科目名 | 教育行政学 |
ナンバリング | CS_B2_03 |
担当者 | 赤星 まゆみ |
開設学科 専攻・コース |
子ども学科 |
分類 | 専門教育科目 専門基幹科目 |
関連する 資格・免許 |
幼稚園教諭一種免許状 小学校教諭一種免許状 |
開講キャンパス | 開講年次 | 開設期 | 単位数 | 必修・選択 |
佐賀 | 3年 | 後期 | 2単位 | 選択必修 |
授業の概要 及びねらい |
本授業は、教職を志す学生が、学問の専門性をもって主体的に社会に貢献する視点と能力を育むことができるように、今日の学校教育がグローバル化とIT化の進む中で直面している状況を的確に捉え、現代日本における公教育の現状とその未来についての基本的な知見を獲得することを目ざすものである。具体的には、公教育の理念とその制度的発展(歴史的・社会的・文化的背景を含む)を踏まえ、学校教育制度と教育行政の特質、最近の改革動向を概説する。とくに、学校教育の制度と運営にかかわる教育法規を丁寧に見ることにより、法規を身近なものとして認識するように促す。 |
実務経験に 関連する 授業内容 |
|
授業の 到達目標 |
1)公教育の原理と理念を理解し、説明できる。 2)公教育の発達と基本的人権の保障を関係づけて述べることができる。 3)義務教育の意義とその制度について理解し、基本的な事項を説明できる。 4)日本の教育法規の構造を理解し、その規定内容について具体的に理解し、説明できる。 5)学校と地域の連携の意義を理解し、地域との協働のあり方について具体的に説明できる。 6)学校保健安全法に関する基本的知識を身につけ、危機管理を含む学校安全の目的と具体的な取組を実際的に理解する。 |
学習方法 | 講義形式を中心とするが、テキスト・配付資料等による事前学習に基づいた議論点の提示・内容の深化を中心とした反転学習として授業を実施する。可能な限り、多様な形での討議・グループワークを取り入れる。原則として、遠隔授業と学修ポートフォリオによる課題提出の形式で行い、受講者自身による学習経過の継続的な自己評価を取り入れる。 |
テキスト及び 参考書籍 |
テキスト:『法規で学ぶ教育制度』ミネルヴァ書房 参考書:『解説 教育六法』三省堂。その他、適宜紹介する。 |
到達目標 | |||||||||||||||||||||||||
汎用的能力要素 | 専門的能力要素 | ||||||||||||||||||||||||
態度・ 志向性 |
知識・ 理解 |
技能・ 表現 |
行動・ 経験・ 創造的思考力 |
態度・ 志向性 |
知識・ 理解 |
技能・ 表現 |
行動・ 経験・ 創造的思考力 |
合計 | |||||||||||||||||
1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | ||
比率 | 10 | 10 | 10 | 20 | 5 | 5 | 5 | 5 | 10 | 5 | 10 | 5 | 100 | ||||||||||||
評価基準・方法 | 評価 割合 % |
||||||||||||||||||||||||
定期試験 | ◎ | ◎ | ○ | ○ | ◎ | ○ | 40 | ||||||||||||||||||
小テスト等 | |||||||||||||||||||||||||
宿題・授業外レポート | ◎ | ◎ | ◎ | ○ | ○ | ○ | 60 | ||||||||||||||||||
授業態度 | ○ | ||||||||||||||||||||||||
受講者の発表 | |||||||||||||||||||||||||
授業の参加度 | ○ | ○ | |||||||||||||||||||||||
その他 | |||||||||||||||||||||||||
授業に向かう態度は総合的評価として加味する。 | |||||||||||||||||||||||||
合計 | 100 |
(表中の記号 ○評価する観点 ◎評価の際に重視する観点 %評価割合)
授業計画(学習内容・キーワードのスケジュール) | ||
第1週 | 事前学習(予習) | シラバス・テキストの確認、シラバスを基に履修目標を検討する。ノート準備。事前課題を提出する。 |
授業 | ガイダンス(授業の目的、内容、方法,学習計画)―教育法規の基礎(第1章) | |
事後学習(復習) | 授業をもとに、学習計画の作成、事後課題の提出 | |
第2週 | 事前学習(予習) | 子どもの権利条約に関する事前課題の提出(テキスト・配付資料等) |
授業 | 1-1 基本的人権と教育―子どもの権利条約と教育(1)- SDGsと教育(第2章) | |
事後学習(復習) | 授業をもとに、SDGsと教育に関する事後課題の提出 | |
第3週 | 事前学習(予習) | 世界の子どもと教育に関する事前課題の提出(テキスト・配付資料等) |
授業 | 1-2 基本的人権と教育―子どもの権利条約と教育(2)- 世界の子どもと学校(前半)(第3章) | |
