科目名 | 子どもの保健特論 |
ナンバリング | MC_D2_04 |
担当者 | 小栁 康子 |
開設学科 専攻・コース |
生活支援科学研究科 子ども学専攻 |
分類 | 選択科目 支援分野 |
関連する 資格・免許 |
開講キャンパス | 開講年次 | 開設期 | 単位数 | 必修・選択 |
佐賀 | 1年 | 後期 | 2単位 | 選択 |
授業の概要 及びねらい |
子どもの健康問題の背景や要因を身体的側面、心理的側面、社会的側面から多角的に概説する。子どもの保健に関する受講者参加による発表や議論の展開を通して、「子どもの健康とは何か、健康維持のために必要な支援とは何か」について理解を深めることをねらいとしている。 |
実務経験に 関連する 授業内容 |
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授業の 到達目標 |
1)現代の小児保健システムの現状と課題について、自分の意見を述べることができる。 2)子どもの健康や発達に関する問題を早期発見・対応するためのアセスメントを行うことができる。 3)保育所、幼稚園、小学校における事故事例の要因分析を通して、事故予防について理論的に説明できる。 4)子どもの発達段階を踏まえて、こどもの健康維持のための保健管理と保健教育について説明できる。 5)疾患を管理する子どもの発育発達や健康問題についてのテーマを設定し、必要な支援について説明できる。 |
学習方法 | 予習:子どもの発育発達や健康課題についてテーマ別に設定した課題に対して、複数の文献からレポートを作成する。 復習:グループディスカッションや発表を行った内容を踏まえて振り返る。最終日にレポートを作成し提出するが、レポートは、感想だけではなく、自己の新たな発見や自己への気づき、成果と課題を踏まえる。 |
テキスト及び 参考書籍 |
特に指定しない。関係資料を配布する。 (参考資料)田中哲郎『子育て支援における保健相談マニュアル改訂第3版』日本小児医事出版社 |
到達目標 | |||||||||||||||||||||||||
汎用的能力要素 | 専門的能力要素 | ||||||||||||||||||||||||
態度・ 志向性 |
知識・ 理解 |
技能・ 表現 |
行動・ 経験・ 創造的思考力 |
態度・ 志向性 |
知識・ 理解 |
技能・ 表現 |
行動・ 経験・ 創造的思考力 |
合計 | |||||||||||||||||
1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | ||
比率 | 5 | 5 | 5 | 20 | 5 | 5 | 10 | 5 | 5 | 10 | 20 | 5 | 100 | ||||||||||||
評価基準・方法 | 評価 割合 % |
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定期試験 | |||||||||||||||||||||||||
小テスト等 | |||||||||||||||||||||||||
宿題・授業外レポート | ○ | ○ | ○ | ◎ | ○ | ○ | ○ | 50 | |||||||||||||||||
授業態度 | ○ | ◎ | 10 | ||||||||||||||||||||||
受講者の発表 | ○ | ◎ | 30 | ||||||||||||||||||||||
授業の参加度 | ○ | ○ | ○ | ○ | 10 | ||||||||||||||||||||
その他 | |||||||||||||||||||||||||
合計 | 100 |
(表中の記号 ○評価する観点 ◎評価の際に重視する観点 %評価割合)
授業計画(学習内容・キーワードのスケジュール) | ||
第1週 | 事前学習(予習) | 乳幼児健康診査、母子保健制度について調べておく |
授業 | 1.オリエンテーション 小児保健と子ども観 | |
事後学習(復習) | 社会的背景が小児保健に影響を与えていることについて時代区分をしてまとめる | |
第2週 | 事前学習(予習) | 合計特殊出生率、乳児死亡率、児童福祉法、母子保健法について調べておく |
授業 | 2.母子健康手帳における母子保健制度の変遷と社会背景の変化 | |
事後学習(復習) | 子どもの健康観や小児保健の歴史的変遷についてまとめる | |
