開講キャンパス | 開講年次 | 開設期 | 単位数 | 必修・選択 |
小城 | 2年 | 後期 | 2単位 | 必修 |
授業の概要 及びねらい |
家族問題は家族員の健康問題の発生に起因することが多いが、時代の変化とともに家族形態は変化しさまざまな状況・諸問題に応じた援助が必要となっている。家族看護に関する諸理論を活用し、本来の家族機能を高め、意思を尊重し、健康増進に向かうよう、入院・地域における家族看護が展開できる能力を学ぶ。 |
実務経験に 関連する 授業内容 |
本科目では、大学病院・外来および自治体のものわすれ相談窓口や予防検診など、さまざまな場で患者や介護家族に対する看護や地域住民への支援などの実務経験および家族看護研究の経験を持つ教員が理論的・概念的基盤と我が国の文化に沿った家族支援の方法を講義・演習のなかで伝えていく。 |
授業の 到達目標 |
1)家族看護の発展と家族の多様性、家族の抱える課題について理解できる。 2)多様な価値観を持つ家族を尊重できる。 3)患者・家族の病気体験を理解できる。 4)家族看護の諸理論を説明できる。 5)家族アセスメントの方法を説明できる。 6)家族看護の展開方法としての家族看護過程を理解できる。 7)家族の発達段階に応じた健康問題を説明し、家族に対する援助の方向性を説明できる。 |
学習方法 | 講義と演習。テキストを中心に学修を進める。また、配布資料やDVD等を用いて学修する。家族看護過程が展開できるよう、家族看護過程のモデルを用いて、事例のアセスメント・計画立案し提出する。患者・家族の病気体験を個人学修・グループワークを通してまとめ、発表する。 |
テキスト及び 参考書籍 |
テキスト:①上別府圭子著者代表:系統別看護学講座別巻 家族看護学 医学書院 2018 参考文献:①野嶋佐由美監修:家族エンパワーメントをもたらす看護実践 へるす出版 2005 その他 必要時参考資料を配布する |
到達目標 | |||||||||||||||||||||||||
汎用的能力要素 | 専門的能力要素 | ||||||||||||||||||||||||
態度・ 志向性 |
知識・ 理解 |
技能・ 表現 |
行動・ 経験・ 創造的思考力 |
態度・ 志向性 |
知識・ 理解 |
技能・ 表現 |
行動・ 経験・ 創造的思考力 |
合計 | |||||||||||||||||
1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | ||
比率 | 5 | 5 | 5 | 5 | 5 | 5 | 15 | 10 | 10 | 10 | 10 | 5 | 5 | 5 | 100 | ||||||||||
評価基準・方法 | 評価 割合 % |
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定期試験 | ○ | ○ | ◎ | ○ | ○ | 60 | |||||||||||||||||||
小テスト等 | |||||||||||||||||||||||||
宿題・授業外レポート | ◎ | ◎ | ○ | 25 | |||||||||||||||||||||
授業態度 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 5 | |||||||||||||||||||
受講者の発表 | ○ | ○ | ○ | ○ | 5 | ||||||||||||||||||||
授業の参加度 | ○ | ○ | ○ | ○ | 5 | ||||||||||||||||||||
その他 | |||||||||||||||||||||||||
合計 | 100 |
(表中の記号 ○評価する観点 ◎評価の際に重視する観点 %評価割合)
授業計画(学習内容・キーワードのスケジュール) | ||
第1週 | 事前学習(予習) | テキスト①第1章A、Bを読んでおく |
授業 | 講義:家族看護の発展と変遷、家族看護の目的と特徴 (平原) | |
事後学習(復習) | 家族看護の定義をまとめる | |
第2週 | 事前学習(予習) | テキスト①第2章Aを読んでおく |
授業 | 講義:家族とは、家族を取り巻く社会的背景の変化、家族形態と機能、家族の理解 (中島) | |
事後学習(復習) | 家族の定義、家族のヘルスプロモーションについてまとめる | |
