トップページ   »  授業科目(シラバス)検索  »   検索結果   »  授業科目(シラバス)

カリキュラム論

科目名 カリキュラム論
ナンバリング CS_B2_04
担当者 宇賀神 一
開設学科
専攻・コース
子ども学科
分類 専門教育科目 専門基幹科目
関連する
資格・免許
小学校教諭一種免許状
開講キャンパス 開講年次 開設期 単位数 必修・選択
佐賀 3年 後期 2単位 選択必修
授業の概要
及びねらい
本授業では、教職を志す学生が、学問の専門性をもって主体的に社会に貢献する視点と能力を育むことができるように、現代社会における学校教育をめぐる世界的な動向を踏まえ、小学校において子どもはどのような学びを実現するのか、その枠組みを定めるカリキュラムに関する基本的な知識の習得を促す。具体的には、今日の学力と学習評価の議論、学校等における教育課程の意義と編成原理、カリキュラム・マネジメント(教育計画と評価)等の基本的知識について扱い、それらを法的基準(学習指導要領等)に即して裏付けることにより、受講者が教師として求められる知識と技術を確実に習得することを目ざす。
実務経験に
関連する
授業内容
授業の
到達目標
1.近年の学力問題に関心を持ち、多様な視点から客観的に考え、意見を述べることができる。
2.学校等の教育課程の仕組みを法的な枠組みにおいて理解することができる。
3.教育課程の意義と基準について理解し、具体的に説明できる。
4.教育課程の内容の選択基準、編成方法について理解し、説明できる。
5.教育課程と学力の関係について、政策動向を理解し、基本的な知識を身につける。
6.学校等における具体的な教育課程の開発と編成について創造的に考えることができる。
7.学校等におけるカリキュラムマネジメントの意義と手順を理解する。
8. 学習指導要領の変遷を踏まえて、現行の学習指導要領の考え方を理解する。
学習方法 講義形式を中心とするが、テキスト・配付資料等による事前学習に基づいた議論点の提示・内容の深化を中心とした反転学習として授業を実施し、可能な限り多様な形での討議を取り入れる。原則として、課題提出にはTeamsを利用し、学習結果をポートフォリオに作成する。また、受講者自身による学習の自己評価(形成的アセスメント)を行う。
テキスト及び
参考書籍
テキスト:『小学校学習指導要領解説 総則編』東洋館出版社
参考書:適宜、指示する。必要に応じて資料を配付する。
到達目標
汎用的能力要素 専門的能力要素
態度・
志向性
知識・
理解
技能・
表現
行動・
経験・
創造的思考力
態度・
志向性
知識・
理解
技能・
表現
行動・
経験・
創造的思考力
合計
1) 2) 3) 1) 2) 3) 1) 2) 3) 1) 2) 3) 1) 2) 3) 1) 2) 3) 1) 2) 3) 1) 2) 3)
比率 10 10 10 20 5 5 5 5 10       5     10         5       100
評価基準・方法 評価
割合
%
定期試験 50
小テスト等  
宿題・授業外レポート 30
授業態度  
受講者の発表  
授業の参加度 20
その他                  
 
