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白田 久美子シラタ クミコ (SHIRATA KUMIKO) 女性 
所属看護学専攻  看護学科
看護学専攻 専攻長  教授
写真
2024/09/18 更新

プロフィール

学歴
昭和44年 3月 大阪市立大学医学部附属厚生学院卒業 看護師資格取得
昭和58年 4月 佛教大学社会学部社会福祉学科入学
昭和61年 3月 佛教大学社会学部社会福祉学科卒業 社会学士
平成 7年 4月 大阪教育大学大学院教育学研究科修士課程入学
平成 9年 3月 大阪教育大学大学院教育学研究科修士課程修了 修士(学術)
平成15年 4月 大阪府立看護大学大学院看護学研究科博士後期課程入学
平成18年 3月 大阪府立看護大学大学院看護学研究科博士後期課程修了 博士(看護学)
職歴
平成16年 4月 大阪市立大学医学部看護学科教授 (平成22年 3月まで)
平成18年 4月 大阪市立大学医学部看護学科長 (平成22年 3月まで)
平成20年 4月 大阪市立大学大学院看護学研究科教授(研究科長) (平成22年 3月まで)
平成22年 4月 甲南女子大学看護リハビリテ-ション学部看護学科教授  (平成27年 3月まで)
平成24年 4月 甲南女子大学大学院看護学研究科教授 (平成27年 3月まで)
平成27年 4月 摂南大学看護学部看護学科教授 (平成30年 3月まで)
平成28年 4月 摂南大学大学院看護学研究科教授  (平成30年 3月まで)
平成30年 4月 西九州大学看護学部看護学科教授 (現在に至る)
平成31年 4月 西九州大学大学院生活支援科学研究科地域生活支援学専攻博士後期課程教授 (現在に至る)
令和元年 9月 西九州大学大学院生活支援科学研究科地域生活支援学専攻博士前期課程教授 (令和 4年 3月まで)
令和 4年 4月 西九州大学大学院生活支援科学研究科看護学専攻教授 (現在に至る)
令和 4年 4月 西九州大学大学院生活支援科学研究科看護学専攻長 (現在に至る)
専門分野
臨床看護学
がん看護学
研究テーマ
手術療法を受けた食道がん患者のQuality of lifeに関する研究
手術を受け通院中の消化器系がん患者のリハビリテーション看護モデルの開発
共同研究
【 実績 】慢性疾患のある高齢者の孤独感とセルフケア
在宅療養高齢者の服薬自己管理の課題
地域住民の健康行動とヘルスリテラシイーとの関連
若手助産師の分娩管理における自己評価から見る現任教育の課題
所属学会
日本がん看護学会
日本看護科学学会
日本クリティカルケア看護学会
日本看護研究学会
日本看護学教育学会
学会・社会活動
平成15年 4月 大阪市立弘済院病院 倫理委員会委員 (平成30年 3月まで)
平成19年 4月 日本手術看護学会誌 査読委員 (現在に至る)
学会賞等
平成22年 6月 日本看護協会会長賞
研究者からの一言アピール
がん看護学に関する研究を行っています。医療は急速な進歩を遂げていますが、死因順位は昭和56年以降悪性新生物が第1位です。2016年の死亡数は37万2986人、2017年はさらに増加し37万3178人となっています。更に増えていくことが予想されます。がん看護に携わる医療者には、積極的な支援が求められています。そしてまたがん看護学研究の発展が必要です。関心のある方はぜひご連絡下さい。
オフィスアワー
時間:火曜日13:00~15:00
場所:小城キャンパス2号館4階研究室

教育・研究業績一覧

著書・論文等
【学術論文】
慢性疾患のある独居高齢者の孤独感とセルフケア能力に関する質的研究
2024/03 研究報告 共著 日本看護福祉学会誌  Vol.29 No.2 59-67 
