科目名 | 地域生活支援学特殊研究(2)地域社会における関係性の視点と枠組み |
ナンバリング | DS_B1_01 |
担当者 | 永吉 守 |
開設学科 専攻・コース |
生活支援科学研究科(博士後期) 地域生活支援学専攻(博士後期課程) |
分類 | 選択科目 原理分野 |
関連する 資格・免許 |
開講キャンパス | 開講年次 | 開設期 | 単位数 | 必修・選択 |
神埼 | 1年 | 後期 | 2単位 | 選択必修 |
授業の概要 及びねらい |
本講義では、地域社会における様々な個人や集団での社会関係とその関係から構築される生活様式(文化)、およびその多様性について、地域社会学や文化人類学、NPO実践などから、その基本的な知識・視点を中心にしつつ、技法としての社会調査やワークショップ習得も含めて深める。 |
実務経験に 関連する 授業内容 |
担当者の出身・在住地で炭鉱の遺産(一部は世界遺産となった)を保存・活用する「NPO法人大牟田・荒尾炭鉱のまちファンクラブ」の運営と活動を実施し、地域再生に資する諸活動を行っている。 |
授業の 到達目標 |
1.地域社会学や文化人類学および日本民俗学などにおける「文化」の概念が理解できる。 2.地域社会における「文化」とは何かが理解できる。 3.地域社会の文化的特性について受講者の問題関心に引き付けてとらえることができる。 4.地域社会の文化的特性を把握するためのフィールドワークの技法について理解できる。 5.地域社会の文化的特性を把握するためのフィールドワークの技法を実践できる。 6.地域社会の特性に沿った地域生活支援を実現するためのワークショップの技法について理解できる。 7.地域社会の特性に沿った地域生活支援を実現するためのワークショップの技法を実践できる。 8.各自の問題関心に沿った形での地域社会の文化的特性の理解ができる。 9.各自の問題関心に沿った形でのフィールドワークやワークショップの実践ができる。 |
学習方法 | 講義、グループ調査(フィールドワーク)、グループ討議(ワークショップ) ※新型コロナウイルス感染拡大状況により、授業の一部または全部を遠隔授業(ZOOM等)に切り替える場合があります。 |
テキスト及び 参考書籍 |
特に用いない。(参考書例)飯田泰之・木下斉(ほか著)『地域再生の失敗学』光文社(新書) 2016年、武田丈・亀井伸孝(編)『アクション別フィールドワーク入門』世界思想社 2008年など。 |
到達目標 | |||||||||||||||||||||||||
汎用的能力要素 | 専門的能力要素 | ||||||||||||||||||||||||
態度・ 志向性 |
知識・ 理解 |
技能・ 表現 |
行動・ 経験・ 創造的思考力 |
態度・ 志向性 |
知識・ 理解 |
技能・ 表現 |
行動・ 経験・ 創造的思考力 |
合計 | |||||||||||||||||
1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | ||
比率 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 3 | 3 | 3 | 4 | 5 | 10 | 5 | 5 | 10 | 10 | 10 | 20 | 100 |
評価基準・方法 | 評価 割合 % |
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定期試験 | |||||||||||||||||||||||||
小テスト等 | |||||||||||||||||||||||||
宿題・授業外レポート | ○ | ○ | ○ | ◎ | ○ | ◎ | ○ | ◎ | 80 | ||||||||||||||||
授業態度 | |||||||||||||||||||||||||
受講者の発表 | ◎ | ○ | ◎ | ○ | 10 | ||||||||||||||||||||
授業の参加度 | ◎ | ◎ | ◎ | ○ | 10 | ||||||||||||||||||||
その他 | |||||||||||||||||||||||||
合計 | 100 |
(表中の記号 ○評価する観点 ◎評価の際に重視する観点 %評価割合)
授業計画(学習内容・キーワードのスケジュール) | ||
第1週 | 事前学習(予習) | シラバスをよく読んでおく |
授業 | イントロダクション | |
事後学習(復習) | 15回の概要を把握し、各自本講義の受講の心構えと計画をたてる | |
第2週 | 事前学習(予習) | 社会や文化といった用語にういて事前に調べておく |
授業 | 地域生活支援における「関係性」-社会と文化の視点 | |
事後学習(復習) | 地域生活支援における「関係性」がどのように社会や文化の概念と関係あるのかまとめておく | |
第3週 | 事前学習(予習) | 地域社会学、および日本民俗学とは何か、事前に調べておく |
