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末次 絵里子スエツグ エリコ (SUETSUGU ERIKO) 女性 
所属臨床心理学専攻  心理カウンセリング学科
准教授
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2024/09/30 更新

プロフィール

学歴
昭和60年 4月 京都女子大学文学部教育学科初等教育学専攻入学
平成元年 3月 京都女子大学文学部教育学科初等教育学専攻卒業
平成 2年 4月 京都女子大学大学院修士課程家政学研究科児童学専攻児童心理学分野入学
平成 4年 9月 京都女子大学大学院修士課程家政学研究科児童学専攻児童心理学分野修了
平成 4年 9月 児童学修士 京都女子大学
平成28年 4月 大阪総合保育大学大学院博士後期課程児童保育研究科児童保育専攻入学
令和 5年 3月 大阪総合保育大学大学院博士後期課程児童保育研究科児童保育専攻修了
令和 5年 3月 博士(教育学) 大阪総合保育大学大学院 博(甲)第26号
職歴
平成元年 4月 徳山市立今宿幼稚園教諭 (平成 2年 3月まで)
平成 4年 4月 社会福祉法人 鼓ヶ浦整肢学園 臨床心理士 (平成14年 7月まで)
平成 5年 4月 周南市・下松市・山口市・岩国市1歳6ヵ月健診・3歳児健診後の心理・発達相談 (平成28年 3月まで)
平成12年 4月 山口県教育研修所ふれあい教育センター * 教員へのスーパーヴァイズ (平成20年 3月まで)
平成14年 8月 カウンセリングルームMOMO主宰 臨床心理士 (平成25年 2月まで)
平成15年 4月 山口県スクールカウンセラー (平成25年 3月まで)
平成15年 4月 下松市カウンセリングルーム「くだまつふれあいラウンジ」カウンセラー (平成25年 3月まで)
平成16年 4月 周南市乳幼児発達相談会カウンセラー (平成26年 3月まで)
平成17年 4月 学校法人みぎわ学園愛光幼稚園カウンセラー (平成20年 3月まで)
平成18年 4月 学校法人徳山教育財団徳山大学経済学部非常勤講師「精神保健」担当 (現在に至る)
平成19年 4月 学校法人徳山教育財団徳山大学学生相談カウンセラー (平成27年 3月まで)
平成19年 4月 光市教育委員会心療カウンセラー *光市内全域対象スクールカウンセラー (平成26年 3月まで)
平成20年 4月 山口県立防府総合支援学校相談会講師・カウンセラー (平成24年 3月まで)
平成20年 9月 学校法人宇部学園山口芸術短期大学部保育学科非常勤講師「精神保健」担当 (令和 2年 3月まで)
平成22年 4月 学校法人徳山大学教育財団徳山大学福祉情報学部非常勤講師「介護の基本Ⅴ・Ⅵ(老人・障害者の心理)」担当 (令和 5年 3月まで)
平成23年 4月 学校法人東京理科大学山口東京理科大学学生相談カウンセラー (平成25年 3月まで)
平成23年 4月 独立行政法人国立高等専門学校機構徳山工業高等専門学校カウンセラー兼特別支援コーディネーター (平成26年 3月まで)
平成24年 9月 山口県立防府高等学校衛生看護専攻科非常勤講師「心理学」担当 (平成24年12月まで)
平成25年 3月 YIC保育&ビジネス専門学校こども学科開設準備室臨時職員兼学生相談カウンセラー (平成26年 3月まで)
平成26年 4月 東亜大学人間科学部心理臨床・子ども学科准教授「保育の心理学」「保育内容総論」「保育相談支援」「等担当 (平成30年 3月まで)
平成26年 4月 YIC保育&ビジネス専門学校子ども学科非常勤講師「教育心理学」「発達検査法」「教育相談」等担当 (令和 2年12月まで)
平成30年 4月 大阪国際大学短期大学部幼児保育学科准教授「発達心理学」「教育心理学」等担当 (令和 3年 3月まで)
令和 3年 4月 広島文化学園短期大学保育学科教授「保育の心理学」「子ども家庭支援の心理学」「教育心理学」等担当 (令和 6年 3月まで)
令和 4年 4月 東亜大学人間科学部心理臨床・子ども学科非常勤講師「保育内容Ⅱ」「保育内容の理解と方法Ⅱ」担当 (現在に至る)