第3週 | 事前学習(予習) | 実際に母子健康手帳を見ておく |
授業 | 3.母子健康手帳の歴史を通してみる子どもの保健と課題 | |
事後学習(復習) | 現代の母子保健制度や支援について議論した内容を整理する | |
第4週 | 事前学習(予習) | 正しいバイタルサイン測定方法を確認しておく |
授業 | 4.子どもの健康状態の観察 | |
事後学習(復習) | 発達段階毎に観察ポイントをまとめる | |
第5週 | 事前学習(予習) | 発達の評価方法について調べてくる |
授業 | 5.子どもの発達と評価 | |
事後学習(復習) | デンバー式発達評価法の事例問題を解く | |
第6週 | 事前学習(予習) | エリクソン、ピアジェ、ボウルビィ等の発達理論の既存学習を見直しておく |
授業 | 6.乳幼児、学童期の発達と健康管理 | |
事後学習(復習) | 発達段階ごとに、子どもの健康管理について講義で議論した内容の要点をまとめる | |
第7週 | 事前学習(予習) | 今日どのような子どもの健康問題が社会的に取り上げられているか調べておく |
授業 | 7.子どもの発達と健康教育 | |
事後学習(復習) | 生活習慣確立等の健康教育や親への育児相談について議論した内容をまとめる | |
第8週 | 事前学習(予習) | 乳幼児期の健康課題についての疑問点を整理して発表できるようにしておく |
授業 | 8.子どもに多い疾患や健康課題への対応①テーマ:乳児期(乳幼児突然死症候群等) | |
事後学習(復習) | テーマごとに課題発表をして討論したことについて整理する | |
第9週 | 事前学習(予習) | 課題発表の準備、レポート作成:食物アレルギー、エピペンの使用について要点をまとめておく |
授業 | 9.子どもに多い疾患や健康課題への対応②テーマ:幼児期(アレルギー等) | |
事後学習(復習) | 討論したことを踏まえて、アレルギー疾患等の子どもの生活支援について考察したことをまとめる | |
第10週 | 事前学習(予習) | 課題発表の準備、レポート作成:生活習慣、摂食障害、不登校の対応について要点をまとめておく |
授業 | 10.子どもに多い疾患や健康課題への対応③テーマ:学童期(児童虐待、精神保健) | |
事後学習(復習) | 子どものメンタルヘルスについて討論した内容を踏まえて考察したことをまとめる | |
第11週 | 事前学習(予習) | 課題発表の準備、レポート作成:慢性疾患の病態や先天異常について既知の学習をまとめる |
授業 | 11.子どもに多い疾患や健康課題への対応④テーマ:慢性疾患 | |
事後学習(復習) | 慢性疾患を持つ子どもの生活支援について、授業での議論をもとに要点を整理する | |
第12週 | 事前学習(予習) | 課題発表の準備、レポート作成:学校保健安全法における感染症、予防接種法について調べておく |
授業 | 12.子どもに多い疾患や健康課題への対応⑤テーマ:園や学校における感染症の予防 | |
事後学習(復習) | 子どもに多い感染症の予防について、授業をもとに要点を整理する | |
第13週 | 事前学習(予習) | 課題発表の準備、レポート作成:発達障害と保育保健について |
授業 | 13.特別な支援を必要とする子どもの保健支援 | |
事後学習(復習) | 発達障害児とグレーゾーンの子どもの保健のあり方について考察してまとめる | |
第14週 | 事前学習(予習) | 課題発表の準備、レポート作成:幼稚園、保育所、学校に多い事故について調べておく |
授業 | 14.幼稚園、保育所における障害事故・死亡事故の事例と分析 | |
事後学習(復習) | 課題発表の準備、レポート作成:園における障害事故について要点をまとめる | |
第15週 | 事前学習(予習) | 課題テーマについて学習したことをまとめ、最終レポートを提出できるように事前に準備しておく |
授業 | 15.子どもの保健・安全・危機管理(まとめ) | |
事後学習(復習) | まとめ(これまでの学習を振り返り、最終レポートをまとめる。) |
※事前・事後学習の時間は、講義科目は各90分、演習・実験・実習科目は各30分を原則とする。
※課題(試験やレポート等)に対するフィードバックを行います。
備考 | 授業計画は、授業の進度によって変更が出る場合があります。 |