科目名 | 司法・犯罪心理学 |
ナンバリング | |
担当者 | 田口 真二 |
開設学科 専攻・コース |
心理カウンセリング学科 |
分類 | 専門教育科目 専門基幹科目及び専門展開科目 |
関連する 資格・免許 |
認定心理士申請資格 公認心理師受験資格 |
開講キャンパス | 開講年次 | 開設期 | 単位数 | 必修・選択 |
神埼 | 3年 | 前期 | 2単位 | 選択必修 |
授業の概要 及びねらい |
司法・犯罪心理学とは,犯罪という事象を心理学的な方法論により研究する学問領域で,その範囲は広く,捜査,裁判,矯正,防犯,犯罪被害及び家事事件などが含まれる。本講義では,司法・犯罪心理学に関する理論,統計資料や事例等を通して犯罪,犯罪被害及び家事事件に関する基本的事項と,関連して生じる心理の支援について学習する。 |
実務経験に 関連する 授業内容 |
心理学を専門とする鑑定技術職員として警察の科学捜査研究所に39年間勤務し,多くの事件捜査や心裡鑑定に携わった経験を有する教員が,事例や経験談などを例証しながら犯罪理論や司法・犯罪に関する基本的事項について指導する科目である。また,仮想事件の犯罪者プロファイリングを実際の捜査場面で行われている分析法で追体験する。 |
授業の 到達目標 |
・犯罪,犯罪被害及び家事事件についての基本的事項を説明することができる。 ・司法・犯罪分野における問題に対して必要な心理に関する支援について説明することができる。 |
学習方法 | 講義,Web上で授業資料の事前配布及び課題提出を行う。 |
テキスト及び 参考書籍 |
テキストは使用しない。 参考図書・松村励他編『犯罪心理学事典』丸善出版 ・田口真二他編『性犯罪の行動科学』北大路書房 ・バートル・バートル著横井・田口編訳『犯罪心理学』北大路書房 ・桐生正幸編『司法・犯罪心理学』北大路書房 |
到達目標 | |||||||||||||||||||||||||
汎用的能力要素 | 専門的能力要素 | ||||||||||||||||||||||||
態度・ 志向性 |
知識・ 理解 |
技能・ 表現 |
行動・ 経験・ 創造的思考力 |
態度・ 志向性 |
知識・ 理解 |
技能・ 表現 |
行動・ 経験・ 創造的思考力 |
合計 | |||||||||||||||||
1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | ||
比率 | 10 | 10 | 10 | 20 | 20 | 10 | 20 | 100 | |||||||||||||||||
評価基準・方法 | 評価 割合 % |
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定期試験 | |||||||||||||||||||||||||
小テスト等 | |||||||||||||||||||||||||
宿題・授業外レポート | ○ | ○ | ◎ | ○ | ○ | 70 | |||||||||||||||||||
授業態度 | |||||||||||||||||||||||||
受講者の発表 | |||||||||||||||||||||||||
授業の参加度 | ○ | ○ | 30 | ||||||||||||||||||||||
その他 | |||||||||||||||||||||||||
合計 | 100 |
(表中の記号 ○評価する観点 ◎評価の際に重視する観点 %評価割合)
授業計画(学習内容・キーワードのスケジュール) | ||
第1週 | 事前学習(予習) | シラバスを読んで授業全体の内容を把握しておく |
授業 | 「イントロダクション」授業の進め方,ニーズ分析と到達目標の設定,司法・犯罪心理学とは,犯罪と非行の違いなど | |
事後学習(復習) | 自分の到達目標を2つ以上立てて提出する | |
第2週 | 事前学習(予習) | 授業内容のキーワードのうち2つを調べておく |
授業 | 「犯罪心理学の基礎知識」 刑事手続き,暗数,無罪の推定 | |
事後学習(復習) | 授業内容をまとめたものに自分の意見・考えを付け加えて提出する | |
第3週 | 事前学習(予習) | 授業内容のキーワードのうち2つを調べておく |