令和 6年 4月 西九州大学子ども学部心理カウンセリング学科准教授「公認心理師の職責」「臨床心理基礎実習」等担当 (現在に至る)
専門分野
臨床心理学、心理アセスメント、発達心理学、発達臨床、心理学的支援
研究テーマ
乳幼児の発達アセスメントと子育て支援
心理発達支援と描画アセスメント、描画療法
共同研究
【 実績 】幼稚園、保育園の園児の描画調査と、描画によるアセスメントの、保育コンサルテーションへの活用に関して
【 希望 】子どもの描画に見る国際比較~特に発展途上国と日本との比較を中心として~
所属学会
日本心理学会、日本心理臨床学会、日本描画テスト・描画療法学会、日本保育学会、絵本学会、日本保育者養成教育学会、日本赤ちゃん学会、日本乳幼児精神保健学会、国際幼児教育学会
学会・社会活動
平成 3年 6月 日本心理臨床学会会員 (現在に至る)
平成 4年 7月 日本描画テスト・描画療法学会会員 (現在に至る)
平成12年 7月 日本精神分析学会会員 (平成20年 3月まで)
平成13年 8月 日本発達心理学会会員 (平成20年 3月まで)
平成15年 4月 山口県巡回就学相談専門相談員 (平成26年 3月まで)
平成15年 4月 山口県教育研修所ふれあい教育センター 障害児教育相談ケース会議専門相談員 (平成26年 3月まで)
平成15年 4月 山口県特別支援教育モデル事業専門家チーム (平成19年 3月まで)
平成15年 4月 山口県下松市就学指導委員会専門委員 (平成26年 3月まで)
平成19年 4月 山口県臨床心理士会子育て支援部門担当幹事(2014年3月まで) (平成26年 3月まで)
平成19年 4月 周南市発達障害児支援研修会講師 (平成21年 3月まで)
平成20年 4月 山口県警察本部被害者支援カウンセラー (平成29年 3月まで)
平成21年 8月 日本臨床心理士資格認定協会主催 第14回学校臨床心理士全国研修会分科会共同講師 (現在に至る)
平成25年 4月 日本保育学会会員 (現在に至る)
平成25年 4月 絵本学会会員 (現在に至る)
平成27年 4月 山口県光市子ども・子育て審議会委員 副会長 (平成28年 3月まで)
平成27年 4月 山口県障害者介護給付費等不服審査会委員 (現在に至る)
平成28年 4月 中・四国保育士養成協議会役員 (平成29年 3月まで)
平成28年 4月 下関市保育士養成協議会委員 (平成30年 3月まで)
平成28年 4月 下松市5歳児発達相談会ワーキンググループ委員・5歳児発達相談会相談員 (平成30年 3月まで)
平成28年 4月 下関市子どもの心を考える会ワーキンググループ委員 (平成31年 3月まで)
平成30年 1月 日本保育者養成教育学会会員 (現在に至る)
平成30年 6月 日本赤ちゃん学会会員(現在に至る) (現在に至る)
平成30年 6月 日本乳幼児精神保健学会会員 (現在に至る)
平成30年 6月 国際幼児教育学会会員 (現在に至る)
平成30年 7月 下関市次世代育成支援拠点施設ふくふくこども館子育て講演講師(テーマ「子どもの心の発達」) (平成31年 3月まで)
平成30年 7月 守口市子育て支援員研修講師 (令和 3年 3月まで)
平成30年 8月 山口県教員免許更新講習講師(テーマ「支援に生かすための『心』の理解とアプローチの実際」) (平成30年 9月まで)
平成30年 8月 山口県子育て支援員研修講師 (令和 4年 3月まで)
平成30年 8月 下関市NPO法人下関子ども・子育ちネット 子育て講演会講師 (平成31年 3月まで)
平成30年10月 守口市市民講座もりぐちeセミナー~女と男のエンパワーメント講座講師 (平成30年10月まで)
平成30年11月 守口市・門真市合同子育て支援員研修講師 (令和 3年 3月まで)
平成31年 4月 山口県いじめ調査検証委員会委員 (現在に至る)
令和 3年 4月 広島文化学園子ども・子育て支援研究センター センター長 (令和 6年 3月まで)
令和 3年 8月 広島県教員免許状更新講習講師 (令和 3年 8月まで)
令和 6年 5月 日本公認心理師協会会員、日本公認心理師学会会員 (現在に至る)
