科目名 | 保健統計学 |
ナンバリング | |
担当者 | 黒田 研二 |
開設学科 専攻・コース |
看護学科 |
分類 | 専門教育科目 必修科目 |
関連する 資格・免許 |
保健師国家試験受験資格 養護教諭一種免許状 |
開講キャンパス | 開講年次 | 開設期 | 単位数 | 必修・選択 |
小城 | 3年 | 前期 | 2単位 | 必修 |
授業の概要 及びねらい |
看護学を学ぶのに統計の知識は必須のものです。統計学を抜きに、人々の集団における健康状態や疾病の状態をとらえたり、有効な看護支援の方法を見出すことはできません。保健統計の知識は、保健師、看護師国家試験にもおいても問われます。授業では、統計学の基礎的な考え方、社会の現状を分析するのに役に立つ基本統計、統計分析の方法などを学び、国が実施している統計調査について理解します。 |
実務経験に 関連する 授業内容 |
私はこれまで公衆衛生学の分野で、統計調査にもとづく研究を行ってきました。保健統計学は、保健師国家試験の科目となっており、保健師を目指す人にとっては必須ですが、看護師として働くことを目指している人にとっても、看護研究の方法を理解するために不可欠なものです。 |
授業の 到達目標 |
(1) 保健統計の基礎となる疫学の方法や、疫学指標を理解する。 (2) 人口統計や国が行う統計調査の内容を理解する。 (3) 保健情報の管理・活用とそれに関連する法令・指針を理解する。 (4) 記述統計に必要な統計量(平均値、中央値、最頻値、散布度、分散、標準偏差、変動係数など)の意味や算出の仕方を理解する。 (5) 統計的な数値の表現方法(図や表の表し方)を理解する。 (6) 2つの変数を組み合わせて分析する方法(クロス集計、散布図、相関分析、回帰分析など)と、そこから読み取れる事柄を学ぶ。 (7) 推測統計に基づく統計分析の考え方を理解する(区間推定、信頼区間、検定、有意水準などの意味の理解、カイ二乗検定、t検定など検定の方法)。 |
学習方法 | 指定する教科書にそって学びます。この教科書は疫学と保健統計を合わせて学ぶ内容となっています。保健統計に関連する内容をとりあげます。不足する部分を、下記のテキストで補います。事前に教科書、テキストと講義資料をよく読んで授業に臨んでください。テキストと講義資料はTeamsを用いて事前にダウンロードできるようにします。 |
テキスト及び 参考書籍 |
●浅野嘉延『看護学生のための疫学・保健統計』南山堂。●総務省統計局Websiteの「データサイエンススクール 統計力向上サイト」から、無料でダウンロードできる「初心者向けテキスト」「中級者向けテキスト」https://www.stat.go.jp/dss/getting/index.html |
到達目標 | |||||||||||||||||||||||||
汎用的能力要素 | 専門的能力要素 | ||||||||||||||||||||||||
態度・ 志向性 |
知識・ 理解 |
技能・ 表現 |
行動・ 経験・ 創造的思考力 |
態度・ 志向性 |
知識・ 理解 |
技能・ 表現 |
行動・ 経験・ 創造的思考力 |
合計 | |||||||||||||||||
1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | ||
比率 | 20 | 20 | 20 | 20 | 20 | 100 | |||||||||||||||||||
評価基準・方法 | 評価 割合 % |
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定期試験 | ○ | ○ | ◎ | ◎ | ◎ | 50 | |||||||||||||||||||
小テスト等 | ○ | ○ | ◎ | ◎ | 50 | ||||||||||||||||||||
宿題・授業外レポート | |||||||||||||||||||||||||
授業態度 | |||||||||||||||||||||||||
受講者の発表 | |||||||||||||||||||||||||
授業の参加度 | |||||||||||||||||||||||||
その他 | |||||||||||||||||||||||||
合計 | 100 |
(表中の記号 ○評価する観点 ◎評価の際に重視する観点 %評価割合)
授業計画(学習内容・キーワードのスケジュール) | ||
