科目名 | 老年心理学特論 |
ナンバリング | |
担当者 | 安藤 満代 |
開設学科 専攻・コース |
生活支援科学研究科 臨床心理学専攻(博士前期課程) |
分類 | 選択科目 展開分野 |
関連する 資格・免許 |
開講キャンパス | 開講年次 | 開設期 | 単位数 | 必修・選択 |
神埼 | 1年 | 前期 | 2単位 | 選択必修 |
授業の概要 及びねらい |
生涯発達心理学の視点からみて、老年期の心理学に特化した研究は、高齢化を迎えている日本において極めて重要なテーマである。そこで本授業では、高齢者が生活していく環境について医療、福祉、心理など多角的な面からの研究をレビューし、臨床心理学的支援方法について探求することを目的とする。 |
実務経験に 関連する 授業内容 |
臨床心理士と公認心理師の資格を持つ教員が、実践と研究に基づいて講義する。 |
授業の 到達目標 |
以下のことを本授業の到達目標とする。 1)高齢者をとりまく社会の現状について理解することができる。 2)高齢者の社会的側面に関する心理学の成果を理解することができる。 3)高齢者の心理、特に孤独感について理解できる。 4)高齢者の心理、次世代への利他的行動や幸福について理解できる。 5)高齢者の認知的側面について理解できる。 6)認知症の医療や介護における心理的的支援について探求することができる。 7)死別や喪失に伴う心理について理解できる。 8)遺族の心理や悲嘆について理解し、支援方法を探求できる。 |
学習方法 | ・テキストの各章を担当者が受け持ち、プレゼンテーションしていく。 ・高齢者の心理学に関する最近の論文を講読する。 |
テキスト及び 参考書籍 |
テキスト ・佐藤眞一編 「心理老年学と臨床死生学」 ミネルヴァ書房、2022 |
到達目標 | |||||||||||||||||||||||||
汎用的能力要素 | 専門的能力要素 | ||||||||||||||||||||||||
態度・ 志向性 |
知識・ 理解 |
技能・ 表現 |
行動・ 経験・ 創造的思考力 |
態度・ 志向性 |
知識・ 理解 |
技能・ 表現 |
行動・ 経験・ 創造的思考力 |
合計 | |||||||||||||||||
1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | ||
比率 | 10 | 20 | 30 | 30 | 10 | 100 | |||||||||||||||||||
評価基準・方法 | 評価 割合 % |
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定期試験 | |||||||||||||||||||||||||
小テスト等 | |||||||||||||||||||||||||
宿題・授業外レポート | ◎ | 40 | |||||||||||||||||||||||
授業態度 | ◎ | ◎ | 20 | ||||||||||||||||||||||
受講者の発表 | ◎ | 40 | |||||||||||||||||||||||
授業の参加度 | ○ | ||||||||||||||||||||||||
その他 | |||||||||||||||||||||||||
合計 | 100 |
(表中の記号 ○評価する観点 ◎評価の際に重視する観点 %評価割合)
授業計画(学習内容・キーワードのスケジュール) | ||
第1週 | 事前学習(予習) | 高齢者に関する研究で興味のあるテーマを考えて来る |
授業 | オリエンテーション | |
事後学習(復習) | 自分の分担の予習をする | |
第2週 | 事前学習(予習) | 高齢者をとりまく社会状況を考えてくる |
授業 | 老年期の社会的側面に関する心理学の成果とは | |
事後学習(復習) | 心理学の成果についてさらに調べてみる | |
第3週 | 事前学習(予習) | 高齢者の孤独の内容を考えてくる |
授業 | 高齢者の孤立・孤独が生み出す問題 | |
事後学習(復習) | 問題への支援について調べてみる | |
第4週 | 事前学習(予習) | 高齢者が次世代を助けようとする心理的背景を考えてくる |
授業 | 世代性と次世代への利他的行動 | |
事後学習(復習) | 次世代の当事者としての心理を振り返る | |
第5週 | 事前学習(予習) | 老いの先にある幸福について考えてみる |
授業 | Value of Lifeに関する先行研究や実証研究 | |
事後学習(復習) | 先行研究について復習する | |
第6週 | 事前学習(予習) | 知恵の発達について考えてみる |
授業 | エイジングと知恵 | |
事後学習(復習) | 周囲の高齢者における知恵の知見の適用を考える | |
第7週 | 事前学習(予習) | 心理老年学の課題は何かを考えてみる |
授業 | 心理老年期学研究の中心的課題 | |
事後学習(復習) | 今後の心理老年学の課題を推測する | |
第8週 | 事前学習(予習) | 職業は人生後半にどう影響するかを考える |
授業 | 職業と高齢者の認知機能との関連 | |
事後学習(復習) | 仕事の複雑性について復習する | |
第9週 | 事前学習(予習) | 認知機能の測定の意味を考える |
授業 | 高齢期の認知機能と感情 | |
事後学習(復習) | 認知機能と感情の関連について考える | |
第10週 | 事前学習(予習) | 百寿者について調べてみる |
授業 | 百寿者の認知機能と通常の高齢者の認知機能 | |
事後学習(復習) | 認知機能の相違についてまとめてみる | |
第11週 | 事前学習(予習) | 認知症をとりまく現状について調べてみる |
授業 | 認知症の福祉心理学 | |
事後学習(復習) | 認知症ケアに必要なことをまとめる | |
第12週 | 事前学習(予習) | 死にゆく者の心理過程について調べる |
授業 | 死と死別に関する心理学の知見と意思決定 | |
事後学習(復習) | 高齢者と意思決定について考えてみる | |
第13週 | 事前学習(予習) | 高齢者の権利擁護について考えてみる |
授業 | 患者の権利擁護 | |
事後学習(復習) | 高齢者をとりまく方の権利意識を復習する | |
第14週 | 事前学習(予習) | 高齢期の死別が及ぼす心理を考えてみる |
授業 | 遺族の悲嘆とその心理 | |
事後学習(復習) | 遺族支援について考える | |
第15週 | 事前学習(予習) | 発表者の資料を読み直す |
授業 | まとめ(総括) | |
事後学習(復習) | 学修したことを振り返る |
※事前・事後学習の時間は、講義科目は各90分、演習・実験・実習科目は各30分を原則とする。
※課題(試験やレポート等)に対するフィードバックを行います。
備考 |