科目名 | 道徳教育の研究 |
ナンバリング | |
担当者 | 帖佐 尚人 |
開設学科 専攻・コース |
子ども学科 |
分類 | 専門教育科目 専門基幹科目 |
関連する 資格・免許 |
小学校教諭一種免許状 |
開講キャンパス | 開講年次 | 開設期 | 単位数 | 必修・選択 |
佐賀 | 3年 | 前期 | 2単位 | 選択必修 |
授業の概要 及びねらい |
本講義では、まず道徳教育の制度的位置付けや、そもそも子どものどのような行為が道徳的に正しい/不正と言えるのかといった倫理学的な諸議論を概観する。そのうえで、我が国の道徳教育の歴史と昨今の道徳の教科化の動向を把握し、道徳性発達の理論や実践諸理論を概観した後、道徳教育の指導法を実践的に学習する。 |
実務経験に 関連する 授業内容 |
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授業の 到達目標 |
①個人の自由と道徳の強制の関係性について説明できる。 ②我が国の道徳教育の歴史を時系列的に説明できる。 ③道徳の時間で指導すべき内容項目を説明できる。 ④道徳教育の実践諸理論を踏まえた学習指導案作成や教材作成ができる。 |
学習方法 | 講義を中心としつつも、指導案作成・添削や教材作成・発表の機会を設け、能動的な学びとなるよう工夫する。 |
テキスト及び 参考書籍 |
井藤元(編)『ワークで学ぶ道徳教育』ナカニシヤ出版、2016年 文部科学省『小学校学習指導要領解説 道徳編』東洋館出版社、2008年 |
到達目標 | |||||||||||||||||||||||||
汎用的能力要素 | 専門的能力要素 | ||||||||||||||||||||||||
態度・ 志向性 |
知識・ 理解 |
技能・ 表現 |
行動・ 経験・ 創造的思考力 |
態度・ 志向性 |
知識・ 理解 |
技能・ 表現 |
行動・ 経験・ 創造的思考力 |
合計 | |||||||||||||||||
1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | ||
比率 | 25 | 5 | 30 | 30 | 10 | 100 | |||||||||||||||||||
評価基準・方法 | 評価 割合 % |
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定期試験 | |||||||||||||||||||||||||
小テスト等 | ◎ | ○ | 60 | ||||||||||||||||||||||
宿題・授業外レポート | ◎ | 30 | |||||||||||||||||||||||
授業態度 | |||||||||||||||||||||||||
受講者の発表 | ◎ | 10 | |||||||||||||||||||||||
授業の参加度 | |||||||||||||||||||||||||
その他 | |||||||||||||||||||||||||
合計 | 100 |
(表中の記号 ○評価する観点 ◎評価の際に重視する観点 %評価割合)
授業計画(学習内容・キーワードのスケジュール) | ||
第1週 | 事前学習(予習) | 道徳の時間に関する自身の経験を振り返る。 |
授業 | 道徳教育とは何か/戦後日本の道徳教育史 | |
事後学習(復習) | 学習指導要領の変遷をワークシートで整理する。 | |
第2週 | 事前学習(予習) | 小学校学習指導要領の道徳教育に関わる箇所を把握する。 |
授業 | 現行の学習指導要領の解説 | |
事後学習(復習) | 小学校学習指導要領解説編(道徳)で道徳教育の内容項目を再確認する。 | |
第3週 | 事前学習(予習) | 道徳の学習指導案例をネット等で調査する。 |
授業 | インカルケーションと心情主義/学習指導案作成の手引 | |
事後学習(復習) | 各教科と道徳の学習指導案の共通点や相違点を調査する。 | |
第4週 | 事前学習(予習) | 学習指導案作成で使用する道徳の読み物資料を検討しておく。 |
授業 | 道徳の読み物資料の調査・収集 | |
事後学習(復習) | 学習指導案作成で使用する道徳の読み物資料を読み込む。 | |
第5週 | 事前学習(予習) | 同じ読み物資料を用いた学習指導案例をネット等で調査する。 |
授業 | 道徳の学習指導案作成 | |
事後学習(復習) | 導入の工夫や発問の仕方等について他の受講者と意見交換する。 | |
第6週 | 事前学習(予習) | 学習指導案の作成作業に取り組む。 |
授業 | 道徳の学習指導案の完成・添削 | |
事後学習(復習) | 添削で指摘された事項を踏まえて、学習指導案のブラッシュアップを図る。 | |
第7週 | 事前学習(予習) | 法と道徳の違いや共通点を考える。 |
授業 | 法と道徳の基礎理論 | |
事後学習(復習) | 参考書籍の第3章(そもそも道徳とは何か?)を読む。 | |
第8週 | 事前学習(予習) | 個人の自由制約に係る事例を新聞等で調査する。 |
授業 | 個人の自由をめぐる諸問題の展開 | |
事後学習(復習) | 参考書籍の第8章(尊重しなければならない他者とは誰なのか?)を読む。 | |
第9週 | 事前学習(予習) | 自身が経験したことのある道徳的葛藤(モラルジレンマ)状況について振り返る。 |
授業 | コールバーグの道徳性発達段階説とモラルジレンマ授業 | |
事後学習(復習) | モラルジレンマ授業の学習指導案例を調査する。 | |
第10週 | 事前学習(予習) | 道徳教育と生徒指導の関係性について考える。 |
授業 | 道徳的実践力・行動力育成の諸方法論と生徒指導 | |
事後学習(復習) | 道徳的実践力・行動力育成の諸方法論を踏まえた道徳教育の在り方を考察する。 | |
第11週 | 事前学習(予習) | これまでの配布資料を整理してそれに目をとおしておく。 |
授業 | 道徳教育の基礎についての総括・整理 | |
事後学習(復習) | これまでの配布資料を読み込み、自分自身でも学習内容を整理する。 | |
第12週 | 事前学習(予習) | 試験に向けた準備をする。 |
授業 | 総復習と試験 | |
事後学習(復習) | 試験で答えられなかったことなどを過去の配布資料から確認する。 | |
第13週 | 事前学習(予習) | 道徳でどのような教材が活用できるかを考えておく。 |
授業 | 道徳の教材(道徳カルタ)の作成 | |
事後学習(復習) | 作成する教材の具体的内容についてグループで意見交換する。 | |
第14週 | 事前学習(予習) | 教材の作成に取り組む。 |
授業 | 道徳の教材(道徳カルタ)の完成と発表・実践 | |
事後学習(復習) | 今回取り上げたもの以外でどのような道徳教材が有用か考えを深める。 | |
第15週 | 事前学習(予習) | これまでの授業で学んだことを振り返る。 |
授業 | 本講義の総括と道徳教育の展望 | |
事後学習(復習) | 今後の道徳教育の展望を踏まえて今後どのように自己研鑽を積んでいくか考える。 |
※事前・事後学習の時間は、講義科目は各90分、演習・実験・実習科目は各30分を原則とする。
※課題(試験やレポート等)に対するフィードバックを行います。
備考 | 毎回レジュメを配布し、パワーポイントやワークシートを用いて授業を進めます。 授業計画はあくまで予定であり、進度に応じて変更する場合があります。 |