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病態治療学Ⅲ(筋・骨格、感覚器)

科目名 病態治療学Ⅲ(筋・骨格、感覚器)
ナンバリング
担当者 鶴﨑 政志
開設学科
専攻・コース
看護学科
分類 専門教育科目 専門基礎科目
関連する
資格・免許
開講キャンパス 開講年次 開設期 単位数 必修・選択
小城 2年 前期 2単位 必修
授業の概要
及びねらい
筋・骨格系はADLの維持には極めて重要な部分である。筋系、骨格系、神経系(感覚器系を含む)いずれの機能障害でもADLの低下が生じるが、その原因によって対応が異なるため、どの様な病態の違いがあるかを概説する。また、感覚器は外界の状況を理解する上で重要な組織であるため、その障害を知ることでどの様な疾患上の特徴・注意点があるのかを理解する。
実務経験に
関連する
授業内容
久留米大学旧第1外科講座在籍中の臨床経験及び同生理学第2講座における研究・教育経験による、担当各疾患の症状・病態について講義を行う。
授業の
到達目標
筋・骨格・制御システム(神経系)・情報システム(感覚器系)における代表的な疾患について、その病因と症状の概要が説明できる様になる。その上で、どの様なケア・治療が必要かを適切に考えることができる知識を習得する。
学習方法 学習内容についての教科書内容の抜粋のプリント資料を配布し、講義はプリント内容を中心としたスライドを使ったものとなるので、参考書を参考に予習・復習をしっかり行う。特に復習時によくわからない点があればメール等で質問し解決しておく。
テキスト及び
参考書籍
参考書)「系統看護学講座(専門2) 成人看護学 」(医学書院)の10・12・13・14。「カラー図解 症状の基礎からわかる病態生理」(MEDSi)、「人体の構造と機能」(医歯薬出版)
到達目標
汎用的能力要素 専門的能力要素
態度・
志向性
知識・
理解
技能・
表現
行動・
経験・
創造的思考力
態度・
志向性
知識・
理解
技能・
表現
行動・
経験・
創造的思考力
合計
1) 2) 3) 1) 2) 3) 1) 2) 3) 1) 2) 3) 1) 2) 3) 1) 2) 3) 1) 2) 3) 1) 2) 3)
比率       10                     10   80               100
評価基準・方法 評価
割合
%
定期試験 90
小テスト等  
宿題・授業外レポート  
授業態度 10
受講者の発表  
授業の参加度  
その他                  
 
合計 100
(表中の記号 ○評価する観点 ◎評価の際に重視する観点 %評価割合)  
授業計画(学習内容・キーワードのスケジュール)
第1週 事前学習(予習) 眼球の構造(光路)と網膜の構造について調べておく。
授業 白内障、緑内障、網膜剥離・網膜症
事後学習(復習) 該当疾患の原因・症状の特徴についてまとめておく。
第2週 事前学習(予習) 聴覚器の構造を調べておく。
授業 難聴、メニエール病、嗅覚・味覚障害、Bell麻痺(顔面神経麻痺)
事後学習(復習) 難聴の種類と聴覚器の構造との関係、めまいの種類と鑑別方法についてまとめておく。
第3週 事前学習(予習) 皮膚の構造・アレルギー反応の基礎を見直しておく。
授業 皮膚障害(1):湿疹、脂漏性皮膚炎、接触性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、アレルギーマーチ
事後学習(復習) 湿疹の種類と外観の特徴について説明できる様になる。
第4週 事前学習(予習) 炎症の概要について調べておく。
授業 皮膚障害(2):帯状疱疹とヘルペス疾患、疥癬、蜂窩織炎・?(せつ)・癰(よう)
事後学習(復習) 症状の特徴についてまとめておく。
第5週 事前学習(予習) 骨の構造と関節の構造について調べておく。
授業 骨折・脱臼・捻挫の基礎
事後学習(復習) 好発部位と誘因についてまとめておく。
第6週 事前学習(予習) 骨の新陳代謝について調べておく。
授業 骨粗鬆症と大腿骨頭骨折、コーレス骨折、脊椎圧迫骨折
事後学習(復習) それぞれの症状の特徴についてまとめておく。
第7週 事前学習(予習) 骨の新陳代謝について調べておく。
授業 関節リウマチ、変形性関節症、骨肉腫
事後学習(復習) それぞれの症状の特徴についてまとめておく。
第8週 事前学習(予習) デルマトーム、膀胱の機能について調べておく。
授業 脊髄損傷と褥瘡、神経因性膀胱
事後学習(復習) 脊髄の損傷レベルとADLの関係についてまとめておく。
第9週 事前学習(予習) 腰部の解剖(骨・骨格筋・神経走行など)を調べておく。
授業 腰痛症:椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症
事後学習(復習) 腰痛症の原因を説明できる様にまとめておく。
第10週 事前学習(予習) 骨の機能と痛覚受容器の存在部位について調べておく。
授業 炎症性骨疾患:骨炎、骨髄炎、関節炎
事後学習(復習) 各疾患の原因を症状の相違をまとめておく。
第11週 事前学習(予習) 骨格筋の構造と収縮メカニズムについて調べておく。
授業 筋原性疾患:筋ジストロフィー、重症筋無力症、ギラン・バレー症候群
事後学習(復習) 筋ジストロフィーの種類と症状の特徴、重症筋無力症の症状の特徴についてまとめておく。
第12週 事前学習(予習) 運動ニューロンの解剖について調べておく。
授業 圧迫性神経障害:手根管症候群
事後学習(復習) 特徴的な所見について説明できる様になる。
第13週 事前学習(予習) 自律神経の臓器支配の特徴について調べておく。
授業 自律神経失調症
事後学習(復習) 誘因と典型的な症状についてまとめておく。
第14週 事前学習(予習) アレルギー反応と免疫機構の関係について調べておく。
授業 アレルギー性疾患:アナフィラキシーショック、花粉症・アレルギー性鼻炎、ショックの種類と病態
事後学習(復習) ショックの原因と症状・病態について説明できる様になる。
第15週 事前学習(予習) 小脳の構造と錐体外路について調べておく。
授業 小脳疾患:小脳失調の症状と不随意運動の種類
事後学習(復習) 症状の特徴と不随意運動の種類についてまとめておく。
※事前・事後学習の時間は、講義科目は各90分、演習・実験・実習科目は各30分を原則とする。
※課題(試験やレポート等)に対するフィードバックを行います。
備考 1.授業計画の各週の内容は代表的な疾患を取り上げているので、教科書や参考書などで該当領域の他の疾患についても、講義内容をもとに積極的に自習することが望ましい。
2.授業進度・内容については進行具合によっては、多少変更がある場合があります。講義の際に事前に指示するので、適宜対応すること。
3.不明な点は講義中または講義直後に質問することが望ましいが、以下のメールアドレスを公開しているので、活用してください。 mtsurusaki@me.com