科目名 | 臨床家族心理学特論(家族関係・集団・地域社会における心理支援に関する理論と実践) |
ナンバリング | |
担当者 | 児島 達美 |
開設学科 専攻・コース |
生活支援科学研究科 臨床心理学専攻 |
分類 | 選択科目 展開分野 |
関連する 資格・免許 |
公認心理師受験資格 臨床心理士受験資格 |
開講キャンパス | 開講年次 | 開設期 | 単位数 | 必修・選択 |
佐賀 | 2年 | 後期 | 2単位 | 選択必修 |
授業の概要 及びねらい |
公認心理師法では、公認心理師の重要な職務の一つとして「心理に関する支援を要する者の関係者に対し、その相談に応じ、助言、指導その他の援助を行うこと」が明確に規定されている。そこで、本授業では、クライアント個人を取り巻く重要な関係者である家族、学校、医療、産業、地域等の人々へのより効果的な心理支援に求められる理論と実践方法として「メンタルヘルスコンサルテーション」と「家族療法」を中心に学ぶ。 |
実務経験に 関連する 授業内容 |
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授業の 到達目標 |
1)個人のあり方を重要な関係者と支援者間の相互作用の観点から理解できる。 2)メンタルヘルスコンサルテーションの理論と方法を理解できる。 3)家族療法の基礎である対人システム理論と方法を理解できる。 4)各領域(学校、医療、産業、地域等)における各々の組織特性を理解できる。 5)複数の来談者との面接方法に必要な治療的コミュニケーションの基礎を身につける。 |
学習方法 | 1)講義(パワーポイントと板書)、事例論文の精読、ビデオ視聴およびディスカッションを行う。 2)5回(3コマ分)の授業後に毎回レポートをメール添付で提出し、教員よりフィードバックを行う。 |
テキスト及び 参考書籍 |
参考書籍:1)山本和郎(2000)危機介入とコンサルテーション.ミネルヴァ書房. 2)日本家族研究・家族療法学会編(2013)家族療法テキストブック.金剛出版. 3)吉川 悟(2023)システムズアプローチのものの見方.遠見書房. |
到達目標 | |||||||||||||||||||||||||
汎用的能力要素 | 専門的能力要素 | ||||||||||||||||||||||||
態度・ 志向性 |
知識・ 理解 |
技能・ 表現 |
行動・ 経験・ 創造的思考力 |
態度・ 志向性 |
知識・ 理解 |
技能・ 表現 |
行動・ 経験・ 創造的思考力 |
合計 | |||||||||||||||||
1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | ||
比率 | 10 | 40 | 10 | 40 | 100 | ||||||||||||||||||||
評価基準・方法 | 評価 割合 % |
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定期試験 | |||||||||||||||||||||||||
小テスト等 | |||||||||||||||||||||||||
宿題・授業外レポート | ○ | ◎ | ○ | ◎ | 60 | ||||||||||||||||||||
授業態度 | |||||||||||||||||||||||||
受講者の発表 | ○ | 20 | |||||||||||||||||||||||
授業の参加度 | ○ | 20 | |||||||||||||||||||||||
その他 | |||||||||||||||||||||||||
合計 | 100 |
(表中の記号 ○評価する観点 ◎評価の際に重視する観点 %評価割合)
授業計画(学習内容・キーワードのスケジュール) | ||
第1週 | 事前学習(予習) | シラバスをよく読み、授業の概要や到達目標を把握しておく。 |
授業 | オリエンテーション「個人と重要な関係者間の相互作用場面の探索」:講義とディスカッション | |
事後学習(復習) | (第3週を参照) | |
第2週 | 事前学習(予習) | (必要なし) |
授業 | メンタルヘルスコンサルテーション(1)「歴史的背景と基本構造」:講義 | |
事後学習(復習) | (第3週を参照) | |
第3週 | 事前学習(予習) | (必要なし) |
授業 | メンタルヘルスコンサルテーション(2)「個人カウンセリングとの関係」:講義 | |
事後学習(復習) | メンタルヘルスコンサルテーションの理論とその意義についてレポートにまとめる。 | |
第4週 | 事前学習(予習) | 事前に配布された2本の事例論文を読み疑問点をチェックしておく。 |
授業 | 前回(1~3)のレポートをもとにしたメンタルヘルスコンサルテーションの再学習 | |
事後学習(復習) | (第6週を参照) | |
第5週 | 事前学習(予習) | (必要なし) |
授業 | 「児童福祉領域におけるコンサルテーション実践」:論文精読とディスカッション | |
事後学習(復習) | (第6週を参照) | |
第6週 | 事前学習(予習) | (必要なし) |
授業 | 「学校領域におけるコンサルテーション実践」:論文精読とディスカッション | |
事後学習(復習) | 2事例についてその意義と課題をレポートにまとめる。 | |
第7週 | 事前学習(予習) | 受講生自身の家族関係について振り返ると共に現代家族の課題について調べておく。 |
授業 | 家族療法(1)「導入:現代家族の変容と今後の課題」:講義 | |
事後学習(復習) | (第9週を参照) | |
第8週 | 事前学習(予習) | (必要なし) |
授業 | 家族療法(2)「歴史とシステム理論」:講義 | |
事後学習(復習) | (第9週を参照) | |
第9週 | 事前学習(予習) | (必要なし) |
授業 | 家族療法(3)「家族面接における治療的コミュニケーションの特徴」:講義 | |
事後学習(復習) | 家族療法の講義の中で特に関心をもった点についてレポートにまとめる。 | |
第10週 | 事前学習(予習) | 臨床心理相談センターや学外実習機関先での家族に関わる事例について振り返っておく。 |
授業 | 複数の来談者を対象とする面接方法(1-1):面接ビデオ視聴 | |
事後学習(復習) | (第12週を参照) | |
第11週 | 事前学習(予習) | (必要なし) |
授業 | 複数の来談者を対象とする面接方法(1-2):面接ビデオ視聴 | |
事後学習(復習) | (第12週を参照) | |
第12週 | 事前学習(予習) | (必要なし) |
授業 | 複数の来談者を対象とする面接方法(2):面接ビデオ視聴 | |
事後学習(復習) | 同一家族ケースに対する2本の面接ビデオを通じて関心をもった点をレポートにまとめる。 | |
第13週 | 事前学習(予習) | 事前に配布された2本の論文を読み、疑問点をチェックしておく。 |
授業 | 摂食障害の家族支援(1):論文精読とディスカッション | |
事後学習(復習) | (第15週を参照) | |
第14週 | 事前学習(予習) | (必要なし) |
授業 | 摂食障害の家族支援(2):論文精読とディスカッション | |
事後学習(復習) | (第15週を参照) | |
第15週 | 事前学習(予習) | (必要なし) |
授業 | まとめ:本授業の概要及びねらい全体を通してディスカッションを行う。 | |
事後学習(復習) | 2本の論文の内1本を選択し関心をもった点をレポートにまとめる。 |
※事前・事後学習の時間は、講義科目は各90分、演習・実験・実習科目は各30分を原則とする。
※課題(試験やレポート等)に対するフィードバックを行います。
備考 | ・授業は3週分/1回の5回という変則的な集中講義形式なりますので開講日時をよく確認しておいて下さい。 ・授業計画はあくまで予定であり、講師の都合により変更が生じる場合があります。 ・できるだけディスカッションの時間を取りますので、各々、積極的な発言を期待してます。 ・事前配布に資料には必ずめを通しておいてください。 ・レポートについては内容をチェックした上で返却します。 |