令和 6年 6月 日本心理学会会員 (現在に至る)
学会賞等
令和 2年 3月 大阪総合保育大学大学院 学術奨励賞受賞
令和 3年 3月 大阪総合保育大学大学院 学術奨励賞受賞
研究者からの一言アピール
乳幼児期から思春期に至る時期の子どもの心理発達的支援と、保護者のカウンセリング等を主な領域として、心理臨床の実践に携わってきました。経験を通して、実践力を高め、深めていく上では、研究的な視点も不可欠であることを痛感してまいりました。実践力と研究の視点を真に合わせ持った専門家の育成に、心を込めて尽力していきたいと思っています。
オフィスアワー
時間:火曜日13:00から14:30、水曜日10:30から12:00
場所:5号館研究室

教育・研究業績一覧

著書・論文等
【学術論文】
「初期描出の見立てと発達支援 ――発達上の難しさのある女児の描出過程への着目から――」
2025/03 論文 単著 西九州大学子ども学部紀要第16号 Vol.16 27ー40
 【概要】「言語発達遅滞と発達障害の疑い」のある幼児期女児の事例を取り上げ、心理面接の過程の中で、心理的治療が「分かち合いコミュニケーション」を軸にして対人場面における描画活動を重視した支援を行うことが、「足場造り」につながることを明らかにし、初期描出を心理発達支援に活用することの有効性を提示した。
【学術論文】
「シュタイナー幼児教育に着目した保育者養成の試みから」
2023/12 論文 単著 『広島文化学園子ども・子育て支援研究センター年報第13号』 pp.5―14 Vol.13 5-14
 【概要】子どもたちは、自分を取り巻いている環境を、全感覚を通して体内に吸収していくということを踏まえ、現代の環境から幼い子どもたちを守り、真似をしてもよいモデルを用意することを第一義に掲げて教育を実践するシュタイナー幼児教育に注目し、様々な体験的学習を取り入れた。こうした体験的学習の結果、学生たちは、子どもの育ちのための環境の重要性や、手作りの人形の活用の意義などについて、認識を深めることができた。

【学術論文】
「言葉の遅れを主訴とする幼児と母親への心理面接の過程~アセスメントとしての初期描画への着目から~」
2023/12 論文 単著 『広島文化学園短期大学紀要第56号』 Vol.56
 【概要】母親に、目に見えるA子の成長・変化を描画表現から伝えることができたことは、母親のA子へのまなざしに影響を与えることにつながった。今回の検討を通して、我が子の発達の遅れの不安を抱える保護者への支援、特に母子関係を支える一環としての初期描出の有効的な活用の方法の一端を提示した。
【学術論文】
「子どもの心理アセスメントとしての人物画の有効性とその活用について~人物描出の発達過程への着目から~」
2023/03 論文 単著 『大阪総合保育大学大学院』博士論文(甲)第26号 
 【概要】本研究では、子どもの人物画を、特に、自己像、身体像の描出に着目してアセスメントとして活用することの有効性を明らかにした。まず、理論的背景として、1章で、「子どもの心理アセスメント」や「心理アセスメントとしての人物画の発展」、また、「人物画に表現される自己像と身体意識」について整理し、2章では、最近の人物画研究についての知見を見ていった。3章で問題の所在を明らかにし、本研究の目的と仮説、方法について述べた。4章では、描画発達の過程への着目から実施した、二つの調査研究から明らかになったことを提示した。5章では、実践的事例研究から、子ども理解における人物描出の有効性を検討した。6章として、総合的考察を行い、最後に論文の意義と今後の課題を提示した。
【学術論文】
「幼児の生活習慣と心理的発達」
2022/12 論文 単著  『広島文化学園短期大学紀要第55号』 pp.23―30 Vol.55 23-30
 【概要】ある幼稚園の園児を対象とした継続的な描画調査を整理してまとめた。子どもの健やかな心身の発達のためには、子どもの身体のリズミカルな発達を促進する生活習慣、身体感覚が構築される豊かな直接体験を重視する必要がある。保育の現場でも、家庭においても、このことを重視して子どもの育つ環境を構築していく必要がある。保育者による子ども理解と保護者への助言に、視覚的情報として人物画を介在させることは意義がある。保育者が、子どもの人物画描出を、心身の状態を示唆する一つのツールとして有効的に生かすことによって、日常の保育と、保護者への助言が、より子どもの心身の発達を促進するものにつながっていくのではないだろうか。
