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仙波 梨沙センバ リサ (SENBA RISA) 女性 1978年生まれ
所属リハビリテーション学科(作業療法学専攻)
講師
写真
2022/08/10 更新

プロフィール

学歴
令和 4年 3月 国際医療福祉大学大学院 博士課程保健医療学専攻修了 保健医療学博士
職歴
専門分野
小児のリハビリテーション
発達障害作業療法学
急性期の作業療法
身体障害の作業療法
認知症
研究テーマ
発達障害分野における作業療法
障害児・者を支える家族の思い
認知機能とIADL
認知症カフェ
共同研究
所属学会
日本作業療法学会
日本認知症ケア学会
日本発達障害学会
日本作業療法研究学会
日本臨床作業療法学会
全国地域作業療法研究会
佐賀県作業療法士会
学会・社会活動
平成13年 4月 日本作業療法学会会員 (現在に至る)
平成22年 4月 日本認知症ケア学会会員 (現在に至る)
平成24年 4月 佐賀県作業療法士会 (現在に至る)
平成24年10月 日本作業療法研究学会 (現在に至る)
平成29年 8月 日本臨床作業療法学会 (現在に至る)
令和 3年 1月 全国地域作業療法研究会 (現在に至る)
令和 4年 7月 日本発達障害学会 (現在に至る)
学会賞等
研究者からの一言アピール
オフィスアワー
時間:火曜日8:50~12:00
場所:7号館5階研究室

