科目名 | 成人看護学概論 |
ナンバリング | |
担当者 | 白田 久美子 |
開設学科 専攻・コース |
看護学科 |
分類 | 専門教育科目 専門科目 |
関連する 資格・免許 |
養護教諭一種免許状 |
開講キャンパス | 開講年次 | 開設期 | 単位数 | 必修・選択 |
小城 | 2年 | 前期 | 2単位 | 必修 |
授業の概要 及びねらい |
成人看護学の対象理解を深める為に、ライフサイクルにおける成人期の特性をふまえ、家族や職場・地域社会で様々な役割をもつ対象の健康及び健康問題の特徴を理解する。また急激な健康破綻により、危機的況や急性症状を呈する対象を理解した看護や慢性疾患や慢性的な健康問題を持つ対象を理解した看護、そしてそれぞれの看護援助に有用な理論・概念について教授する。 |
実務経験に 関連する 授業内容 |
大学病院で急性期疾患特にがん患者を対象とする外科病棟での臨床看護師としての経験、頭頚部疾患を対象とする病棟での看護師長としての経験を活かし、急激な健康破綻と回復にある人、回復後の慢性的な経過を有する人々に対する援助、慢性疾患をもつ患者への看護について、より具体的なイメ-ジを持つために、体験した事例を基に対象にあった援助について考えさせる授業科目である。 |
授業の 到達目標 |
1)ライフサイクルにおける成人の成長発達の特徴について説明できる。 2)成人の生活を理解する視点と方法について説明できる。 3)成人期に見られる健康障害の特徴について説明できる。 4)危機的状況や急性状況を呈する対象を理解した看護について理解できる。 5)慢性的な健康問題をもつ対象を理解した看護について理解できる。 6)対象の看護援助に有用な理論・概念について説明できる。 7)グル-プワ-クに積極的参加し、発言することができる。 |
学習方法 | 視聴覚教材(ICT活用等)を取り入れた講義を取り入れる。またグル-プでのディスカッションやプレゼンテ-ションを行う(アクティブラ-ニング)、テキスト及び配布プリントを用い、授業ごとのまとめとしての小テストやレポ-トなどを実施し学習の確認を行う。 |
テキスト及び 参考書籍 |
テキスト:安酸史子他編「成人看護学概論」(MCメディカ出版:最新の改訂版とする)、参考書:舟橋なをみ他著「看護のための発達心理学」(医学書院)必要に応じて適宜紹介する。 |
到達目標 | |||||||||||||||||||||||||
汎用的能力要素 | 専門的能力要素 | ||||||||||||||||||||||||
態度・ 志向性 |
知識・ 理解 |
技能・ 表現 |
行動・ 経験・ 創造的思考力 |
態度・ 志向性 |
知識・ 理解 |
技能・ 表現 |
行動・ 経験・ 創造的思考力 |
合計 | |||||||||||||||||
1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | ||
比率 | 5 | 5 | 10 | 50 | 30 | 100 | |||||||||||||||||||
評価基準・方法 | 評価 割合 % |
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定期試験 | ○ | ◎ | ◎ | 80 | |||||||||||||||||||||
小テスト等 | |||||||||||||||||||||||||
宿題・授業外レポート | ○ | ○ | 10 | ||||||||||||||||||||||
授業態度 | |||||||||||||||||||||||||
受講者の発表 | ○ | 5 | |||||||||||||||||||||||
授業の参加度 | ○ | 5 | |||||||||||||||||||||||
その他 | |||||||||||||||||||||||||
合計 | 100 |
(表中の記号 ○評価する観点 ◎評価の際に重視する観点 %評価割合)
授業計画(学習内容・キーワードのスケジュール) | ||
第1週 | 事前学習(予習) | テキスト第1部1章(p12~43)を読んでおくこと,成人18歳法案について自分の意見をまとめておく |
授業 | 成人期にある人の理解:「成人とは?」グル-プディスカッション・発表を行う | |
事後学習(復習) | テキスト,意見交換を通して,「成人」の定義、「成人を理解する視座」についてまとめる。 | |
第2週 | 事前学習(予習) | テキスト第1部2章(p12~43)を読んでおくこと,成人の役割について自分の意見をまとめておく |
授業 | 成人期の発達課題と関連する理論,成人各期の健康問題の特徴 | |
事後学習(復習) | テキスト,プリントとパワ-ポイント等を合わせ,要点をまとめる。 | |
