科目名 | カリキュラム特論 |
ナンバリング | MC_B2_02 |
担当者 | 赤星 まゆみ |
開設学科 専攻・コース |
生活支援科学研究科 子ども学専攻 |
分類 | 選択科目 教育分野 |
関連する 資格・免許 |
開講キャンパス | 開講年次 | 開設期 | 単位数 | 必修・選択 |
佐賀 | 1年 | 前期 | 2単位 | 選択必修 |
授業の概要 及びねらい |
本授業では、学問の専門性をもって主体的に社会に貢献する視点と能力を育むことができるように、現代社会における学校教育をめぐる世界的な動向を踏まえ、学校等において子どもはどのような学びを実現するのか、その枠組みを定めるカリキュラムに関する諸理論の検討を行う。具体的には、カリキュラム理論の歴史的考察及び最近の教育改革と政策の動向、カリキュラム編成の理論と方法、評価、学校等における教育課程の展開を分析する。その際、受講者との協議により、学力問題や幼小接続、小中接続、学校・地域を基盤としたカリキュラム開発、カリキュラム・マネジメント、あるいは海外の実践や政策動向等のトピックからアプローチする。 |
実務経験に 関連する 授業内容 |
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授業の 到達目標 |
1.教育課程の理論と我が国の法的枠組に関する知識と理解に基づいて、学校等の実践的課題を考察し、現代の課題に応じる教育課程の開発を創造・提案できる。 2.カリキュラムの意義を歴史と現代の改革動向を踏まえて説明できる。 3.教育課程の内容の選択基準、編成方法、評価について理解し、論じることができる。 4.教育課程と学力の関係について、世界の教育改革や政策の動向を踏まえて、論じることができる。 5.学校等におけるカリキュラムマネジメントの意義を理解し、具体的に論じることができる。また、実践に生かすことができる。 6.子どもの育ちと学びを支えるカリキュラムという視点から、学校等における優れた教育実践の実施に向けて行動を起こすことができる。 |
学習方法 | 文献講読をもとに討論や発表を取り入れて進める。受講者には、事前学習・発表・討論への参加・学習成果の提示(多様なパフォーマンス形式が可能)が求められる。授業者からの学習に関わる様々な情報・資料の提供、学習者の事前学習やレポート等の課題提出にはTeams を使用する。 |
テキスト及び 参考書籍 |
テキスト:『人間教育をめざしたカリキュラム創造』ミネルヴァ書房、『小学校学習指導要領解説 総則編』東洋館出版社 参考書:『教育における評価の再考』ミネルヴァ書房。その他、適宜、指示する。必要に応じて資料を配付する。配付資料には、web資料(欧文)も含む。 |
到達目標 | |||||||||||||||||||||||||
汎用的能力要素 | 専門的能力要素 | ||||||||||||||||||||||||
態度・ 志向性 |
知識・ 理解 |
技能・ 表現 |
行動・ 経験・ 創造的思考力 |
態度・ 志向性 |
知識・ 理解 |
技能・ 表現 |
行動・ 経験・ 創造的思考力 |
合計 | |||||||||||||||||
1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | ||
比率 | 10 | 10 | 5 | 10 | 10 | 10 | 10 | 5 | 10 | 10 | 10 | 100 | |||||||||||||
評価基準・方法 | 評価 割合 % |
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定期試験 | |||||||||||||||||||||||||
小テスト等 | |||||||||||||||||||||||||
宿題・授業外レポート | ◎ | ○ | ○ | ○ | ○ | 40 | |||||||||||||||||||
授業態度 | |||||||||||||||||||||||||
受講者の発表 | ◎ | ◎ | ○ | ○ | 40 | ||||||||||||||||||||
授業の参加度 | ◎ | ○ | ○ | 20 | |||||||||||||||||||||
その他 | |||||||||||||||||||||||||
合計 | 100 |
(表中の記号 ○評価する観点 ◎評価の際に重視する観点 %評価割合)
授業計画(学習内容・キーワードのスケジュール) | ||
第1週 | 事前学習(予習) | シラバスを読んで、自身の問題意識・関心の所在を整理し、事前課題を提出する。 |
授業 | 1. ガイダンス(目的、内容、方法、ルール、学習計画)―学ぶとは | |
事後学習(復習) | 配付資料の整理、学習計画を作成する。 | |
