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犯罪心理学特論(司法・犯罪分野に関する理論と支援の展開)

科目名 犯罪心理学特論(司法・犯罪分野に関する理論と支援の展開)
ナンバリング
担当者 日髙 みちえ
開設学科
専攻・コース
生活支援科学研究科 臨床心理学専攻
分類 選択科目 展開分野
関連する
資格・免許
開講キャンパス 開講年次 開設期 単位数 必修・選択
佐賀 2年 後期 2単位 選択必修
授業の概要
及びねらい
犯罪・非行の概念、犯罪心理学の歴史、主な犯罪理論について概観した上で、国内外の非行少年及び犯罪者の処遇について紹介し、犯罪者及び非行少年の処遇の現状と課題、犯罪・非行の抑止策について検討する。また、犯罪被害者支援、家事事件、裁判員裁判制度、医療観察法等についての理解を深める。さらに、犯罪及び非行関係機関の施設参観も行い、現場の状況も踏まえて見識を深める。
実務経験に
関連する
授業内容
29年にわたる少年矯正施設及び成人矯正施設における勤務経験を踏まえ、司法・犯罪心理学についてより具体的で実際的に学習を行う。
授業の
到達目標
1)犯罪・非行の概念と実際の状況への見識を深める。
2)犯罪・非行理論を学び、事例を通して犯罪・非行への理解を深める。
3)司法、犯罪に関係する機関と事件の流れについて理解を深める。
4)犯罪者及び非行少年の処遇と必要とされる心理的な支援について理解を深める。
5)犯罪被害者に対する制度と必要とされる心理的な支援について理解を深める。
6)家事事件と必要とされる心理的な支援について理解を深める。
7)裁判員裁判制度と必要とされる心理的な支援について理解を深める。
8)医療観察制度とそこで必要とされる心理的な支援について理解を深める。
9)犯罪や非行を抑止するための方策について検討する。
学習方法 統計資料、報道事例、配布資料などを活用して授業を行う。
施設参観や犯罪被害者当事者との質疑応答などを通して、より具体的に現状を把握する。
院生によるプレゼンテーションやディスカッションなどを行い、相互啓発的に見識を深める。
※新型コロナウイルス感染拡大状況により、授業の一部または全部を遠隔授業(ZOOM等)に切り替える場合があります。
テキスト及び
参考書籍
テキスト:特になし
参考図書:野島一彦他監修「公認心理師の基礎と実践19」岡本吉生編『司法・犯罪心理学』 逸見書房
     藤岡淳子編『犯罪・非行の心理学』有斐閣ブックス
到達目標
汎用的能力要素 専門的能力要素
態度・
志向性
知識・
理解
技能・
表現
行動・
経験・
創造的思考力
態度・
志向性
知識・
理解
技能・
表現
行動・
経験・
創造的思考力
合計
1) 2) 3) 1) 2) 3) 1) 2) 3) 1) 2) 3) 1) 2) 3) 1) 2) 3) 1) 2) 3) 1) 2) 3)
比率                         10 10 10 20 15 15 10 10         100
評価基準・方法 評価
割合
%
定期試験  
小テスト等  
宿題・授業外レポート 60
授業態度 10
受講者の発表 20
授業の参加度 10
その他                  
 
合計 100
(表中の記号 ○評価する観点 ◎評価の際に重視する観点 %評価割合)  
授業計画(学習内容・キーワードのスケジュール)
第1週 事前学習(予習) 犯罪・非行の概念やその時代による変化について調べておく。
授業 犯罪・非行の概念と犯罪・非行の時代による変化
事後学習(復習) 授業内容を整理し、要点をまとめておく。
第2週 事前学習(予習) 犯罪研究の歴史と主な犯罪理論について調べておく。
授業 犯罪研究の歴史と主な犯罪理論
事後学習(復習) 授業内容を整理し、要点をまとめておく。
第3週 事前学習(予習) 非行に関係する機関、法令と事件手続きの流れについて調べておく。
授業 非行に関係する機関、法令と事件手続きの流れ
事後学習(復習) 授業内容を整理し、要点をまとめておく。
第4週 事前学習(予習) 犯罪者に関係する機関、法令と事件手続きの流れについて調べておく。
授業 犯罪者に関係する機関、法令と事件手続きの流れ
事後学習(復習) 授業内容を整理し、要点をまとめておく。
第5週 事前学習(予習) 予め提示する犯罪・非行の事例について問題を個別に検討しておく。
授業 犯罪・非行の事例とその背景にある問題の検討
事後学習(復習) 授業内容を整理し、要点をまとめておく。
第6週 事前学習(予習) 非行少年の処遇について調べておく。
授業 非行少年の処遇と必要とされる心理的な支援
事後学習(復習) 授業内容を整理し、要点をまとめておく。
第7週 事前学習(予習) 犯罪者の処遇について調べ、参観時に尋ねたいことがあれば整理しておく。
授業 犯罪者の処遇と必要とされる心理的な支援(施設参観)
事後学習(復習) 施設参観について振り返り、感想をまとめる。
第8週 事前学習(予習) 犯罪被害者に対する制度について調べておく。
授業 犯罪被害者に対する制度の歴史と必要とされる心理的な支援
事後学習(復習) 授業内容を整理し、要点をまとめておく。
第9週 事前学習(予習) 犯罪被害当事者について調べ、質問事項があれば整理しておく。
授業 犯罪被害当事者による体験談と今後への期待
事後学習(復習) 授業内容を整理し、要点をまとめておく。
第10週 事前学習(予習) 家事事件について調べておく。
授業 家事事件と必要とされる心理的な支援
事後学習(復習) 授業内容を整理し、要点をまとめておく。
第11週 事前学習(予習) 裁判員裁判制度について調べておく。
授業 裁判員裁判制度と必要とされる心理的な支援
事後学習(復習) 授業内容を整理し、要点をまとめておく。
第12週 事前学習(予習) 医療観察制度について調べておく。
授業 医療観察制度と必要とされる心理的な支援
事後学習(復習) 授業内容を整理し、要点をまとめておく。
第13週 事前学習(予習) 海外の犯罪者の処遇について調べておく。
授業 海外の犯罪者処遇と我が国との比較
事後学習(復習) 授業内容を整理し、要点をまとめておく。
第14週 事前学習(予習) 非行・犯罪を抑止するための方策について考えておく。
授業 非行・犯罪を抑止するための方策の現状と今後の課題
事後学習(復習) 授業内容を整理し、要点をまとめておく。
第15週 事前学習(予習) これまでの授業内容や資料を振り返り、感想や疑問点を整理しておく。
授業 まとめ
事後学習(復習) 授業内容を整理し、今後の生活に活かす方法を考える。
※事前・事後学習の時間は、講義科目は各90分、演習・実験・実習科目は各30分を原則とする。
※課題(試験やレポート等)に対するフィードバックを行います。
備考 授業内容は、状況により変更する可能性もあります。
授業の一環として、施設参観も行う予定です。
期間中、3回程度レポート課題を提示しますので、特別の事情がない限り遅滞なく提出してください。