【学術論文】
「幼児の人物画の縦断調査」
2021/12 論文 単著 『広島文化学園短期大学紀要第54号』 pp.35―56 Vol.54 35-56
 【概要】人物画特徴の推移に着目し、幼児期の各発達時期に表れやすい人物画の特徴とその変容について、幼児の人物画の縦断調査を行うこと、また人物画の変容の実際を、事例を通しても追うことにより、示唆を得ることができた。また、調査によってDAM-IQの推移と性差についても明らかにした。
【学術論文】
「幼児の心理的発達となぐり描きの変化の過程」
2021/12 論文 単著 『広島文化学園子ども・子育て支援研究センター年報第11号』  Vol.11 5-18
 【概要】
本研究においては、幼児のなぐり描きに着目し、この描画表現を子どもの早期の心理的発達をとらえる一つのアセスメントとして保育の現場で活用していくことの意義を見出すため、「定型発達をしている子どもの描画」と「発達的な遅れや偏り等の疑いのある子どもの描画」、それぞれについて複数の事例を取り上げ、変化の過程を整理し検討した。
【学術論文】
「自閉症児と母親の関係性の発展―描画表現を通してー」
2020/09 論文 単著 『臨床描画研究第35巻』日本描画テスト・描画療法学会編、北大路書房  Vol.35 120-140
 【概要】アセスメントとしての人物画を通し、母親に子どもの発達的・精神医学的・心理学的な特徴を促し、さらに個別的な特徴や難しさに配慮したかかわりを構築していくことで子どもが精神的に安定し、より柔軟に持てる力を発揮していく方向に成長した事例を通し、人物画が母子の関係性の構築に有効であることを論じた。
【学術論文】
「保育者へのコンサルテーションにおける子どもの人物画の有効性」
2020/03 論文 単著 大阪総合保育大学紀要第14号  Vol.14 97-111
 【概要】発達相談の中でかかわった子どもに関する保育者へのコンサルテーションにおいて、子どもが描いた人物画が子ども理解を深め、保育のあり方、工夫、母親支援にいかされた2事例を報告した。
人物画を軸に据えたコンサルテーションを保育者に断続的に行うことで、保育者の子ども理解が深まり、母親と保育者が子どもの状態像を共有しやすくなった。さらに保育者は母親に対して、子どもとのかかわり方を具体的にアドバイスすることができ、母親と子どもとの関係性の構築にもつながった。日頃の保育の工夫や配慮の効果を確認し、次のかかわりを検討する上でも人物画はわかりやすく役に立つものとなった。
【学術論文】
「発達障害児への人物画テスト」
2012/03 論文 単著 徳山大学総合研究所『紀要』第34号  Vol.34 119-134
 【概要】特別支援教育を推進していく流れの中で、臨床心理士は教育現場における≪個別のニーズ≫を適切に把握していくための心理アセスメントを求められることが大変多い状況にある。今回は、臨床心理士の”つなぐ”専門性を重視し、そのためのアセスメントとしての人物画の活用の意義について、事例を通して具体的に検討した。
【学術論文】
「母子の関係性へのアプローチに関する一考察~障害を負った幼児とその母親との面接過程から~」
2011/03 論文 単著 徳山大学総合研究所『紀要』第33号  Vol.33 35-48
 【概要】我が子が不慮の事故から障害を負い、その時の医療不信もあって世間に対しての頑なさを助長させ、強い被害者意識と子どもへの罪悪感から母子の共生関係を過度に強めていった母親との面接過程を振り返った。また特に、母子の関係性へのアプローチという視点から、臨床心理士の”つなぐ”役割について考察を深めた。
【学術論文】
「乳幼児精神保健領域における臨床心理士の実践について~母―乳幼児の関係性の発達を支えることを目的とした面接場面から~」
2010/03 論文 単著 徳山大学総合研究所『紀要』第32号  Vol.32 89-100
