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保育原理

科目名 保育原理
ナンバリング CS_A1_03
担当者 赤星 まゆみ
開設学科
専攻・コース
子ども学科
分類 専門教育科目 学科基幹科目
関連する
資格・免許
保育士資格 社会福祉主事任用資格
開講キャンパス 開講年次 開設期 単位数 必修・選択
佐賀 1年 後期 2単位 必修
授業の概要
及びねらい
本授業では、学問の専門性をもって主体的に社会に貢献する視点と能力を育むことができるように、現代社会の保育をめぐる動向を踏まえ、保育の本質と制度に関する俯瞰的な見方を提供する。まず、子育ての営みの歴史を通して保育行為とその背後にある社会状況や子ども観・子育て観を検討する。つぎに「保育所保育指針」に基づき、現代日本の保育所保育について、保育の社会的役割と保育所制度の原則、子どもの発達と保育の原理、保育所の社会的役割の基本を概説し、保育の専門家として、また、現代社会の成員として求められる子ども観・保育観を培う。
実務経験に
関連する
授業内容
授業の
到達目標
1.保育という営みの本質・目的について資料にもとづいて深く考え、現代社会における保育の意義を説明することができる。
2.「子ども最善の利益」の原則に立った保育の理念について理解し、説明できる。
3.保育における「人権に基づいた子どもの発達保障」のあり方について自分の考えを持ち、それを述べることができる。
4.「保育所保育指針」に則って、保育所保育の目的と基本原則を説明することができる。
5.「保育所保育指針」に則って、保育所の社会的責任を説明することができる。
6.幼稚園と保育所等の制度の特徴を理解し、比較しながら説明することができる。
7.倫理観に裏付けられた保育士の専門性について理解し、説明できる。
8.世界的な視野から今日の保育の動向や課題に関心を持ち、他者と協力して新しい知見を求める。
学習方法 講義形式を中心とするが、テキスト・配付資料等による事前学習に基づいた議論点の提示・内容の深化を中心とした反転学習として授業を実施する。可能な限り、多様な形での討議・グループワークを取り入れる。原則として、遠隔授業と学修ポートフォリオによる課題提出の形式で行い、受講者自身による学習経過の継続的な自己評価を取り入れる。
テキスト及び
参考書籍
テキスト:小玉 亮子 編著『幼児教育』ミネルヴァ書房。厚生労働省編『保育所保育指針解説』(平成30年)フレーベル館。
参考書等:『最新保育資料集』ミネルヴァ書房。授業時に指示する。必要に応じて、資料を配付する。
到達目標
汎用的能力要素 専門的能力要素
態度・
志向性
知識・
理解
技能・
表現
行動・
経験・
創造的思考力
態度・
志向性
知識・
理解
技能・
表現
行動・
経験・
創造的思考力
合計
1) 2) 3) 1) 2) 3) 1) 2) 3) 1) 2) 3) 1) 2) 3) 1) 2) 3) 1) 2) 3) 1) 2) 3)
比率 10 5 10 20 5 5 10 5 10       5     5         5   5   100
評価基準・方法 評価
割合
%
定期試験 40
小テスト等  
宿題・授業外レポート 60
授業態度  
受講者の発表  
授業の参加度  
その他                
授業に向かう態度は総合的評価として加味する。 
合計 100
(表中の記号 ○評価する観点 ◎評価の際に重視する観点 %評価割合)  
授業計画(学習内容・キーワードのスケジュール)
第1週 事前学習(予習) シラバス・テキストの確認、シラバスを基に履修目標を検討する。ノート準備。事前課題を提出する。
授業 1. ガイダンス(授業の目的、内容、方法、学習計画)―保育の本質について考える/学習計画を立てよう
事後学習(復習) 配付資料の整理、学習計画の作成、事後課題の提出
第2週 事前学習(予習) 乳幼児死亡率と子育てに関する事前課題の提出(テキスト・配付資料等)
授業 2-1. 子どもと子育て(1)―乳幼児死亡率と子育ての習俗(歴史)
事後学習(復習) 配付資料の整理、授業内容の整理によるノート作成、事後課題の提出、自己評価
第3週 事前学習(予習) 現代の子どもを取り巻く様々な問題に関する事前課題の提出(テキスト・配付資料等)
授業 2-2. 子どもと子育て2)―現代の子どもを取り巻く問題を考えよう
事後学習(復習) 配付資料の整理、授業内容の整理によるノート作成、事後課題の提出、自己評価
第4週 事前学習(予習) 幼児教育の始まりに関する事前課題の提出(テキスト・配付資料等)