第1週 | 事前学習(予習) | 講義資料と教科書p163-167 |
授業 | オリエンテーション、データ(尺度)の種類、表・グラフの表し方 | |
事後学習(復習) | 再度教科書と授業の内容を復習し理解を定着させる | |
第2週 | 事前学習(予習) | 講義資料と教科書p167-172 |
授業 | データの代表値、データの散布度 | |
事後学習(復習) | 再度教科書と授業の内容を復習し理解を定着させる | |
第3週 | 事前学習(予習) | 講義資料と教科書p172-176 |
授業 | 正規分布の特徴 | |
事後学習(復習) | 再度教科書と授業の内容を復習し理解を定着させる | |
第4週 | 事前学習(予習) | 講義資料と教科書p176-179 |
授業 | 基準値と偏差値 | |
事後学習(復習) | 再度教科書と授業の内容を復習し理解を定着させる | |
第5週 | 事前学習(予習) | 講義資料と教科書179-180 中級者向けテキストp15-21 |
授業 | 変数間の関係の分析、クロス集計、散布図、相関係数と回帰係数 | |
事後学習(復習) | 再度教科書とテキスト、授業の内容を復習し理解を定着させる | |
第6週 | 事前学習(予習) | これまでの復習をして小テストに備える |
授業 | これまでのまとめと小テスト | |
事後学習(復習) | 再度教科書と授業の内容を復習し理解を定着させる | |
第7週 | 事前学習(予習) | これまでの授業、教科書、テキスト、講義資料を再度復習しておく |
授業 | 小テストの解説 | |
事後学習(復習) | 演習問題と小テストの内容を復習する | |
第8週 | 事前学習(予習) | 教科書p9-12、中級者向けテキストp28-30 |
授業 | 母集団からの標本抽出方法 | |
事後学習(復習) | 再度テキスト、授業の内容を復習し理解を定着させる | |
第9週 | 事前学習(予習) | 講義資料と教科書p181-182 |
授業 | 推測統計における推定の考え方、点推定、区間推定 | |
事後学習(復習) | 再度教科書と授業の内容を復習し理解を定着させる | |
第10週 | 事前学習(予習) | 講義資料と教科書182-186 |
授業 | 検定の考え方、仮説検定、有意水準、有意確率(p値) | |
事後学習(復習) | 再度教科書と授業の内容を復習し理解を定着させる | |
第11週 | 事前学習(予習) | 講義資料と教科書186-202 |
授業 | 検定のつづき カイ二乗検定 t検定 その他の検定 | |
事後学習(復習) | 再度教科書と授業の内容を復習し理解を定着させる | |
第12週 | 事前学習(予習) | 講義資料と教科書p81-112 |
授業 | 人口静態統計、人口動態統計、出生率、死亡率、死因統計、死産と乳幼児死亡 | |
事後学習(復習) | 再度教科書と授業の内容を復習し理解を定着させる | |
第13週 | 事前学習(予習) | 講義資料と教科書p81-112 |
授業 | 国民生活基礎調査、患者調査、その他の保健統計調査、情報処理 | |
事後学習(復習) | 再度教科書と授業の内容を復習し理解を定着させる | |
第14週 | 事前学習(予習) | 講義資料と教科書をしっかり読んで理解し、小テストに備える |
授業 | これまでのまとめ 小テスト | |
事後学習(復習) | 再度教科書と授業の内容を復習し理解を定着させる | |
第15週 | 事前学習(予習) | 第8週から第14週までの内容を復習して理解しておく |
授業 | 小テストの解説 | |
事後学習(復習) | 演習問題と小テストの内容を復習する |
※事前・事後学習の時間は、講義科目は各90分、演習・実験・実習科目は各30分を原則とする。
※課題(試験やレポート等)に対するフィードバックを行います。
備考 | 授業では、講義資料をTeamsを用いて事前にダウンロードできるようにします。その中には演習問題を含んでいますので、それを解いておいてください。授業中に質問し、議論をします。また、第6週と第14週には、それまでの授業内容を振り返り、小テストを行います。小テスト2回分(50点)と定期試験50点をあわせて総合評価を行います。ただし定期試験で6割(30点)に達しなければ、再試験対象とします。なお、小テストについては授業中に解答をフィードバックします。 |