 【概要】【概要】目的:慢性疾患のある独居高齢者は、どのような経験をしながらセルフケアを維持しているのか、日常生活においてどのようなことが孤独感に至ると考えられるのかについて、内面世界の構造を明らかにする。方法:慢性疾患のある独居高齢者10名に対し、半構造化面接を行い、修正版グラウンデッドセオリー・アプローチ(Modified Grounded Theory Approach;M-GTA)で分析した。結果:15の概念が生成され、6つのサブカテゴリーを経て最終的に3つのカテゴリーが導き出された。結論:慢性疾患を抱えながら独居生活を継続するために、できる範囲での無理のない健康管理や、何かができない自分も受け入れて折り合いをつけながら日常生活を維持していた。また、孤独感はないとしつつも、孤独感に至りうる寂しさは抱いており、この両方の思いがその時々によって揺らぐことがわかった。しかし孤独感に至らずにすんでいるのは、独居とはいえ、支えてくれる家族や友人といった親しい人々との相互交流であり、これによってセルフケアが維持されているという内面世界が明らかになった。


 【59-67 】目的:慢性疾患のある独居高齢者は、どのような経験をしながらセルフケアを維持しているのか、日常生活においてどのようなことが孤独感に至ると考えられるのかについて、内面世界の構造を明らかにする。方法:慢性疾患のある独居高齢者10名に対し、半構造化面接を行い、修正版グラウンデッドセオリー・アプローチ(Modified Grounded Theory Approach;M-GTA)で分析した。結果:15の概念が生成され、6つのサブカテゴリーを経て最終的に3つのカテゴリーが導き出された。結論:慢性疾患を抱えながら独居生活を継続するために、できる範囲での無理のない健康管理や、何かができない自分も受け入れて折り合いをつけながら日常生活を維持していた。また、孤独感はないとしつつも、孤独感に至りうる寂しさは抱いており、この両方の思いがその時々によって揺らぐことがわかった。しかし孤独感に至らずにすんでいるのは、独居とはいえ、支えてくれる家族や友人といった親しい人々との相互交流であり、これによってセルフケアが維持されているという内面世界が明らかになった。

【学術論文】
慢性疾患のある独居・同居高齢者のコロナ禍における気がかり
2022/04 研究報告 共著 インタ-ナショナル Nursing Care Research  Vol.21,No.1 p1-8
 【概要】目的:慢性疾患のある独居・同居高齢者のコロナ禍における気がかりを明らかにする。方法:慢性疾患のある独居及び同居高齢者208名に対し、株式会社マクロミル社を経由してインタ-ネットリサ-チを用いた質問紙調査を行った。結果:コロナ禍にある気がかりは195コ-ドあり、「感染に対する不安」「他者関係の変化や経済的な心配」「ふさぎ込む気持ち」「生活を維持するための気がかり」「体力の低下」の5カテゴリに分類された。一番の気がかりは、持病があるため「自分が感染しないか・感染させないか」という感染のリスクであった。日常生活の困難や経済的・心理的不安が予想されるために定期的な訪問支援や感染時のシュミレ-ションなどによる不安軽減が必要であることが示唆された。
Vol.21,No.1 p1-8
共同発表者:小林幸恵、白田久美子、大坪奈保
【学術論文】
慢性疾患のある独居高齢者の孤独感とセルフケア能力の関連-インタ-ネットリサ-チを用いた同居高齢者との比較-
2022/03 研究報告 共著 日本看護福祉学会誌 Vol.27,No.2 p109-115
 【概要】目的】独居高齢者の孤独感とセルフケア能力の関連,およびセルフケア能力に影響する要因について,同居高齢者との比較をもとに明らかにする.
【方法】インターネットリサーチを用いた質問紙調査.対象者は,慢性疾患のある65歳以上の独居高齢者および同居高齢者.【結果】独居高齢者104名,同居高齢者104名,計208名から回答を得た.平均年齢:71.3±SD 5.4歳,性別:男性154名(74.0%),女性54名(26.0%).有意に同居高齢者の世帯収入の方が高かった.セルフケア能力に影響する要因を調べるために重回帰分析を行った結果,独居高齢者では,孤独感が強い・主観的健康観が低い・趣味がないことがセルフケア能力を低下させ,個人年収の高さはセルフケア能力を向上させる傾向にあった.【結論】独居高齢者の孤独感は,同居高齢者よりもセルフケア能力を低下させる傾向があった.独居高齢者のセルフケアの能力の維持に孤独感への支援が有効との示唆を得た.
