科目名 | 補完・代替医療 |
ナンバリング | |
担当者 |
渡辺 直子
児玉 裕美 菅原 良子 |
開設学科 専攻・コース |
看護学科 |
分類 | 専門教育科目 専門科目 |
関連する 資格・免許 |
開講キャンパス | 開講年次 | 開設期 | 単位数 | 必修・選択 |
小城 | 4年 | 後期 | 2単位 | 選択 |
授業の概要 及びねらい |
近年患者のQOL向上に着目した医療の提供の重要性が高まり「従来の医学と、安全性と有効性について質の高いエビデンスが得られている相補(補完)・代替療法とを統合した療法」として「統合医療」が実践され始めた.本科目では、一般的な補完・代替療法の概念や定義・歴史などを学ぶとともに、補完代替療法の一部を体験する.加えて、統合医療としてすでに保険診療化しているリンパ浮腫のケアを学修することで幅広い看護を修得しキャリア開発の一助とする. |
実務経験に 関連する 授業内容 |
30年以上の大学病院における臨床経験とともに災害支援経験や浮腫関連学会において現任教育を行った経験をもとに浮腫における多岐に渡る看護師の役割を実例を用いて紹介を行う.10年以上臨床美術士として、認知症の方々や子どもに関わった経験を持たれている講師により実際の教育経験に基づいた講義を行う. |
授業の 到達目標 |
1.補完・代替療法の基盤となる知識を説明できる 2.補完・代替療法の一部を実施し、自己の課題を明確にできる. 3.臨床美術の成立の歴史とその理念及び意義を学ぶことにより、臨床美術の根幹について理解を深める 4.量感画やアナログ画などを描くことにより、対象を五感で感じ自由な造形表現から豊かな感性と創造力を身に着ける. 5.統合医療としてのリンパ浮腫やその他の浮腫のケアの位置づけを述べることが出来る. 6.がん合併症の1つであるリンパ浮腫患者のQOLに配慮した看護を実際に体験し実施することで理解する. |
学習方法 | 講義演習を通して自己やグループで体験を通して学修者の省察を引き出していく. |
テキスト及び 参考書籍 |
適宜紹介する |
到達目標 | |||||||||||||||||||||||||
汎用的能力要素 | 専門的能力要素 | ||||||||||||||||||||||||
態度・ 志向性 |
知識・ 理解 |
技能・ 表現 |
行動・ 経験・ 創造的思考力 |
態度・ 志向性 |
知識・ 理解 |
技能・ 表現 |
行動・ 経験・ 創造的思考力 |
合計 | |||||||||||||||||
1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | ||
比率 | 5 | 5 | 20 | 15 | 15 | 10 | 10 | 10 | 5 | 5 | 100 | ||||||||||||||
評価基準・方法 | 評価 割合 % |
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定期試験 | |||||||||||||||||||||||||
小テスト等 | |||||||||||||||||||||||||
宿題・授業外レポート | ◎ | ◎ | 40 | ||||||||||||||||||||||
授業態度 | ○ | ○ | 20 | ||||||||||||||||||||||
受講者の発表 | ○ | ○ | ○ | ○ | 30 | ||||||||||||||||||||
授業の参加度 | ○ | ○ | 10 | ||||||||||||||||||||||
その他 | |||||||||||||||||||||||||
合計 | 100 |
(表中の記号 ○評価する観点 ◎評価の際に重視する観点 %評価割合)
授業計画(学習内容・キーワードのスケジュール) | ||
第1週 | 事前学習(予習) | シラバスをよく読み、授業の概要や到達目標を把握しておく. |
授業 | 補完・代替療法とは 歴史的背景 (児玉) | |
事後学習(復習) | 授業資料を読んで復習する | |
第2週 | 事前学習(予習) | シラバスをよく読み授業の概要や到達目標を把握しておく |
授業 | 補完・代替医療の実践のための基盤となる知識(児玉) | |
事後学習(復習) | 授業資料を読んで復習する | |
第3週 | 事前学習(予習) | 補完・代替医療の種類や特徴について調べる |
授業 | 補完・代替医療を実践する上での看護師の役割(児玉) | |
事後学習(復習) | 授業資料を読んで復習する | |
第4週 | 事前学習(予習) | 自分のセルフケアについて考える |
授業 | セルフケアとしての補完・代替医療(児玉) | |
事後学習(復習) | 授業資料を読んで復習する | |
第5週 | 事前学習(予習) | 補完・代替医療を実践するために必要なこと、課題を考える |
授業 | 補完・代替医療の課題・今後の展望(児玉) | |
事後学習(復習) | 補完・代替医療を実践するために必要なこと、自己の課題・展望についてレポートする | |
第6週 | 事前学習(予習) | 臨床美術の概念を調べる |
授業 | 臨床美術成立の歴史とその理念及び意義(講義)(菅原) | |
事後学習(復習) | 臨床美術成立の歴史とその理念及び意義についてまとめる | |
第7週 | 事前学習(予習) | 量感画の作品について調べる |
授業 | 量感画を描く(演習)(菅原) | |
事後学習(復習) | 五感で感じたことをまとめる | |
第8週 | 事前学習(予習) | アナログ画の作品について調べる |
授業 | アナログ画を描く(演習)(菅原) | |
事後学習(復習) | 抽象表現から感じたことをまとめる | |
第9週 | 事前学習(予習) | ネガポジ画について調べる |
授業 | ネガポジ画を描く(演習)(菅原) | |
事後学習(復習) | 新しいものの見方について考える | |
第10週 | 事前学習(予習) | 立体作品について調べる |
授業 | オブジェを制作する(演習)(菅原) | |
事後学習(復習) | 空間表現から感じたことをまとめる | |
第11週 | 事前学習(予習) | シラバスを読み授業の概要や到達目標を確認しておく 浮腫を引き起こす疾患について調べておく |
授業 | 浮腫の観察とアセスメント(渡辺) | |
事後学習(復習) | 浮腫の観察ポイントやアセスメントについてまとめる | |
第12週 | 事前学習(予習) | 前回の講義の資料を確認し、浮腫の原因について理解する |
授業 | 浮腫のケアの適応と禁忌 浮腫のケアの基本(渡辺) | |
事後学習(復習) | 浮腫のケアについて禁忌・適応を含めてまとめる | |
第13週 | 事前学習(予習) | 浮腫のケアについて スキンケアの項目を精読する |
授業 | 浮腫のケア 皮膚の構造とスキンケアについて 洗浄・保湿・保護の基本・圧迫療法について(渡辺) | |
事後学習(復習) | 浮腫のケアの基本であるスキンケア・圧迫療法について禁忌・及び合併症についてまとめる | |
第14週 | 事前学習(予習) | 第12週のテキストを読み浮腫のケア リンパドレナージ・運動療法について調べておく |
授業 | リンパドレナージ 運動療法 (一部演習 渡辺) | |
事後学習(復習) | リンパドレナージの方法・禁忌 運動療法も実際・下肢と上肢についてまとめる | |
第15週 | 事前学習(予習) | 今までのケアについてまとめておく |
授業 | 演習)スキンケア(主に保湿) 圧迫療法(下肢の測定と弾性着衣の着脱)(渡辺) | |
事後学習(復習) | リンパ浮腫のケアについて今まで学んだ資料をもとにレポート作成する |
※事前・事後学習の時間は、講義科目は各90分、演習・実験・実習科目は各30分を原則とする。
※課題(試験やレポート等)に対するフィードバックを行います。
備考 | 講義時間及び内容は講師の都合により変更することがある. 基本的に定期試験は行わず、レポートと提出物のみでの評価とする. |