科目名 | 保育内容(造形表現)の理論と方法 |
ナンバリング | EC_C2_07 |
担当者 | 牛丸 和人 |
開設学科 専攻・コース |
幼児保育学科 |
分類 | 専門教育科目 選択科目 |
関連する 資格・免許 |
保育士資格 幼稚園教諭二種免許状 |
開講キャンパス | 開講年次 | 開設期 | 単位数 | 必修・選択 |
佐賀 | 2年 | 前期 | 2単位 | 選択必修 |
授業の概要 及びねらい |
1)幼児期の造形表現に関する理論を学び、幼児の感性や創造性を豊かにするための教材に関する指導案の作 成やサンプルづくりを実践的に学ぶ。 2)模擬保育や発表会を通して、幼児の造形活動を支援するために必要な専門的な知識・技能・表現力・対話 力(コミュニケーション能力)を身につける。 3)評価基準に基づいて「自己評価」「相互評価」できる力を身につける。 |
実務経験に 関連する 授業内容 |
1)美術科教師の経験を生かし保育現場に生かせる造形指導に関する知識・技能を高めさせる。 2)校長、教頭の経験を生かして模擬保育における指導スキル、園児役からの発言に対する対応の仕方等に対 する自己評価・相互評価を行わせることで実務に関する技能を高めさせる。 3)教育センター教育相談係主査の経験を生かし子ども理解、保護者対応に関する技能を高めさせる。 |
授業の 到達目標 |
1)幼児の造形表現に関する基本的な理論や技能を身につけ、教材の作成に生かすことができる。 2)領域「表現」(造形)の特性を理解し、保育実習と関連させながら教材や道具を選択できる。 3)発達段階を意識した造形遊びの題材を選び、模擬保育において実践することができる。 4)クリニカルアート(臨床美術)体験を通して、望ましい言葉かけをすることができるようになる。 5)モダンテクニック等の基本的なスキルを身につけ、保育現場での実践に生かせるようになる。 6)協働的な学びを通して対話力を高め、チームで課題を解決する意識や態度を高めることができる。 7)造形表現に関する保育現場の実情を知り、課題解決に向けた構想を練ることができる。 8)造形表現の授業において安全面への配慮をしながら指導できるようになる。 9) 保育現場における「データサイエンス(データの活用)」について具体的な展望を持つことができる。 |
学習方法 | 領域「表現」(造形)に関する基本的な理論や方法論、保育現場で生かせるデータ活用の在り方も含めた多様な技能を講義・実践・模擬保育等を通して学ぶ。学習スタイルはハイブリット型授業(対面型授業とリモートによる遠隔授業の双方を実施)を基本とし、主体的・対話的な学びによって協働して課題を解決していく力や対話力(コミュニケーション能力)を高める。 |
テキスト及び 参考書籍 |
0~5歳児年齢別「実習の日誌と指導案」新星出版社(定価1400円+税) |
到達目標 | |||||||||||||||||||||||||
汎用的能力要素 | 保育者としての資質・能力 | ||||||||||||||||||||||||
態度・ 志向性 |
知識・ 理解 |
技能・ 表現 |
行動・ 経験・ 創造的思考力 |
態度・ 志向性 |
知識・ 理解 |
技能・ 表現 |
行動・ 経験・ 創造的思考力 |
合計 | |||||||||||||||||
1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | ||
比率 | 5 | 5 | 10 | 10 | 10 | 20 | 20 | 20 | 100 | ||||||||||||||||
評価基準・方法 | 評価 割合 % |
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定期試験 | |||||||||||||||||||||||||
小テスト等 | ○ | 5 | |||||||||||||||||||||||
宿題・授業外レポート | ○ | ○ | ◎ | ○ | 15 | ||||||||||||||||||||
授業態度 | ○ | ◎ | 20 | ||||||||||||||||||||||
受講者の発表 | ○ | ○ | ◎ | ○ | 20 | ||||||||||||||||||||
授業の参加度 | ○ | ○ | 10 | ||||||||||||||||||||||
その他 | ○ | ○ | ○ | ◎ | ◎ | 30 | |||||||||||||||||||
作品及びワークシート(ポートフォリオ)の内容 | |||||||||||||||||||||||||
合計 | 100 |
(表中の記号 ○評価する観点 ◎評価の際に重視する観点 %評価割合)
授業計画(学習内容・キーワードのスケジュール) | ||
第1週 | 事前学習(予習) | シラバスに目を通しておく。 |
授業 | オリエンテーション(15週の学びの確認等)ペープサートについて知る。 | |