Vol.27,No.2 p109-115
【学術論文】
我が国における高齢者の孤独感が健康に及ぼす影響に関する文献検討
2021/05 研究報告 共著 インタ-ナショナル Nursing Care Research  Vol.20,No.2 p81-89
 【概要】研究目的は、独居高齢者の健康管理能力の維持向上に必要な支援の示唆を得ることを目的に、高齢者の抱く孤独感が、健康に及ぼす影響について文献検討を行った。検索用語は「高齢者」and「孤独感」として、過去5年間を検索し、選定基準を満たした7つの文献を文献対象とした。結果、孤独感が及ぼす健康への影響の特徴は、「突発的な事象への対処の不安」「主観的健康感への影響」「具体的な身体への影響」であった。これらの文献から得られた、独居高齢者の健康管理能力の維持向上のために必要な支援は「緊急時の連絡体制」「心理的支援」が示唆された。
Vol.20,No.2 p81-89
小林幸恵 白田久美子
【学術論文】
我が国における慢性疾患のある独居高齢者のセルフケアの概念分析
2021/03 研究報告 共著 西九州大学看護学部紀要 Vol.2, No.1 p11-19 
 【概要】研究目的は,我が国における慢性疾患のある独居高齢者のセルフケアの概念分析を行うことである。「独居高齢者」「自己管理」「セルフケア」「自立生活」「慢性疾患マネジメント」「原著論文」をキ-ワ-ドにして検索し、最終的に10論文をWalker&Avavtの手法を用いて概念分析を行った。結果は、属性、先行要件、帰結がそれぞれ見いだされ、慢性疾患のある独居高齢者のセルフケアの概念は「慢性疾患を抱えながらも自宅でくらしたいという希望をもち、病状の悪化や急変などの独居生活を破綻させうる要因に曝されながらも緊急時の備えを行い、周囲のサポ-トを得ながら一人で日常生活を維持すること」と定義した。
Vol.2, No.1 p11-19 
小林幸恵 白田久美子
【学術論文】
慢性病患者に対するコミュニケ-ション技法習得に向けたロ-ルプレイ演習を通した学生の学び
2018/03 研究報告 共著 摂南大学看護学研究 Vo1.6, No.1 pp.21~30
 【概要】研究目的は、「慢性病を持つ患者の理解・問題解決に向けたコミュニケ-ション技法」の学内演習において患者役・看護師役を体験した学生の学びを明らかにすることである。その上で演習の効果と課題を検討することにあった。方法は、A大学看護学部2年次生にロ-ルプレイの演習を行った。参加者のロ-ルプレイ場面を撮影し、研究者と参加者で撮影映像を振り返り、その後に半構造化面接を行った。結果、対象理解に関して共感する重要性、受容的な態度などを学んでいた。問題解決につながるコミュニケ-ション技法においては課題があった。今後さらに検討し、学生指導につなげていきたい。
【学術論文】
手術を受けた食道がん患者のリハビリテ-ション看護モデルの有効性   
2017/03 原著 共著 摂南大学看護学研究 Vol.15, No.1
 【概要】手術を受けた食道がん患者の筋力低下防止や生活活動能力の維持のため、セルフケア支援を基本的な考え方として、リハビリテーション看護モデルを作成し、その有効性を検証することを目的とした。コントロ-ル群はリハビリテ-ション看護モデルにそって指導していない患者、介入群はリハビリテ-ション看護モデルにそって手術前、退院時、通院開始時の3つの時期に個別面接指導を行ったが、今回は手術前と通院開始時の患者で、ioi757(体成分分析器)で体重・筋肉量・体脂肪量等を測定し比較検討し、介入群には手術前と通院開始時にSF-8でQOLを比較した。結果、コントロ-ル群の手術前と通院開始時では、体重、体脂肪量、部位別体脂肪量が有意(P<0.05)に減少したが、介入群では有意な差の減少は認めなかった。またSF-8は手術前よりすべての項目で低下していたが有意な差はなかった
Vol.15, No.1
白田久美子、南條幸美、大杉治司
【学術論文】
手術後の消化器がん患者に対する多職種チームのサポートによる QOLの変化
2013/12  共著 日本がん看護学会誌 Vol.27, No.3 pp.71~76
 【概要】手術などの侵襲的治療を行い、退院後自宅療養中の消化器癌患者22名(男性16名、女性6名。45~81歳、平均年齢66.0±9.0歳)を対象に、QOLの向上を目指した多職種チーム(臨床看護師・医師・管理栄養士・鍼灸師・看護教員)による介入(サポートプログラム)を行い、その効果を、介入前後のQOL尺度であるSF-8日本語版、気分尺度であるPOMS短縮版による測定から検討した。その結果、サポートプログラムにより、SF-8日本語版の「日常役割機能(身体)」、およびサマリースコアPCS(身体的健康)のQOL値が有意に高まり、POMS短縮版の「緊張-不安」「怒り-敵意」「疲労」に関する感情が有意に低下した。病状が慢性期に入りがんと共に生きる人たちへのサポートのあり方が示唆された。