事後学習(復習) | 授業をもとに、世界の学校に関する事後課題の提出 | |
第4週 | 事前学習(予習) | 世界の子どもと教育に関する事前課題の提出(テキスト・配付資料等) |
授業 | 1-3 基本的人権と教育―子どもの権利条約と教育(3)- 世界の子どもと学校(後半)(第3章) | |
事後学習(復習) | 授業をもとに、世界の子どもと学校に関する事後課題の提出 | |
第5週 | 事前学習(予習) | 子どもの貧困問題に関する事前課題の提出(テキスト・配付資料等) |
授業 | 1-4 基本的人権と教育―教育とインクルージョン/子どもの貧困問題(第2章) | |
事後学習(復習) | 授業をもとに、教育とインクルージョンに関する事後課題の提出 | |
第6週 | 事前学習(予習) | に関する事前課題の提出(テキスト・配付資料等) |
授業 | 教育への権利に関する考察(まとめ)/試験1(レポート型) | |
事後学習(復習) | 前半の自己評価の集計と振り返りの提出 | |
第7週 | 事前学習(予習) | 令和の日本型学校教育に関する事前課題の提出(テキスト・配付資料等) |
授業 | 2 現代の教育改革動向:令和の日本型学校教育の構築(答申) | |
事後学習(復習) | 授業をもとに、令和の日本型学校教育に関する事後課題の提出 | |
第8週 | 事前学習(予習) | 学校教育の始まりに関する事前課題の提出(テキスト・配付資料等) |
授業 | 3-1 公教育の成立と展開(1) ―学校教育の始まり(第2章)(第3章) | |
事後学習(復習) | 授業をもとに、公教育の成立に関する事後課題の提出 | |
第9週 | 事前学習(予習) | 公教育の原理に関する事前課題の提出(テキスト・配付資料等) |
授業 | 3-2 公教育の成立と展開(2) ―公教育とは/日本の義務教育制度の成立と発展(第2章) | |
事後学習(復習) | 授業をもとに、日本の義務教育制度の歴史に関する事後課題の提出 | |
第10週 | 事前学習(予習) | 地域と学校に関する事前課題の提出(テキスト・配付資料等) |
授業 | 4-1 日本の学校教育制度(1)-地域と学校 (第4章)(第10章) | |
事後学習(復習) | 授業をもとに、教育行政に関する事後課題の提出 | |
第11週 | 事前学習(予習) | 教職員に関する事前課題の提出(テキスト・配付資料等) |
授業 | 4-2 日本の学校教育制度(2)- 学校経営と学級経営/教職員(第5-9章) | |
事後学習(復習) | 授業をもとに、学校運営に関する事後課題の提出 | |
第12週 | 事前学習(予習) | 教育活動に関する事前課題の提出(テキスト・配付資料等) |
授業 | 4-3 日本の学校教育制度(3)- 教育活動/児童生徒(第11-15章) | |
事後学習(復習) | 授業をもとに、児童生徒にかかわる法規に関する事後課題の提出 | |
第13週 | 事前学習(予習) | 学校安全に関する事前課題の提出(テキスト・配付資料等) |
授業 | 4-4 日本の学校教育制度(4)- 学校の安全と安心(学校保健安全法等)(第9章) | |
事後学習(復習) | 授業をもとに、学校保健に関する事後課題の提出 | |
第14週 | 事前学習(予習) | 後半の学習のまとめに関する事前課題の提出(テキスト・配付資料等) |
授業 | まとめ /試験2(後半の総括) | |
事後学習(復習) | 後半の自己評価の集計と振り返りの提出 | |
第15週 | 事前学習(予習) | 試験2以外の自己評価集計/学習のまとめと振り返りの提出 |
授業 | まとめ、ふりかえり(学習上の論点と解説、今後の課題)/自己評価 | |
事後学習(復習) | 学習内容の再確認と整理、自己の学習課題の析出をもとに総括自己評価の提出 |
※事前・事後学習の時間は、講義科目は各90分、演習・実験・実習科目は各30分を原則とする。
※課題(試験やレポート等)に対するフィードバックを行います。
備考 | 1.事前学習及び学習課題等に関する具体的な指示を記載した詳細な授業計画表を授業開始時に配付する。 2.授業は事前課題の提出を受けて行う反転学習方式を準用する。事前学習には基本的に教科書を用いる。授業後にも学習を総括・発展させる課題を出す。これらの課題提出はすべて学修ポートフォリオにて行う。メール添付等、指示外の方法による課題提出は認められない。 3.学習の自律と客観化を目指し、学習活動の自己評価を課す。自己評価はすべての回の課題に対して行うものである。自己評価の方法は授業時に具体的に指導する。 4.学習の到達度と共に、適切な自己評価の実施、自己評価を通してみられる学習意欲・態度、積極的な学習行為は、授業者による全体的な評価の対象である。課題提出と自己評価のいずれも授業者によるフィードバックを受ける。なお、具体的な指導事項は授業の中で全体に向けて説明する。とくに、最終回の授業は試験のフィードバックと振り返りを行い、受講者の学習の定着を図る。 |