第3週 | 事前学習(予習) | テキスト第1部3章(p46~72)を読んでおくこと, |
授業 | 身体機能の安定性と変化,事例より医学的知識を応用した身体機能の理解 | |
事後学習(復習) | テキスト,プリントとパワ-ポイント等を合わせ,要点をまとめる。 | |
第4週 | 事前学習(予習) | テキスト第1部3章(p46~72)を読んでおくこと |
授業 | 身体機能の特徴と看護:身体機能の変化を分析する視点(加齢・疾患と外傷・生活習慣と行動) | |
事後学習(復習) | テキスト,プリントとパワ-ポイント等を合わせ,要点をまとめる。 | |
第5週 | 事前学習(予習) | テキスト第1部3章(p64~72)を読んでおくこと |
授業 | 身体機能の変化に着目した看護:健康レベル・経過別看護等 | |
事後学習(復習) | テキスト,プリントとパワ-ポイント等を合わせ,要点をまとめる。 | |
第6週 | 事前学習(予習) | テキスト第1部6章(p108~128)を読んでおくこと |
授業 | 成人の看護に有用な概念(学習の特徴と看護):アンドラゴジ-理論・エンパワ-メント理論 | |
事後学習(復習) | テキスト,プリントとパワ-ポイント等を合わせ,要点をまとめる。 | |
第7週 | 事前学習(予習) | テキスト第3部18章(p260~268)を読んでおくこと |
授業 | 成人の看護に有用な概念:自己効力感を高める支援 | |
事後学習(復習) | テキスト,プリントとパワ-ポイント等を合わせ,要点をまとめる。 | |
第8週 | 事前学習(予習) | テキスト第2部7章(p129~144)第2部9章(p156~268)を読んでおくこと |
授業 | 成人期の生活習慣と健康障害の関連:生活ストレスに関連する健康障害 | |
事後学習(復習) | テキスト,プリントとパワ-ポイント等を合わせ,要点をまとめる。 | |
第9週 | 事前学習(予習) | テキスト第3部15章(p226~236)を読んでおくこと |
授業 | 成人への看護に有用な概念:ストレス,コーピング,ストレスマネジメント | |
事後学習(復習) | テキスト,プリントとパワ-ポイント等を合わせ,要点をまとめる。 | |
第10週 | 事前学習(予習) | テキスト3部16章(p238~246)を読んでおくこと |
授業 | 急性的な経過をたどる健康障害を持つ対象の理解と看護:危機モデルを活用した危機介入 | |
事後学習(復習) | テキスト,プリントとパワ-ポイント等を合わせ,要点をまとめる。 | |
第11週 | 事前学習(予習) | テキスト第3部13章(p202~215)を読んでおくこと |
授業 | 慢性的な経過をたどる健康障害を持つ対象の理解と看護 :病みの軌跡の理解と活用 | |
事後学習(復習) | テキスト,プリントとパワ-ポイント等を合わせ,要点をまとめる。 | |
第12週 | 事前学習(予習) | テキスト第3部16章(p216~224)を読んでおくこと |
授業 | 健康の再構築への支援が必要な対象の理解:セルフケア理論の理解と活用 | |
事後学習(復習) | テキスト,プリントとパワ-ポイント等を合わせ,要点をまとめる。 | |
第13週 | 事前学習(予習) | 参考文献および事前に配布するプリントを読んでおくこと |
授業 | リハビリテーションを必要とする対象の理解および特徴的な看護:ADL・LADL,ICF | |
事後学習(復習) | テキスト,プリントとパワ-ポイント等を合わせ,要点をまとめる。 | |
第14週 | 事前学習(予習) | 参考文献および事前に配布するプリントを読んでおくこと |
授業 | タ-ミナル期とその時期における必要な援助について理解する:緩和ケア,end-of-life care | |
事後学習(復習) | テキスト,プリントとパワ-ポイント等を合わせ,要点をまとめる。 | |
第15週 | 事前学習(予習) | 参考文献「がん看護学 症状マネジメントp231-251,緩和ケアp300-308」を読んでおくこと |
授業 | がんと共に生きる患者の理解および特徴的な看護(緩和ケア・症状マネジメント) | |
事後学習(復習) | 「症状マネジメント,緩和ケア」について要点をまとめる。 |
※事前・事後学習の時間は、講義科目は各90分、演習・実験・実習科目は各30分を原則とする。
※課題(試験やレポート等)に対するフィードバックを行います。
備考 | 成人看護学の基礎となる概念・理論に関する授業になります。聞きなれない専門用語が多くなりますので、予習・復習は欠かさず行い、遅刻・欠席はしないようにしましょう。グル-プワ-クでは積極的な発言ができるように努めましょう。 |