科目名 | 臨床心理査定演習Ⅰ(心理的アセスメントに関する理論と実践) |
ナンバリング | MP_A1_01 |
担当者 | 中園 照美 |
開設学科 専攻・コース |
生活支援科学研究科 臨床心理学専攻(博士前期課程) |
分類 | 必修科目 基礎分野 |
関連する 資格・免許 |
開講キャンパス | 開講年次 | 開設期 | 単位数 | 必修・選択 |
佐賀 | 1年 | 前期 | 2単位 | 必修 |
授業の概要 及びねらい |
本演習では、心理査定(心理的アセスメント)の意義や理論、視点、および方法の理解を深めることを目的とする。また、アセスメント結果を心理支援にどう活かすかについてもディスカッションや解説を行い、臨床実践の力をつけることを目的とする。 |
実務経験に 関連する 授業内容 |
臨床心理士・公認心理師の資格を有する教員が、医療・教育現場に勤務した実務経験をもとに、支援対象者の見立て方やかかわる際の留意点について解説する。 |
授業の 到達目標 |
本演習の到達目標は、まず心理査定(心理的アセスメント)の意義や理論、視点、および方法について理解できるようになることである。さらに以下の心理検査法について十分に習熟し、検査の実施、結果の整理そして支援に生かすための所見作成までができるようになることである。 知能検査法:田中ビネーⅤ 人格検査(質問紙法): 新版TEG 3 (東大式エゴグラム Ver.3) 人格検査(投映法) : PFスタディ絵画欲求不満テスト |
学習方法 | 主に演習形式にて行う。予習や体験を課し、受講生の発表や受講生同士の議論を行う。所見作成を含め、複数回のレポートをまとめ、能動的な学修を喚起する。 また、視聴覚教材(ICT活用等)を利用し、DVD視聴を行い、心理検査施行の際の留意点を学ぶ。 |
テキスト及び 参考書籍 |
テキスト:津川律子(2020).改訂増補 精神科臨床における心理アセスメント入門 金剛出版 参考書:津川律子・篠竹利和(2010). シナリオで学ぶ医療現場の臨床心理検査 誠信書房 |
到達目標 | |||||||||||||||||||||||||
汎用的能力要素 | 専門的能力要素 | ||||||||||||||||||||||||
態度・ 志向性 |
知識・ 理解 |
技能・ 表現 |
行動・ 経験・ 創造的思考力 |
態度・ 志向性 |
知識・ 理解 |
技能・ 表現 |
行動・ 経験・ 創造的思考力 |
合計 | |||||||||||||||||
1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | ||
比率 | 5 | 5 | 5 | 10 | 5 | 5 | 10 | 10 | 10 | 5 | 10 | 10 | 10 | 100 | |||||||||||
評価基準・方法 | 評価 割合 % |
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定期試験 | |||||||||||||||||||||||||
小テスト等 | |||||||||||||||||||||||||
宿題・授業外レポート | ○ | ○ | ◎ | ◎ | ◎ | 40 | |||||||||||||||||||
授業態度 | ○ | ○ | ○ | 15 | |||||||||||||||||||||
受講者の発表 | ○ | ○ | ◎ | ○ | 30 | ||||||||||||||||||||
授業の参加度 | ○ | ○ | ○ | 15 | |||||||||||||||||||||
その他 | |||||||||||||||||||||||||
合計 | 100 |
(表中の記号 ○評価する観点 ◎評価の際に重視する観点 %評価割合)
授業計画(学習内容・キーワードのスケジュール) | ||
第1週 | 事前学習(予習) | シラバスを読んで、授業の概要と内容、到達目標、評価方法などを理解しておくこと |
授業 | 心理査定(心理的アセスメント)の意義と目的 | |
事後学習(復習) | 心理査定の意義と目的について、資料をまとめる | |
第2週 | 事前学習(予習) | 心理査定における倫理について調べておく |
授業 | 心理査定(心理的アセスメント)における倫理および実際的な倫理的配慮について | |
事後学習(復習) | 心理査定における倫理の問題を明確にし、資料をまとめる | |
第3週 | 事前学習(予習) | テキスト第7章・第8章をまとめておく |
授業 | 精神科臨床における心理アセスメントの視点1(トリアージ) | |
事後学習(復習) | トリアージについて、資料をまとめる | |
第4週 | 事前学習(予習) | テキスト第9章をまとめておく |
授業 | 精神科臨床における心理アセスメントの視点2(病態水準) | |
事後学習(復習) | 病態水準について、資料をまとめる | |
第5週 | 事前学習(予習) | テキスト第10章をまとめておく |
授業 | 精神科臨床における心理アセスメントの視点3(疾患にまつわる要素) | |
事後学習(復習) | 疾患にまつわる要素について、資料をまとめる | |
第6週 | 事前学習(予習) | テキスト第11章をまとめておく |
授業 | 精神科臨床における心理アセスメントの視点4(パーソナリティと発達) | |
事後学習(復習) | パーソナリティと発達について、資料をまとめる | |
第7週 | 事前学習(予習) | テキスト第12章をまとめておく |
授業 | 精神科臨床における心理アセスメントの視点5(生活の実際) | |
事後学習(復習) | 生活の実際の着目点について、資料をまとめる | |
第8週 | 事前学習(予習) | 解説書を読んで理解しておく |
授業 | 知能検査(ビネー法)①検査者・被検者体験 | |
事後学習(復習) | 受講生同士で行った検査結果を出し、所見を書く | |
第9週 | 事前学習(予習) | 解説書を読んで理解しておく |
授業 | 知能検査(ビネー法)②検査者・被検者体験 | |
事後学習(復習) | 受講生同士で行った検査結果を出し、所見を書く | |
第10週 | 事前学習(予習) | 模擬事例の結果をもとに、所見作成および支援案作成 |
授業 | 知能検査(ビネー法)③ 結果を助言・指導・支援にどうつなげるか | |
事後学習(復習) | 配布された解説書を熟読し、理解する | |
第11週 | 事前学習(予習) | 解説書を読んで理解しておく |
授業 | TEG3(東大式エゴグラム Ver.3)①検査者・被検者体験 | |
事後学習(復習) | 受講生同士で行った検査結果を出し、所見を書く | |
第12週 | 事前学習(予習) | 所見にもとづいたフィードバック資料を準備する |
授業 | TEG3(東大式エゴグラム Ver.3)フィードバック体験 | |
事後学習(復習) | 検査者・被検査者体験および所見作成・フィードバック体験に関して、レポートにまとめ提出すること | |
第13週 | 事前学習(予習) | 解説書を読んで理解しておく |
授業 | PFスタディ絵画欲求不満テスト①検査者・被検者体験 | |
事後学習(復習) | 検査結果を整理する | |
第14週 | 事前学習(予習) | 再度、解説書を読んで理解しておく |
授業 | PFスタディ絵画欲求不満テスト② 結果を助言・指導・支援にどうつなげるか | |
事後学習(復習) | 検査所見を作成する | |
第15週 | 事前学習(予習) | 本演習の全体を振り返っておく |
授業 | テストバッテリーおよびフィードバックについて | |
事後学習(復習) | 本演習についてのレポートの作成 |
※事前・事後学習の時間は、講義科目は各90分、演習・実験・実習科目は各30分を原則とする。
※課題(試験やレポート等)に対するフィードバックを行います。
備考 | ※ペアを組んでの実習を行う回が複数回あるため、欠席・遅刻等に留意し、相手に迷惑をかけないようにすること。 ※レポート課題のフィードバックとして講評・解説の時間を設けます。 |