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公衆衛生看護学管理論

科目名 公衆衛生看護学管理論
ナンバリング
担当者 南里 玲子
池田 佐知子
村岡 早苗
南里 真美
開設学科
専攻・コース
看護学科
分類 専門教育科目 専門科目
関連する
資格・免許
保健師国家試験受験資格
開講キャンパス 開講年次 開設期 単位数 必修・選択
小城 4年 後期 2単位 選択
授業の概要
及びねらい
公衆衛生看護管理は対象とする人々の個々の健康レベルと、対象集団の健康レベルを向上させることを目的とした公衆衛生看護活動であり、活動の場は多岐にわたるが、主に都道府県や市町の行政保健師の看護管理を授業の中心とする。公衆衛生看護活動は様々な分野がマネジメントされて成り立っていることから、そのマネジメント機能を看護管理として「管理機能」と「管理活動」について学修する。健康危機管理では、災害や感染症への対応に、原発立地県である本県の対応も加味し、住民協働、地域ケアシステム構築の展開について学習する。
実務経験に
関連する
授業内容
担当教員4名は、県及び市町村の行政保健師として25年以上の経験を有し、施策を推進する行政機関の保健師として、事業や予算管理、人材育成や人材管理業務を担った実績を持つ。それぞれの実践分野を生かし、具体的な事例を用いて学生の想起を促し、理論と結びついた授業を展開する。
授業の
到達目標
・公衆衛生看護管理の目的及び機能と概要について理解する。
・それぞれの管理機能の連動について理解する。
・住民の健康の保持・増進、それを支援する地域ケアの質の確保のための事業の施策化について理解する。
・感染症や大規模災害等、健康危機管理における保健師の活動と期待される役割、リスク管理を理解する。
・地域住民と協働したネットワークの構築、地域ケアシステムの展開について理解する。
・個人情報保護と情報を扱う保健師の職業倫理、責任や義務について学ぶ。
学習方法 テキストや担当教員が提示する参考資料や事例を用いて、講義・グループワークを行う。授業のまとめとして課題やレポート提出を課す場合があるが、必ず解説を行う。
テキスト及び
参考書籍
公衆衛生看護学 第二版 上野昌江他 中央法規
公衆衛生が見える 2020/2021 メディックメディア
国民衛生の動向 2020/2021 厚生労働衛生協会 
到達目標
汎用的能力要素 専門的能力要素
態度・
志向性
知識・
理解
技能・
表現
行動・
経験・
創造的思考力
態度・
志向性
知識・
理解
技能・
表現
行動・
経験・
創造的思考力
合計
1) 2) 3) 1) 2) 3) 1) 2) 3) 1) 2) 3) 1) 2) 3) 1) 2) 3) 1) 2) 3) 1) 2) 3)
比率 5       5       5     5 5     10 25 20 5     5 5 5 100
評価基準・方法 評価
割合
%
定期試験  
小テスト等 50
宿題・授業外レポート 30
授業態度 10
受講者の発表  
授業の参加度 10
その他                  
 
合計 100
(表中の記号 ○評価する観点 ◎評価の際に重視する観点 %評価割合)  
授業計画(学習内容・キーワードのスケジュール)
第1週 事前学習(予習) シラバスをよく読み、科目内容を理解しておく。テキスト公衆衛生看護学p497を読んでおく。
授業 公衆衛生看護管理の意味や仕組みを理解し、これから学習していく内容をイメージする。行政保健師の活動する場、職位や役割を理解する。(池田)
事後学習(復習) 学修範囲のテキストを読み込む。課題による学習のまとめを行う。
第2週 事前学習(予習) 公衆衛生看護学p497~499を読んでおく。
授業 保健師の対人支援管理(ケースマネジメント)と事業・業務管理の関係を理解する。(南里真美)
事後学習(復習) 学修範囲のテキストを読み込む。課題による学習のまとめを行う。
第3週 事前学習(予習) 公衆衛生看護学p498~500を読んでおく。
授業 地区(地域)管理や地区診断による課題の抽出、その後の住民への健康支援の一連を理解する。(南里真美)
事後学習(復習) 学修範囲のテキストを読み込む。課題による学習のまとめを行う。
第4週 事前学習(予習) 公衆衛生看護学p500~505を読んでおく。国民衛生の動向の各種保健事業の項目を確認しておく。
授業 保健事業計画とその運営、事業評価を考える。O市のある保健事業とPDCAサイクル(南里真美)