事後学習(復習) | 前期の図画工作の受業を振り返り、後期の授業の自己課題を確認する。 | |
第2週 | 事前学習(予習) | 実習の設定保育における「造形遊び」の案を考えておく。 |
授業 | 実習の設定保育における「造形遊び」の題材を調べアイデアを練る。(対象年齢の選択) | |
事後学習(復習) | アイデアを整理しておく。 | |
第3週 | 事前学習(予習) | 指導案の書き方を予習しておく。 |
授業 | 実習の設定保育における「造形表現(遊び)」の指導案を作成する。 | |
事後学習(復習) | 指導案を完成させる。 | |
第4週 | 事前学習(予習) | 指導案をもとに材料を準備しておく。 |
授業 | 指導案をもとにサンプルを制作すると共に、導入の仕方を考える。 | |
事後学習(復習) | サンプルを完成させ、導入の仕方を決める。 | |
第5週 | 事前学習(予習) | 発表(導入の仕方と作品サンプル)の準備をしておく。 |
授業 | 「造形遊び」のサンプルをもとに導入の仕方を工夫して発表する。第1グループ | |
事後学習(復習) | 発表に対する自己評価・相互評価を記入する。 | |
第6週 | 事前学習(予習) | 発表(導入と作品サンプル)の準備をしておく。 |
授業 | 「造形遊び」のサンプルをもとに導入の仕方を工夫して発表する。第2グループ | |
事後学習(復習) | 発表に対する自己評価・相互評価を記入する。 | |
第7週 | 事前学習(予習) | クリニカルアート(臨臨床美術について調べておく。 |
授業 | 第1回「幼児に向けたクリニカルアート(臨床美術)」演習 五感を生かした制作 | |
事後学習(復習) | 授業を振り返り自己評価する。 | |
第8週 | 事前学習(予習) | 自己評価における自分の課題を確認しておく。 |
授業 | 第2回「幼児に向けたクリニカルアート(臨床美術)」演習 自尊感情を高める言葉かけ | |
事後学習(復習) | 授業を振り返り自己評価する。 | |
第9週 | 事前学習(予習) | 保育現場における「造形表現」の実践例を調べておく。 |
授業 | 保育現場における「造形表現」の実践例を具体的に学ぶ。 | |
事後学習(復習) | 保育現場における「造形表現」の実践例に対して感想をまとめる。 | |
第10週 | 事前学習(予習) | 紙コップを使った「造形表現(遊び)」について調べておく。 |
授業 | 紙コップを使った「造形表現(遊び)」について学び、サンプルのアイデアスケッチを考える。 | |
事後学習(復習) | アイデアスケッチを完成させる。 | |
第11週 | 事前学習(予習) | サンプルづくりに必要な材料などを準備しておく。 |
授業 | 紙コップを使った「造形表現(遊び)」のサンプルを制作する。 | |
事後学習(復習) | サンプルを完成させる。 | |
第12週 | 事前学習(予習) | 発表(導入と作品サンプル)の準備をしておく。 |
授業 | 制作したサンプルをもとに導入を工夫して発表する。第1グループ | |
事後学習(復習) | 発表に対する自己評価・相互評価を記入する。 | |
第13週 | 事前学習(予習) | 発表(導入と作品サンプル)の準備をしておく。 |
授業 | 制作したサンプルをもとに導入を工夫して発表する。第2グループ | |
事後学習(復習) | 発表に対する自己評価・相互評価を記入する。 | |
第14週 | 事前学習(予習) | 幼児の造形表現の指導上の留意点を確認しておく。 |
授業 | 幼児の発達段階に応じた造形表現の留意点についてまとめる。 | |
事後学習(復習) | 幼児の造形表現の理論と方法についての感想を書く。 | |
第15週 | 事前学習(予習) | ポートフォリオ(ワークシート)の提出に向けて課題を確認し整理しておく。 |
授業 | 保育現場における「造形表現」に対する具体的な展望を持つ。 | |
事後学習(復習) | 作品及びワークシート(ポートフォリオ)を提出する。 |
※事前・事後学習の時間は、講義科目は各90分、演習・実験・実習科目は各30分を原則とする。
※課題(試験やレポート等)に対するフィードバックを行います。
備考 | ・基本的には授業計画に従って進めますが、制作の状況や模擬保育に要する時間の状況に応じて調整や変更をす る場合があります。 ・テキスト以外にも必要に応じて資料を配布します。 ・アクティブラーニング型の授業においては聴く態度、発言の態度を随時評価します。 ・模擬保育や発表の時間は、自己評価だけでなく相互評価も行います。欠席や遅刻をするとワークシートへの記入ができなくなりますので注意してください。 ・制作に使用する厚紙や色画用紙等は美術工芸室のものを使用できますが、美術工芸室にストックしている材料 以外のものを使用する場合は各自で準備することになります。 ・制作に必要な絵の具道具等については、オリエンテーションの際に確認します。 |