科目名 | 乳幼児心理学 |
ナンバリング | |
担当者 | 村岡 淑恵 |
開設学科 専攻・コース |
心理カウンセリング学科 |
分類 | 専門教育科目 専門基幹科目及び専門展開科目 |
関連する 資格・免許 |
開講キャンパス | 開講年次 | 開設期 | 単位数 | 必修・選択 |
佐賀 | 1年 | 前期 | 2単位 | 選択必修 |
授業の概要 及びねらい |
変化が大きい乳幼児期の具体的な子どもと保護者の事例を提示し、発達心理学の知見で解説をする。また、他者との関係の中で育つ子どもたちの発達のプロセスやメカニズムについて概説する。つまり、子どものイメージを持ちながら、乳幼児の情緒面、認知面、養育者や友だちとの関係性などの発達について説明する。また、乳幼児期の発達障害児や保護者への理解について、実践的な支援の方法を紹介する。 |
実務経験に 関連する 授業内容 |
3年間、行政における乳幼児相談活動経験および10年以上に渡る教育機関での幼児期の発達障害児とその保護者への心理的な支援に携わる教員が、乳幼児期の基本的な概念と発達心理学の知見を前提として、子どもと保護者の事例をより深く読み解く科目である。 |
授業の 到達目標 |
1.乳幼児期の発達の基礎的な知識を理解する。 2.乳幼児期の発達について保育者や保護者に適切に説明できる。 3.乳幼児期の個別の発達に応じた支援の技術を理解する。 4.乳幼児期の発達障害児や保護者への支援について知る。 5.乳幼児期の子どもを育てる保護者への支援について関心を持つことができる。 6.乳幼児期の保護者支援において、適切な支援方法を考えることができる。 |
学習方法 | 講義を中心とするが、DVD視聴およびスライド資料を用いた配信資料等を活用する。 事例の検討など、グループワークを行う。 適宜レポート課題を実施する。 |
テキスト及び 参考書籍 |
テキスト「エピソードで学ぶ乳幼児の発達心理学 関係のなかでそだつ子どもたち」岡本依子ら著 新曜社 参考図書「公認心理師の基礎と実践⑫発達心理学」「発達心理学―保育・教育に活かす子どもの理解―」「よくわかる情動発達」「新乳幼児発達心理学」「グラフィック乳幼児心理学」 |
到達目標 | |||||||||||||||||||||||||
汎用的能力要素 | 専門的能力要素 | ||||||||||||||||||||||||
態度・ 志向性 |
知識・ 理解 |
技能・ 表現 |
行動・ 経験・ 創造的思考力 |
態度・ 志向性 |
知識・ 理解 |
技能・ 表現 |
行動・ 経験・ 創造的思考力 |
合計 | |||||||||||||||||
1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | ||
比率 | 10 | 10 | 25 | 10 | 15 | 20 | 10 | 100 | |||||||||||||||||
評価基準・方法 | 評価 割合 % |
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定期試験 | |||||||||||||||||||||||||
小テスト等 | |||||||||||||||||||||||||
宿題・授業外レポート | ◎ | ◎ | ◎ | 70 | |||||||||||||||||||||
授業態度 | ○ | ○ | ○ | ○ | 15 | ||||||||||||||||||||
受講者の発表 | |||||||||||||||||||||||||
授業の参加度 | ○ | ○ | ○ | ○ | 15 | ||||||||||||||||||||
その他 | |||||||||||||||||||||||||
合計 | 100 |
(表中の記号 ○評価する観点 ◎評価の際に重視する観点 %評価割合)
授業計画(学習内容・キーワードのスケジュール) | ||
第1週 | 事前学習(予習) | シラバスを確認する |
授業 | 授業の概要説明と発達のしくみ① | |
事後学習(復習) | テキスト第1章の解説の要点をまとめる | |
第2週 | 事前学習(予習) | テキスト第1章エピソード1を読んでおくこと |
