科目名 | 臨床心理基礎実習 |
ナンバリング | MP_B1_05 |
担当者 |
中園 照美
末次 絵里子 |
開設学科 専攻・コース |
生活支援科学研究科 臨床心理学専攻(博士前期課程) |
分類 | 必修科目 基礎分野 |
関連する 資格・免許 |
開講キャンパス | 開講年次 | 開設期 | 単位数 | 必修・選択 |
佐賀 | 1年 | 通年 | 2単位 | 必修 |
授業の概要 及びねらい |
臨床心理実践において必要とされる基礎的知識・技術・態度・倫理的配慮を学ぶことを目的とする。 受講者同士でのロールプレイ、本学臨床心理相談センターにおいて教員が行うインテイク面接への陪席、ケースカンファレンスへの参加等の実習体験により心理面接の実際的、基本的な知識や技術の習得を促す。 |
実務経験に 関連する 授業内容 |
臨床心理士・公認心理師の資格を有し、心理臨床業務の実務経験を有する教員が、心理臨床活動を行う際の倫理的配慮や心理面接の実際について解説する。 |
授業の 到達目標 |
①学内・学外での心理臨床活動を行うための基礎的な知識を習得する。 ②学内・学外での心理臨床活動を行うための基礎的な技術を身につける。 ③心理臨床活動を行う際の倫理的配慮を理解し、実践の場で活かすことができる。 ④心理臨床活動を実践するものとしての基礎的な態度を身につける。 |
学習方法 | 受講者同士でのロールプレイ、本学臨床心理相談センターにおいて教員が行うインテイク面接への陪席、ケースカンファレンスへの参加等を通じての体験的学習を行い、議論や発表を行う。学内外実習機関での陪席・参与観察、実践活動、学内センターの運営等、能動的な活動を行う。 |
テキスト及び 参考書籍 |
テキスト:鑪幹八郎・名島潤慈編著(2018).心理臨床家の手引き 第4版 誠信書房、竹内健児著(2021).100のワークで学ぶカウンセリングの見立てと方針 創元社 参考書籍:授業内で適宜紹介する。 |
到達目標 | |||||||||||||||||||||||||
汎用的能力要素 | 専門的能力要素 | ||||||||||||||||||||||||
態度・ 志向性 |
知識・ 理解 |
技能・ 表現 |
行動・ 経験・ 創造的思考力 |
態度・ 志向性 |
知識・ 理解 |
技能・ 表現 |
行動・ 経験・ 創造的思考力 |
合計 | |||||||||||||||||
1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | ||
比率 | 5 | 5 | 5 | 10 | 10 | 10 | 5 | 5 | 5 | 5 | 10 | 10 | 5 | 5 | 5 | 100 | |||||||||
評価基準・方法 | 評価 割合 % |
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定期試験 | |||||||||||||||||||||||||
小テスト等 | |||||||||||||||||||||||||
宿題・授業外レポート | ○ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | 40 | |||||||||||||||||||
授業態度 | ○ | ○ | ◎ | ◎ | ◎ | ○ | 15 | ||||||||||||||||||
受講者の発表 | ○ | ◎ | ○ | ◎ | ○ | 30 | |||||||||||||||||||
授業の参加度 | ○ | ○ | ◎ | ◎ | ◎ | ○ | 15 | ||||||||||||||||||
その他 | |||||||||||||||||||||||||
合計 | 100 |
(表中の記号 ○評価する観点 ◎評価の際に重視する観点 %評価割合)
授業計画(学習内容・キーワードのスケジュール) | ||
第1週 | 事前学習(予習) | |
授業 | オリエンテーション、相談センター説明(施設、規則、保険、役割、臨床心理業務に関する倫理) | |
事後学習(復習) | 相談センターの倫理要項について熟読すること | |
第2週 | 事前学習(予習) | テキスト第1章および第2章を読んでおくこと |
授業 | 学内実習について(実習の意義、参加するうえでの基本的態度、倫理上の配慮点) | |
事後学習(復習) | 要点をまとめ、整理しておく | |
第3週 | 事前学習(予習) | テキスト第3章1節を読んでおくこと |
授業 | 相談に至るまでの流れ(電話相談、インテークカンファ、ケースカンファについて) | |
事後学習(復習) | 関連資料を読んで、要点をまとめる | |
第4週 | 事前学習(予習) | 配布資料をよんでおくこと |
授業 | 電話受付について | |
事後学習(復習) | 討論された要点をまとめる | |
第5週 | 事前学習(予習) | 配布資料をよみ、電話受付の流れについて確認すること |
授業 | 電話受付ロールプレイ | |
事後学習(復習) | 電話受付ロールプレイについて資料を作成し、検討点をまとめること | |
第6週 | 事前学習(予習) | 電話受付ロールプレイについての資料作成 |
授業 | 電話受付ロールプレイ振り返り | |
事後学習(復習) | 振り返りの内容をもとに、再度電話受付のロールプレイを行うこと | |