【学術論文】
急性期病棟の看護師長の職務満足度
2012/09  共著 日本クリティカルケア看護学会誌 Vol.8, No.3 pp.26~35
 【概要】研究の目的は、急性期医療におけるさまざまな改革などにより、看護師長の業務もより繁雑となったことが推測されることから、急性期病棟の看護師長の職務満足度を把握することである。研究対象者は、看護師長234名、調査内容はStampらによって開発され、尾崎・忠政により翻訳された職務満足度を使用した。結果、回収は152名(回収率は65.0%)、急性期病棟の看護師長の職務満足度の平均は170.9±25.6点であった。また年齢が46歳以上の者、看護経験年数が24年以上の者、職位経験が6年以上の者は職務満足度が高かった。人員配置基準7:1の導入は、職務満足度全体としては影響していなかったが、構成要素である「医師と看護師間の関係」、「看護管理」においては、影響していることが示唆された
Vol.8, No.3 pp.26~35
【学術論文】
手術後がん患者の退院時における状況と求める看護支援
2010/09  共著 日本がん看護学会誌 Vol.24, No.2 pp.32~40
 【概要】手術後がん患者に対して急性期から回復期そして慢性期に至るまでの切れ目のない支援をするために退院後の状況を把握するとともに、がん患者自らが求める看護支援について検討した。対象者は病院でがんと告知され手術後退院する患者115名、結果、1.身体的には50%の人が「体力が低下した」「身体に痛みを感じる」「疲労感がある」「思うように動けない」と思っていた。2.術後日数に関連する状況は「思うように動けない(p<0.001)、自分の身体に自信が持てない(p<0.05)、疲労感がある(p<0.001)食欲がない(p<0.05)、就業への意思・意向(p<0.01)であった。希望する看護支援は「緊急時・困った時に相談できる」「不安な気持ちを聞き相談にのる」などがあり、慢性期に入りがんと共に生きるがん患者に対する看護支援内容を導き出した。
Vol.24, No.2 pp.32~40
白田久美子、吉村弥須子、花房陽子、鈴木けい子、別宮直子、前田優子、岡本双美子)
【学術論文】
手術室看護師の術前訪問の苦手意識に関連する要因
2010/04  共著 日本クリティカルケア看護学会誌 Vo1.6, No.1 pp.26~33
 【概要】手術室看護師の術前訪問に対する認識を調査し、手術室看護師の術前訪問の苦手意識を検討した。大阪府内8病院の手術室看護師が対象。結果130名(回収率52%)の回答が得られた。平均年齢34.1歳SD7.0、手術室平均経験年数6.6年SD4.7、術前訪問の苦手な人は病棟経験がなく、コミュニケーションの不足や術前訪問に関する知識不足を感じるなど自信のなさや未熟さが見受けられ、病棟との連帯不足や病棟に行くことが怖いと感じていた。術前訪問に対する苦手意識を改善すれば手術室看護師の積極的な術前訪問につながり、手術室看護師のケア(クリティカルケア)の質向上につながることについて述べた。
Vo1.6, No.1 pp.26~33
【その他】
がん治療経験者及びがん治療中の患者が災害時に求める支援~WEB調査をもとに~
2023/12 学会発表 - 第43回日本看護科学学会学術集会 
 【概要】【目的】がん治療経験者及びがん治療中の患者が災害時に経験するリスク,求める支援内容について明らかにする.【方法】(株)マクロミル社に業務委託し,Web方式の無記名自記式質問紙調査を行った.対象者:がん治療経験者及びがん治療中の患者560名.調査項目は属性と質問項目22項目【結果】回答者は560名、災害体験者273名(48.8%)、男性187名(68.5%),女性86名(31.5%),平均年齢56.1歳SD13.2(25-79),がん治療治療中139名(50.9%),治療は完了している134名(49.1%),がん治療中に体験した災害は複数回答であるが,地震131名(47.9%),水害49名(17.9%),台風145名(53.1%),その他33名(12.1%)。求める支援は誰にも相談できなかった35名,化学療法の継続について,病院と連絡が取れず困った27名,疼痛コントロールに対して不安・苦痛があった21名,化学療法や放射線療法の副作用が悪化した18名,経口抗がん剤などの内服薬などの入手方法がなく困った18名,疼痛コントロールに対して不安・苦痛があった【考察】治療中のがん患者に対する災害時における支援では,治療の中止や継続の基準作りとバックアップ体制の必要性,及び治療開始時から災害時を考え行動できる支援や体制づくりが必要であると考える.

