科目名 | 運動生理学 |
ナンバリング | FN_B1_03 |
担当者 | 久富 守 |
開設学科 専攻・コース |
食物栄養学科 |
分類 | 専門教育科目 必修科目 |
関連する 資格・免許 |
栄養士免許申請資格 |
開講キャンパス | 開講年次 | 開設期 | 単位数 | 必修・選択 |
佐賀 | 1年 | 後期 | 2単位 | 必修 |
授業の概要 及びねらい |
運動によって、身体にはどのような変化が生じるのか、その仕組みを学習する。健康づくりの三要素として、栄養( Nutrision)、運動(Exercise)、休養(Rest)が挙げられるが、相互に関連していることや、健康のための運動の効果と持つべき条件、運動処方作成のための方法についても学習する。 |
実務経験に 関連する 授業内容 |
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授業の 到達目標 |
1.運動生理学を定義し述べることができる。2.身体運動の必要性について説明できる。体力とは、有酸素運動とは何か説明できる。3.骨格筋の構造と収縮のメカニズムについて説明でき、骨格筋のタイプや収縮の様式の違いを述べることができる。4.運動で使われる筋骨格系、呼吸・循環器系など、これらの器官系がどのような相互関係を持つか、これらの器官系がパフォーマンスに対してどのように影響するか、運動が身体機能へどのようなに影響を与えるかについて説明できる。5.体力要素の柔軟性・平衡性(バランス)・筋力・敏捷性、心肺持久力、筋持久力の測定方法を説明できる。測定結果を体力プロフィールにまとめて、それぞれの課題を指摘でき述べることができる。6.エネルギー代謝、最大酸素摂取量、各種運動のエネルギー消費量について説明できる。7.運動への栄養の役割が説明できる。8.運動と疲労について説明できる。9.環境の違いによる運動への影響や安全な運動について、説明できる。10運動処方の流れについて述べることができる。 |
学習方法 | 講義・演習。テキストおよび配布プリントに基づいて学習する。必要に応じて他の教材も活用する。 |
テキスト及び 参考書籍 |
テキスト:岸恭一・上田伸男・塚原丘美編「運動生理学」人体の構造と機能(講談社)、厚生労働省の「国民健康・栄養調査」、「「健康づくりのための身体活動指針」」ほか必要に応じて、適宜紹介する。 |
到達目標 | |||||||||||||||||||||||||
汎用的能力要素 | 専門的能力要素 | ||||||||||||||||||||||||
態度・ 志向性 |
知識・ 理解 |
技能・ 表現 |
行動・ 経験・ 創造的思考力 |
態度・ 志向性 |
知識・ 理解 |
技能・ 表現 |
行動・ 経験・ 創造的思考力 |
合計 | |||||||||||||||||
1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | ||
比率 | 10 | 20 | 20 | 20 | 5 | 20 | 5 | 100 | |||||||||||||||||
評価基準・方法 | 評価 割合 % |
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定期試験 | |||||||||||||||||||||||||
小テスト等 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | 40 | ||||||||||||||||||||
宿題・授業外レポート | ○ | ◎ | ○ | ◎ | 30 | ||||||||||||||||||||
授業態度 | ○ | 5 | |||||||||||||||||||||||
受講者の発表 | ○ | ○ | ○ | 15 | |||||||||||||||||||||
授業の参加度 | ○ | ○ | 10 | ||||||||||||||||||||||
その他 | |||||||||||||||||||||||||
合計 | 100 |
(表中の記号 ○評価する観点 ◎評価の際に重視する観点 %評価割合)
授業計画(学習内容・キーワードのスケジュール) | ||
第1週 | 事前学習(予習) | 行動体力、防衛体力・精神力について調べておく。テキスト1章 1頁~7頁を読んでおく。 |
授業 | なぜ運動が必要か、運動しないとどうなるのか。運動不足の現状、生活習慣病と肥満。 | |
事後学習(復習) | 健康か、運動不足になっていないか、自分との比較でまとめておく。 | |