授業 3-1. 幼児教育の発展(1) ―幼児教育の始まり/世界の幼児教育の推進者
事後学習(復習) 配付資料の整理、授業内容の整理によるノート作成、事後課題の提出、自己評価
第5週 事前学習(予習) 日本における幼児教育の発展に関する事前課題の提出(テキスト・配付資料等)
授業 3-2. 幼児教育の発展(2) ―日本における幼児教育の発展
事後学習(復習) 配付資料の整理、授業内容の整理によるノート作成、事後課題の提出、自己評価
第6週 事前学習(予習) 日本の幼児教育の制度に関する事前課題の提出(テキスト・配付資料等)
授業 3-3. 幼児教育の発展(3) ―日本の幼児教育の制度
事後学習(復習) 配付資料の整理、授業内容の整理によるノート作成、事後課題の提出、自己評価
第7週 事前学習(予習) 戦後日本の幼児教育実践者に関する事前課題の提出(テキスト・配付資料等)
授業 3-4. 幼児教育の発展(4)―戦後日本の幼児教育実践者
事後学習(復習) 配付資料の整理、授業内容の整理によるノート作成、事後課題の提出、自己評価
第8週 事前学習(予習) グローバル化と幼児教育 に関する事前課題の提出(テキスト・配付資料等)
授業 3-5. 幼児教育の発展(5)―グローバル化と幼児教育
事後学習(復習) 配付資料の整理、授業内容の整理によるノート作成、事後課題の提出、自己評価
第9週 事前学習(予習) 前半の学習のまとめに関する事前課題の提出(テキスト・配付資料等)
授業 2.子どもと子育て/幼児教育の発展のまとめ―試験1(前半の総括)
事後学習(復習) 前半の自己評価の集計と振り返りの提出
第10週 事前学習(予習) 子どもの権利条約に関する事前課題の提出(テキスト・配付資料等)
授業 4. 現代の子ども観と保育の理念 ―子どもの権利条約/子ども最善の利益
事後学習(復習) 子ども最善の利益に関する事後課題の提出、自己評価
第11週 事前学習(予習) 保育所の役割に関する事前課題の提出(テキスト・配付資料等)(保育所保育指針解説書)
授業 5-1. 保育施設の制度と機能(2)―保育所保育の基本と原理:保育所の役割
事後学習(復習) 保育所の役割に関する事後課題の提出、自己評価
第12週 事前学習(予習) 保育所保育の内容・方法の改善に関する事前課題の提出(テキスト・配付資料等)(保育所保育指針解説書)
授業 5-2. 保育施設の制度と機能(3)―保育所保育の基本と原理:保育の内容・方法の改善
事後学習(復習) 保育所保育の内容・方法の改善に関する事後課題の提出、自己評価
第13週 事前学習(予習) 保育所の社会的責任に関する事前課題の提出(テキスト・配付資料等)(保育所保育指針解説書)
授業 5-3 保育施設の制度と機能(4)―保育所の社会的責任/保育の質を高める仕組み
事後学習(復習) 保育所の社会的責任に関する事後課題の提出、自己評価
第14週 事前学習(予習) 後半の学習のまとめに関する事前課題の提出(テキスト・配付資料等)
授業 5-4. 保育施設の制度と機能(4): まとめ /試験2(後半の総括)
事後学習(復習) 試験2に関する振り返りの提出
第15週 事前学習(予習) 試験2以外の自己評価集計/学習のまとめと振り返りの提出
授業 6. まとめ、ふりかえり(学習上の論点と解説、今後の課題)/自己評価
事後学習(復習) 学習内容の再確認と整理、自己の学習課題の析出をもとに総括自己評価の提出
※事前・事後学習の時間は、講義科目は各90分、演習・実験・実習科目は各30分を原則とする。
※課題(試験やレポート等)に対するフィードバックを行います。
備考 1.事前学習及び学習課題等に関する具体的な指示を記載した詳細な授業計画表を授業開始時に配付する。
2.授業は事前課題の提出を受けて行う反転学習方式を準用する。事前学習には基本的に教科書を用いる。授業後にも学習を総括・発展させる課題を出す。これらの課題提出はすべて学修ポートフォリオにて行う。メール添付等、指示外の方法による課題提出は認められない。
3.学習の自律と客観化を目指し、学習活動の自己評価を課す。自己評価はすべての回の課題に対して行うものである。自己評価の方法は授業時に具体的に指導する。
4.学習の到達度と共に、適切な自己評価の実施、自己評価を通してみられる学習意欲・態度、積極的な学習行為は、授業者による全体的な評価の対象である。課題提出と自己評価のいずれも授業者によるフィードバックを受ける。なお、具体的な指導事項は授業の中で全体に向けて説明する。とくに、最終回の授業は試験のフィードバックと振り返りを行い、受講者の学習の定着を図る。