科目名 | 臨床薬理学 |
ナンバリング | |
担当者 | 藤戸 博 |
開設学科 専攻・コース |
看護学科 |
分類 | 専門教育科目 専門基礎科目 |
関連する 資格・免許 |
養護教諭一種免許状 |
開講キャンパス | 開講年次 | 開設期 | 単位数 | 必修・選択 |
小城 | 2年 | 前期 | 2単位 | 必修 |
授業の概要 及びねらい |
病気の治療や予防に欠かせない薬物の投与方法や薬理作用、副作用、有害作用、体内動態、薬物投与計画、服薬指導、医療事故事例などを学ぶことにより、医療の現場において看護師として医療事故を防止し、効果的な薬物治療を実施できるようになることを目的とする。 |
実務経験に 関連する 授業内容 |
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授業の 到達目標 |
1)薬物の薬理作用と副作用が発現する機序を理解し、個人差との関連についても説明することができる。2)薬物の体内動態(吸収、分布、代謝、排泄)と、薬物や食物などとの相互作用について説明することができる。3)特殊な状態(肝障害、腎障害、小児、高齢者、妊娠中など)の患者への投薬時の注意点を説明することができる。4)最新の医薬品に関する情報を入手し、医療事故防止などへの活用方法を説明することができる。5)コンプライアンス、アドヒアランスについて理解し、服薬指導の重要性を説明することができる。6)在宅患者の薬物による有害作用をチェックし、その対応について説明することができる。7)チーム医療、地域医療での薬剤師との連携について説明することができる。8)看護師業務に必要な消毒薬の希釈調製や点滴の滴下速度などの計算を正しくできる。9)麻薬および向精神薬取締法などの医薬品関連法規の内容を理解する。10)個々の医薬品について分類し、作用機序、効果と副作用、臨床応用、投与方法、使用上の注意について理解し説明することができる。 |
学習方法 | 各テーマに沿って質疑応答を交えながら講義を行うとともに、最新の医薬品情報の収集ではスマホを使用した実習を行うなど学生主体の講義を行う。臨床薬理学の総論はスライドを使った講義が主となるが、各論についてはテキストとともに独自に作成した医薬品リストを活用することにより、理解を深めるようにする。 |
テキスト及び 参考書籍 |
〔テキスト〕系統看護学講座 薬理学 吉岡充弘 医学書院 〔参考書〕カラーイラストで学ぶ くすりの作用メカニズム 平野和行 医学書院、薬がみえる VOL.1~3 野元正弘 メデックメディア |
到達目標 | |||||||||||||||||||||||||
汎用的能力要素 | 専門的能力要素 | ||||||||||||||||||||||||
態度・ 志向性 |
知識・ 理解 |
技能・ 表現 |
行動・ 経験・ 創造的思考力 |
態度・ 志向性 |
知識・ 理解 |
技能・ 表現 |
行動・ 経験・ 創造的思考力 |
合計 | |||||||||||||||||
1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | ||
比率 | 10 | 80 | 10 | 100 | |||||||||||||||||||||
評価基準・方法 | 評価 割合 % |
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定期試験 | ○ | ◎ | ○ | 80 | |||||||||||||||||||||
小テスト等 | |||||||||||||||||||||||||
宿題・授業外レポート | |||||||||||||||||||||||||
授業態度 | ○ | 10 | |||||||||||||||||||||||
受講者の発表 | ○ | 10 | |||||||||||||||||||||||
授業の参加度 | |||||||||||||||||||||||||
その他 | |||||||||||||||||||||||||
合計 | 100 |
(表中の記号 ○評価する観点 ◎評価の際に重視する観点 %評価割合)
授業計画(学習内容・キーワードのスケジュール) | ||
第1週 | 事前学習(予習) | キーワード:病気治療と医薬品,医薬品の起源,後発医薬品,健康食品,漢方薬 |
