例の食事摂取を通じて―
2002/03 学会発表 共著 平成13年度 広島県介護老人保健施設大会 
 【概要】痴呆高齢者の事例を通して,施設内において,これまでの生活環境に近い環境を整えることが痴呆による行動にどのように影響するかを検討し,その具体的取り組みについて報告した.
主に研究計画作成と考察を担当
 【共同発表】川邊浩史,金沖文子,河内 隆
【その他】
介護職におけるバーンアウトに関する一考察―個人志向性・社会志向性を通じて―
2001/11 学会発表 共著 中国四国心理学会 第57回大会 
 【概要】介護職に従事する女性を対象に質問紙調査を行い,従来から取り上げられているバーンアウトと個人志向性と社会志向性との関連をみることでバーンアウトの低減要因を明らかにすることを目的とした.
主に研究計画と考察を担当
 【共同発表】川邊浩史,斎藤 崇,清水健司,海塚敏郎
【その他】
介護職におけるバーンアウトに関する研究―時間的展望体験を通じて―
2001/11 学会発表 共著 中国四国心理学会 第57回大会 
 【概要】介護職に従事する女性を対象に質問紙調査を行い,MBIと時間的展望体験尺度との関係を見てゆくことでバーンアウトと時間的展望がどのように関連するかを明らかにしてゆくことを目的とした.
主に研究計画作成と考察を担当
 【共同発表】清水健司,斎藤 崇,川邊浩史,海塚敏郎
【その他】
作業療法介入による分裂病患者の自我機能の変化と日常生活機能への影響
2000/05 学会発表 共著 第34回 OT学会 
 【概要】作業療法プログラム(園芸活動)による自我機能の改善とその変化が精神症状や日常生活場面に及ぼす影響を検討した.その結果,介入群では「現実検討」,「現実感覚」,「適応的退行」,「自律機能」で有意な変化が認められた.また,陰性症状改善をはじめ,引きこもり行動改善への波及効果も及ぼした.作業療法介入による自我機能の改善が生活の構造化を促すことが示唆された.
主に分析と考察を担当
 【共同発表】近藤 智,大垰美恵,川邊浩史,西村良二,清水 一
【その他】
α波バイオフィードバック訓練が時間評価に及ぼす影響(2)
1999/11 学会発表 共著 中国四国心理学会 第55回大会 
 【概要】α波バイオフィードバック訓練が時間評価にどのような影響をもたらすかを調べ,さらにパーソナリティ変数(時間切迫感)との関係を検討した.その結果,試行経過に伴うα波成分の有意な増加がみられた.α波増強訓練前後の評価時間(5秒,10秒,15秒)は訓練前に比べて訓練後で増加している.しかし,それぞれの評価時間には,有意差は認められなかった.また,時間切迫感と評価時間の間に相関は認められなかった.
実験計画等全般を担当
 【共同発表】川邊浩史,柿木昇治
【その他】
脳波バイオフィードバックが時間評価に及ぼす影響(1) ―時間再生法を用いて―
1999/10 学会発表 共著 第63回 日本心理学会 学術大会 
 【概要】実験1で時間再生法の試行効果を時間作成法との比較によって検討した.その結果,60秒では再生法で試行に伴う有意な減少が認められた.実験2ではα波バイオフィードバック訓練の前後で再生法を用いて,訓練効果が時間評価に及ぼす影響について検討した.その結果,α波出現量の変化は認められたが,訓練前と後で評価時間の変化は認められなかった.
研究全般を担当
 【共同発表】川邊浩史,柿木昇治
【その他】
テンポが脳波バイオフィードバック訓練と時間評価に及ぼす影響
1999/05 学会発表 共著 第17回 日本生理心理学会 学術大会 
 【概要】テンポをα波バイオフィードバック訓練中に鳴らすことでフィードバック訓練効果および時間評価にどのような影響をもたらすかを検討した.その結果,評価時間の延長にはテンポの違いより,フィードバック訓練効果が影響することが考えられる.
研究全般を担当
 【共同発表】川邊浩史,柿木昇治
【その他】
脳波バイオフィードバック訓練が行動指標に及ぼす影響
1998/10 学会発表 共著 中国四国心理学会 第54回大会 
 【概要】脳波バイオフィードバック訓練が時間評価に及ぼす影響,およびパーソナリティ変数との関係を検討した.その結果,α波成分の増加による評価時間の延長が認められた.また,タイプA得点の低い群が高い群に比べ訓練前後で評価時間の変化が認められた.
研究全般を担当
 【共同発表】川邊浩史,柿木昇治
研究シーズ
【研究テーマ】 発達障害児の二次障害予防
【研究分野】 障害児心理
【研究キーワード】 発達障害、感覚運動
【研究概要】 
【共同研究可能なテーマ】 
【研究テーマ】 発達障害のある幼児への余暇支援
【研究分野】 障害児心理
【研究キーワード】 感覚運動 発達障害
【研究概要】 発達障害等のある幼児、児童を対象とした余暇支援活動を展開。その実践活動を通して、子どもの発達支援、保護者支援を行っている。
【共同研究可能なテーマ】 
特許・発明
教育活動・社会活動
平成25年 4月から 
西九州大学短期大学部学内支援活動「ぽっぽ」
 発達障害等のある幼児・児童に対する感覚運動を中心とした余暇支援活動

2017年8月5日-6日のキャンプが新聞で紹介されました。
平成12年 4月から 平成28年 8月まで
NPO広島発達支援の会リバシー
 夏の療育キャンプSV
平成12年 4月から 平成25年 8月まで
重症児の会たーとる
 療育キャンプSV
問い合わせ先
西九州大学グループ
※ 健康栄養学部・健康福祉学部・リハビリテーション学部に関しては
Tel. 0952-52-4191
※ 子ども学部・短期大学部に関しては
Tel. 0952-31-3001
※ 看護学部に関しては
Tel. 0952-37-0249