科目名 | 災害看護学 |
ナンバリング | NS_E3_11 |
担当者 | 渡邊 智恵 |
開設学科 専攻・コース |
看護学科 |
分類 | 専門教育科目 専門科目 |
関連する 資格・免許 |
開講キャンパス | 開講年次 | 開設期 | 単位数 | 必修・選択 |
小城 | 4年 | 後期 | 2単位 | 選択 |
授業の概要 及びねらい |
看護専門職として災害時にケア活動の実践(指示をされたことを理解して動ける)をするうえで基盤となる災害看護の基本的な知識や考え方を学ぶ。 |
実務経験に 関連する 授業内容 |
赤十字の国際救援活動をはじめとして、国内外での災害支援活動を展開し、その経験を基にして授業をしている。 国際救援:アルメニア大地震後の救援活動(IFRC:国際赤十字・赤新月社連盟)、四川大地震後の専門家支援(JICA)等 国内災害救援:東日本大震災、熊本地震、平成30年7月豪雨災害、令和2年7月豪雨災害等 |
授業の 到達目標 |
1)災害に必要となる基本的な概念を理解する。 2)災害各期の看護活動を理解する。 3)災害時におけるトリアージの概念やその方法について理解を深める。 4)災害時の避難所や仮設住宅における支援を考える。 5)災害時に特に支援が必要となる要配慮者の健康問題と看護介入を理解する。 6)災害時の心身の反応を理解する。 7)災害時に援助者自身がかかえるストレスおよびそのケアを理解する。 8)これから起こりうる災害に対する備えについて考える。 |
学習方法 | さまざまな災害の現象、災害医療や看護の状況を理解できるように、DVD等を用いてイメージできるよう教授する。また、国内外の事例を用いながら理解を深めることができるように展開する。 トリアージについては、実際のケースを取り上げてトリアージタッグの記載方法まで理解できるようにする。また、HUG(避難所運営ゲーム)を活用して避難所での支援について考察をする。 |
テキスト及び 参考書籍 |
1.三澤寿美・太田晴美(2018).災害看護-寄り添う、つながる、備える-,Gakken. |
到達目標 | |||||||||||||||||||||||||
汎用的能力要素 | 専門的能力要素 | ||||||||||||||||||||||||
態度・ 志向性 |
知識・ 理解 |
技能・ 表現 |
行動・ 経験・ 創造的思考力 |
態度・ 志向性 |
知識・ 理解 |
技能・ 表現 |
行動・ 経験・ 創造的思考力 |
合計 | |||||||||||||||||
1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | ||
比率 | 10 | 10 | 20 | 10 | 10 | 10 | 20 | 10 | 100 | ||||||||||||||||
評価基準・方法 | 評価 割合 % |
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定期試験 | ○ | ◎ | ○ | ○ | 100 | ||||||||||||||||||||
小テスト等 | |||||||||||||||||||||||||
宿題・授業外レポート | |||||||||||||||||||||||||
授業態度 | |||||||||||||||||||||||||
受講者の発表 | |||||||||||||||||||||||||
授業の参加度 | |||||||||||||||||||||||||
その他 | |||||||||||||||||||||||||
合計 | 100 |
(表中の記号 ○評価する観点 ◎評価の際に重視する観点 %評価割合)
授業計画(学習内容・キーワードのスケジュール) | ||
第1週 | 事前学習(予習) | テキストのSTEP1のp.1-42 |
授業 | 災害看護・災害の基本的な知識 | |
事後学習(復習) | 授業内容を復習する | |
第2週 | 事前学習(予習) | テキストのSTEP2のp.148-160 |
授業 | 災害の種類による健康問題の特色 | |
事後学習(復習) | 授業内容を復習する | |
第3週 | 事前学習(予習) | テキストのSTEP3のp.162-176 |
授業 | 災害サイクルに沿った看護活動(初動?急性期の看護) | |
事後学習(復習) | 授業内容を復習する | |
第4週 | 事前学習(予習) | テキストのSTEP3のp.188-203 |
授業 | 災害サイクルに沿った看護活動(中長期の看護) | |
事後学習(復習) | 授業内容を復習する | |
第5週 | 事前学習(予習) | テキストのSTEP3のp.162-176 |
授業 | トリアージの概念 | |
事後学習(復習) | 授業内容を復習する | |
第6週 | 事前学習(予習) | テキストのSTEP2のp.114-120 |
授業 | トリアージの実際の活用(記録の仕方) | |
事後学習(復習) | 授業内容を復習する | |
第7週 | 事前学習(予習) | テキストのSTEP3のp.188-203 |
授業 | 災害とマネジメント(医療機関の対応)阪神淡路大震災 | |
事後学習(復習) | 授業内容を復習する | |
第8週 | 事前学習(予習) | テキストのSTEP2のp.148-160 地下鉄サリン事件を調べること |
授業 | 災害とマネジメント(医療機関の対応)地下鉄サリン事件 | |
事後学習(復習) | 授業内容を復習する | |
第9週 | 事前学習(予習) | テキストのSTEP1のp.49-91 |
授業 | 災害時における要配慮者の看護(定義など) | |
事後学習(復習) | 授業内容を復習する | |
第10週 | 事前学習(予習) | テキストのSTEP1のp.49-91 |
授業 | 災害時における要配慮者の看護(小児・妊産褥婦・高齢者・障がい者など) | |
事後学習(復習) | 授業内容を復習する | |
第11週 | 事前学習(予習) | 大学の構造を調べておく |
授業 | 大学が避難所になった場合の机上趣味レーション | |
事後学習(復習) | 授業内容を復習する | |
第12週 | 事前学習(予習) | 避難所の支援について調べておく |
授業 | 避難所運営ゲーム(HUG)の実践 | |
事後学習(復習) | 授業内容を復習する | |
第13週 | 事前学習(予習) | テキストのSTEP2のp.134-147 |
授業 | 災害時の心のケア | |
事後学習(復習) | 授業内容を復習する | |
第14週 | 事前学習(予習) | テキストのSTEP2のp.134-147 |
授業 | ケア提供者のストレスとマネジメント | |
事後学習(復習) | 授業内容を復習する | |
第15週 | 事前学習(予習) | 自分の地域でこれから起こる可能性のある災害を調べる |
授業 | 災害の備え これからの巨大災害に備える | |
事後学習(復習) | 授業内容を復習する |
※事前・事後学習の時間は、講義科目は各90分、演習・実験・実習科目は各30分を原則とする。
※課題(試験やレポート等)に対するフィードバックを行います。
備考 | ・災害時における看護は、将来どの専門領域に進んだとしても理解しておくべきことです。対岸の火事として傍観するのではなく、自分であったらどうするのか、日頃から心がけることは何か、専門職に期待されていることは何かを考えながら受講してください。なお、被災体験等のある学生で、聴講が難しいという場合には申し出てください。 ・遠隔授業あるいは集中講義となる場合もありますので、テキストを活用して、事前事後の課題に取り組んでください。指定した章の項目については事前に読んでおくこと。また、授業後の復習をすること。 ・1週間当たり3時間の事前・事後学習を確保すること。 ・小テストをする場合には、その後の授業時間で解説する。 ・試験については、終了後に模範解答を示すので、間違っているところは見直しをすること。 |