科目名 | 看護倫理学 |
ナンバリング | |
担当者 |
川島 睦子
中島 洋子 新井 祐恵 應戸 麻美 平原 直子 藤田 史恵 井上 福江 |
開設学科 専攻・コース |
看護学科 |
分類 | 専門教育科目 必修科目 |
関連する 資格・免許 |
開講キャンパス | 開講年次 | 開設期 | 単位数 | 必修・選択 |
小城 | 2年 | 前期 | 2単位 | 必修 |
授業の概要 及びねらい |
看護倫理は「臨床倫理」および「ケアの倫理」と多くの共通部分を持つが、両者を比較すると「生命倫理」と共有部分がより多くなっている・医療の過程において患者を擁護し、そのQOLを維持・向上させるためには適切な臨床判断が求められる。臨床判断は多様な要素を総合した視点から生み出されることから、自らの中に、倫理的な価値を確立させることを目的に学ぶ。看護におけるさまざまな倫理的課題について、患者や家族を取り巻く現象や背景を理解し、人権尊重を基盤に患者とその家族に対する適切な支援ができるために、倫理的感受性を培い、適切な看護が展開できるための知識を獲得する。 |
実務経験に 関連する 授業内容 |
講義担当者は、病院や介護施設、保育施設など様々な臨床や看護系大学の成人看護学・老年看護学・精神看護学・小児看護学・家族看護学などの領域において、多くの倫理的課題に直面し、解決してきた。倫理的意思決定が求められる臨床現場での経験事例をあげながら、倫理的判断の基礎的な知識・技術を教授する。 |
授業の 到達目標 |
1.倫理とは、看護倫理とは何か、基本的人権、臨床における倫理的課題について理解し、考察できる。 2.生命医学倫理、患者の権利と擁護について理解し、考察できる。 3.学内演習、臨地実習に臨むにあたって、看護職の倫理綱領16条および分析方法を理解できる。 4.領域別(成人・老年・精神・小児・母性看護学など)にみた看護倫理の特徴および倫理的意思決定のステップについて理解し、説明できる。 5.看護研究における倫理について説明できる。臨床における倫理的課題の看護場面について意見交換できる。 |
学習方法 | テキスト及び関連する配布資料を中心に学習を進める。毎回、事前学習として該当ページを読んでおく。また、臨地実習で倫理的に気になる場面から課題を見い出し、解決できるようグループワークを取り入れて授業を進める。 |
テキスト及び 参考書籍 |
テキスト:河口孝泰・江守陽子編集:看護倫理-看護の本質を探究・実践する-改訂第2版(学研)2023 参考書:小西恵美子編集:「看護倫理‐よい看護・よい看護師への道しるべ‐」改訂第2版、南江堂、2014。 日本臨床倫理学会監修、箕岡真子町著:「臨床看護入門」へるす出版、2021 |
到達目標 | |||||||||||||||||||||||||
汎用的能力要素 | 専門的能力要素 | ||||||||||||||||||||||||
態度・ 志向性 |
知識・ 理解 |
技能・ 表現 |
行動・ 経験・ 創造的思考力 |
態度・ 志向性 |
知識・ 理解 |
技能・ 表現 |
行動・ 経験・ 創造的思考力 |
合計 | |||||||||||||||||
1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | ||
比率 | 5 | 10 | 5 | 30 | 5 | 5 | 10 | 5 | 5 | 5 | 5 | 10 | 100 | ||||||||||||
評価基準・方法 | 評価 割合 % |
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定期試験 | ○ | ◎ | ○ | ○ | 60 | ||||||||||||||||||||
小テスト等 | |||||||||||||||||||||||||
宿題・授業外レポート | ○ | ○ | 10 | ||||||||||||||||||||||
授業態度 | ◎ | 10 | |||||||||||||||||||||||
受講者の発表 | ○ | ○ | 10 | ||||||||||||||||||||||
授業の参加度 | ◎ | ○ | ○ | ○ | 10 | ||||||||||||||||||||
その他 | |||||||||||||||||||||||||
合計 | 100 |
(表中の記号 ○評価する観点 ◎評価の際に重視する観点 %評価割合)
授業計画(学習内容・キーワードのスケジュール) | ||
第1週 | 事前学習(予習) | 該当ページを読んでおく。倫理的に気になる場面を600字程度でまとめてくる。 |
授業 | 倫理とは何か、生命倫理学・医療倫理学、倫理の原則(川島) | |
事後学習(復習) | 単元で学んだ内容の要点についてまとめる。 | |
