科目名 | 社会・集団・家族心理学Ⅱ(家族心理学) |
ナンバリング | PC_B3_10 |
担当者 | 中園 照美 |
開設学科 専攻・コース |
心理カウンセリング学科 |
分類 | 専門教育科目 専門基幹科目及び専門展開科目 |
関連する 資格・免許 |
認定心理士申請資格 公認心理師受験資格 |
開講キャンパス | 開講年次 | 開設期 | 単位数 | 必修・選択 |
佐賀 | 3年 | 後期 | 2単位 | 選択必修 |
授業の概要 及びねらい |
心理的援助を行うにあたり、援助対象者とその家族を支える力は必須である。本授業では、人間の心身の成長・発達に関する家族機能の重要性と、現代社会における家庭および家族問題に対する理解を深めることを第一目標とする。さらに、家族療法の理論や技法について、体験的に理解する機会を提供する。 |
実務経験に 関連する 授業内容 |
臨床心理士・公認心理師の資格を有する教員が、医療現場や教育現場における心理専門職としての経験をもとに、家族の見立て方や家族支援の際の留意点について解説する。 |
授業の 到達目標 |
1)家族とはなにか、定義や機能を理解する 2)家族の発達について理解する 3)家族の適応・不適応について、特に家族間暴力について理解を深める 4)家族療法について理論及び技法を理解する |
学習方法 | 受講生が事前に調べたことを発表するプレゼンテーション形式およびグループでの議論を行う。さらに、課題レポートをまとめることにより能動的な学修を喚起する。 家族療法については視聴覚教材(DVD)視聴を行い理解を深める。 |
テキスト及び 参考書籍 |
教科書:平木典子・中釜洋子・藤田博康・野末武義 (2019). 家族の心理 第2版 家族への理解を深めるために サイエンス社 |
到達目標 | |||||||||||||||||||||||||
汎用的能力要素 | 専門的能力要素 | ||||||||||||||||||||||||
態度・ 志向性 |
知識・ 理解 |
技能・ 表現 |
行動・ 経験・ 創造的思考力 |
態度・ 志向性 |
知識・ 理解 |
技能・ 表現 |
行動・ 経験・ 創造的思考力 |
合計 | |||||||||||||||||
1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | ||
比率 | 5 | 5 | 10 | 10 | 15 | 15 | 15 | 10 | 10 | 5 | 100 | ||||||||||||||
評価基準・方法 | 評価 割合 % |
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定期試験 | |||||||||||||||||||||||||
小テスト等 | |||||||||||||||||||||||||
宿題・授業外レポート | ○ | ○ | ◎ | ◎ | ○ | 40 | |||||||||||||||||||
授業態度 | ○ | ○ | 15 | ||||||||||||||||||||||
受講者の発表 | ○ | ○ | ○ | ◎ | ◎ | ○ | 30 | ||||||||||||||||||
授業の参加度 | ○ | ○ | ◎ | ○ | 15 | ||||||||||||||||||||
その他 | |||||||||||||||||||||||||
合計 | 100 |
(表中の記号 ○評価する観点 ◎評価の際に重視する観点 %評価割合)
授業計画(学習内容・キーワードのスケジュール) | ||
第1週 | 事前学習(予習) | シラバスを読んで、授業の概要や内容、到達目標、評価方法などを理解しておく |
授業 | 家族の定義 | |
事後学習(復習) | 家族の定義についてまとめる | |
第2週 | 事前学習(予習) | 家族の機能について調べておく(教科書第1章2) |
授業 | 家族の機能:性・子どもの社会化・情緒的安定に関わる家族機能 | |
事後学習(復習) | 家族の機能についてまとめる | |
第3週 | 事前学習(予習) | 健康的な家族とはどのようなものか調べておく(教科書第2章1) |
授業 | 家族の健康:家族円環モデル(凝集性と適応性)および家族システムの健康度モデル | |
事後学習(復習) | 家族の適応・不適応についてまとめる | |
第4週 | 事前学習(予習) | 受講生自身と親世代・祖父母世代の状況を振り返っておく(教科書第2章2、3) |
授業 | 家族の発達:家族のライフサイクル論 | |
事後学習(復習) | 家族のライフサイクル論についてまとめる | |
第5週 | 事前学習(予習) | 家族を作る段階に至るまでにどのような過程があるか調べておく(教科書第3章) |
授業 | 家族作りの準備:青年期・成人期前期の発達課題 | |
事後学習(復習) | 青年期・成人期前期の発達課題についてまとめる | |
第6週 | 事前学習(予習) | 夫婦関係・夫婦のコミュニケーションについて調べておく(教科書第4章) |
授業 | 夫婦の発達:夫婦関係・夫婦のコミュニケーション | |
事後学習(復習) | 夫婦関係・夫婦のコミュニケーションについてまとめる | |
第7週 | 事前学習(予習) | ドメスティック・バイオレンスについて調べておく(教科書第9章3) |
授業 | ドメスティック・バイオレンス(DV) | |
事後学習(復習) | ドメスティック・バイオレンスの問題への臨床的アプローチについてまとめる | |
第8週 | 事前学習(予習) | 親としての発達や親子関係の変容について調べておく(教科書第5章1、3) |
授業 | 子どもが育つ場としての家族:親としての発達や愛着および親子関係 | |
事後学習(復習) | 親としての発達や愛着、親子関係についてまとめる | |
第9週 | 事前学習(予習) | 児童虐待について調べておく(教科書第5章2、第9章3) |
授業 | 児童虐待 | |
事後学習(復習) | 児童虐待問題への臨床的アプローチについてまとめる | |
第10週 | 事前学習(予習) | 家族システム理論について調べる(教科書第6章) |
授業 | 家族システム理論 | |
事後学習(復習) | 家族システム理論についてまとめる | |
第11週 | 事前学習(予習) | 家族療法の理論について調べる(教科書第7章) |
授業 | 家族理解に役立つ臨床理論 | |
事後学習(復習) | 家族療法の理論についてまとめる | |
第12週 | 事前学習(予習) | 受講者自身の家族についてジェノグラムを作成する(教科書第7章) |
授業 | 多世代伝達過程:ジェノグラム | |
事後学習(復習) | ジェノグラムの書き方について復習する | |
第13週 | 事前学習(予習) | ジョイニング技法を中心に調べておく(教科書第8章) |
授業 | 家族の変化に役立つ臨床的援助法①ジョイニング | |
事後学習(復習) | 家族療法の技法についてまとめる | |
第14週 | 事前学習(予習) | リフレイミング技法を中心に調べておく(教科書第8章) |
授業 | 家族の変化に役立つ臨床的援助法②リフレイミング | |
事後学習(復習) | 家族療法の技法についてまとめる | |
第15週 | 事前学習(予習) | これまでの授業内容を振り返り、疑問点を明らかにしておく |
授業 | まとめ | |
事後学習(復習) | 本授業を通して学んだことをまとめる |
※事前・事後学習の時間は、講義科目は各90分、演習・実験・実習科目は各30分を原則とする。
※課題(試験やレポート等)に対するフィードバックを行います。
備考 | ・毎回の授業後にミニレポートの提出を求めます。 ミニレポートに記載された疑問点等については、翌週の授業内にてフィードバックを行います。 ・期末レポート課題については解説資料を提示します。 ※第一回目の授業において、発表の割り当てを行うため、受講希望者は必ず出席してください。 |