授業 | 発達のしくみ② 運動発達に関するグループワーク① | |
事後学習(復習) | テキスト第1章の解説の要点をまとめる | |
第3週 | 事前学習(予習) | テキスト第1章エピソード2~3を読んでおくこと |
授業 | 発達の理論(フロイト、エリクソン、ピアジェ、ヴィゴツキー) | |
事後学習(復習) | テキスト第1章の解説の要点をまとめる(レポート課題①) | |
第4週 | 事前学習(予習) | テキスト第1章エピソード4~8を読んでおくこと |
授業 | 子どもの居場所(ブロンフェンブレブナー)と関係の移行 | |
事後学習(復習) | テキスト第1章の解説の要点をまとめる | |
第5週 | 事前学習(予習) | テキスト第2章エピソード9~12を読んでおくこと |
授業 | 人や物とかかわる①(愛着:ボウルビィー)、DVD視聴 | |
事後学習(復習) | テキスト第2章の解説の要点をまとめる | |
第6週 | 事前学習(予習) | テキスト第2章エピソード9~12を読んでおくこと |
授業 | 人や物とかかわる②(アタッチメント) | |
事後学習(復習) | テキスト第2章の解説の要点をまとめる(レポート課題②) | |
第7週 | 事前学習(予習) | テキスト第3章エピソード21~27を読んでおくこと |
授業 | 自己の発達(自己制御、自己評価)、DVD視聴 | |
事後学習(復習) | テキスト第3章の解説の要点をまとめる | |
第8週 | 事前学習(予習) | テキスト第4章エピソード28~32を読んでおくこと |
授業 | 情緒の発達(情緒の役割、情緒理解) | |
事後学習(復習) | テキスト第4章の解説の要点をまとめる(レポート課題③) | |
第9週 | 事前学習(予習) | テキスト第5章エピソード33~38を読んでおくこと |
授業 | 認知の発達①(二項関係から三項関係、保存、自己中心性、心の理論)、DVD視聴 | |
事後学習(復習) | テキスト第5章の解説の要点をまとめる | |
第10週 | 事前学習(予習) | テキスト第5章エピソード39~44を読んでおくこと |
授業 | 認知の発達②(記憶、時間の概念、模倣、想像力、描画) | |
事後学習(復習) | テキスト第5章の解説の要点をまとめる(レポート課題④) | |
第11週 | 事前学習(予習) | テキスト第6章エピソード45~50を読んでおくこと |
授業 | 言葉の発達(音声発達、非言語コミュニケーション)、乳幼児期の基本的生活習慣の援助 | |
事後学習(復習) | テキスト第6章の解説の要点をまとめる | |
第12週 | 事前学習(予習) | 配布資料を読んでおくこと |
授業 | 遊びの発達と友達関係(遊びの種類と発達)、乳幼児の発達様相に関するグループワーク② | |
事後学習(復習) | 解説の要点をまとめる | |
第13週 | 事前学習(予習) | p7.p59.p103の資料を読んでおくこと |
授業 | 乳幼児期の発達障害児と発達の理論(発達障害、愛着) | |
事後学習(復習) | 解説の要点をまとめる | |
第14週 | 事前学習(予習) | p25.p29.p43の資料を読んでおくこと |
授業 | 乳幼児期の発達障害児を育てる保護者や家族の支援(障害受容、保護者支援)、DVD視聴 | |
事後学習(復習) | DVDの内容を整理し、レポート作成する(レポート課題⑤) | |
第15週 | 事前学習(予習) | 全体の要点を確認する |
授業 | 保護者と作るサポート態勢(保護者支援、心理的援助) | |
事後学習(復習) | 解説の要点をまとめる |
※事前・事後学習の時間は、講義科目は各90分、演習科目は各30分を原則とする。
※課題(試験やレポート等)に対するフィードバックを行います。
備考 | ・一週間の中で、次のとおり事前・事後学習の時間(自習時間)を確保すること。 講義1単位につき2時間、演習1単位につき1時間。 ・レポート課題は、授業中に出された課題、または、DVD視聴から学んだことに対しA4サイズ1~2枚程度の分量で記述し、次週の提出とする。その後、適宜フィードバックを行う。 |