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知的障害者の心理・生理・病理

科目名 知的障害者の心理・生理・病理
ナンバリング PC_B1_17
担当者 眞田 英進
久野 建夫
開設学科
専攻・コース
心理カウンセリング学科
分類 専門教育科目 専門基幹科目及び専門展開科目
関連する
資格・免許
特別支援学校教諭一種免許状(知的障害者・肢体不自由者及び病弱者)
開講キャンパス 開講年次 開設期 単位数 必修・選択
佐賀 2年 前期 2単位 選択必修
授業の概要
及びねらい
本講義では、知的障害者の心理・生理・病理に関する内容を講義する。「心理」内容においては、知的障害の定義・分類、発達過程と特性、心理検査等に言及し、「生理・病理」内容においては、中枢神経機能、小児の発達、遺伝相談、他の障害医学関連に言及する。知的障害を対象とする支援教育への力量向上をねらっている。
実務経験に
関連する
授業内容
授業の
到達目標
・知的障害の心理・病理・生理に関する基本的知識を学習し、支援者として役割と倫理を考えることができる。
・知的障害者の心理・行動と特性・困難傾向を理解し、支援対応方策を文章等の適切な方法で説明できる。
・知的障害者の心理・行動や知能に関する測定検査法を理解し、検査結果に基づく対応を考えることができる。
・知的障害者の心理特性に対応した特別支援教育の教育課程と指導形態や内容を理解でき、実践に応用できる。
・知的障害者の中枢神経系の構造と高次機能を文章等の適切な方法で説明でき、支援実践の参考にできる。
・知的障害者の周産期障害と知的障害の関連を文章等の適切な方法で説明でき、支援実践の参考にできる。
・知的障害者の知的能力サブカテゴリーについて、その病理について文章等の適切な方法で説明できる。
・知的障害者の生理・病理関連知識に基づいて、知的障害特別支援教育の指導法や自立活動が理解できる。
・知的障害者の心理・病理・生理を学習し障害者の諸課題に目を向け、地域の特別支援体制推進に貢献できる。
学習方法 講義を中心とする。
テキスト及び
参考書籍
(心理)テキストは指定しない、参考書籍:梅谷忠男・堅田明義編著「知的障害児の心理学」田研出版。
(生理・病理)テキストは指定しない。参考資料を必要に応じて授業中に配布する。
到達目標
汎用的能力要素 専門的能力要素
態度・
志向性
知識・
理解
技能・
表現
行動・
経験・
創造的思考力
態度・
志向性
知識・
理解
技能・
表現
行動・
経験・
創造的思考力
合計
1) 2) 3) 1) 2) 3) 1) 2) 3) 1) 2) 3) 1) 2) 3) 1) 2) 3) 1) 2) 3) 1) 2) 3)
比率   5     5     5     5   5 10 5 10 10 5 5 10 5 5 5 5 100
評価基準・方法 評価
割合
%
定期試験 40
小テスト等  
宿題・授業外レポート 40
授業態度 10
受講者の発表  
授業の参加度 10
その他                  
 
合計 100
(表中の記号 ○評価する観点 ◎評価の際に重視する観点 %評価割合)  
授業計画(学習内容・キーワードのスケジュール)
第1週 事前学習(予習) 知的障害とは何かを調べる
授業 知的障害の歴史と定義
事後学習(復習) 知的障害定義内容の変遷を確認する
第2週 事前学習(予習) 知的機能と脳の関係を調べる
授業 知的障害の原因1(脳障害因)
事後学習(復習) 脳障害に起因する知的障害を整理・確認する
第3週 事前学習(予習) 脳障害因以外の知的障害を調べる
授業 知的障害の原因2(非脳障害因)
事後学習(復習) 脳障害因以外の知的障害を整理・確認する
第4週 事前学習(予習) 知的障害の分類の視点について考える
授業 知的障害の分類
事後学習(復習) 知的水準別の観点からの分類を特に確認する
第5週 事前学習(予習) 知的障害状態の把握視点について、前回講義との関連で考える
授業 知的障害の評価(診断諸次元とサポートレベル、心理・情緒次元内容)
事後学習(復習) 知的障害を多次元での評価(診断)を支援強度水準との関連で確認する。
第6週 事前学習(予習) 発達の意味を調べる
授業 知的障害児(者)の発達過程と発達特徴傾向
事後学習(復習) 知的障害の発達と困難特徴を確認する
第7週 事前学習(予習) 知能の意味を調べる
授業 知的障害に関する心理検査(1)(発達検査~知能検査)
事後学習(復習) 発達検査と知能検査の種別と内容を明確にする
第8週 事前学習(予習) 標準化心理検査の意味を調べる
授業 知的障害に関する心理検査(2)(標準化知能検査)
事後学習(復習) 代表的な標準化知能検査の全体内容を理解する
第9週 事前学習(予習) 中枢神経系とは何かを調べる
授業 知的障害の生理(1)中枢神経系の発生学と解剖学
事後学習(復習) 中枢神経系と解剖を理解する
第10週 事前学習(予習) 人間の高次脳機能とは何かを調べる
授業 知的障害の生理(2)高次脳機能、中枢神経の機能検査
事後学習(復習) 高次脳機能・中枢神経機能を理解する
第11週 事前学習(予習) 健常な乳幼児の発達を調べる
授業 知的障害の病理(1)小児の知的発達とその遅滞
事後学習(復習) 小児段階の知的発達と遅滞を病理学的に理解する
第12週 事前学習(予習) 新生児の病気の種類を調べる
授業 知的障害の病理(2)胎児、新生児の病気、遺伝相談
事後学習(復習) 胎児、新生児の病気や遺伝について理解する
第13週 事前学習(予習) 読み、書き能力と脳の関係を調べる
授業 知的障害の病理(3)読む、書く能力の病理
事後学習(復習) 知的障害の読み、書きの能力を病理学的に理解する
第14週 事前学習(予習) 話す、聴く能力と脳の関係を調べる
授業 知的障害の病理(4)話す、聴く能力の病理
事後学習(復習) 知的障害の読み、書きの能力を病理学的に理解する
第15週 事前学習(予習) 計算、推論の能力と脳の関係を調べる
授業 知的障害の病理(5)計算する、推論する能力の病理
事後学習(復習) 知的障害の計算、推論の能力を病理学的に理解する
※事前・事後学習の時間は、講義科目は各90分、演習・実験・実習科目は各30分を原則とする。
※課題(試験やレポート等)に対するフィードバックを行います。
備考 授業担当教員の分担(1~8週:眞田、9~15週:久野)