科目名 | 道徳教育の研究 |
ナンバリング | |
担当者 | 深見 奨平 |
開設学科 専攻・コース |
子ども学科 |
分類 | 専門教育科目 専門基幹科目 |
関連する 資格・免許 |
小学校教諭一種免許状 |
開講キャンパス | 開講年次 | 開設期 | 単位数 | 必修・選択 |
佐賀 | 3年 | 前期 | 2単位 | 選択必修 |
授業の概要 及びねらい |
道徳教育を担う小学校教員に求められる知識や役割・倫理について概説する。また、受講者には学習指導案の作成を課し(代表者は模擬授業を実際に行い)、道徳授業の指導法を習得させる。これらのプロセスを通じて、道徳教育を担う小学校教員としての実践的指導力の基礎を構築する。また、自らの実践を省察して課題を発見・解決したり、他者とともに道徳授業を構築したりする態度を形成させることで、教師となった後も道徳教育を深め続けられる能力を身に付けさせる。 |
実務経験に 関連する 授業内容 |
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授業の 到達目標 |
①小学校学習指導要領における道徳教育の位置づけの変遷やそれを取り巻く社会的状況の学習を通して、「特別の教科 道徳」を担う小学校教員として求められる役割や、教師が自らの道徳観を省察しながら道徳教育を行っていくことの必要性を理解する。 ②道徳教育の理論や歴史の学習を通して、道徳教育の目的や内容・方法を構成する諸概念を理解し、指導案作成や授業検討へと応用する。 ③小学校で「特別の教科 道徳」の時間に授業を行うための指導案の作成や、代表者の行う模擬授業の検討を通して、道徳授業の指導法を習得し、自他の実践に課題を発見して改善し合う姿勢を身に付ける。 |
学習方法 | 視聴覚教材、学習指導案の作成、模擬授業、グループワーク、レポート、小テスト |
テキスト及び 参考書籍 |
・小学校学習指導要領(平成29年3月告示、文部科学省)。 ・小学校学習指導要領解説 特別の教科 道徳編(平成29年3月告示 文部科学省)。 |
到達目標 | |||||||||||||||||||||||||
汎用的能力要素 | 専門的能力要素 | ||||||||||||||||||||||||
態度・ 志向性 |
知識・ 理解 |
技能・ 表現 |
行動・ 経験・ 創造的思考力 |
態度・ 志向性 |
知識・ 理解 |
技能・ 表現 |
行動・ 経験・ 創造的思考力 |
合計 | |||||||||||||||||
1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | ||
比率 | 10 | 10 | 10 | 10 | 10 | 10 | 20 | 10 | 10 | 100 | |||||||||||||||
評価基準・方法 | 評価 割合 % |
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定期試験 | |||||||||||||||||||||||||
小テスト等 | ◎ | ◎ | 20 | ||||||||||||||||||||||
宿題・授業外レポート | ○ | ◎ | ○ | ◎ | 50 | ||||||||||||||||||||
授業態度 | |||||||||||||||||||||||||
受講者の発表 | |||||||||||||||||||||||||
授業の参加度 | |||||||||||||||||||||||||
その他 | ◎ | ○ | ◎ | 30 | |||||||||||||||||||||
学習指導案の作成 | |||||||||||||||||||||||||
合計 | 100 |
(表中の記号 ○評価する観点 ◎評価の際に重視する観点 %評価割合)
授業計画(学習内容・キーワードのスケジュール) | ||
第1週 | 事前学習(予習) | 小学校学習指導要領・解説の「特別の教科 道徳」の該当部分を文部科学省のホームページからダウンロードしておく。 |
授業 | 受講生がこれまで受けてきた道徳教育を振り返り、現行の制度的位置づけを確認する。 | |
事後学習(復習) | 今回の学習内容を振り返る。 | |
第2週 | 事前学習(予習) | 前回の学習内容を振り返る |
授業 | 日本における道徳教育の歴史を学ぶ。 | |
事後学習(復習) | 今回の学習内容を振り返る。 | |
第3週 | 事前学習(予習) | 前回の学習内容を振り返る。 |
授業 | 「価値の内面化」型授業を受け、基本を学ぶ。 | |
事後学習(復習) | 今回の学習内容を振り返る。 | |
第4週 | 事前学習(予習) | 前回の学習内容を振り返る。 |
授業 | 「価値の内面化」型授業を構想する。 | |
事後学習(復習) | 作成中の学習指導案を完成させておく。 | |
第5週 | 事前学習(予習) | 模擬授業実施に向けてシミュレーションする。 |
授業 | 「価値の内面化」型授業を実践・省察する。 | |
事後学習(復習) | 模擬授業の良かった点・改善すべき点を振り返る。 | |
第6週 | 事前学習(予習) | 小学校1年生と6年生に対して行う道徳授業の違いについて考えておく。 |
授業 | 道徳性の発達について学ぶ。 | |
事後学習(復習) | 今回の学習内容を振り返る。 | |
第7週 | 事前学習(予習) | 前回の学習内容を振り返る。 |
授業 | 道徳授業の指導技術と評価について学ぶ。 | |
事後学習(復習) | 今回の学習内容を振り返る。 | |
第8週 | 事前学習(予習) | 前回の学習内容を振り返る。 |
授業 | モラルジレンマ型授業を受け、基本を学ぶ。 | |
事後学習(復習) | 今回の学習内容を振り返る。 | |
第9週 | 事前学習(予習) | 前回の学習内容を振り返る。 |
授業 | モラルジレンマ型授業を構想する。 | |
事後学習(復習) | 作成中の学習指導案を完成させておく。 | |
第10週 | 事前学習(予習) | 模擬授業実施に向けてシミュレーションする。 |
授業 | モラルジレンマ型授業を実践・省察する。 | |
事後学習(復習) | 模擬授業の良かった点・改善すべき点を振り返る。 | |
第11週 | 事前学習(予習) | 「豚のPちゃん」という実践について調べておく。 |
授業 | 道徳教育の「暴力性」について学ぶ。 | |
事後学習(復習) | 今回の学習内容を振り返る。 | |
第12週 | 事前学習(予習) | 前回の学習内容を振り返る。 |
授業 | 道徳教育が涵養すべき「道徳」とは何かを考える。 | |
事後学習(復習) | 今回の学習内容を振り返る。 | |
第13週 | 事前学習(予習) | 前回の学習内容を振り返る。 |
授業 | 「価値の明確化」型授業を受け、基本を学ぶ。 | |
事後学習(復習) | 今回の学習内容を振り返る。 | |
第14週 | 事前学習(予習) | 前回の学習内容を振り返る。 |
授業 | 「価値の明確化」型授業を構想する。 | |
事後学習(復習) | 作成中の学習指導案を完成させておく。 | |
第15週 | 事前学習(予習) | 模擬授業実施に向けてシミュレーションする。 |
授業 | 「価値の明確化」型授業を実践・省察する。 | |
事後学習(復習) | 模擬授業の良かった点・改善すべき点を振り返る。「自分が小学校教員として育てたい「道徳」とそのための授業方針」についてレポートを書き、提出する。 |
※事前・事後学習の時間は、講義科目は各90分、演習・実験・実習科目は各30分を原則とする。
※課題(試験やレポート等)に対するフィードバックを行います。
備考 | 本授業では教科書は用いませんが、適宜、小学校学習指導要領・解説の「特別の教科 道徳」の該当部分を参照します。文部科学省のホームページから各自でダウンロードしておいてください。 ・小学校学習指導要領: https://www.mext.go.jp/content/1413522_001.pdf ・小学校学習指導要領解説: https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2019/03/18/1387017_012.pdf |