トップページ   »  授業科目(シラバス)検索  »   検索結果   »  授業科目(シラバス)

障害児(者)心理学特論

科目名 障害児(者)心理学特論
ナンバリング MP_C2_03
担当者 眞田 英進
開設学科
専攻・コース
生活支援科学研究科 臨床心理学専攻
分類 選択科目 展開分野
関連する
資格・免許
開講キャンパス 開講年次 開設期 単位数 必修・選択
佐賀 1年 後期 2単位 選択必修
授業の概要
及びねらい
臨床心理専門的職業人として、現今のインクルージョン支援体制構築と推進に貢献する立場から、障害児(者)の心理行動の理解と支援方法に関する専門的知見を修得することは必修条件である。本授業においては、重度水準の明確な障害から比較的軽度な障害水準にわたる支援対象に関する専門的な知識・技能の修得を目指す。
実務経験に
関連する
授業内容
授業の
到達目標
・臨床心理専門的職業人として、使命感と職業的倫理観をもって、障害者臨床業務や社会福祉に貢献できる。
・障害状態を包含する人間の心理や行動、地域社会での事象に臨床心理専門家の視点から常に関心を払える。
・心身障害者の心理に関する専門的知識と技能を習得し、研究テーマを設定し、自立的に研究実践ができる。
・心理相談支援の専門家として、障害児(者)の心理査定、支援介入技法、地域での援助支援法を理解できる。
・心身障害者の心理・行動特性や困難に関する専門的知識・技能を修得し、特別支援教育の場で実践ができる。
・心身障害者の心理教育臨床場面等における問題を把握・分析して、合理的な解決方針を立案し実行できる。
・心身障害者の臨床心理学に関する情報処理力や外国語能力を備え研究論文を作成し、研究成果を報告できる。
・心身障害者の心理臨床的知識を基に、地域の障害者支援体制の現状や課題の把握力や解決力を修得できる。
学習方法 講義による
テキスト及び
参考書籍
テキストは使用しない。授業時に毎回をプリントを配布する。参考書は適宜紹介する。
到達目標
汎用的能力要素 専門的能力要素
態度・
志向性
知識・
理解
技能・
表現
行動・
経験・
創造的思考力
態度・
志向性
知識・
理解
技能・
表現
行動・
経験・
創造的思考力
合計
1) 2) 3) 1) 2) 3) 1) 2) 3) 1) 2) 3) 1) 2) 3) 1) 2) 3) 1) 2) 3) 1) 2) 3)
比率                         5 10 5 10 15 5 10 10 5 10 10 5 100
評価基準・方法 評価
割合
%
定期試験  
小テスト等  
宿題・授業外レポート 60
授業態度 10
受講者の発表 20
授業の参加度 10
その他                  
 
合計 100
(表中の記号 ○評価する観点 ◎評価の際に重視する観点 %評価割合)  
授業計画(学習内容・キーワードのスケジュール)
第1週 事前学習(予習) 障害の定義を調べる
授業 障害に関する概念
事後学習(復習) 国際的観点から障害概念を理解する
第2週 事前学習(予習) 障害児教育・福祉の概略史を調べる
授業 障害児(者)対応支援の動向(教育・福祉・行政)
事後学習(復習) 教育・福祉・行政面での現在的支援を確認する
第3週 事前学習(予習) 障害区分と教育の場を調べる
授業 障害区分と教育的対応(通常教育から特別支援教育まで)
事後学習(復習) 障害区分と就学措置(就学基準)を確認する
第4週 事前学習(予習) 視覚器の仕組みを調べる
授業 視覚障害による心理・行動
事後学習(復習) 視覚障害による特徴的な心理・行動的困難傾向を確認する
第5週 事前学習(予習) 聴覚器の仕組みを調べる
授業 聴覚障害による心理・行動
事後学習(復習) 聴覚障害による特徴的な心理・行動的困難傾向を確認する
第6週 事前学習(予習) 言語障害の分類を調べる
授業 言語障害による心理・行動
事後学習(復習) 言語障害の分類種別からみた心理傾向を確認する
第7週 事前学習(予習) 知的障害の意義を調べる
授業 知的障害の現在的定義と発達
事後学習(復習) 知的障害の現在的定義を確認し、発達傾向をとらえる
第8週 事前学習(予習) 染色体異常のメカニズムを調べる
授業 染色体異常による心理・行動
事後学習(復習) 染色体異常による発達阻害要因を明確にし、心理・行動傾向を認識する
第9週 事前学習(予習) 知的障害の早期介入の意義を検討する
授業 知的障害対象への早期介入支援
事後学習(復習) 知的障害への早期介入の意義と方法論を確認する
第10週 事前学習(予習) 脳性麻痺と脳神経の関係を調べる
授業 脳性麻痺による心理・行動
事後学習(復習) 脳障害による心理・行動特性を理解し、対応支援原則を確認する
第11週 事前学習(予習) 自閉症スペクトラム障害の定義を調べる
授業 自閉症スペクトラム障害①(定義論)
事後学習(復習) 最新の自閉症スペクトラム障害の定義確認、DSMーⅣ・DSM-5基準の内容について再吟味する
第12週 事前学習(予習) 自閉症スペクトラム障害の原因説を調べる。
授業 自閉症スペクトラム障害②(原因論)
事後学習(復習) 自閉症スペクトラム障害の原因説を整理し、最新説を確認する
第13週 事前学習(予習) 自閉症スペクトラム障害の心理・行動傾向を調べる
授業 自閉症スペクトラム障害への心理・行動的対応
事後学習(復習) 自閉症スペクトラム障害の心理・行動特性を理解し、対応支援法を確認する
第14週 事前学習(予習) 発達障害の定義を調べる
授業 発達障害①(定義論)
事後学習(復習) 発達障害の定義・基準を明確にし、障害による心理・行動的困難傾向を確認する。
第15週 事前学習(予習) 発達障害の心理・行動特性を調べる
授業 発達障害②(心理・教育的支援論)
事後学習(復習) 発達障害の心理・行動特性(困難)に対応する心理・教育的支援方法を確認する
※事前・事後学習の時間は、講義科目は各90分、演習・実験・実習科目は各30分を原則とする。
※課題(試験やレポート等)に対するフィードバックを行います。
備考 講義者の提供する基調諸情報に関連して、院生側からの質疑・意見表明,さらには相互間討論を期待する。