第2週 | 事前学習(予習) | テキスト2章 8頁~22頁を読んでおく。 |
授業 | 筋収縮のしくみ。骨格筋の構造。遅筋繊維・速筋繊維。運動と神経。随意筋・不随意筋 | |
事後学習(復習) | プリントと授業内容についてまとめをしておく。 | |
第3週 | 事前学習(予習) | テキスト第3章 23頁~32頁まで読んでおく。 |
授業 | からだのしくみと運動。運動と血圧・脈拍・尿量・ホルモン・免疫 | |
事後学習(復習) | プリントと板書をあわせ、要点をまとめる。 | |
第4週 | 事前学習(予習) | 第4章 33頁~42頁まで読んでおくこと。ATPやエネルギー源について調べる。 |
授業 | 運動に必要なエネルギー。エネルギー代謝、各種運動のエネルギー消費量、運動 強度(Mets)。 | |
事後学習(復習) | 有酸素運動・無酸素運動についてまとめる。 | |
第5週 | 事前学習(予習) | 運動の種類によってエネルギー源が変わるそれはなぜか調べておく。P43~59頁まで読んでおくこと。 |
授業 | 栄養素の働き。運動と栄養素代謝。エネルギーの摂取比率。 | |
事後学習(復習) | 第5章を読み、発汗により失われる水分とミネラルの補給についてまとめる。 | |
第6週 | 事前学習(予習) | 第6章、筋肉量を増加させるにはどうすればよいか調べておく。P60~72頁まで読んでおく。 |
授業 | 運動と食事。水分摂取。 | |
事後学習(復習) | プリントと板書をまとめる。 | |
第7週 | 事前学習(予習) | 第7章、自分の疲労の原因を調べておく。P73~83まで読んでおく。 |
授業 | 運動と疲労。疲労の予防と回復方法。 | |
事後学習(復習) | 過労にならないためにどうするかまとめる。 | |
第8週 | 事前学習(予習) | 第8章、P84~91まで読んでおく。ケニアの選手がなぜマラソンが強いのか調べる。 |
授業 | 運動と環境。暑さ・寒さ、気圧と運動。 | |
事後学習(復習) | 板書と要点をまとめておく。 | |
第9週 | 事前学習(予習) | 第9章、P92~97まで読んでおく。 |
授業 | 健康診断。運動前のメディカルチェック。健康状態と生活習慣。 | |
事後学習(復習) | 運動をどんな時に中止するのか、その徴候をまとめる。 | |
第10週 | 事前学習(予習) | 体力・運動能力テストについて調べる。 |
授業 | 体力測定。体力プロフィール。体力年齢。最大酸素摂取量と体力。 | |
事後学習(復習) | 体力プロフィールを作成する。改善点をまとめる。 | |
第11週 | 事前学習(予習) | 第10章、P98~109までよんでおくこと。運動効果について調べる。 |
授業 | 適度な運動とは。どのような運動をすべきか。運動処方の実際。 | |
事後学習(復習) | 自分にあった運動をまとめる。 | |
第12週 | 事前学習(予習) | 第11章 P110~117まで読んでおく。 日本人の体力はどうか調べる。 |
授業 | 生活習慣病にかからないために、どれくらい運動すればよいか。健康づくりのための運動基準。 | |
事後学習(復習) | 健康づくりのための運動基準・活動基準に自分が達しているか、まとめる。 | |
第13週 | 事前学習(予習) | 第12章 ストレッチについて調べる。P119~126まで読んでおくこと。 |
授業 | ストレッチ。トレーニング。 | |
事後学習(復習) | プリントと板書をまとめる。自分に合ったトレーニングの方法を考える。 | |
第14週 | 事前学習(予習) | 第13章 P127~143まで読んでおくこと。 |
授業 | 運動療法。予防的な運動療法。骨粗鬆症の予防。 | |
事後学習(復習) | 運動療法をおこなってはならない病態があるのをまとめておく。 | |
第15週 | 事前学習(予習) | これまでのまとめについて、項目ごとに整理しておくこと。 |
授業 | まとめ(この授業の各到達目標のまとめ、身体活動と現象と仕組み、運動生理学) | |
事後学習(復習) |
※事前・事後学習の時間は、講義科目は各90分、演習・実験・実習科目は各30分を原則とする。
※課題(試験やレポート等)に対するフィードバックを行います。
備考 | 授業計画の各週の内容は、授業で取り上げる主な事項を示しています。計画はあくまで予定であり、進度に応じて変更する場合もあります。健康推進者として、体力要素や栄養摂取状態を調査・測定し、判定して対象者の年齢,健康状態,体力,意欲,生活環境などに応じた運動処方や栄養指導を実践していけるよう学習して下さい。 |