合計 100
(表中の記号 ○評価する観点 ◎評価の際に重視する観点 %評価割合)  
授業計画(学習内容・キーワードのスケジュール)
第1週 事前学習(予習) シラバス・テキストの確認、シラバスを基に学習目標を検討する。ノート準備。事前課題を提出する。
授業 ガイダンス(授業の目的、内容、方法,学習計画)―「人間教育をめざしたカリキュラム」とは(プロローグ)
事後学習(復習) 配付資料の整理、授業内容の整理によるノート作成、事後課題の提出
第2週 事前学習(予習) PISA調査が求める学力に関する事前課題の提出(テキスト・配付資料等)
授業 1-1. 現代の教育課題(1): PISA調査が求める学力(第5章)
事後学習(復習) 配付資料の整理、授業内容の整理によるノート作成、事後課題の提出
第3週 事前学習(予習) 資質・能力に関する事前課題の提出(テキスト・配付資料等)
授業 1-2. 現代の教育課題(2): 資質・能力を基盤とした教育(第7章)
事後学習(復習) 配付資料の整理、授業内容の整理によるノート作成、事後課題の提出
第4週 事前学習(予習) 現代の子どもに必要なカリキュラムに関する事前課題の提出(テキスト・配付資料等)
授業 1-3. 現代の教育課題(3):現代の子どもに必要なカリキュラム(世界的動向)(第8・9章)
事後学習(復習) 配付資料の整理、授業内容の整理によるノート作成、事後課題の提出
第5週 事前学習(予習) 評定に関する事前課題の提出
授業 1-4.  現代の教育課題(4):評価について考えよう ― 評定はなぜ必要?(第10章)
事後学習(復習) 配付資料の整理、授業内容の整理によるノート作成、事後課題の提出、自己評価
第6週 事前学習(予習) 前半の学習のまとめに関する事前課題の提出(テキスト・配付資料等)(テキスト・配付資料等)
授業 まとめ1/試験1(レポート作成)「現代の子どもに求められる資質・能力の育成」
事後学習(復習) 前半の自己評価の集計と振り返りの提出
第7週 事前学習(予習) 戦前の教育課程に関する事前課題の提出(テキスト・配付資料等)
授業 2-1. 日本の教育課程(1):学校制度の成立と教育課程 ―明治にも「ゆとり論争」(第2章)
事後学習(復習) 配付資料の整理、授業内容の整理によるノート作成、事後課題の提出
第8週 事前学習(予習) 学力に関する事前課題の提出(テキスト・配付資料等)
授業 2-2. 日本の教育課程(2):「学力かゆとりか」 ―評定をめぐる論点/ポートフォリオ(第11章)
事後学習(復習) 配付資料の整理、授業内容の整理によるノート作成、事後課題の提出
第9週 事前学習(予習) カリキュラムマネジメントに関する事前課題の提出(テキスト・配付資料等)
授業 2-3. 日本の教育課程(3):カリキュラムマネジメント(第3章)(第13章)
事後学習(復習) 配付資料の整理、授業内容の整理によるノート作成、事後課題の提出
第10週 事前学習(予習) 社会に開かれた教育課程に関する事前課題の提出(テキスト・配付資料等)
授業 2-4. 日本の教育課程(4):戦後の教育課程改革 /社会に開かれた教育課程(第6章)
事後学習(復習) 配付資料の整理、授業内容の整理によるノート作成、事後課題の提出
第11週 事前学習(予習) 教育課程の意義に関する事前課題の提出(テキスト・配付資料等)
授業 2-5. 日本の教育課程(5):教育課程の意義と編成原理 ―法的規定(学校教育法・学習指導要領等)(第1章)
事後学習(復習) 配付資料の整理、授業内容の整理によるノート作成、事後課題の提出
第12週 事前学習(予習) 国際的なカリキュラム改革の動きに関する事前課題の提出(テキスト・配付資料等)
授業 2-6. 日本の教育課程(6):教育改革の国際的動向 ―教育とウェル・ビーイング(配付資料)
事後学習(復習) 配付資料の整理、授業内容の整理によるノート作成、事後課題の提出
第13週 事前学習(予習) イエナプラン教育に関する事前課題の提出(テキスト・配付資料等)
授業 3.  多様な学校観とカリキュラム:オランダイエナプラン教育(配付資料)
事後学習(復習) 配付資料料の整理、授業内容の整理によるノート作成、事後課題の提出
第14週 事前学習(予習) 後半の学習のまとめに関する事前課題の提出(テキスト・配付資料等)
授業 まとめ2 /試験2(後半の総括)
事後学習(復習) 試験2に関する振り返りの提出
第15週 事前学習(予習) 試験2以外の自己評価集計と学習のまとめと振り返りの提出
授業 まとめ、ふりかえり(学習上の論点と解説、今後の課題)/自己評価
事後学習(復習) 学習内容の再確認と整理、自己の学習課題の析出をもとに総括自己評価の提出
※事前・事後学習の時間は、講義科目は各90分、演習・実験・実習科目は各30分を原則とする。
※課題(試験やレポート等)に対するフィードバックを行います。
備考 1. 事前学習及び学習課題等に関する具体的な指示を記載した詳細な授業計画表を授業開始時に配付する。
2. 授業は事前課題の提出を受けて理解を深める学習方法で実施する。事前学習には基本的に教科書を用いる。授業後にも学習を総括・発展させる課題を出す。これらの課題提出及び資料配付・情報提供はすべてTeams にて行う。メール添付等、指示外の方法による課題提出は認められない。また、授業出席には学習行為が伴うことが必要であり、事前・事後の課題が提出されなければ出席と認定されない。
3. 学習の自律と客観化を目指し、すべての回の課題や試験に対して自己評価(形成的アセスメント)を課す。自己評価の方法は授業時に具体的に指導する。
4. 学習の到達度と共に、適切な自己評価の実施、自己評価を通してみられる学習意欲・態度、積極的な学習行為は、授業者による全体的な評価の対象である。課題提出と自己評価のいずれも授業者によるフィードバックを受ける。なお、具体的な指導事項は授業の中で全体に向けて説明する。とくに、最終回の授業は試験のフィードバックと振り返りを行い、受講者の学習の定着を図る。
5. 授業時にはPCを持参すること。受講者はTeamsのシステムを用いて学習する。