 【概要】臨床心理士として地域の子育て支援、乳幼児精神保健に携わる立場として、また臨床活動と学問的基盤を混ぜ合わせたノウハウを教育関係など他者支援に携わろうとする学生たちに伝えていく立場として、特に母―乳幼児の関係性の発達を支えることを目的とした面接の実践を検討した。これにより今後の方向性を具体的に構築していく可能性が明らかとなってきた。関係性への支援というポイントは、子育て支援活動や保育相談支援においても核になるものであり、児童家庭福祉を支えていくためにも欠かせないものと言える。
【学術論文】
「発達障害児の心理アセスメントとしての人物画テストとその活用について」
2003/06 論文 単著 『臨床描画研究18巻』日本描画テスト・描画療法学会編、北大路書房 『臨床描画研究18巻』日本描画テスト・描画療法学会編、北大路書房  Vol.18 196-210
 【概要】発達障害児に対する心理アセスメントを数事例取り上げ、アセスメントの一環としての人物画テストに表現された世界をどう読み取りその後のケアに生かしていくことができるか、人物画テストの意義とその活用について考察を深めた。
【その他】
幼児期における人物描出の変化過程への着目
2024/09 学会発表等 - 日本描画テスト・描画療法学会第33回大会(於:金沢歌劇座) 
 【概要】ある幼稚園の園児群を対象とし、年少時期から、約半年ごとに3年間に渡って人物画の調査をし、独自の指標で分析した。そこで得られたデータから、特に3歳から4歳の時期の変動が大きかった。アセスメントとして人物画を活用する上では、「触知と運動が主体の身体性の感覚」の育ちへの着目が欠かせない。このことに着目するからこそ、人物画には支援のための包括的なアセスメントとしての意義が見い出せる。
【その他】
初期描出の見立てと発達支援~発達上の難しさのある女児の描出過程への着目から~
2024/08 学会発表等 - 日本赤ちゃん学会第24回大会(於:東京大学) 
 【概要】本事例では、A子の発達的な難しさや様々な要因から母子の関係性に歪みが生じ、スムーズな情動水準のコミュニケーションがとれなくなっていたため、Thが介入し、母子をつなぐ役割を果たすことに努めた。A子の明らかな描出の変化の過程は、母親の、A子の目に見えない内面の理解にも役立った。
【その他】
「言葉の遅れを主訴とする幼児と母親への心理面接の過程―アセスメントとしての初期描画への着目からー」
2023/11 学会発表等 - 日本描画テスト・描画療法学会第32回大会(明治大学) 
 【概要】言葉の遅れを主訴とする幼児と母親との心理面接の過程において、なぐり描きから人物画に至る描出の変化の過程を、母子の関係性への介入の指標として活用した事例を取り上げた。「言葉」という一つの部分にのみ着目してしまいがちな母親に、子どもの発達を全体的に見ていく視点、そして変化の過程にこそ着目していく視点を伝え、その過程に寄り添う援助的かかわりの在り方を検討した。
【その他】
「幼児の描出傾向に見る心理的発達―描画調査の結果から―」
2023/05 学会発表等 - 日本保育学会第76回大会口頭発表(熊本学園大学:WEB開催) 
 【概要】円形から線の出る描画表現の意義に特に着目することにより、こうした描出が見られない場合の意味も検討していきながら、子どもの心理的発達への理解につなげ検討を試みた。さらに、描画表現を通した子ども理解を保育の現場で活用していく視点についても提案した。
【その他】
「幼児の生活習慣と心理的発達」
2022/05 学会発表等 - 日本保育学会第75回大会口頭発表(聖徳大学:WEB開催) 
 【概要】子どもの健やかな心身の発達のためには、子どもの身体のリズミカルな発達を促進する生活習慣、身体感覚が構築される豊かな直接体験を重視する必要がある。保育の現場でも、家庭においても、このことを重視して子どもの育つ環境を構築していく必要がある。保育者による子ども理解と保護者への助言に、視覚的情報として人物画を介在させることは意義がある。こうした内容を整理して発表した。

【その他】
「なぐり描きの発達と保育の中でのアセスメントについて」
