科目名 | 運動器障害理学療法学 |
ナンバリング | RP_G3_01 |
担当者 | 大川 裕行 |
開設学科 専攻・コース |
リハビリテーション学科 理学療法学専攻 |
分類 | 専門教育科目 専門科目 |
関連する 資格・免許 |
開講キャンパス | 開講年次 | 開設期 | 単位数 | 必修・選択 |
神埼 | 3年 | 前期 | 2単位 | 必修 |
授業の概要 及びねらい |
整形外科疾患を中心とした運動器疾患の病態,原因,予後を学修するとともに解剖学,運動学に基づいた理学療法を科目担当者の臨床経験や研究結果を踏まえて教授する.また,提示症例に対する理学療法プログラムについてグループで考える.各疾患のリスク管理についても考える. |
実務経験に 関連する 授業内容 |
講師はリハビリテーション医療の現場で理学療法士として15年以上の勤務経験を有している.臨床での経験により得た知見や各種の研究成果により明らかになっていることを含めて,整形外科領域における運動器障害に対する理学療法について実践的な内容を講義に取り入れる. |
授業の 到達目標 |
1)各運動器疾患について理解し,その特徴を述べることができる. 2)各運動器疾患の理学療法におけるリスク管理を理解する. 3)肩関節の運動器疾患の病態と理学療法の思考過程を理解し説明できる. 4)肘関節の運動器疾患の病態と理学療法の思考過程を理解し説明できる. 5)手関節・手指の運動器疾患の病態と理学療法の思考過程を理解し説明できる. 6)脊椎の運動器疾患の病態と理学療法の思考過程を理解し説明できる. 7)股関節の運動器疾患の病態と理学療法の思考過程を理解し説明できる. 8)膝関節の運動器疾患の病態と理学療法の思考過程を理解し説明できる. 9)足関節・足部の運動器疾患の病態と理学療法の思考過程を理解し説明できる. |
学習方法 | 講義を中心に行う.また,提示症例についてグループディスカッションを行う. |
テキスト及び 参考書籍 |
テキスト:シンプル理学療法学シリーズ「運動器障害理学療法学テキスト(改訂第3版)」南江堂 |
到達目標 | |||||||||||||||||||||||||
汎用的能力要素 | 専門的能力要素 | ||||||||||||||||||||||||
態度・ 志向性 |
知識・ 理解 |
技能・ 表現 |
行動・ 経験・ 創造的思考力 |
態度・ 志向性 |
知識・ 理解 |
技能・ 表現 |
行動・ 経験・ 創造的思考力 |
合計 | |||||||||||||||||
1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | ||
比率 | 10 | 20 | 30 | 20 | 20 | 100 | |||||||||||||||||||
評価基準・方法 | 評価 割合 % |
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定期試験 | ◎ | 50 | |||||||||||||||||||||||
小テスト等 | ◎ | 20 | |||||||||||||||||||||||
宿題・授業外レポート | ◎ | 10 | |||||||||||||||||||||||
授業態度 | ◎ | ○ | |||||||||||||||||||||||
受講者の発表 | ◎ | ◎ | 10 | ||||||||||||||||||||||
授業の参加度 | ◎ | ◎ | 10 | ||||||||||||||||||||||
その他 | |||||||||||||||||||||||||
合計 | 100 |
(表中の記号 ○評価する観点 ◎評価の際に重視する観点 %評価割合)
授業計画(学習内容・キーワードのスケジュール) | ||
第1週 | 事前学習(予習) | 筋,結合組織,神経,骨の組織の修復について復習しておくこと |
授業 | 組織再生・修復について(総論) | |
事後学習(復習) | 組織の再生に伴う理学療法実施上の注意点を復習する | |
第2週 | 事前学習(予習) | 炎症の5徴候を確認しておく |
授業 | 組織の再生・修復について(評価・実技) | |
