科目名 | 知覚・認知心理学 |
ナンバリング | PC_B1_05 |
担当者 | 今村 義臣 |
開設学科 専攻・コース |
心理カウンセリング学科 |
分類 | 専門教育科目 専門基幹科目及び専門展開科目 |
関連する 資格・免許 |
認定心理士申請資格 公認心理師受験資格 |
開講キャンパス | 開講年次 | 開設期 | 単位数 | 必修・選択 |
佐賀 | 2年 | 前期 | 2単位 | 選択必修 |
授業の概要 及びねらい |
脳科学の発展により,従来の哲学,宗教,あるいは心理学で培われてきた人間観が大きく変化しようとしている.脳は、以前に考えられていたようなブラックボックスでは決してない.“意識とは何か”をテーマに最近の脳科学の諸知見,特に脳の器質・機能障害を例に,知覚・認知心理学のさまざまな研究を紹介していく. |
実務経験に 関連する 授業内容 |
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授業の 到達目標 |
知覚・認知心理学の基本的知識を得ることが出来る.脳に関する知識を得ることが出来る. 脳と心の関係を科学的に捉える(神経細胞と分子の働きを知る)ことができる. 科学的な理解・思考の修得に役立つ. 意識研究に関する新しい知見を習得できる. 意識研究に関わる新しい実験法を知ることができる. 哲学・宗教的知見と脳科学の関係についての考察の手助けとなる. 生きる意味について考える契機となる. 人間を理解する(共感する)手助けとなる. 人と人との関係(絆)を理解する手助けとなる. |
学習方法 | 講義 |
テキスト及び 参考書籍 |
プリントを配布.参考書は適宜紹介する. |
到達目標 | |||||||||||||||||||||||||
汎用的能力要素 | 専門的能力要素 | ||||||||||||||||||||||||
態度・ 志向性 |
知識・ 理解 |
技能・ 表現 |
行動・ 経験・ 創造的思考力 |
態度・ 志向性 |
知識・ 理解 |
技能・ 表現 |
行動・ 経験・ 創造的思考力 |
合計 | |||||||||||||||||
1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | ||
比率 | 5 | 5 | 20 | 20 | 25 | 25 | 100 | ||||||||||||||||||
評価基準・方法 | 評価 割合 % |
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定期試験 | ◎ | ◎ | 85 | ||||||||||||||||||||||
小テスト等 | |||||||||||||||||||||||||
宿題・授業外レポート | |||||||||||||||||||||||||
授業態度 | |||||||||||||||||||||||||
受講者の発表 | |||||||||||||||||||||||||
授業の参加度 | ○ | 15 | |||||||||||||||||||||||
その他 | |||||||||||||||||||||||||
合計 | 100 |
(表中の記号 ○評価する観点 ◎評価の際に重視する観点 %評価割合)
授業計画(学習内容・キーワードのスケジュール) | ||
第1週 | 事前学習(予習) | 心とは何かという点にについて徒然に考える. |
授業 | 哲学・宗教・科学のそれぞれからみた心を考える.特に心身の一元論・二元論について学ぶ. | |
事後学習(復習) | 心とは何かという点にについて授業の内容を基に考える. | |
第2週 | 事前学習(予習) | 不要 |
授業 | 脳と心:脳について生物化学的観点から概観する. | |
事後学習(復習) | 配布プリント・ノートを見て要点をまとめておく. | |
第3週 | 事前学習(予習) | プリントの内容に目を通しておく. |
授業 | 感覚モダリティ1:幻肢を例に感覚間の連絡について学ぶ | |
事後学習(復習) | 配布プリント・ノートを見て要点をまとめておく. | |
第4週 | 事前学習(予習) | プリントの内容に目を通しておく. |
授業 | 感覚モダリティ2:共感覚や摂食障害等を例に脳のネットワークについて学ぶ. | |
事後学習(復習) | 配布プリント・ノートを見て要点をまとめておく. | |
第5週 | 事前学習(予習) | プリントの内容に目を通しておく. |
授業 | 言語情報処理:各種失語症を例にとり言語の脳情報処理を学ぶ. | |
事後学習(復習) | 配布プリント・ノートを見て要点をまとめておく. | |
第6週 | 事前学習(予習) | プリントの内容に目を通しておく. |
授業 | 記憶:アルツハイマー病(記憶障害を特徴とする)を例にとり,記憶のメカニズムと種類について学ぶ. | |
事後学習(復習) | 配布プリント・ノートを見て要点をまとめておく. | |
第7週 | 事前学習(予習) | プリントの内容に目を通しておく. |
授業 | 視覚1:レビー小体病(幻視を特徴とする)を例にとり,視覚情報処理について学ぶ. | |
事後学習(復習) | 配布プリント・ノートを見て要点をまとめておく. | |
第8週 | 事前学習(予習) | プリントの内容に目を通しておく. |
授業 | 視覚2:さまざまな錯視を例に視覚的意識とイメージ(記憶)の違いについて学ぶ. | |
事後学習(復習) | 配布プリント・ノートを見て要点をまとめておく. | |
第9週 | 事前学習(予習) | プリントの内容に目を通しておく. |
授業 | 視覚3:脳の視覚経路における障害を例に視知覚の障害について学ぶ.また視覚的注意について学ぶ. | |
事後学習(復習) | 配布プリント・ノートを見て要点をまとめておく. | |
第10週 | 事前学習(予習) | プリントの内容に目を通しておく. |
授業 | 分割脳1:意識について大脳左右半球の相互作用を通して学ぶ. | |
事後学習(復習) | 配布プリント・ノートを見て要点をまとめておく. | |
第11週 | 事前学習(予習) | プリントの内容に目を通しておく. |
授業 | 分割脳2:無意識について,分割脳における情動刺激処理を例に辺縁系の働き例に学ぶ. | |
事後学習(復習) | 配布プリント・ノートを見て要点をまとめておく. | |
第12週 | 事前学習(予習) | プリントの内容に目を通しておく. |
授業 | 情動と認知1:前頭葉損傷患者を例に認知障害・問題解決能力の障害(前頭葉の機能障害)について学ぶ. | |
事後学習(復習) | 配布プリント・ノートを見て要点をまとめておく. | |
第13週 | 事前学習(予習) | プリントの内容に目を通しておく. |
授業 | 情動と認知2:前頭側頭型認知症を例に,辺縁系(偏桃体)の障害が社会的認知へ与える影響を学ぶ. | |
事後学習(復習) | 配布プリント・ノートを見て要点をまとめておく. | |
第14週 | 事前学習(予習) | プリントの内容に目を通しておく. |
授業 | 情動と思考:情動の代表的理論を紹介し,特に情動が思考に与える影響を学ぶ. | |
事後学習(復習) | 配布プリント・ノートを見て要点をまとめておく. | |
第15週 | 事前学習(予習) | プリントの内容に目を通しておく. |
授業 | 情動と共感:人間関係の基盤となる神経回路を自閉症を例として学ぶ. | |
事後学習(復習) | これまでの配布プリント・ノートを見て試験に備える. |
※事前・事後学習の時間は、講義科目は各90分、演習・実験・実習科目は各30分を原則とする。
※課題(試験やレポート等)に対するフィードバックを行います。
備考 | 配布資料は常に持参すること.ノートをとること. |