事後学習(復習) 学修範囲のテキストを読み込む。配布資料に目を通す。
第5週 事前学習(予習) 公衆衛生看護学p497~498を読んでおく。p498の表4-3-1を見ておく
授業 対人(個人)支援あるいは集団の事例管理、記録や情報の共有方法や管理を学ぶ。効果的な事例介入の方法について学ぶ。「日看協資料:実践力UP事例検討会アセスメントの深め方」配布予定。(南里玲子)
事後学習(復習) 学修範囲のテキストを読み込む。配布資料に目を通す
第6週 事前学習(予習) 公衆衛生看護学p505~507、p511~514を読んでおく
授業 保健事業・活動の展開の基盤となる予算や情報管理について、予算の編成・確保から執行までの流れ、情報の取捨選択、更新の重要性を学ぶ。(村岡)
事後学習(復習) 授業の振り返りを行う。課題による学習のまとめを行う。
第7週 事前学習(予習) 公衆衛生看護学p502~504を読んでおく
授業 人事管理や地域ケア(ヘルスケア)の質の保障を考える。保健所が行う「医療監視」「立入調査」や福祉領域の医療安全について学ぶ。(村岡)
事後学習(復習) 学修範囲のテキストを読み込む。配布資料に目を通す。課題による学習のまとめを行う。
第8週 事前学習(予習) 公衆衛生看護学p504を読んでおく
授業 健康危機管理とは何か、健康危機管理への対応と保健師の役割。業務継続計画(BCP)を学修する。(南里玲子)
事後学習(復習) 学修範囲のテキストを読み込む。配布資料に目を通す。課題による学習のまとめを行う。
第9週 事前学習(予習) 公衆衛生看護学p504を読んでおく
授業 健康危機管理(大規模災害)について、各フェーズの理解と課題、保健師活動を理解する。(南里玲子)
事後学習(復習) 配布資料:「佐賀県災害時保健指導ハンドブック」より抜粋 に目を通す。課題による学習のまとめを行う。
第10週 事前学習(予習) 前回の配布資料に目を通しておく
授業 災害時の保健師活動について、平時の準備体制、、BCPを考える。災害時の派遣保健師、応援保健師の違いを知る。(南里玲子)
事後学習(復習) 配布資料に目を通す
第11週 事前学習(予習) 公衆衛生が見える p281~286を読んでおく。既習の感染症の各疾患について、再学習しておく。
授業 集団感染発生時(食中毒、O-157、TB等)の保健活動について、発生から終息までを理解する。保健所のサーベイランスによる流行監視システムについて知る。(村岡早苗)
事後学習(復習) 学修範囲のテキストを読み込む。課題による学習のまとめを行う。
第12週 事前学習(予習) 3年次の各講義、4年次前期の実習から地域ケアシステムをイメージしておく
授業 地域ケアシステムとは何か、構築の流れと各保健事業(アウトリーチ)との関係を理解する。(南里真美)
事後学習(復習) 授業の振り返り、配布資料に目を通す。
第13週 事前学習(予習) 3年次の各講義、4年次前期の実習から地域ケアシステムをイメージしておく。加えて前回授業を振り返る
授業 地域ケアシステム構築のポイント。住民との協働やネットワーク構築を実践例から知る。(南里真美)
事後学習(復習) 授業の振り返り、配布資料に目を通す。課題による学習のまとめを行う。
第14週 事前学習(予習) 前回までの授業を振り返る
授業 総括①公衆衛生看護管理とは何か。保健師活動と保健師の管理機能を再学習する。(池田)
事後学習(復習) 授業の振り返り、配布資料に目を通す。課題による学習のまとめを行う。
第15週 事前学習(予習) 全授業を振り返る。公衆衛生看護学p497~514を読んでおく
授業 総括②行政保健師の役割と公衆衛生看護管理  小テストの実施 (南里玲子)
事後学習(復習) 学修範囲のテキスト、配布資料に目を通しファイルしておく。
※事前・事後学習の時間は、講義科目は各90分、演習・実験・実習科目は各30分を原則とする。
※課題(試験やレポート等)に対するフィードバックを行います。
備考 この授業は、保健師専攻履修科目としては4年次後期ということで総括にあたります。今までの各授業や実習での体験が統合され、なるほどと思ったり、学修した理論に合点がいく授業を目指します。そのためにも、講義の事前・事後学習として90分の自己学習をして下さい。また、課題(確認テストやレポート)を提示することがありますが、必ずフィードバック(講評・解説)を行いますので、真摯に取り組んで下さい。
公衆衛生看護管理の構造と機能はその要素の整理の仕方が様々ですがここでは保健師国家試験出題基準に則り6項目を教授しますので、項目と内容を理解して下さい。最終講義の時間に小テストを実施します。