開講キャンパス | 開講年次 | 開設期 | 単位数 | 必修・選択 |
小城 | 3年 | 後期 | 3単位 | 必修 |
授業の概要 及びねらい |
健康問題が急性状態(周手術期)を経過している対象者に対して援助関係を築き、対象者を身体的・心理的・社会的な側面から総合的に理解し、既習の知識・技術・態度を統合して、対象者の健康レベルに応じた周手術期看護を展開する。対象者が疾病や手術に伴う身体的・心理的危機を乗り越え、健康の再構築に向けての自己管理を目指した看護実践のための基礎的能力を修得する。 |
実務経験に 関連する 授業内容 |
急性期疾患を対象とする病院で臨床看護師としての経験のある教員3名で学生指導を担当する。臨床経験を活かし、急激な健康破綻と回復にある人々に対する援助を、学生に対してどのように考え判断し、行動すべきか等を指導し周手術期にある患者への援助を展開する。 |
授業の 到達目標 |
1)周術期にある対象者を全人的に理解し、援助関係を形成できる。 2)対象者の発達段階をふまえ、全体像(身体的・心理的・社会的側面)を捉えることができる。 3)周手術期にある対象者を、病態生理、検査、麻酔、手術術式と関連付けて健康問題を明らかにし、周手術期における看護の方向性を見出し、患者に必要な看護過程を展開できる。 4)術前・術中・術後の基本的な看護について、対象の安全・安楽を配慮した看護を考えることができる。 5)周手術期患者に対する看護の役割と専門性を理解し、看護者として求められる行動ができる。 6)明確な目的意識を持ち、自己の学習及び技術の向上を図ることで看護観を深め、自己の課題を明らかにし自己研鑽し続けることの重要性が理解できる。 7)医療チ-ムの一員として関係職種と協働・連携の必要性について理解できる。 8)人間の尊厳と権利を尊重した態度を身に着け、看護実践における倫理的な感性を高めることができる。 |
学習方法 | 1)原則として周手術期にある患者を受け持ち、看護過程に基づく看護を実践する。2)受け持ち患者の術後合併症の援助や術後疼痛緩和等の術後看護に役立てるために臨床での許可が得られれば手術室の見学実習を行う。3)月曜日から金曜日までの(5日間)3週間の病院実習を行う。4)実習グループで協力し合い、学修成果を高める。 ※新型コロナウイルス感染拡大状況により、授業の一部または全部を遠隔授業(ZOOM等)に切り替える場合があります。 |
テキスト及び 参考書籍 |
これまでの学修で使用したものすべてがテキストに相当する。特に成人看護学概論・成人看護学方法論Ⅰで学修してきたプリント・資料などは整理し活用する。 |
到達目標 | |||||||||||||||||||||||||
汎用的能力要素 | 専門的能力要素 | ||||||||||||||||||||||||
態度・ 志向性 |
知識・ 理解 |
技能・ 表現 |
行動・ 経験・ 創造的思考力 |
態度・ 志向性 |
知識・ 理解 |
技能・ 表現 |
行動・ 経験・ 創造的思考力 |
合計 | |||||||||||||||||
1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | ||
比率 | 5 | 5 | 5 | 10 | 10 | 15 | 5 | 5 | 10 | 10 | 10 | 5 | 5 | 100 | |||||||||||
評価基準・方法 | 評価 割合 % |
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定期試験 | |||||||||||||||||||||||||
小テスト等 | |||||||||||||||||||||||||
宿題・授業外レポート | ○ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | 70 | |||||||||||||||||||
授業態度 | ○ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | 10 | |||||||||||||||||||
受講者の発表 | ○ | ◎ | ○ | ○ | 10 | ||||||||||||||||||||
授業の参加度 | ○ | ○ | ◎ | ○ | ◎ | 10 | |||||||||||||||||||
その他 | |||||||||||||||||||||||||
合計 | 100 |
(表中の記号 ○評価する観点 ◎評価の際に重視する観点 %評価割合)
授業計画(学習内容・キーワードのスケジュール) | ||
第1週 | 事前学習(予習) | 事前課題レポート、実習病院に関する情報収集 |
授業 | 病院・病棟・手術室などのオリエンテ-ション、情報収集、カンファレンス | |
