科目名 | 心理学実験Ⅰ |
ナンバリング | PC_B1_14 |
担当者 |
岡嶋 一郎
三上 聡美 |
開設学科 専攻・コース |
心理カウンセリング学科 |
分類 | 専門教育科目 専門基礎科目 |
関連する 資格・免許 |
認定心理士申請資格 公認心理師受験資格 |
開講キャンパス | 開講年次 | 開設期 | 単位数 | 必修・選択 |
佐賀 | 2年 | 前期 | 2単位 | 必修 |
授業の概要 及びねらい |
心理学実験の初学者を対象に、まずは心理学実験の計画立案、心理統計、研究倫理、レポートの書き方について基本的な事項を解説する。その後、5つのテーマで実験実習を経験し、得られたデータを分析・ 考察して実験レポートにまとめる。この作業を通して、心理学研究者としての初歩的な知識及び作法を獲得する。本学の教育基本方針との関連において、本講は≪汎用的能力要素≫の【技能・表現】3)情報収集・論理的分析・ICTによる表現をはじめ、自律的な行動、心理的諸問題に見解を述べること等を刺激するものとなる。 |
実務経験に 関連する 授業内容 |
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授業の 到達目標 |
1) 心理学実験の意義及び基本用語を説明することができる。 2) 授業で扱う心理統計法を、電卓やPCを使って実行することができる。 3) データ分析の結果を、文章や図表を使って適切に表現することができる。 4) 心理学実験の実施にまつわる倫理的諸問題に対応することができる。 5) 他者の知見の盗用を避け、正しい方法で引用を行うことができる。 6) 実験結果を、目的に即して正しく評価するとともに自分なりに発展させることができる。 7) 構成及び内容に関する注意事項をふまえた実験レポートを独力で書くことができる。 |
学習方法 | 実験者や参加者の役割を体験する(グループワーク含)。体験後には、関連する図書や論文を探して読むとともに、心理学論文の標準的な構成に基づいたレポートを作成する。※対面が原則だが、新型コロナウイルス感染拡大状況により遠隔授業(ZOOM等)に切り替える場合があります。 |
テキスト及び 参考書籍 |
木下 冨雄他(編)「教材心理学[新装版]」ナカニシヤ出版 ※テキストは「心理学実験Ⅱ」(2年後期科目)でも使用する。 参考図書:フィンドレイ 細江・細越(訳)「心理学 実験レポートの書き方」北大路書房 |
到達目標 | |||||||||||||||||||||||||
汎用的能力要素 | 専門的能力要素 | ||||||||||||||||||||||||
態度・ 志向性 |
知識・ 理解 |
技能・ 表現 |
行動・ 経験・ 創造的思考力 |
態度・ 志向性 |
知識・ 理解 |
技能・ 表現 |
行動・ 経験・ 創造的思考力 |
合計 | |||||||||||||||||
1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | ||
比率 | 10 | 10 | 10 | 40 | 10 | 10 | 10 | 100 | |||||||||||||||||
評価基準・方法 | 評価 割合 % |
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定期試験 | |||||||||||||||||||||||||
小テスト等 | ◎ | ◎ | 20 | ||||||||||||||||||||||
宿題・授業外レポート | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | 70 | ||||||||||||||||||||
授業態度 | |||||||||||||||||||||||||
受講者の発表 | |||||||||||||||||||||||||
授業の参加度 | ○ | 10 | |||||||||||||||||||||||
その他 | |||||||||||||||||||||||||
合計 | 100 |
(表中の記号 ○評価する観点 ◎評価の際に重視する観点 %評価割合)
授業計画(学習内容・キーワードのスケジュール) | ||
