科目名 | 発達心理学 |
ナンバリング | CS_A1_05 |
担当者 | 髙尾 兼利 |
開設学科 専攻・コース |
子ども学科 |
分類 | 専門教育科目 学科基幹科目 |
関連する 資格・免許 |
開講キャンパス | 開講年次 | 開設期 | 単位数 | 必修・選択 |
佐賀 | 1年 | 前期 | 2単位 | 必修 |
授業の概要 及びねらい |
表出された子どもの言動から子どもの心を読み取ることは、子どもに関する専門家には必須のことである。そのためには子どもの心の発達を理解しなければならない。本授業では子どもの心の発達過程について実感を伴って理解できるように解説する。この理解をもとに、子どもの発達を支援する働きかけについて解説する。 |
実務経験に 関連する 授業内容 |
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授業の 到達目標 |
1.心の発達と教育により到達できる心の発達像を関連付けて考えることができる 2.心の全体像、欲求と感情の意義と両者の関係、外界を知る働きについて説明できる 3.自我の働きについて、自らの体験と関連づけて理解する 4.発達を規定する要因と発達の方向性につて理解する 5.心の発達に関する主要な理論の概要について理解し、これを保育の実践に結びつけることができる 6.心の発達と家族関係のつながりについて理解する 7.カウンセリングマインドとこれに基づいた技法の具体場面への適応について理解する 8.発達の障害とその支援の基本について理解する |
学習方法 | 講義を中心に、グループ学習を取り入れた方法をとる。振り返り記述を実施する。 |
テキスト及び 参考書籍 |
野村庄吾 乳幼児の世界 岩波新書 神谷美恵子 こころの旅 日本評論 |
到達目標 | |||||||||||||||||||||||||
汎用的能力要素 | 専門的能力要素 | ||||||||||||||||||||||||
態度・ 志向性 |
知識・ 理解 |
技能・ 表現 |
行動・ 経験・ 創造的思考力 |
態度・ 志向性 |
知識・ 理解 |
技能・ 表現 |
行動・ 経験・ 創造的思考力 |
合計 | |||||||||||||||||
1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | ||
比率 | 20 | 10 | 60 | 10 | 100 | ||||||||||||||||||||
評価基準・方法 | 評価 割合 % |
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定期試験 | |||||||||||||||||||||||||
小テスト等 | ◎ | ○ | ◎ | ○ | 60 | ||||||||||||||||||||
宿題・授業外レポート | ○ | ◎ | ○ | 30 | |||||||||||||||||||||
授業態度 | ○ | 5 | |||||||||||||||||||||||
受講者の発表 | 5 | ||||||||||||||||||||||||
授業の参加度 | |||||||||||||||||||||||||
その他 | |||||||||||||||||||||||||
合計 | 100 |
(表中の記号 ○評価する観点 ◎評価の際に重視する観点 %評価割合)
授業計画(学習内容・キーワードのスケジュール) | ||
第1週 | 事前学習(予習) | 学習者が読むことができる絵本を読み、心の発達について思いを巡らておく |
授業 | 絵本に描かれている人の姿から心の発達について考えることができる | |
事後学習(復習) | 授業で学習した内容の鍵となる概念について振り返る | |
第2週 | 事前学習(予習) | 生理的欲求の具体を思い浮かべておく |
授業 | 心の全体像を理解し、欲求と感情の意義と両者の関係について説明できる | |
事後学習(復習) | 授業で学習した内容の鍵となる概念について振り返る | |
第3週 | 事前学習(予習) | 小学1年生の算数の問題と中学1年生の数学の問題の違いについて思い浮かべておく |
授業 | 外界を知る働きについて理解する | |
事後学習(復習) | 授業で学習した内容の鍵となる概念について振り返る | |
第4週 | 事前学習(予習) | 進路選択の時の自らの心の動きに注目しておく |
授業 | 自我の働きについて、自らの体験と関連づけて理解する(小テスト) | |
事後学習(復習) | 授業で学習した内容の鍵となる概念について振り返る | |
第5週 | 事前学習(予習) | 「自立」について考えておく |
授業 | 発達を規定する要因と発達の方向性につて理解する | |
事後学習(復習) | 授業で学習した内容の鍵となる概念について振り返る | |
第6週 | 事前学習(予習) | 参考図書(乳幼児に世界」)で関係すると思われる部分を一読しておく |
授業 | ピアジェの理論(心の発達に関する主要な理論)の概要について理解する | |
事後学習(復習) | 授業で学習した内容の鍵となる概念について振り返る | |
第7週 | 事前学習(予習) | 参考図書(「乳幼児に世界」)で関係すると思われる部分を一読しておく |
授業 | ピアジェの理論の概要を保育の実践に結びづけることができる | |
事後学習(復習) | 授業で学習した内容の鍵となる概念について振り返る | |
第8週 | 事前学習(予習) | 参考図書(乳幼児に世界」)で関係すると思われる部分を一読しておく |
授業 | ハヴィガーストの発達課題を教育・保育の実践に結びつけて理解する | |
事後学習(復習) | 授業で学習した内容の鍵となる概念について振り返る | |
第9週 | 事前学習(予習) | 参考図書(「こころの旅」)で関係すると思われる部分を一読しておく |
授業 | エリクソンの理論の概要について理解する | |
事後学習(復習) | 授業で学習した内容の鍵となる概念について振り返る | |
第10週 | 事前学習(予習) | 参考図書(「こころの旅」)で関係すると思われる部分を一読しておく |
授業 | エリクソンの理論の概要を保育の実践に結びつけることができる(小テスト) | |
事後学習(復習) | 授業で学習した内容の鍵となる概念について振り返る | |
第11週 | 事前学習(予習) | 参考図書(「こころの旅」)で関係すると思われる部分を一読しておく |
授業 | 心の発達と家族関係のつながりについて理解する | |
事後学習(復習) | 授業で学習した内容の鍵となる概念について振り返る | |
第12週 | 事前学習(予習) | 特になし |
授業 | カウンセリングマインドについて理解できる | |
事後学習(復習) | 授業で学習した内容の鍵となる概念について振り返る | |
第13週 | 事前学習(予習) | 特になし |
授業 | カウンセリングリングマインドに基づいた技法の具体場面への適応について理解する | |
事後学習(復習) | 授業で学習した内容の鍵となる概念について振り返る | |
第14週 | 事前学習(予習) | 発達障害を抱えた人の手記(大学図書館所蔵)を一読しておく |
授業 | 発達の障害とその支援の基本について理解する | |
事後学習(復習) | 授業で学習した内容の鍵となる概念について振り返る | |
第15週 | 事前学習(予習) | 発達障害を抱えた人の手記(大学図書館所蔵)を一読しておく |
授業 | 自閉症スペクトラムの特性と支援について理解する(小テスト) | |
事後学習(復習) | 授業で学習した内容の鍵となる概念について振り返る |
※事前・事後学習の時間は、講義科目は各90分、演習・実験・実習科目は各30分を原則とする。
※課題(試験やレポート等)に対するフィードバックを行います。
備考 | 受講者の将来像、すなわち小学校教諭、特別支援学校教諭、幼稚園教諭、保育士、子どもに関する仕事などをイメージしながら、「発達心理学」を受講することを求めます。教育・保育の実践において、人の心の発達、特に子どもの心の発達を理解することがどのような意味を持つのかを適宜考えながら、学習を進めていくことをお勧めします。 また、受講者の幼少期と現在を比較して、身体の成長のみならず、心に関すること、例えば興味の対象、父母への思い・感じ方、友人とのかかわり、文字の理解など違うところを考えてみましょう。 |