第2週 | 事前学習(予習) | 配付資料をもとに教育観の歴史について事前課題を提出する。 |
授業 | 2-1. 学習観と教育観の歴史的考察(1):ルソーの登場 | |
事後学習(復習) | 授業内容・討論をもとに小レポートを作成する。 | |
第3週 | 事前学習(予習) | 配付資料をもとに学習観について事前課題を提出する。 |
授業 | 2-2. 学習観と教育観の歴史的考察(2):近代 | |
事後学習(復習) | 授業内容・討論をもとに小レポートを作成する | |
第4週 | 事前学習(予習) | 配付資料をもとに現代の教育観について事前課題を提出する。 |
授業 | 2-3. 学習観と教育観の歴史的考察(3):現代 | |
事後学習(復習) | 授業内容・討論をもとに小レポートを作成する | |
第5週 | 事前学習(予習) | 日本の学校制度の成立について事前課題を提出する。 |
授業 | 3-1. カリキュラム編成の理論と原理:歴史的考察(1)―戦前の教育課程 | |
事後学習(復習) | 授業内容・討論をもとに小レポートを作成する | |
第6週 | 事前学習(予習) | 明治期の義務教育について事前課題を提出する。 |
授業 | 3-2. カリキュラム編成の理論と原理:歴史的考察(2)―明治期の義務教育 | |
事後学習(復習) | 授業内容・討論をもとに小レポートを作成する。 | |
第7週 | 事前学習(予習) | 大正期の新教育運動について事前課題を提出する。 |
授業 | 3-3. カリキュラム編成の理論と原理:歴史的考察(3)―大正期の新教育運動 | |
事後学習(復習) | 授業内容・討論をもとに小レポートを作成する。 | |
第8週 | 事前学習(予習) | 配付資料をもとに戦後日本の学校教育について事前課題を提出する。 |
授業 | 4. 戦後日本の学校教育の変化とカリキュラム | |
事後学習(復習) | 授業内容・討論をもとに小レポートを作成する | |
第9週 | 事前学習(予習) | 配付資料をもとにOECDの教育政策について事前課題を提出する。 |
授業 | 5. 最近の教育改革の動向:OECDの教育政策の影響 | |
事後学習(復習) | 授業内容・討論をもとに小レポートを作成する | |
第10週 | 事前学習(予習) | 教科横断的な教育について事前課題を提出する。 |
授業 | 6-1. カリキュラム開発(1) ―教科横断的な教育活動(プロジェクト学習) | |
事後学習(復習) | 授業内容・討論をもとに小レポートを作成する | |
第11週 | 事前学習(予習) | 学校間接続について事前課題を提出する。 |
授業 | 6-2. カリキュラム開発(2) ―幼小接続・小中接続 | |
事後学習(復習) | 授業内容・討論をもとに小レポートを作成する | |
第12週 | 事前学習(予習) | 異年齢教育について事前課題を提出する。 |
授業 | 6-3. カリキュラム開発(3)―異年齢教育・異年齢交流 | |
事後学習(復習) | 授業内容・討論をもとに小レポートを作成する | |
第13週 | 事前学習(予習) | 学校と地域の協働について事前課題を提出する。 |
授業 | 6-4. カリキュラム開発(4)―地域とのかかわり | |
事後学習(復習) | 授業内容・討論をもとに小レポートを作成する | |
第14週 | 事前学習(予習) | へき地教育について事前課題を提出する。 |
授業 | 6-5. カリキュラム開発(5)―へき地教育 | |
事後学習(復習) | 授業内容・討論をもとに小レポートを作成する。 | |
第15週 | 事前学習(予習) | これまでの小レポートを振り返り、関心の高いものについて発展レポートとして完成させる |
授業 | 7. まとめ、発表、ふりかえり | |
事後学習(復習) | 学習内容の再点検と整理、レポートの修正と提出。総括自己評価の提出。 |
※事前・事後学習の時間は、講義科目は各90分、演習・実験・実習科目は各30分を原則とする。
※課題(試験やレポート等)に対するフィードバックを行います。
備考 | 1. 学問への真摯な態度をもって授業に臨むことが必要です。広い関心を喚起しつつ、たくさんの関係文献(欧文を含む)を読み、自分の考えをきちんと述べることができるように準備してください。 2. 自らの学びと学び方のPDCAについて意識して取り組むことが重要です。学びのPDCAサイクルの観点から、受講者による学習活動についての自己目標の設定と自己評価を課します。 3. 授業には受講者の事前課題への取組が必要です。事前学習をもとに、討論形式で展開します。 4. 学習の到達度と共に、適切な自己評価の実施、自己評価を通してみられる学習意欲・態度、積極的な学習行為は、授業者による全体的な評価の対象です。 5. 受講者の学習過程とその成果に対するフィードバックは、授業の中で実施します。 |