授業 | 総論①「薬とは?」,漢方薬と西洋薬 | |
事後学習(復習) | 配布資料にテキストの頁を記載しているので参照 | |
第2週 | 事前学習(予習) | キーワード:薬物療法における看護師の役割,アドヒアランス,医療過誤の防止 |
授業 | 総論② 看護師の役割と医療安全 | |
事後学習(復習) | 配布資料にテキストの頁を記載しているので参照 | |
第3週 | 事前学習(予習) | キーワード:薬理作用,薬物受容体,体内動態,相互作用,小児・高齢者・妊婦 |
授業 | 総論③ 薬物の作用機序と体内動態 | |
事後学習(復習) | 配布資料にテキストの頁を記載しているので参照 | |
第4週 | 事前学習(予習) | キーワード:副作用,医薬品情報,医薬品と法令,治験,地域医療連携,投与方法 |
授業 | 総論④ 薬物の有害作用と医薬品の管理 | |
事後学習(復習) | 配布資料にテキストの頁を記載しているので参照 | |
第5週 | 事前学習(予習) | キーワード:抗生物質,抗菌スペクトル,耐性菌,病院内感染,BLS,STD,消毒薬 |
授業 | 各論① 抗感染症薬,院内感染,消毒薬 | |
事後学習(復習) | テキスト:P.65~93 | |
第6週 | 事前学習(予習) | キーワード:抗がん薬,分子標的薬,支持療法,麻薬,除痛ラダー,下剤,制吐薬 |
授業 | 各論② 抗がん薬,がん性疼痛の管理,麻薬 | |
事後学習(復習) | テキスト:P.95~108,P.181~186 | |
第7週 | 事前学習(予習) | キーワード:免疫,G-CSF,ワクチン,抗原抗体反応,抗ヒスタミン薬,抗アレルギー薬,気管支喘息 |
授業 | 各論③ 免疫抑制薬,免疫増強薬,抗ヒスタミン薬,抗アレルギー薬 | |
事後学習(復習) | テキスト:P.109~125,P.224,P.230 | |
第8週 | 事前学習(予習) | キーワード:炎症,非ステロイド性抗炎症薬,ステロイド,プロスタグランジン,リウマチ |
授業 | 各論④ 抗炎症薬(非ステロイド゙性・ステロイド性) | |
事後学習(復習) | テキスト:P.126~136 | |
第9週 | 事前学習(予習) | キーワード:交感神経作用薬,副交感神経作用薬,末梢神経作用薬,筋弛緩薬,局所麻酔薬 |
授業 | 各論⑤ 自律神経作用薬 | |
事後学習(復習) | テキスト:P.137~156 | |
第10週 | 事前学習(予習) | キーワード:麻酔,不眠症,ベンゾジアゼピン,抗精神病薬,うつ病,パーキンソン,てんかん |
授業 | 各論⑥ 中枢神経作用薬(麻酔薬・精神薬) | |
事後学習(復習) | テキスト:P.157~181 | |
第11週 | 事前学習(予習) | キーワード:高血圧,狭心症,心不全,不整脈,利尿薬,抗血液凝固薬,血栓溶解薬,貧血 |
授業 | 各論⑦ 循環器・血液作用薬 | |
事後学習(復習) | テキスト:P.189~228 | |
第12週 | 事前学習(予習) | キーワード:気管支喘息,COPD,コントローラー,リリーバー,消化性潰瘍 |
授業 | 各論⑧ 呼吸器・消化器作用薬 | |
事後学習(復習) | テキスト:P.229~241 | |
第13週 | 事前学習(予習) | キーワード:性ホルモン,糖尿病,高コレステロール血症,甲状腺機能異常症,下垂体ホルモン |
授業 | 各論⑨ ホルモン系作用薬,物質代謝作用薬,糖尿病治療薬,脂質異常症治療薬 | |
事後学習(復習) | テキスト:P.249~261 | |
第14週 | 事前学習(予習) | キーワード:経口避妊薬,不妊,排尿障害,前立腺肥大,ビタミン,過剰症 |
授業 | 各論⑩ 生殖器作用薬,ビタミン | |
事後学習(復習) | テキスト:P.241~248,P.261~264 | |
第15週 | 事前学習(予習) | 軟膏,アトピー性皮膚炎,点眼薬,緑内障,救急医薬品,輸液製剤,血液製剤 |
授業 | 各論⑪ 外用薬(皮膚科・眼科),救急治療薬,輸液 | |
事後学習(復習) | テキスト:P.265~287, P.303~326 |
※事前・事後学習の時間は、講義科目は各90分、演習・実験・実習科目は各30分を原則とする。
※課題(試験やレポート等)に対するフィードバックを行います。
備考 |