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髙尾 兼利タカオ カネトシ (TAKAO KANETOSHI) 男性 1956年生まれ
所属子ども学専攻  子ども学科
教授
写真
2023/06/22 更新

プロフィール

学歴
昭和54年 4月 広島大学大学院教育学研究科教育心理学専攻 入学
昭和56年 3月 広島大学大学院教育学研究科教育心理学専攻 修了 修士(文学)
職歴
専門分野
臨床心理学
対人関係精神分析
心理療法
研究テーマ
精神分析的心理療法
いじめ問題に対する臨床心理学からの理解と対応
不登校についての理解と対応
絵本の解釈
共同研究
【 実績 】いじめ問題に対する臨床心理学からの理解と対応
【 希望 】いじめ問題に対する臨床心理学からの理解と対応
相談や援助を求めない不登校児の理解
所属学会
日本心理臨床学会
九州臨床心理学会
日本学校心理学会
学会・社会活動
学会賞等
研究者からの一言アピール
オフィスアワー
時間:金曜日 13:00から16:00
場所:3号館3階研究室

教育・研究業績一覧

著書・論文等
【学術論文】
10冊の絵本に描かれた子どもの攻撃性の様態について
2018/03 論考 単著 西九州大学子ども学部紀要 第9号 p143-p154
 【概要】「子どもの攻撃性」が描かれている10冊の絵本(『かいじゅうたちのいるところ』『ねえさんといもうと』等)を選択し、子どもの攻撃性について考察した。考察に用いた概念は、攻撃性の発端としての欲求不満・対人関係がもたらす被拘束感、抑制された攻撃性の発現を促す対象からの支持、攻撃性がもたらす空想の誘発、攻撃性の昇華をもたらす大人の教えと人間関係体験・絶対者への同一化、攻撃性の投影と自己評価・自己感・攻撃性の表現の関係、である。
【学術論文】
心理臨床の実践と心の発達の理解
2017/03 紀要 単著 西九州大学子ども学部紀要 vol.8 83-91
 【概要】著者が専門とする精神分析的心理療法に関する概念が、心の発達を理解する時に援用が可能であること、筆者の心理療法の実践から得られた知見が心の発達の理解を深化させること、さらに、人格の発達と認知の発達は密接に関連していることを、筆者の心理臨床の実践から論証を試みた。
【学術論文】
いじめ問題と臨床心理士の専門性
2014/03 論考 単著 西九州大学子ども学部紀要  第5号 (p11-p17)
 【概要】いじめ防止対策推進法の施行を受けて、臨床し心理士の役割の重視を理解し、いじめ問題に対して臨床心理学の視点からどう理解し、対応すべきかを論じた。いじめ問題を俯瞰した後、いじめ予防に関する筆者の授業経験を紹介し考察を加えた。さらにいじめ事案発生時の対応について「中立性」が求められること、いじめを受けた子どもの臨床心理学的援助の要諦を考究した。
【学術論文】
心理療法の経験と成熟について
2011/03 論考 単著 西九州大学子ども学部紀要 第3号(p69-p75)
【学術論文】
.教師の体罰体験について
2009/03 論考 単著 佐賀短期大学紀要 第40号
 【概要】文献上で、日本における体罰の特徴を米国と比較し、「本音と建前の使いわけ」に求めた後、小中高等学校14名の教師に「体罰体験」について対話を実施した。この結果をKJ法により「体罰の発生状況」「体罰の背景」「体罰後のこと」「保護者の反応」に分類して、考察した。さらに、心理臨床の経験から得た概念を援用し、教師の体罰体験を「教育方法の全身化」と理解できるとした。(p59-p68)
研究シーズ
【研究テーマ】 いじめ問題対策に関する実践的方法の検討
【研究分野】 臨床心理学 対人関係精神分析
【研究キーワード】 いじめ問題 対人関係
【研究概要】 いじめ問題が発生した場合の組織的対応について、実践知の蓄積を図り、児童生徒、学校にとり、よりよい解決策を講じるための具体的対応を検討する。
【共同研究可能なテーマ】 いじめ問題対策に関する第三者委員の経験
【研究テーマ】 教師の心理的健康の理解と支援
【研究分野】 教師の働く環境の理解 教師の心理的特性 教師の心の不調の要因 教師の心理的不調からの回復支援
【研究キーワード】 教師の心理的特徴 教師の心理的不調に対する心理的支援
【研究概要】 教師の働く環境について、諸外国の場合と比較して、その特徴を理解する。この環境や教師の心理的特性と、教師の心理的不調の関係を探求する。不調に陥った教師の理解と復調の支援について探究する。特に心理的支援のあり方の探求を重視する。
【共同研究可能なテーマ】 
【研究テーマ】 いじめ問題と臨床心理学的理解と対応
【研究分野】 臨床心理学 対人関係精神分析的理解
【研究キーワード】 いじめ問題の理解と対応 臨床心理学的支援 対人関係精神分析
【研究概要】 対人関係が中核的問題となる「いじめ問題」について、対人関係の微視的理解を試みる。現実の対人関係は、関係する人たちの心理発達、地域性、学級風土、担任のあり方、学校のあり方、家庭のあり方、日本文化等が多様に影響しあっている。これらの影響を受けていじめが発生していることを踏まえての、当事者の対人関係の展開の特性に焦点を当てた理解が可能である、こうした立場からいじめの理解に迫りたい。
【共同研究可能なテーマ】 いじめ問題の対人界の理解
【研究テーマ】 いじめの心理学的理解と対応について、心理臨床の実践等から究明を試みる
【研究分野】 臨床心理学 精神分析学
【研究キーワード】 いじめ問題 心理臨床の実践 
【研究概要】 学校現場における心理臨床の実践を通じて得られた知見を集積し、これを分析、考察する。
【共同研究可能なテーマ】 
【研究テーマ】 体罰 いじめ問題 教師のメンタルヘルス
【研究分野】 臨床心理学 対人関係精神分析
【研究キーワード】 学校教育 いじめ 体罰 教師のメンタルヘルス
【研究概要】 学校教育の中で生まれる課題の中で、いじめ、体罰、教師のメンタルヘルスに焦点を当て、スクールカウンセラーの経験を通して、臨床心理学、対人関係精神分析の視点から研究、考察する。
【共同研究可能なテーマ】 
特許・発明
なし
なし 
【備考】 なし
教育活動・社会活動
平成29年 8月から 
佐賀県教員育成協議会の委員を務める。教員育成のなかでも、「養成期」についての見解が協議会より期待されている。西九州大学大学子ども学科での養成を第三者的に分析し、これに寄与することを心がけている。
平成26年10月から 
佐賀県いじめ問題対策委員会委員長を務める。当委員会は、いじめ防止対策推進法の施行を受けて、いじめ防止等のための組織として、いじめ問題対策連絡協議会設立後に、設置された委員会である。佐賀県立学校で重大ないじめ問題が発生したときに機能する委員会である。これに備えるために、いじめ問題に対する認識を共有し、いじめ防止対策等について的確な理解に努めている。
平成21年 4月から 平成31年 3月まで
佐賀県臨床心理士会長を務めた。本会は臨床心理士の職能の充実を目的としている。2015年4月現在で145名の会員となっている。隔月の運営委員会により会を運営している。
問い合わせ先
西九州大学グループ
※ 健康栄養学部・健康福祉学部・リハビリテーション学部に関しては
Tel. 0952-52-4191
※ 子ども学部・短期大学部に関しては
Tel. 0952-31-3001
※ 看護学部に関しては
Tel. 0952-37-0249