科目名 | 看護過程論 |
ナンバリング | NS_C2_01 |
担当者 |
小林 幸恵
大坪 奈保 竹岸 智子 大庭 悠希 高野 佳範 |
開設学科 専攻・コース |
看護学科 |
分類 | 専門教育科目 必修科目 |
関連する 資格・免許 |
開講キャンパス | 開講年次 | 開設期 | 単位数 | 必修・選択 |
小城 | 2年 | 前期 | 2単位 | 必修 |
授業の概要 及びねらい |
健康上の問題や障害を持つ人々の生活におけるニーズや諸問題を明確にし、その解決に向けて根拠ある看護援助を提供するため、批判的思考や論理的思考に基づく問題解決のプロセスや看護過程の考え方を教授する。紙上患者事例を用い、アセスメント、看護診断、看護計画、実施、評価のプロセスを系統的に教授する。本科目を通して、汎用的能力要素である主体的に行動し自律した学修習慣を身につけることや、情報を複眼的に分析する能力についても同時に養う機会とする。 |
実務経験に 関連する 授業内容 |
看護師として国公私立の大規模病院を経験した、豊富な臨床経験のある看護教員達による少人数グループ指導によって、実際の臨床で求められる看護過程の展開に必要な疾患理解、治療、臨床的推論、看護技術方法等を含む思考過程について、事例を元に、学生が段階的に取り組めるように進めていくアクティブラーニングである。 |
授業の 到達目標 |
一般目標:対象者に対して、有効な看護援助を行うための方法としての看護過程を理解し、科学的な思考を踏まえながら看護過程を展開する能力を養う。 行動目標:①看護過程の意義とプロセスの概略について説明できる。、②主観データと客観的データについて説明できる、③得られた情報に基づき、既習の知識を活用しながらアセスメントできる、④対象者の生活構造を考慮しながらアセスメントを統合し、対象者の全体像を考えることができる、⑤看護診断に対する目標を設定し、患者の個別性に合わせたケアを立案し、実施する必要性を説明できる、⑥実施した看護が対象者にどのような効果をもたらしたのか評価し、次の看護につなぐ必要性について説明できる、⑦紙上患者事例について、NANDA-Iの看護診断を用いてアセスメントし、看護計画立案に取り組める。 |
学習方法 | 講義、グループディスカッション、グループ学習、個人ワークなどを組み合わせて学習する。個人ワークに関しては、個人でノート型PCを持参することが望ましい。また、個人ワークの成果を授業内で一部発表する。予習を課し、それをもとにした授業、学修者個人やグループに課題解決を促す授業(PBL等)、ある課題について調査した結果を個人やグループで発表させる授業 |
テキスト及び 参考書籍 |
①系統看護学講座 基礎看護技術Ⅰ 医学書院、②古橋洋子監:患者さんの情報収集ガイドブック、メヂカルフレンド社、③NANDA-I看護診断 定義と分類、医学書院 |
到達目標 | |||||||||||||||||||||||||
汎用的能力要素 | 専門的能力要素 | ||||||||||||||||||||||||
態度・ 志向性 |
知識・ 理解 |
技能・ 表現 |
行動・ 経験・ 創造的思考力 |
態度・ 志向性 |
知識・ 理解 |
技能・ 表現 |
行動・ 経験・ 創造的思考力 |
合計 | |||||||||||||||||
1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | ||
比率 | 5 | 5 | 5 | 5 | 40 | 20 | 20 | 100 | |||||||||||||||||
評価基準・方法 | 評価 割合 % |
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定期試験 | ○ | ○ | ○ | 20 | |||||||||||||||||||||
小テスト等 | |||||||||||||||||||||||||
宿題・授業外レポート | ○ | ○ | ◎ | ◎ | 70 | ||||||||||||||||||||
授業態度 | ○ | 10 | |||||||||||||||||||||||
受講者の発表 | |||||||||||||||||||||||||
授業の参加度 | |||||||||||||||||||||||||
その他 | |||||||||||||||||||||||||
総合評価はルーブリックを用いて初回講義時に説明する | |||||||||||||||||||||||||
合計 | 100 |
(表中の記号 ○評価する観点 ◎評価の際に重視する観点 %評価割合)
授業計画(学習内容・キーワードのスケジュール) | ||
第1週 | 事前学習(予習) | 学内LANから必要な授業資料を取得しておく |
授業 | 授業ガイダンス、看護過程とは、クリティカルシンキング・EBNとは、SDGsと看護活動 | |