第1週 | 事前学習(予習) | 本講及び「心理学概論Ⅰ・Ⅱ」「心理学実験Ⅱ」「知覚・認知心理学」「心理学研究法」のシラバスを読む。 |
授業 | 岡嶋:オリエンテーション/実験の計画立案 | |
事後学習(復習) | 重要語彙の確認 | |
第2週 | 事前学習(予習) | 特になし |
授業 | 岡嶋:心理統計の基礎/倫理的諸問題 | |
事後学習(復習) | 重要語彙の確認 | |
第3週 | 事前学習(予習) | 錯視実験(テキスト課題1)を読む。 |
授業 | 岡嶋:ミュラーリヤー錯視①(錯視現象・先行研究の解説/実験の実施) | |
事後学習(復習) | レポート草稿の作成 | |
第4週 | 事前学習(予習) | 第1週~第2週のプリントを読む。 |
授業 | 岡嶋:ミュラー・リヤー錯視②(集計、結果の整理、グラフ作成) | |
事後学習(復習) | レポート草稿の作成 | |
第5週 | 事前学習(予習) | レポート草稿の点検と修正 |
授業 | 岡嶋:心理学実験レポートの作法 | |
事後学習(復習) | 草稿の改稿によるレポート作成 | |
第6週 | 事前学習(予習) | 「心理学概論Ⅱ」からストレスに関する章を振り返り、自分自身のリラックス法について振り返る |
授業 | 岡嶋:リラクセーションの効果①(実験の実施/実験解説・文献検索) | |
事後学習(復習) | レポート草稿の作成 | |
第7週 | 事前学習(予習) | レポート草稿の点検と修正 |
授業 | 岡嶋:リラクセーションの効果②(集計、結果の整理、グラフ作成) | |
事後学習(復習) | レポート草稿の作成 | |
第8週 | 事前学習(予習) | 第1週~7週の振り返り、レポート草稿の点検と修正 |
授業 | 岡嶋:授業前半の総括(小テストを含む)、質疑応答 | |
事後学習(復習) | 草稿の改稿によるレポート作成 | |
第9週 | 事前学習(予習) | 「心理学概論Ⅰ」から記憶に関する章を振り返る。 |
授業 | 三上:記憶の自由再生①(実験の実施/実験解説・文献検索) | |
事後学習(復習) | 文献検索、レポート草稿の作成 | |
第10週 | 事前学習(予習) | レポート草稿の点検と修正 |
授業 | 三上:記憶の自由再生②(集計、結果の整理、グラフ作成) | |
事後学習(復習) | データの収集、レポート草稿の作成 | |
第11週 | 事前学習(予習) | 第1週~第2週のプリントを読む。 |
授業 | 三上:考察の展開方法(実験とモデル構成) | |
事後学習(復習) | 草稿の改稿によるレポート作成 | |
第12週 | 事前学習(予習) | 「心理学概論Ⅰ」「知覚・認知心理学」から知覚に関する章を振り返る。 |
授業 | 三上:触二点閾(実験の実施、集計、結果の整理、グラフ作成) | |
事後学習(復習) | 文献検索、レポートの作成 | |
第13週 | 事前学習(予習) | 錯誤相関について調べたり、自身の経験を集めたりする。 |
授業 | 三上:錯誤相関①(実験の実施/実験解説・文献検索) | |
事後学習(復習) | データの収集、レポート草稿の作成 | |
第14週 | 事前学習(予習) | レポート草稿の点検と修正 |
授業 | 三上:錯誤相関②(集計、結果の整理、グラフ作成) | |
事後学習(復習) | レポート草稿の作成 | |
第15週 | 事前学習(予習) | レポート草稿の点検と修正 |
授業 | 三上:授業後半の総括(小テストを含む)、質疑応答 | |
事後学習(復習) | 草稿の改稿によるレポート作成 |
※事前・事後学習の時間は、講義科目は各90分、演習科目は各30分を原則とする。
※課題(試験やレポート等)に対するフィードバックを行います。
備考 | ・この授業は30コマ(2コマ×15週)からなる。 ・実験テーマの順序及び内容は変更される場合がある。 ・学修定着の効果が期待できるため、可能な限り「心理学研究法」(2年前期)と並行して受講すること。 ・原則、5種類の実験すべてのレポート提出が求められる。 ・提出されたレポートへの講評は、総評の形で全体に向けて行われる。 ・本講は、持続可能な社会を構成する人間の理解や、科学性のある実践のための基礎を提供するものである。 |