科目名 | 地域生活支援学特殊講義(2)地域社会組織化の視点と方法 |
ナンバリング | MC_D2_07 |
担当者 | 小松 理佐子 |
開設学科 専攻・コース |
生活支援科学研究科(博士後期) 地域生活支援学専攻(博士後期課程) |
分類 | 選択科目 展開分野 |
関連する 資格・免許 |
開講キャンパス | 開講年次 | 開設期 | 単位数 | 必修・選択 |
神埼 | 1年 | 前期 | 2単位 | 選択 |
授業の概要 及びねらい |
人口減少と高齢化を背景にして生活基盤としての地域社会の脆弱化は深刻化し、従来地域福祉研究が取り組んできた地域組織化論では対応しえない状況を迎えている。こうした現状を踏まえて、地域社会の再生・創生を実現するための地域社会組織化の理論と地域特性に応じた組織化のためのアセスメントの手法を解説する。 |
実務経験に 関連する 授業内容 |
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授業の 到達目標 |
1)国家-地域社会-個人という枠組みにおいて、地域社会の役割を説明できる。2)地域社会において社会的弱者が生まれるメカニズムについて説明できる。3)地域福祉研究が取り組んできた地域組織化の理論・方法の内容と課題について、意見を述べることができる。4)地域包括支援システムをめぐる国の政策や地方自治体の取り組みについて、意見を述べることができる。5)自らが研究のフィールドとしている地域の地域包括支援システムの形成方法について、提案することができる。 |
学習方法 | 講義。配布プリントおよび参考図書・資料に基づいて学習する。 |
テキスト及び 参考書籍 |
参考図書:岡村重夫『地域福祉論』(光生館)、西村周三監修『地域包括ケアシステム』(慶應義塾大学出版会)ほか、必要に応じて適宜紹介する。 |
到達目標 | |||||||||||||||||||||||||
汎用的能力要素 | 専門的能力要素 | ||||||||||||||||||||||||
態度・ 志向性 |
知識・ 理解 |
技能・ 表現 |
行動・ 経験・ 創造的思考力 |
態度・ 志向性 |
知識・ 理解 |
技能・ 表現 |
行動・ 経験・ 創造的思考力 |
合計 | |||||||||||||||||
1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | ||
比率 | 10 | 10 | 30 | 30 | 20 | 100 | |||||||||||||||||||
評価基準・方法 | 評価 割合 % |
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定期試験 | ○ | ○ | ◎ | 50 | |||||||||||||||||||||
小テスト等 | |||||||||||||||||||||||||
宿題・授業外レポート | |||||||||||||||||||||||||
授業態度 | ○ | 20 | |||||||||||||||||||||||
受講者の発表 | ○ | 30 | |||||||||||||||||||||||
授業の参加度 | |||||||||||||||||||||||||
その他 | |||||||||||||||||||||||||
合計 | 100 |
(表中の記号 ○評価する観点 ◎評価の際に重視する観点 %評価割合)
授業計画(学習内容・キーワードのスケジュール) | ||
第1週 | 事前学習(予習) | 国の地域創生に関わる政策についての資料を読み、自分の考えを整理しておくこと。 |
授業 | 今日の地域社会をどのようにみるか(1)政策の動向から | |
事後学習(復習) | 授業での討論を踏まえて、地域再生の課題を整理すること。 | |
第2週 | 事前学習(予習) | 事前に配布する論文(小松「過疎地域における地域包括ケアシステムの形成の可能性」)を読んでおくこと。 |
授業 | 今日の地域社会をどのようにみるか(2)高齢者の生活実態から | |
事後学習(復習) | 授業での討論を踏まえて、社会福祉の視点からの地域組織化の課題を整理すること。 | |
第3週 | 事前学習(予習) | 岡村重夫『地域福祉論』第1章を読んでおくこと。 |