授業 | 「犯罪原因論(個人要因)」犯罪生物学,行動遺伝学,反社会性パーソナリティ障害 | |
事後学習(復習) | 授業内容をまとめたものに自分の意見・考えを付け加えて提出する | |
第4週 | 事前学習(予習) | 授業内容のキーワードのうち2つを調べておく |
授業 | 「犯罪原因論(学習される犯罪)」下位文化理論,セントラルエイト,薬物依存症 | |
事後学習(復習) | 授業内容をまとめたものに自分の意見・考えを付け加えて提出する | |
第5週 | 事前学習(予習) | 授業内容のキーワードのうち2つを調べておく |
授業 | 「犯罪原因論(欲求と権威)」アイヒマン実験,スタンフォード監獄実験,ストックホルム症候群 | |
事後学習(復習) | 授業内容をまとめたものに自分の意見・考えを付け加えて提出する | |
第6週 | 事前学習(予習) | 授業内容のキーワードのうち2つを調べておく |
授業 | 「環境犯罪学」犯罪機会論,状況的犯罪予防論,割れ窓理論 | |
事後学習(復習) | 授業内容をまとめたものに自分の意見・考えを付け加えて提出する | |
第7週 | 事前学習(予習) | 授業内容のキーワードのうち2つを調べておく |
授業 | 「殺人の心理 」緊張理論,精神疾患と責任能力,医療観察制度 | |
事後学習(復習) | 授業内容をまとめたものに自分の意見・考えを付け加えて提出する | |
第8週 | 事前学習(予習) | 授業内容のキーワードのうち2つを調べておく |
授業 | 「捜査心理学」科警研,科捜研,ポリグラフ検査,筆跡鑑定 | |
事後学習(復習) | 授業内容をまとめたものに自分の意見・考えを付け加えて提出する | |
第9週 | 事前学習(予習) | 授業内容のキーワードのうち2つを調べておく |
授業 | 「犯罪者プロファイリング」統計的プロファイリング,臨床的プロファイリング | |
事後学習(復習) | 授業内容をまとめたものに自分の意見・考えを付け加えて提出する | |
第10週 | 事前学習(予習) | 授業内容のキーワードのうち2つを調べておく |
授業 | 「性犯罪研究(原因と対策)」レイプ神話,性犯罪へのポルノグラフィの影響 | |
事後学習(復習) | 授業内容をまとめたものに自分の意見・考えを付け加えて提出する | |
第11週 | 事前学習(予習) | 授業内容のキーワードのうち2つを調べておく |
授業 | 「ハラスメントと犯罪」いじめ,セクハラ,DV,ヘイトクライム | |
事後学習(復習) | 授業内容をまとめたものに自分の意見・考えを付け加えて提出する | |
第12週 | 事前学習(予習) | 授業内容のキーワードのうち2つを調べておく |
授業 | 「被害者の心理の支援」悲嘆の心理,犯罪被害者の二次被害,犠牲者非難 | |
事後学習(復習) | 授業内容をまとめたものに自分の意見・考えを付け加えて提出する | |
第13週 | 事前学習(予習) | 授業内容のキーワードのうち2つを調べておく |
授業 | 「少年非行と家事事件」家裁調査官,家事事件,社会的絆理論 | |
事後学習(復習) | 授業内容をまとめたものに自分の意見・考えを付け加えて提出する | |
第14週 | 事前学習(予習) | 授業内容のキーワードのうち2つを調べておく |
授業 | 「裁判心理学と矯正・保護」クレバーハンス効果,司法面接,特別改善指導 | |
事後学習(復習) | 授業内容をまとめたものに自分の意見・考えを付け加えて提出する | |
第15週 | 事前学習(予習) | これまでの授業内容のうち関心を持った内容とその理由をまとめ提出する |
授業 | 「まとめ」前回までの事後学習として提出されたレポートのフィードバックを行う | |
事後学習(復習) | 最初に設定した到達目標への達成度を自己評価して提出する |
※事前・事後学習の時間は、講義科目は各90分、演習・実験・実習科目は各30分を原則とする。
※課題(試験やレポート等)に対するフィードバックを行います。
備考 | ・事前学習,事後学習ともに90分の学習時間が必要です。 ・最終回に提出したレポート等のフィードバックを行います。 |