事後学習(復習) | 情報の整理、翌日の実習行動計画 | |
第2週 | 事前学習(予習) | 患者の病態、治療、処置、看護援助に関連した事前学習 |
授業 | 病棟実習(情報収集・アセスメントを行い、看護上の問題を見出し看護計画を立案する) | |
事後学習(復習) | 看護過程の展開(記録)、翌日の実習計画 | |
第3週 | 事前学習(予習) | 患者の病態、治療、処置、看護援助に関連した事前学習 |
授業 | 病棟実習(看護計画に基づく看護援助の実施・評価:情報収集・アセスメント) | |
事後学習(復習) | 看護過程の展開(記録)、翌日の実習計画 | |
第4週 | 事前学習(予習) | 患者の病態、治療、処置、看護援助に関連した事前学習 |
授業 | 病棟実習(看護計画に基づく看護援助の実施・評価:アセスメント・関連図作成・看護の方向性) | |
事後学習(復習) | 看護過程の展開(記録)、翌日の実習計画 | |
第5週 | 事前学習(予習) | 患者の病態、治療、処置、看護援助に関連した事前学習 |
授業 | 病棟実習(看護計画に基づく看護援助の実施・評価)(午後から中間発表会) | |
事後学習(復習) | 看護過程の展開(記録)、翌日の実習計画 | |
第6週 | 事前学習(予習) | 患者の病態、治療、処置、看護援助に関連した事前学習 |
授業 | 病棟実習(中間発表会での意見を活用した看護計画に基づく看護援助の実施・評価) | |
事後学習(復習) | 看護過程の展開(記録)、翌日の実習計画 | |
第7週 | 事前学習(予習) | 患者の病態、治療、処置、看護援助に関連した事前学習 |
授業 | 病棟実習(看護計画に基づく看護援助の実施・評価) | |
事後学習(復習) | 看護過程の展開(記録)、翌日の実習計画 | |
第8週 | 事前学習(予習) | 患者の病態、治療、処置、看護援助に関連した事前学習 |
授業 | 学内実習(記録物整理、個人面接・指導) | |
事後学習(復習) | 看護過程の展開(記録)、翌日の実習計画 | |
第9週 | 事前学習(予習) | 患者の病態、治療、処置、看護援助に関連した事前学習 |
授業 | 午前中病棟実習(看護計画に基づく看護援助の実施・評価) | |
事後学習(復習) | 看護過程の展開(記録)、翌日の実習計画 | |
第10週 | 事前学習(予習) | 全体的な看護過程記録の修正、実習の総括(まとめの会の準備) |
授業 | 患者の病態、治療、処置、看護援助に関連した事前学習 | |
事後学習(復習) | 病棟実習(看護計画に基づく看護援助の実施・評価) | |
第11週 | 事前学習(予習) | 看護過程の展開(記録)、翌日の実習計画 |
授業 | 患者の病態、治療、処置、看護援助に関連した事前学習、 | |
事後学習(復習) | 病棟実習(看護計画に基づく看護援助の実施・評価) | |
第12週 | 事前学習(予習) | 看護過程の展開(記録)、翌日の実習計画 |
授業 | 患者の病態、治療、処置、看護援助に関連した事前学習 | |
事後学習(復習) | 病棟実習(看護計画に基づく看護援助の実施・評価) | |
第13週 | 事前学習(予習) | 看護過程の展開(記録)、翌日の実習計画 |
授業 | 患者の病態、治療、処置、看護援助に関連した事前学習 | |
事後学習(復習) | 学内実習(面接・記録物整理)看護過程の展開(記録)、翌日の実習計画 | |
第14週 | 事前学習(予習) | 患者の病態、治療、処置、看護援助に関連した事前学習 |
授業 | 午前:病棟実習、午後:成果発表会(臨床) | |
事後学習(復習) | 学びの共有、必要時グループディスカッション | |
第15週 | 事前学習(予習) | 実習目標と自己の振り返りをもとに、実習の達成度、課題などについてまとめる |
授業 | 学内実習(面接・記録物整理)、合同成果発表会、記録物整理・提出 | |
事後学習(復習) | 各グルプ間における学びの共有、必要時グループディスカッション |
※事前・事後学習の時間は、講義科目は各90分、演習・実験・実習科目は各30分を原則とする。
※課題(試験やレポート等)に対するフィードバックを行います。
備考 | 臨床実習は、教室で学修してきた看護を臨床の場で実際に体験できる機会です。「実践した看護の責任を負う経験」や「自分自身を見つめ直す経験」などを体験することでしょう。それは人間的にも大きく成長する機会でもあります。今までに学んできた内容をしっかりと活かし、積極的な姿勢でより多くの学びができるように努めましょう。実習病院によっては、8:30~開始になります。自己の健康管理を十分に行い、欠席しないようにしましょう。授業計画は病院等によって変更する場合があります。 |