第2週 | 事前学習(予習) | テキストの該当ページを読んでおく。 |
授業 | 看護倫理とは、看護倫理の基本的概念・原則、患者と医療チーム・多職種との関係について(川島) | |
事後学習(復習) | 単元の要点について調べまとめる。看護倫理の意義・重要性についてポイントをまとめる。 | |
第3週 | 事前学習(予習) | テキストの該当ページを読んでおく。 |
授業 | 実習に臨むにあたっての倫理、看護職の倫理綱領16条、臨床倫理委員会の機能(川島) | |
事後学習(復習) | 単元で学んだ内容の要点をまとめる。 | |
第4週 | 事前学習(予習) | テキストの該当ページを読んでおく。 |
授業 | 実習に臨むにあたっての看護職の倫理綱領16条、臨床倫理分析について(川島) | |
事後学習(復習) | 3・4週で学んだ内容:倫理綱領の要点をまとめる。 | |
第5週 | 事前学習(予習) | テキストの該当ページを読んでおく。 |
授業 | 領域別にみた看護倫理(成人)(新井) | |
事後学習(復習) | 単元で学んだ内容の要点についてまとめる。 | |
第6週 | 事前学習(予習) | テキストの該当ページを読んでおく。 |
授業 | 領域別にみた看護倫理、倫理的意思決定ステップ(新井) | |
事後学習(復習) | 単元で学んだ内容の要点をまとめる。 | |
第7週 | 事前学習(予習) | テキストの該当ページを読んでおく。 |
授業 | 領域別にみた看護倫理 小児の養育・診療等にまつわる倫理(藤田) | |
事後学習(復習) | 単元で学んだ内容の要点をまとめる。 | |
第8週 | 事前学習(予習) | テキストの該当ページを読んでおく。 |
授業 | 領域別にみた看護倫理 小児看護における倫理・虐待など(藤田) | |
事後学習(復習) | 単元で学んだ内容の要点をまとめる。 | |
第9週 | 事前学習(予習) | テキストの該当ページを読んでおく。 |
授業 | 領域別にみた看護倫理 母性看護学領域における倫理 生殖に関わる倫理(井上) | |
事後学習(復習) | 単元で学んだ内容の要点をまとめる。 | |
第10週 | 事前学習(予習) | テキストの該当ページを読んでおく。 |
授業 | 領域別にみた看護倫理 精神科領域における倫理(應戸) | |
事後学習(復習) | 単元で学んだ内容の要点をまとめる。 | |
第11週 | 事前学習(予習) | テキストの該当ページを読んでおく。 |
授業 | 患者の権利と擁護、臨床で遭遇する倫理的場面(高齢者・在宅)、学内演習・実習の臨み方(中島) | |
事後学習(復習) | 単元で学んだ内容の要点をまとめる。 | |
第12週 | 事前学習(予習) | テキストの該当ページを読んでおく。 |
授業 | 患者と家族に関する倫理的問題とその解決に向けた検討、災害時・救急時の倫理(平原) | |
事後学習(復習) | 単元で学んだ内容の要点をまとめる。 | |
第13週 | 事前学習(予習) | テキストの該当ページ、前回の資料を読んでおく。 |
授業 | 看護研究に関する倫理および倫理的課題の事例に関するグループワークの予告(平原) | |
事後学習(復習) | 単元の要点をまとめ、A4用紙1枚のレポートにまとめる。 | |
第14週 | 事前学習(予習) | テキストの該当ページ、前回の資料、GW資料を読んでおく。 |
授業 | 倫理的課題の解決に向け,どのような取り組みが必要か(グループワークと発表準備)(川島,平原) | |
事後学習(復習) | 本日の単元の要点をまとめる。 | |
第15週 | 事前学習(予習) | テキストの該当ページ、前回の資料を読んでおく。 |
授業 | 倫理的問題の分析と解決に向けた取り組み(発表とまとめ)(川島・平原) | |
事後学習(復習) | 看護倫理の意義・重要性についてポイントをまとめる。GWを踏まえレポートを作成し期限内に提出する。 |
※事前・事後学習の時間は、講義科目は各90分、演習・実験・実習科目は各30分を原則とする。
※課題(試験やレポート等)に対するフィードバックを行います。
備考 | 1.社会情勢の中で医療や社会問題に関する情報やニュースなどに関心を持ち、必要な情報は収集し、学習の 参考とすること。 2.これまでの実習や経験から、気になったことについては問題や課題を整理しておくこと。 3.テキスト及び参考書・資料には関心を持って読んでおく。 4.講義やグループワークには主体的に参加し、意見交換を行い、発表する。 5.課題のレポートはグループワークやその発表時に活用しながら、授業の中でフィードバックする。 【事前・事後学習】授業は、2コマ続きの隔週開催となる。したがって、授業前90分、授業後90分の学習を原則とする。 |