授業 | 社会の文化的特性について(その1)-地域社会学・日本民俗学 | |
事後学習(復習) | 地域社会の文化的特性を知る手法としての地域社会学や日本民俗学についてまとめておく | |
第4週 | 事前学習(予習) | 文化人類学とは何か、事前に調べておく |
授業 | 社会の文化的特性について(その2)-文化人類学 | |
事後学習(復習) | 地域社会の文化的特性を知る手法としての文化人類学についてまとめておく | |
第5週 | 事前学習(予習) | フィールドワークとは何か、各自調べておく |
授業 | 地域社会の文化的特性を知る技法-フィールドワーク | |
事後学習(復習) | フィールドワークがどのような役割を果たし得るのか、まとめる | |
第6週 | 事前学習(予習) | フィールドワークについて、さらに細かくどのような手法があるのかを調べる |
授業 | フィールドワーク模擬演習1(アンケート調査) | |
事後学習(復習) | アンケート調査をまとめる | |
第7週 | 事前学習(予習) | フィールドワークの心構えを再度確認する |
授業 | フィールドワーク模擬演習2(インタビュー調査) | |
事後学習(復習) | フィールドワークのインタビューをまとめ、文字化する | |
第8週 | 事前学習(予習) | フールドワーク模擬実習2の反省点をいかに活かすかを考える |
授業 | フィールドワーク模擬演習3(インタビュー調査のまとめ方) | |
事後学習(復習) | フィールドワーク手法を各自一人でもできるように実践を積み重ねる | |
第9週 | 事前学習(予習) | 地域社会の文化的特性を知ることがなぜ重要なのかをあらためて考える |
授業 | 地域社会の文化的特性を活かした地域生活支援とは(その1)-地域社会の文化に根差した思考 | |
事後学習(復習) | 地域社会の文化的な文脈のなかに生活支援があることをおさえる | |
第10週 | 事前学習(予習) | 第9週の内容のほかに視点がないか、考えておく |
授業 | 地域社会の文化的特性を活かした地域生活支援とは(その2)-グローカルで全体的な視点 | |
事後学習(復習) | 地域の社会および文化とその全体性のなかに地域生活支援があることをまとめておく | |
第11週 | 事前学習(予習) | 地域生活支援組織の形態について、なぜそうなのかを事前に調べておく |
授業 | 地域生活支援組織-ボランティア/NPO/NGO/社会的企業 | |
事後学習(復習) | 地域生活支援組織の様々な形態についてまとめる | |
第12週 | 事前学習(予習) | ワークショップについて各自事前に調べておく |
授業 | 地域生活支援構築のための技法-ワークショップ | |
事後学習(復習) | ワークショップ手法の利点と欠点をまとめておく | |
第13週 | 事前学習(予習) | ワークショップの心構えをしておく |
授業 | ワークショップ模擬演習1(ブレインストーミング) | |
事後学習(復習) | ワークショップの手法を友人を交えて実践する | |
第14週 | 事前学習(予習) | ワークショップ模擬演習1を踏まえて、各自反省や改善を試みる |
授業 | ワークショップ模擬演習2(ブレインストーミングおよびそのまとめ方) | |
事後学習(復習) | ワークショップのファシリテーションが一人でも出来るように練習する | |
第15週 | 事前学習(予習) | 地域生活支援の案の重要性について各自事前に調べておく |
授業 | 地域社会の文化に根差した地域生活支援の具体案(まとめ) | |
事後学習(復習) | 各自の興味関心課題に即した地域生活支援の具体案を作成する |
※事前・事後学習の時間は、講義科目は各90分、演習・実験・実習科目は各30分を原則とする。
※課題(試験やレポート等)に対するフィードバックを行います。
備考 | 受講者各自が、自分の目指す地域生活支援がどのようなものであるか、良く考えながら各自の関心や取り組む地域社会にしたがってこの講義内容を吸収してほしい。各自の研究や活動内容に即して講義をすすめるので、受け身で漫然とした受講ではなく、積極的な受講態度、事前準備、およびディスカッションを期待する。なお、受講人数や新型コロナウイルスの蔓延状況によっては、グループワークなどが困難になる場合が想定されるので、そうした場合は受講者各自の取り組みの中で実践することを期待したい。事前・事後学習各90分相当。各回の質問・感想をポートフォリオ等に書いてもらい、質問に対して次回までに回答します。 (参考書籍、これ以外にも適宜指示) 飯田泰之・木下斉(ほか著)『地域再生の失敗学』光文社(新書) 2016年 武田丈・亀井伸孝(編)『アクション別フィールドワーク入門』世界思想社 2008年 鵜飼修(編)『地域診断法-鳥の目、虫の目、科学の目-』新評論 2012年 |