事後学習(復習) | 炎症の5徴候についての評価手技を復習する | |
第3週 | 事前学習(予習) | 変形治癒,遷延治癒,偽関節について復習しておくこと |
授業 | 骨折と脱臼について(総論) | |
事後学習(復習) | 骨幹部骨折,関節内骨折,脱臼,基本的な手術について復習する | |
第4週 | 事前学習(予習) | 評価学,画像診断学の復習をしておくこと |
授業 | 骨折と脱臼について(評価と治療) | |
事後学習(復習) | 問診,視診,触診,可動域維持・改善訓練,筋力維持・増強訓練を復習し練習する | |
第5週 | 事前学習(予習) | 高齢者の運動特性について復習しておくこと |
授業 | 骨折と脱臼について(高齢者の4大骨折,上肢骨折) | |
事後学習(復習) | 上肢骨折の保存的治療と観血的治療について復習する | |
第6週 | 事前学習(予習) | 大腿骨頚部骨折,脊椎圧迫骨折の発生機序などを整形外科学講義資料で復習しておく |
授業 | 骨折と脱臼について(大腿骨頚部骨折,脊椎圧迫骨折) | |
事後学習(復習) | 人工骨頭に対する理学療法,骨接合術に対する理学療法を復習する | |
第7週 | 事前学習(予習) | 高齢者の4大骨折について理解する |
授業 | 骨折と脱臼について(評価と治療) | |
事後学習(復習) | 高齢者の4大骨折に対する評価と治療を復習する | |
第8週 | 事前学習(予習) | 整形外科学講義資料で変形性関節症の病態を復習しておく |
授業 | 変形性股・膝関節症について | |
事後学習(復習) | 変形性関節症における理学療法の目的を復習する | |
第9週 | 事前学習(予習) | 人工関節置換術について整形外科学講義資料で復習しておく |
授業 | 変形性股・膝関節症について(評価と治療) | |
事後学習(復習) | 人工関節置換術後のリスク管理について理解する | |
第10週 | 事前学習(予習) | 肩関節機能障害について整形外科学講義資料で復習しておく |
授業 | 肩関節機能障害について | |
事後学習(復習) | 代表的な肩関節機能障害の病態,理学療法について復習する | |
第11週 | 事前学習(予習) | 頚部,体幹,骨盤帯の解剖学(骨,筋,関節,神経など),運動学,整形外科的疾患を復習しておく |
授業 | 腰痛・骨盤痛について | |
事後学習(復習) | 腰痛・骨盤痛の病態を理学療法について復習する | |
第12週 | 事前学習(予習) | 足関節の解剖学,運動学,整形外科的疾患について復習しておく |
授業 | 足関節の機能障害について | |
事後学習(復習) | 代表的な足関節機能障害の病態と理学療法について復習する | |
第13週 | 事前学習(予習) | 関節リウマチの病態について整形外科学講義資料で復習しておく |
授業 | 関節リウマチについて(総論) | |
事後学習(復習) | 関節リウマチに対する関節保護の原則,評価,理学療法の実際を復習する | |
第14週 | 事前学習(予習) | 関節リウマチに対する整形外科的治療と内科的治療を理解しておく |
授業 | 関節リウマチについて(評価と治療) | |
事後学習(復習) | 関節リウマチの進行過程と理学療法の関係を復習する | |
第15週 | 事前学習(予習) | 末梢神経の損傷過程と回復過程を復習しておく |
授業 | 末梢神経損傷について(総論,評価,治療) | |
事後学習(復習) | 中枢神経麻痺と末梢神経麻痺の違いを理解しておく | |
第16週 | 事前学習(予習) | |
授業 | まとめと試験 | |
事後学習(復習) |
※事前・事後学習の時間は、講義科目は各90分、演習・実験・実習科目は各30分を原則とする。
※課題(試験やレポート等)に対するフィードバックを行います。
備考 | 事前・事後学習の時間(自習時間)を確保すること. 運動器障害に対する理学療法は,国家試験にも多く出題され,理学療法士にとって非常に重要な領域ですので必ず復習を行ってください. ※ 新型コロナウイルス感染拡大に伴い,オンライン講義に変更になることもあります. ※ 無断欠席は減点対象とします.欠席する際は事前に許可を得てください. |