事後学習(復習) | 授業内容の見直し | |
第2週 | 事前学習(予習) | 記録用紙の確認、準備 |
授業 | 看護過程のプロセス、看護診断の変遷、NANDA-Iとは、ゴードンの機能的健康パターンとは | |
事後学習(復習) | 事例予習課題①を学習ノートにまとめる | |
第3週 | 事前学習(予習) | 事例予習課題①の見直し |
授業 | ゴードンの機能的健康パターンにもとづく情報収集とは(理論的背景)、紙上患者事例の提示 | |
事後学習(復習) | 事例予習課題②を記録様式1と2-1に整理して記載する。考えるポイントをノートにまとめる。 | |
第4週 | 事前学習(予習) | 事例予習課題②と考えるポイントの見直し |
授業 | 情報の整理・分析・統合①、紙上患者事例に関するグループディスカッション | |
事後学習(復習) | 事例予習課題③を記録様式1と2-1に整理して記載する。考えるポイントをノートにまとめる。 | |
第5週 | 事前学習(予習) | 事例予習課題③と考えるポイントの見直し |
授業 | 情報の整理・分析・統合②、紙上患者事例に関するグループディスカッション、発表 | |
事後学習(復習) | 事例予習課題③を記録様式1と2-1に整理して記載する。基準値と比較し結果の意味を調べる。 | |
第6週 | 事前学習(予習) | 事例予習課題③考えるポイントの見直し |
授業 | 問題の統合①、紙上患者事例に関するグループディスカッション、発表 | |
事後学習(復習) | 事例患者の全情報の整理+クラスター毎の解釈の提出 | |
第7週 | 事前学習(予習) | 事例患者の全情報の整理+クラスター毎の解釈、不明点の明文化 |
授業 | 問題の統合②、紙上患者事例に関するグループディスカッション、発表 | |
事後学習(復習) | クラスター毎の解釈の修正の提出 | |
第8週 | 事前学習(予習) | クラスター毎の解釈の修正と不明点の明文化 |
授業 | 看護診断①、紙上患者事例に関するグループディスカッション、発表 | |
事後学習(復習) | クラスター毎の解釈の修正と各クラスターの関連、統合、の提出 | |
第9週 | 事前学習(予習) | クラスター毎の解釈の修正と各クラスターの関連、統合、仮診断の見直しと不明点の明文化 |
授業 | 看護診断②、紙上患者事例に関するグループディスカッション、発表 | |
事後学習(復習) | 各クラスターとの関連、統合、仮診断の提出 | |
第10週 | 事前学習(予習) | 各クラスターとの関連、統合、仮診断の見直しと不明点の明文化 |
授業 | 関連図①、紙上患者事例に関するグループディスカッション、発表 | |
事後学習(復習) | 統合及び仮診断の提出 | |
第11週 | 事前学習(予習) | 統合及び仮診断の見直しと不明点の明文化 |
授業 | 関連図②、目標設定、紙上患者事例に関するグループディスカッション、発表 | |
事後学習(復習) | 看護診断の確定、関連図 | |
第12週 | 事前学習(予習) | 看護診断の確定、関連図の見直しと不明点の明文化 |
授業 | 看護計画①、紙上患者事例に関するグループディスカッション、発表 | |
事後学習(復習) | 看護目標、看護計画の提出 | |
第13週 | 事前学習(予習) | 看護目標、看護計画の見直しと不明点の明文化 |
授業 | 看護計画②、紙上患者事例に関するグループディスカッション、発表 | |
事後学習(復習) | 看護目標、看護計画立案の提出 | |
第14週 | 事前学習(予習) | 看護目標、看護計画の見直しと不明点の明文化 |
授業 | 看護計画の実施、評価、紙上患者事例に関するグループディスカッション、発表 | |
事後学習(復習) | 看護目標、看護計画(1つでよい)の提出 | |
第15週 | 事前学習(予習) | 看護目標、看護計画の見直しと不明点の明文化 |
授業 | 総括、臨地実習との関連(活用) | |
事後学習(復習) | 看護計画(優先順位第2位まで)までの全記録用紙の修正・提出 |
※事前・事後学習の時間は、講義科目は各90分、演習・実験・実習科目は各30分を原則とする。
※課題(試験やレポート等)に対するフィードバックを行います。
備考 | ①本科目は2年前期「看護過程論実習」履修の前提となる科目であり、本科目の評価の対象とならない者は、「看護過程論実習」を履修できないことがある。 ②グループ学習を踏まえながらではあるが個人ワークが必須となる科目であるため、自主自学の精神で履修に臨むこと。既習の学修との統合理解が必須であるため、これまでの学修状況によっては、自己学修にかなりの時間を要する可能性がある。 ③参考文献については、講義中に提示する。 ④毎回のレポート課題はTeamsで提出し、教員がコメントをしてTeamsで返却する。 |