【目的】がん治療経験者及びがん治療中の患者が災害時に経験するリスク,求める支援内容について明らかにする.【方法】(株)マクロミル社に業務委託し,Web方式の無記名自記式質問紙調査を行った.対象者:がん治療経験者及びがん治療中の患者560名.【結果】回答者は560名、災害体験者273名(48.8%)、男性187名(68.5%),女性86名(31.5%),平均年齢56.1歳SD13.2(25-79),がん治療治療中139名(50.9%),治療は完了している134名(49.1%),誰にも相談できなかった35名,化学療法の継続について,病院と連絡が取れず困った27名,疼痛コントロールに対して不安・苦痛があった21名,化学療法や放射線療法の副作用が悪化した18名,経口抗がん剤などの内服薬などの入手方法がなく困った18名,疼痛コントロールに対して不安・苦痛があった【考察】治療の中止や継続の基準作りとバックアップ体制の必要性,及び治療開始時から災害時を考え行動できる支援や体制づくりが必要であると考える.
 【白田久美子、小林幸恵】【目的】がん治療経験者及びがん治療中の患者が災害時に経験するリスク,求める支援内容について明らかにする.【方法】(株)マクロミル社に業務委託し,Web方式の無記名自記式質問紙調査を行った.対象者:がん治療経験者及びがん治療中の患者560名.【結果】回答者は560名、災害体験者273名(48.8%)、男性187名(68.5%),女性86名(31.5%),平均年齢56.1歳SD13.2(25-79),がん治療治療中139名(50.9%),治療は完了している134名(49.1%),誰にも相談できなかった35名,化学療法の継続について,病院と連絡が取れず困った27名,疼痛コントロールに対して不安・苦痛があった21名,化学療法や放射線療法の副作用が悪化した18名,経口抗がん剤などの内服薬などの入手方法がなく困った18名,疼痛コントロールに対して不安・苦痛があった【考察】治療の中止や継続の基準作りとバックアップ体制の必要性,及び治療開始時から災害時を考え行動できる支援や体制づくりが必要であると考える.