第3週 | 事前学習(予習) | テキスト①第2章B、Cを読んでおく |
授業 | 講義:家族構造、家族機能、家族機能を把握するためのモデル (中島) | |
事後学習(復習) | 家族構造の把握方法(ジェノグラム、エコマップ)、家族の機能についてまとめる | |
第4週 | 事前学習(予習) | テキスト①第2章Dを読む |
授業 | 講義:現代の家族の様相と課題 (平原) | |
事後学習(復習) | 現代の家族の特徴についてをまとめる | |
第5週 | 事前学習(予習) | テキスト①第3章A、Bを読んでおく |
授業 | 講義:家族発達論・家族ストレス対処理論 (平原) | |
事後学習(復習) | 単元の内容をまとめる。家族発達論・家族ストレス対処理論についてまとめる | |
第6週 | 事前学習(予習) | テキスト①第3章Cを読んでおく |
授業 | 講義:家族システム理論・家族療法・家族心理教育 (平原) | |
事後学習(復習) | 単元の内容をまとめる。家族に変化をもたらすための介入ついてまとめる | |
第7週 | 事前学習(予習) | テキスト①第4章A~Cを読んでおく |
授業 | 講義:家族看護過程の枠組、情報収集、家族アセスメント(平原) | |
事後学習(復習) | 家族看護過程についてまとめる | |
第8週 | 事前学習(予習) | テキスト①第4章Cを読んでおく |
授業 | 演習:家族看護計画の立案、看護師の役割と家族看護の具体的方略 (平原) (平原) | |
事後学習(復習) | 指示されたレポートを提出する | |
第9週 | 事前学習(予習) | テキスト①第4章を読んでおく |
授業 | 演習:家族看護計画の立案、看護師の役割と家族看護の具体的方略 (平原) | |
事後学習(復習) | 指示されたレポートを提出する | |
第10週 | 事前学習(予習) | テキスト①第5章Cを読んでおく |
授業 | 講義:終末期患者の家族看護 (中島) | |
事後学習(復習) | 終末期患者の家族看護の特徴をまとめる。 | |
第11週 | 事前学習(予習) | テキスト①第5章Bを読んでおく |
授業 | 講義:慢性期の小児患者の家族看護 (藤田) | |
事後学習(復習) | 慢性期の小児患者の家族看護の特徴をまとめる | |
第12週 | 事前学習(予習) | テキスト①第5章D,Gを読んでおく |
授業 | 講義:先天奇形を持つ児の家族看護 (藤田) | |
事後学習(復習) | 高齢者の家族看護の特徴をまとめる | |
第13週 | 事前学習(予習) | 家族の病気体験を理解する上で必要な資料を集め、個人でまとめておく |
授業 | 演習:家族の病気体験の理解 DVD学修 個人・グループワーク(平原・藤田) | |
事後学習(復習) | グループで話合った内容をまとめる | |
第14週 | 事前学習(予習) | 家族の病気体験を理解する上で必要な資料を集め、グループでまとめておく |
授業 | 家族の病気体験の発表準備 個人・グループワーク(平原・中島・藤田) | |
事後学習(復習) | 発表に向けた準備をおこなう | |
第15週 | 事前学習(予習) | 発表に向けた準備をおこなう |
授業 | 家族の病気体験の発表、家族看護学のまとめ、家族看護学研究の動向 (平原・中島・藤田) | |
事後学習(復習) | 家族看護学の学びについてまとめる |
※事前・事後学習の時間は、講義科目は各90分、演習・実験・実習科目は各30分を原則とする。
※課題(試験やレポート等)に対するフィードバックを行います。
備考 | 様々な健康レベル・年代の健康問題を抱える当事者とその家族は同様に不安や悩み・健康問題などを抱えていることが多い。現在の地域や家族に起こっている社会情勢や家族の健康問題や家族関係の問題等に関心を寄せ、どのような原因が存在し、どのような支援が必要であるか、具体的な援助の様々な方法について、テキストやそれ以外の参考書や文献なども集め、学習を深めてもらいたい。講義の内容にはテキスト内の事例の解説が入るため、事前学習を行い授業にのぞんでほしい。また、臨地実習等でも活用できる知識となるため充分復習することが大切である。(事前学習30分・事後学習1時間以上とする)。 第8・9・14週のレポートはTeamsによる提出とする。授業の中で全体に向けたフィードバックをおこなう。 |