教育・研究業績一覧

著書・論文等
【学術論文】
WHODAS 2.0 12項目版における生活障害とDASC-21との関連性の検証
2022/03 単著論文 単著 国際医療福祉大学審査学位論文(博士) 
 【概要】本研究ではWHO障害評価面接基準(WHO disability Assessment Schedule:WHODAS 2.0)12項目版とThe Dementia Assessment Sheet for Community-based Integrated Care System-21 items: DASC-21との関連性について調査し,WHODAS 2.0と認知機能および生活障害の関連性を明らかにすることを目的とした.
 認知機能と生活障害の程度をWHODAS 2.0とDASC-21で評価し,両検査の関係性を4つの点で検討した.
その結果,WHODAS 2.0とDASC-21には正の相関(r=0.62,p<0.01)を認め,健康状態が悪いほど認知機能が低下していた.さらに,認知機能保持群と認知機能低下群のWHODAS 2.0を比較したところ,合計得点で認知機能低下群に有意な低下(p<0.01)を認めた.
また,デイサービス利用者と家族のWHODAS 2.0を比較し,本人は家族よりも「できる」と評価する傾向を認め,認知機能の低下が大きいほど合計得点の差が開いていた(r=0.70,p<0.01).
一方で,日常生活での買い物時の困りごとを聴取し,困りごとの有無でWHODAS 2.0とDASC-21の比較を行ったが有意差はなく,困りごとは生じているが買い物自体は遂行できていることが明らかとなった.
 以上の結果から,WHODAS 2.0によって日常生活で障害となる認知機能の低下が予測できる可能性が示唆された.
【学術論文】
回想法のコミュニケーション技法を用いた教育的支援の有効性
2020/06 共著論文 共著 西九州リハビリテーション研究 13,p15-19
 【概要】本研究では回想法に着目しコミュニケーション技法を用いた教育的支援を作業療法学専攻学生(以下,OTS)に対して行うことで,重度認知症患者デイケア(以下,デイケア)利用者に対する語りかけの量と質がどのように変化するかについて検討することを目的とした。方法は,①デイケア利用者の情報を与えない自由に会話する面談,②回想法に関するビデオの鑑賞,③OTSが求める情報を与え,①と同じ利用者と再面談,④面談終了後,OTSに対して感想等のインタビューの順で行った。結果,OTSがデイケア利用者に対し語りかけた回数は増加した。話題について介入前後を比較した結果,介入後に増加した話題は,家族の話,学校の話,挨拶の話の順であった。また,介入後に新たに追加された話題は,季節の行事の話,おやつの話,健康の秘訣の話の順であった。一方,介入後に減少した話題は,畑の話,デイケアの話,仕事の話の順であった。本研究では,回想法のコミュニケーション技法は,学生等のコミュニケーションスキル向上のための教育的支援ツールとして有用であることが示唆された。
【学術論文】
認知症ケア研修会参加者のメンタルヘルスに関する職種別の比較
2020/06 共著論文 共著 西九州リハビリテーション研究 13,p27-31
 【概要】本研究では,認知症のケアやリハビリテーション(以下,リハ)に従事する保健医療福祉専門職を対象に精神健康度(GHQ),燃え尽き度(MBI),疲労度のメンタルヘルスに関する調査を行い,職種別の違いを明らかにすることを目的とした。リハ職(148名), 介護職(140名),相談職(82名),看護職(74名)の4職種について各測定値を比較した結果,すべての項目において介護職のメンタルヘルスが低い傾向であった。燃え尽き度に関しては,介護職はリハ職に比して有意に情緒的消耗感,脱人格化が高く,個人的達成感が低いことが明らかとなった。また4職種の中でもっとも燃え尽き度が高かった職種は介護職,逆に低かった職種はリハ職であった。認知症者の支援を行う専門職のメンタルヘルスを考える上では,職種間の役割の違いを理解し連携すること,院内外に自己研鑽やメンタルヘルスのサポートを受ける場を持つことが重要である。
【学術論文】
The effect of preventing transition from mild cognitive impairment to early dementia by hand care treatment in the environment of horticultural therapy garden
2020/05 共著論文 共著 ISHS Acta Horticulturae  No.7:461-467
 【概要】ハンドケア(HCT)がMCIから早期認知症への移行を防ぐのに有効であるかどうかを調べた。また、ハンドケアの施術環境がガーデンである場合、MCIから初期認知症への移行予防効果に違いがあるかどうかも検討した。対象は高齢者施設を利用している高齢者、事前評価でMMSE24?27点またはMoca-J25点以下の高齢者である。 HCT開始から9か月後のMMSE評価では、屋内HCT被験者とHTガーデンHCT被験者では、MCIから認知症への移行はなかった。9か月後のいくつかの評価における経時変化を、開始時の変化と比較し,屋内HCT被験者とHTガーデンHCT被験者は、MMSEとMoca-J認知評価の維持スコアから改善する傾向があった。
【学術論文】
デイサービスにおける認知症者を対象にした 介入の検討 ─福点プログラムの試み─
2020/05 共著論文 共著 日本臨床作業療法 No.7:39-45,2020
【学術論文】
認知症ケア研修会に参加した保健医療福祉従事者のメンタルヘルスの調査
2019/05 共著論文 共著 西九州リハビリテーション研究 Vol.10,p13-18
 【概要】本研究では,認知症ケア研修会に参加した保健医療福祉従事者を対象にメンタルヘルスに関する調査を行い,職種別に比較することで看護職の特徴を明らかにすることを目的とした。研究協力の同意が得られた273名を対象者とし,看護師,介護職,作業療法士の3群に分けアンケート結果を比較検討した。その結果,看護師の悩みは,家族支援,BPSD対応,多職種連携の順で多かったが,他職種との有意な差はなかった。次に,看護師が「ストレスを感じる場面」では,支援がうまくいかない,暴力や暴言の出現,多忙でゆっくり対応できない等の記述が多かった。一方で「やりがいを感じる場面」では,笑顔が見られた時,感謝された時,満足してもらえた時等の記述が多かった。本研究の看護師は他の職種に比べ突出した悩みはなかったが,BPSD,家族,多職種連携に悩み,ストレスを感じていた。今後は院内外に自己研鑽やメンタルヘルスのサポートを受ける場を持つ必要があると考える。
【学術論文】
小児の脳出血患者における復学支援を目標とした作業療法実践
2017/07 筆頭論文 共著 西九州リハビリテーション研究  Vol.10,P29-32
 【著作者】仙波梨沙,上城憲司,小浦誠吾,松尾崇史,植田友貴,浅見豊子
【学術論文】
地域在住高齢者の財布動作における認知機能別の比較
2016/04 筆頭論文 共著 日本臨床作業療法研究 No.3,P5-9
研究シーズ
特許・発明
教育活動・社会活動
令和 2年 4月から 
江北町の認知症カフェの運営に携わっている。
令和元年 9月から 
佐賀県作業療法士会認知症支援委員として認知症に対する支援を行っている。
平成31年 4月から 
鹿島市の認知症カフェの運営に携わっている。
平成31年 2月から 
佐賀県作業療法士会こども支援委員として学童保育訪問コンサルタント業務に携わっている。
平成31年 1月から 
九州作業療法学会演題査読
平成30年 4月から 
小城市の認知症カフェ・認知症予防サロンの運営に携わっている。
平成30年 4月から 
地域包括支援センター主催の地域ケア会議でのアドバイザーとして助言をしている。
平成29年12月から 
日本作業療法学会演題査読
平成26年 4月から 
佐賀県作業療法士会広報部員として広報活動を行っている。
2017年4月~広報部部長
問い合わせ先
西九州大学グループ
※ 健康栄養学部・健康福祉学部・リハビリテーション学部に関しては
Tel. 0952-52-4191
※ 子ども学部・短期大学部に関しては
Tel. 0952-31-3001
※ 看護学部に関しては
Tel. 0952-37-0249