【その他】
がん患者に対する災害時の支援に関する研究 ~第1報熊本地震時におけるがん看護職者達の活動と課題~
2022/02 学会発表 共著 第36回日本がん看護学会学術集会 
 【概要】【目的】災害発生時は救命が最優先されるが、被災者への支援は、長期に渡って支援する必要がある。そこで熊本地震を体験したがん看護に携わる看護職者に面接調査を行ない、当時の状況とがん患者に対して治療継続のための支援内容と課題を明らかにする。【方法】熊本地震を体験し、がん患者のケアに携わる認定看護師等4名に対して、半構成的インタビュ-を行い、がん患者に対しての支援に関連した内容を質的帰納的に分析しカテゴリ-化した。カテゴリ-は《 》で示す。【結果】がん患者に対する災害時の支援に関して、《災害発生時におけるがん患者支援の困難》《スタッフの衣食住や疲労への配慮等の必要性》《災害時にがん患者が声を上げる困難さ》《病棟・病院を超えたネットワ-クによる支援の重要性》《LINEによる緩和ケアスタッフの励ましあいと情報共有》《震災より発足した平時にも使える緩和ケア病院連携情報共有システム》《癒えぬ震災後の患者の心の傷、がんの発症意識》が抽出された。【考察】治療開始時から災害時を考え行動できるような支援や体制づくりの必要性が示唆された。
第36回日本がん看護学会学術集会
白田久美子・渡辺直子
【その他】
婦人科がん術後リンパ浮腫患者のQOL(第1報)
2021/12 学会発表 共著 第41回日本看護科学学会学術集会 
 【概要】目的:婦人科がん術後リンパ浮腫患者のQOLの実態を明らかにする.方法:リンパ浮腫外来通院中の婦人科がん術後リンパ浮腫患者250通配布し郵送にて回収(回収数223通回収率87.4%)記述統計,一元配置分散分析,重回帰分析を施行.結果:がん発症後平均期間は平均13.83(SD11.78)年,リンパ浮腫治療期間は平均2.47(SD1.27)年であった.圧迫療法の遵守率は92.5%であり、J-LYMQOLの総合は平均64.86(SD15.36)であった.リンパ浮腫によって失った項目とJ-LYMQOLとの関係では「余暇や趣味など楽しみの時間」「体力」「やる気や自信」「楽しめる気分」に有意差を認めた(p<0.05)本研究における圧迫療法の遵守率はILFより高い遵守率だが,J-LYMQOLの下位尺度「機能」「アピアランス」「症状」「情緒」の得点で低いQOLを示していた.リンパ浮腫患者のQOLには,医療的支援に加え社会的支援の必要性が示唆された.
第41回日本看護科学学会学術集会
渡辺直子・白田久美子
【その他】
COVID-19における模擬患者導入による臨場感あふれる成人看護学(急性期)学内実習の教育効果
2021/12 学会発表 共著 第41回日本看護科学学会学術集会 
 【概要】目的:模擬患者導入による臨場感あふれる成人看護学実習(急性期)学内代替え実習の教育効果を明らかにする。方法:調査対象者A大学(2020年度)3年次学生のうち、成人看護学実習(急性期)を受講単位認定後に調査協力が得られた学生88名、実習評価表(100点)の中から、看護過程に関する8項目及び看護実践に関する4項目の評点を抽出し、A群は臨地実習を行った学生44名、B群代替実習を行った学生44名の2群間比較を行った。Mann-WhitnyのU検定の結果:看護過程の評価項目のうち術前アセスメント及び看護計画の修正の2項目でA群が有意であった。その他の項目に関して両軍の有意差は認めなかった。模擬患者及び模擬電子カルテ使用による代替学内実習は、臨地実習に近い学びが得られることがわかった。
第41回日本看護科学学会学術集会
森田夏代・白田久美子・大庭悠希
【その他】
慢性疾患のある独居・同居高齢者のセルフケア能力に影響する要因
2021/12 学会発表 共著 第41回日本看護科学学会学術集会 