授業 | 地域社会組織化の理論と今日の課題(1)地域社会の役割 | |
事後学習(復習) | 授業での討論を踏まえて、地域社会の役割を整理しておくこと。 | |
第4週 | 事前学習(予習) | 岡村重夫『地域福祉論』第2章を読んでおくこと。 |
授業 | 地域社会組織化の理論と今日の課題(2)組織化の課題 | |
事後学習(復習) | 授業での討論を踏まえて、地域社会組織化の今日的な研究課題について自分の考えをまとめること。 | |
第5週 | 事前学習(予習) | 各自の研究・実践のフィールドについて、組織化の課題を整理しておくこと。 |
授業 | 地域社会組織化の理論と今日の課題(3)受講者のフィールドをもとに | |
事後学習(復習) | 授業での討論を踏まえて、地域社会の役割について自分の考えをまとめること。 | |
第6週 | 事前学習(予習) | 東京都三鷹市の事例を紹介するので、三鷹市について調べておくこと。 |
授業 | 地域社会組織化のプロセスと方法の再検討(1)地域福祉計画 | |
事後学習(復習) | 授業で紹介した事例について整理し、自分なりに分析をしてみること。 | |
第7週 | 事前学習(予習) | 長野県茅野市の事例を紹介するので、茅野市について調べておくこと。 |
授業 | 地域社会組織化のプロセスと方法の再検討(2)地域福祉計画 | |
事後学習(復習) | 授業で紹介した事例について整理し、自分なりに分析をしてみること。 | |
第8週 | 事前学習(予習) | 社会的企業の考え方について調べておくこと。 |
授業 | 地域社会組織化のプロセスと方法の再検討(3)社会的企業論 | |
事後学習(復習) | 授業で紹介した文献に目を通してみること。 | |
第9週 | 事前学習(予習) | 社会福祉法人改革の動向に関する資料に目を通しておくこと。 |
授業 | 地域社会組織化のプロセスと方法の再検討(4)社会福祉法人・NPOのあり方 | |
事後学習(復習) | 授業で紹介した文献に目を通してみること。 | |
第10週 | 事前学習(予習) | 各自の研究・実践フィールドで展開されている資源開発の実態について調べておくこと。 |
授業 | 地域社会組織化のプロセスと方法の再検討(5)受講者のフィールドをもとに | |
事後学習(復習) | 授業での討論を踏まえて、地域組織化の方法について自分の考えをまとめること。 | |
第11週 | 事前学習(予習) | 『地域包括ケアシステム』の中で、研究テーマと関わりの深い章を選び意見をまとめておくこと。 |
授業 | 地域包括ケアシステムの構築方法と専門職の役割(1)考え方 | |
事後学習(復習) | 授業での討論を踏まえて、地域包括ケアのあり方について自分の考えをまとめること。 | |
第12週 | 事前学習(予習) | 山形県最上町の事例を紹介するので、最上町について調べておくこと。 |
授業 | 地域包括ケアシステムの構築方法と専門職の役割(2)システム形成の方法 | |
事後学習(復習) | 授業で紹介した文献に目を通してみること。 | |
第13週 | 事前学習(予習) | 厚生労働省プロジェクトチーム報告書に目を通し、意見をまとめておくこと。 |
授業 | 地域包括ケアシステムの構築方法と専門職の役割(3)多職種協働 | |
事後学習(復習) | 各自の研究・実践のフィールドにおける地域包括ケアシステムの構築方法を考えてみること。 | |
第14週 | 事前学習(予習) | 各自のフィールドのシステムの構築方法についてプレゼンの準備をしておくこと。 |
授業 | 地域包括ケアシステムの構築方法と専門職の役割(4)福祉専門職 | |
事後学習(復習) | 課題レポートの執筆。 | |
第15週 | 事前学習(予習) | 指定した期限までに課題レポートを提出すること。 |
授業 | まとめ(レポートの講評と質疑応答) | |
事後学習(復習) |
※事前・事後学習の時間は、講義科目は各90分、演習・実験・実習科目は各30分を原則とする。
※課題(試験やレポート等)に対するフィードバックを行います。
備考 | この科目は集中講義のため、開講日程の決定後に、履修者が効果的に学習できるようにすることを目的に、授業計画に修正を加える予定です。また、受講生の関心や学習進度に応じて、授業計画を修正することがあります。 |