第7週 | 事前学習(予習) | テキスト第4章を読んでおくこと |
授業 | 電話受付からインテーク面接への流れ | |
事後学習(復習) | 流れを把握し、理解する | |
第8週 | 事前学習(予習) | テキスト第4章を読んでおくこと |
授業 | インテーク面接(配慮点、記録の仕方) | |
事後学習(復習) | 要点をまとめる | |
第9週 | 事前学習(予習) | テキスト第4章を読んでおくこと |
授業 | インテーク面接(1回目のロールプレイ) | |
事後学習(復習) | 逐語録の作成と振り返りレポート作成 | |
第10週 | 事前学習(予習) | テキスト第6章を読んでおくこと |
授業 | インテーク面接(1回目の振り返りと2回目のロールプレイ) | |
事後学習(復習) | 逐語録の作成と振り返りレポート作成 | |
第11週 | 事前学習(予習) | カンファレンス資料準備 |
授業 | カンファレンス参加とカンファレンス後の振り返り | |
事後学習(復習) | 指摘点をまとめる | |
第12週 | 事前学習(予習) | テキスト第7章および8章を読んでおくこと |
授業 | インテーク面接(これまでの振り返り) | |
事後学習(復習) | 要点をまとめる | |
第13週 | 事前学習(予習) | カンファレンス資料準備 |
授業 | カンファレンス参加とカンファレンス後の振り返り | |
事後学習(復習) | 振り返りでの要点を整理する | |
第14週 | 事前学習(予習) | カンファレンス資料準備 |
授業 | カンファレンス参加とカンファレンス後の振り返り | |
事後学習(復習) | 振り返りでの要点を整理する | |
第15週 | 事前学習(予習) | 実習内容のまとめ |
授業 | 前期の学びの振り返りと後期の目標の確認 | |
事後学習(復習) | 指摘点をまとめる | |
第16週 | 事前学習(予習) | テキスト第5章および9章を読んでおくこと |
授業 | 事例を担当するにあたっての心構え | |
事後学習(復習) | 指摘点をまとめる | |
第17週 | 事前学習(予習) | 事例についてまとめる |
授業 | 陪席事例の報告と振り返り① | |
事後学習(復習) | 振り返りでの要点を整理する | |
第18週 | 事前学習(予習) | 事例についてまとめる |
授業 | 陪席事例の報告と振り返り② | |
事後学習(復習) | 振り返りでの要点を整理する | |
第19週 | 事前学習(予習) | 事例についてまとめる |
授業 | 陪席事例の報告と振り返り③ | |
事後学習(復習) | 振り返りでの要点を整理する | |
第20週 | 事前学習(予習) | インテーク面接逐語録作成 |
授業 | インテーク面接逐語録の検討① | |
事後学習(復習) | 振り返りでの要点を整理する | |
第21週 | 事前学習(予習) | インテーク面接逐語録作成 |
授業 | インテーク面接逐語録の検討② | |
事後学習(復習) | 振り返りでの要点を整理する | |
第22週 | 事前学習(予習) | インテーク面接逐語録作成 |
授業 | インテーク面接逐語録の検討③ | |
事後学習(復習) | 振り返りでの要点を整理する | |
第23週 | 事前学習(予習) | インテーク面接逐語録作成 |
授業 | インテーク面接逐語録の検討④ | |
事後学習(復習) | 振り返りでの要点を整理する | |
第24週 | 事前学習(予習) | テキスト第3章第2節を読んでおくこと |
授業 | 心理査定の方法① | |
事後学習(復習) | 実施手順の復習 | |
第25週 | 事前学習(予習) | 実施の仕方を予習する |
授業 | 心理査定の方法② | |
事後学習(復習) | 指摘点をまとめる | |
第26週 | 事前学習(予習) | 実施の仕方を予習する |
授業 | 心理査定の方法③ | |
事後学習(復習) | 指摘点をまとめる | |
第27週 | 事前学習(予習) | カンファレンス資料準備 |
授業 | カンファレンス参加とカンファレンス後の振り返り | |
事後学習(復習) | 指摘点をまとめる | |
第28週 | 事前学習(予習) | 事例についてまとめる |
授業 | 陪席事例の報告と振り返り | |
事後学習(復習) | 指摘点をまとめる | |
第29週 | 事前学習(予習) | 体験した事例の見立てを整理しておく |
授業 | ケースフォーミュレーションについて | |
事後学習(復習) | 指摘点をまとめる | |
第30週 | 事前学習(予習) | 事例についてまとめる |
授業 | 陪席事例の報告と振り返り | |
事後学習(復習) | 指摘点をまとめる |
※事前・事後学習の時間は、講義科目は各90分、演習・実験・実習科目は各30分を原則とする。
※課題(試験やレポート等)に対するフィードバックを行います。
備考 | 上記の順番は、カンファレンスの実施状況、学外施設等の日程調整の都合によって変更があります。 ケースのインテークやその後の面接体験を参考に、ケースを担当する基本について学習していくので、積極的にケースを担当(陪席)するよう心がけてください。 レポート課題のフィードバックの時間を設けます。 |