 【概要】【概要】慢性疾患のある独居・同居高齢者のセルフケア能力に影響する要因を明らかにすることを目的に、慢性疾患のある独居・同居高齢者に対し、(株)マクロミルを経由してインターネットリサーチを行った。質問項目は、基本属性、安藤らの「AOK孤独感尺度」、本庄の「Self-Care Agency Questionnaire; SCAQ」とした。SCAQ得点を従属変数、その他の項目を独立変数とする重回帰分析を行った。その結果、有意な独立変数として採択されたのは、独居高齢者の場合(R2=.40)、「孤独感(β=-.40、p=.000)」「個人年収(β=.23、p=.008)」「主観的健康観(β=-.18、p=.027)」「趣味の有無(β=-.18、p =.035)」であった。同居高齢者の場合(R2=.20)、「孤独感(β=-.24、p=.010)」「個人年収(β=-.18、p=.046)」「交流の有無(β=-.31、p=.001)」であった。独居高齢者では、孤独感が強い・主観的健康観が低い・趣味がないことがセルフケア能力を低下させ、個人年収の高さはセルフケア能力を向上させる傾向にあった。同居高齢者では、孤独感が強い・個人年収が低い・他者との交流のないことが、セルフケア能力を低下させる傾向にあった。独居高齢者の孤独感は、同居高齢者よりもセルフケア能力により強く影響していた。
第41回日本看護科学学会学術集会
小林幸恵・白田久美子
【その他】
慢性疾患のある独居・同居高齢者の孤独感とセルフケア能力の関連
2021/08 学会発表 共著 第47回日本看護研究学会学術集会 
【その他】
我が国における慢性疾患のある独居高齢者のセルフケアの概念分析
2020/12 学会発表 共著 第40回日本看護科学学会学術集会 
 【概要】研究目的は、わが国における慢性疾患のある独居高齢者のセルフケアの構成概念を検討することである。Walker & Avantの概念分析の手法を用いて概念分析を行った。対象論文を精読し、論文ごとに慢性疾患のある独居高齢者のセルフケアの属性、先行要件、帰結についての記述を抽出し、コード化した。結果、属性は、『独居における日常生活の維持』『独居生活を破綻させる要因の存在』『自宅で暮らしたいという希望』『予測される危機への対処』『サポート体制の確保』の5つ、先行要件は、『一人で療養するために必要な行動』『不安を抱えた生活』『思い通りにならない行動』の3つ、帰結は、『独居生活の維持に必要な高齢者の要因』『独居が精神面に及ぼす影響』『独居生活を脅かす要因』『複雑な要因』『地域社会に支えられて生きる』の5つのカテゴリーから構成されていた。   
【その他】
「手術直後の援助」演習に動画撮影を導入した教授方法の教育効果
2020/12 学会発表 - 第40回日本看護科学学会学術集会 
 【概要】研究目的は,成人看護学急性期の演習「手術直後の援助」の動画撮影によるシュミレ-ション演習の教育効果を検討することである。対象はA大学看護学科2年次生、調査方法・内容はARCS動機づけモデルを参考に研究者が作成した26項目の質問と動画撮影に関する自由記載を依頼した。結果はARCS動機づけモデルの注意・関連性・自信・満足感はいずれも肯定的評価であった。動画撮影に関する内容は,初めての演習形式であったこともあり、学生の興味を引いたことや繰り返し視聴することでグル-プダイナミクスに+の影響を与え学習意欲を高めたことなどがあった。今後さらに検討していくことが必要である。
第40回日本看護科学学会学術集会
森田夏代・白田久美子・大庭悠希
【その他】
慢性疾患を持つ患者のセルフケアとその要因に関する文献検討
2020/07 学会発表 共著 第33回日本看護福祉学会 学術大会  
 【概要】慢性疾患を持つ患者のセルフケアとその要因を文献検討により明らかにする。
【研究方法】検索方法:医学中央雑誌Web版およびメディカルオンラインで検索した。検索用語は「セルフケア」「自己管理」「自立生活」「慢性疾患セルフマネジメント」とし、国内の最新の知見を得るために過去5年間(2014年~2019年)の文献を検索した。文献の選定方法:検索の結果、1,448件の論文がヒットし、学術論文は163件であった。そのうち「セルフケア」に言及している原著論文の29件を選定した。検討方法:対象文献の結果から、「セルフケア」に言及している文脈を捉えて意味のある文節に分けコード化した。コード化したものを類似したもののまとまりにし、ラベル付けをして抽象化を行いカテゴリー化した。【結果】セルフケアおよびセルフケアに影響する要因として7カテゴリーと、26サブカテゴリーが抽出された。慢性疾患をもつ患者のセルフケアは、「人的要因」「経験」が下支えとなり、その上に「精神的要因」「ヘルスプロモーション」「生活管理(食事管理・運動管理)」の3つの要因が相互に関連しながら維持されていると考えられる。  
第33回日本看護福祉学会 学術大会 抄録集
小林幸恵・白田久美子
【その他】
重症心身障害児施設に勤務する看護職のキャリア・アンカ-要因