2021/05 学会発表等 - 日本保育学会第74回大会口頭発表(富山大学:WEB開催) 
【その他】
「円形から線の出る描画が表す子どもの心理的発達」
2021/03 学会発表等 - 日本保育者養成教育学会第5回研究大会口頭発表(大妻女子大学:WEB開催) 
【その他】
「保育現場における[人物画]の活用についての調査から」
2019/05 学会発表等 - 日本保育学会第72回大会口頭発表 (大妻女子大学) 
【その他】
「保育者になるための学びの集大成[手作りゲームで遊ぼう]を中心に」
2018/11 学会発表等 - 大阪国際大学・大阪国際大学短期大学部FDポスターセッション (大阪国際大学) 
【その他】
「幼児の人物画表現に見られる現代的特徴~保育コンサルテーションへの活用の実際への着目から~」
2017/09 学会発表等 - 日本描画テスト・描画療法学会第27回大会口頭発表 (中京大学) 
【その他】
「発達上の難しさを持つ子どもを抱える保護者への支援の在り方とは」
2016/05 学会発表等 - 日本保育学会第69回大会口頭発表 (東京学芸大学・白梅学園大学) 
【その他】
「子育て支援力の育成のための試み」
2015/05 学会発表等 - 日本保育学会第68回大会口頭発表 (椙山女学園大学) 
【その他】
「母―乳幼児の関係性の発達を支える臨床心理士の役割について」
2009/09 学会発表等 - 日本心理臨床学会第28回大会口頭発表(東京国際フォーラム) 
【その他】
「アセスメントの一環としての人物画テストから発達障害児の心理的特徴をどう読み取るか」
2006/12 学会発表等 - 九州地区臨床描画研究会山口大会口頭発表 
【その他】
「人物画テストから読み取ることができる発達障害児の心理的特性」
2006/09 学会発表等 - 日本描画テスト・描画療法学会第16回大会口頭発表 (目白大学) 
【その他】
「保育カウンセリング活動報告」
2006/08 学会発表等 - 第11回学校臨床心理士全国研修会口頭発表(龍谷大学) 
【その他】
「乳幼児健診後の個別心理相談における心理アセスメントの方法と意義」
2005/09 学会発表等 - 日本心理臨床学会第24回大会口頭発表(京都国際会館) 
【その他】
「保健医療領域における臨床心理士の役割と意義」
2004/09 学会発表等 - 日本心理臨床学会第23回大会口頭発表(東京国際大学) 
【その他】
「発達障害児の心理アセスメントとしての人物画テストとその活用について」
2001/09 学会発表等 - 日本描画テスト・描画療法学会第11回大会口頭発表 (パシフィコ横浜) 
【その他】
「関係性の障害から悪循環を呈しているある母子との面接」
1997/09 学会発表等 - 日本心理臨床学会第16回大会口頭発表(東北大学) 
研究シーズ
【研究テーマ】 子どもの心理・発達アセスメントとしての人物画の有効性とその活用について
【研究分野】 心理学、教育学、子ども学
【研究キーワード】 臨床心理学、心理アセスメント、発達心理学、発達臨床、心理学的支援
【研究概要】 「子どもの心理・発達アセスメントとしての人物画の有効性とその活用について」に着目し研究を行ってきた。その中で、周りの環境との関係の中で発達していく存在としての子どもの側面、つまり「成長の側面」に着目する必要があると感じた。そこで今後の研究では、環境の異なる地域に育つ子どもたちの描画を比較するために、海外での実施と共に、国内でも、調査対象地域を広げ、横断的な子どもたちの描画調査を実施する。そこで得られたデータを基に、得られた示唆を還元し、現場での人物画の活用についても提案することができれば、子どもを取り巻く環境を整え、子どもの成長発達の促進に貢献できると考える。
【共同研究可能なテーマ】 幼児期・学童期の子どもの描画調査と、アセスメントとしての描画の活用
特許・発明
教育活動・社会活動
問い合わせ先
西九州大学グループ
※ 健康栄養学部・健康福祉学部・リハビリテーション学部に関しては
Tel. 0952-52-4191
※ 子ども学部・短期大学部に関しては
Tel. 0952-31-3001
※ 看護学部に関しては
Tel. 0952-37-0249