2019/08 学会発表 - 日本看護学会 ~教育学会~ 
【その他】
がん患者のEnd-of-Life Careに影響する要因-治療年数との関連-
2019/02 学会発表 共著 日本がん看護学会会誌 Vol.33 pp154
【その他】
ロールプレイを用いた慢性疾患患者への対人援助技術演習の学習効果と課題ー看護師役の学生の学びー
2017/12 学会発表 共著 第37回日本看護科学学会学術集会 
【その他】
慢性疾患患者への対人援助技術演習における教育方法の工夫(第1報)患者役体験からの学び      
2017/12 学会発表 - 第37回日本看護科学学会学術集会 
【その他】
慢性病患者へのコミュニケ-ション技術習得に向けたロ-ルプレイ演習の効果と課題ー学生の学びを通してー
2017/08 学会発表 共著 日本看護教育学会第28回学術集会 
【その他】
膵頭十二指腸切除術を受けた高齢癌患者の配偶者が抱える退院後の生活管理の困難と対処法
2011/08 学会発表 共著 第37回日本看護研究学会雑誌 Vol.34 No.3 pp338
 【概要】膵頭十二指腸切除術を受けた高齢癌患者の配偶者が退院後早期の患者の生活管理について困っていることとその対処法調査した。結果、患者の身体に不安を抱き食事管理の困難を感じていた。そして夫を支えるという自分の役割を遂行しようとする姿勢があった。退院後の病状が慢性期に入る時期への配偶者への支援の必要性が示唆された。
Vol.34 No.3 pp338
吉村弥須子、白田久美子、前田勇子、鈴木けい子、花房陽子、駒田良子、
別宮直子
研究シーズ
【研究テーマ】 在宅療養中がん患者に対する災害時の支援に関する研究
【研究分野】 令和元年~3年度科学研究費補助金基盤研究(C)
【研究キーワード】 臨床看護学
【研究概要】 在宅療養中で突発的な事象として災害がある。地震の場合は、今までの生活環境が維持できなくなり、避難所生活などを強いられた場合には、QOLは著明に低下する。がん患者の治療継続のためのシステムを備えている施設はなく災害時のシステムの確立はしていない現状がある。地震発生に伴う治療中断による病状悪化、静脈血栓塞栓症等の災害関連死の発症は、予防せねばならない。そこで、在宅療養中のがん患者が災害時に経験するリスク、その支援内容について、熊本地震を体験した人々に調査を行い、課題を明らかにし、災害時支援システムの構築をすることを目的とする。研究代表者:白田久美子
【共同研究可能なテーマ】 
【研究テーマ】 手術を受け通院中の消化器系がん患者のリハビリテーション看護モデルの開発  
【研究分野】 平成23~26年度科学研究費補助金基盤研究(C)
【研究キーワード】 臨床看護学
【研究概要】 研究内容:手術を受けた消化器系がん患者のQuality of Life を高めるために、日常生活におけるさまざまな症状に対する対応や栄養と食生活に関する内容に加え、筋力低下の防止や生活活動能力の維持などのフィジカルリハビリテーションを取り入れたリハビリテーション看護モデルを開発し、実施・評価してその有効性を明らかにする。
研究代表者:白田久美子  

【共同研究可能なテーマ】 
【研究テーマ】 産褥後うつ病のリスク因子に関する疫学研究
【研究分野】 平成16・17年度 文部科学省科学研究費補助金 基盤研究(C)
【研究キーワード】 臨床看護学 
【研究概要】 研究内容:縦断研究で妊娠時310名、分娩前150名、分娩後134名を対象に3回の調査を行った。結果、産褥後うつ病の発症は8.2%であった。「婚姻期間」「家の経済面に関する思い」が関連した。またストレスではイベントを経験する人にうつ病の発症がみられた。産褥後の体調が急変する時期におけるサポートの必要性が導き出された。
研究代表者:白田久美子,共同研究者:吉村弥須子,前田勇子
担当部分:研究統括、調査、論文作成全般。
【共同研究可能なテーマ】 
特許・発明
教育活動・社会活動
令和元年11月
健康支援センタ-「がんになってもオシャレを楽しもう!アピアランス講座・体験」
平成31年 4月から 
放送大学 非常勤講師(卒業研究指導)
問い合わせ先
西九州大学グループ
※ 健康栄養学部・健康福祉学部・リハビリテーション学部に関しては
Tel. 0952-52-4191
※ 子ども学部・短期大学部に関しては
Tel. 0952-31-3001
※ 看護学部に関しては
Tel. 0952-37-0249