| 科目名 | 医療倫理学 |
| ナンバリング | MN_A1_04 |
| 担当者 |
中島 洋子
新井 祐恵 平原 直子 満岡 聡 |
| 開設学科 専攻・コース |
生活支援科学研究科 看護学専攻(修士課程) |
| 分類 | 選択科目 基礎分野 |
| 関連する 資格・免許 |
| 開講キャンパス | 開講年次 | 開設期 | 単位数 | 必修・選択 |
| 小城 | 1年 | 後期 | 2単位 | 選択 |
| 授業の概要 及びねらい |
時代が進むにつれ、増えてきている医療倫理・看護倫理・研究倫理に関する課題の歴史的変遷と基本的概念及び解決の方法論について学修します。各々の分野の現場で生じる倫理的課題を明確に把握し、その課題解決のための道筋（考え方と方法）についてディカッション等を通じて検討を行い、解決のためのアプローチについて学びます。 |
| 実務経験に 関連する 授業内容 |
大学病院等で患者・家族の意思決定支援や倫理調整の経験があり、看護学教育において倫理教育を担当した教員3名と、開業医で地域における在宅医療活動を熱心に展開されている臨床家1名の授業です。 |
| 授業の 到達目標 |
１）ヘルスケアの場における倫理的配慮の必要性と問題を論理的に説明できる。 ２）ヘルスケアの利用者の思いや権利を理解し、チーム医療に必要な倫理的配慮と看護師の役割について考えることができる。 ３）多数の事例を通して倫理的問題の分析を4分割法を用いて行い、倫理的意思決定の方法について多職種と連携して行動化できる。 ４）事例検討を通して倫理的感受性を高め、問題解決の取り組みを通して、当事者と家族が納得できるより良い看護を考えることができる。 5）緩和ケア、安楽死、尊厳死について国内外の視点から考える 6）人生の最終段階における医療の意思決定プロセス：リビング・ウイルとＡＣＰ（Advance Care Planning)について事例を通して考える |
| 学習方法 | 1）テーマごとの講義を取り入れ、その後、グループでのディスカッションやプレゼンテーションを行います。 |
| テキスト及び 参考書籍 |
清水哲郎『医療・ケア従事者のための哲学・倫理学・死生学』（医学書院） 資料を適宜配布・指示します。 |
| 到達目標 | |||||||||||||||||||||||||
| 汎用的能力要素 | 専門的能力要素 | ||||||||||||||||||||||||
| 態度・ 志向性 |
知識・ 理解 |
技能・ 表現 |
行動・ 経験・ 創造的思考力 |
態度・ 志向性 |
知識・ 理解 |
技能・ 表現 |
行動・ 経験・ 創造的思考力 |
合計 | |||||||||||||||||
| 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | ||
| 比率 | 5 | 10 | 5 | 40 | 30 | 10 | 100 | ||||||||||||||||||
| 評価基準・方法 | 評価 割合 % |
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| 定期試験 | |||||||||||||||||||||||||
| 小テスト等 | |||||||||||||||||||||||||
| 宿題・授業外レポート | ○ | ○ | ◎ | ◎ | 30 | ||||||||||||||||||||
| 授業態度 | ◎ | ◎ | 20 | ||||||||||||||||||||||
| 受講者の発表 | ○ | ◎ | ◎ | 25 | |||||||||||||||||||||
| 授業の参加度 | ○ | ◎ | ◎ | 25 | |||||||||||||||||||||
| その他 | |||||||||||||||||||||||||
| 合計 | 100 | ||||||||||||||||||||||||
(表中の記号 ○評価する観点 ◎評価の際に重視する観点 %評価割合)
| 授業計画（学習内容・キーワードのスケジュール） | ||
| 第１週 | 事前学習(予習) | シラバスをよく読み、授業の概要や到達目標を把握しておく。 |
| 授業 | 授業オリエンテーション 倫理・道徳・法の違い Moral SensibilityTest 実施（中島） | |
| 事後学習(復習) | 講義内容や講義資料からポートフォリオを作成する | |
| 第２週 | 事前学習(予習) | 自分の倫理的な体験やメディア、専門書から知見を準備しておく |
| 授業 | 医療・看護をめぐる倫理的側面の経緯と課題（中島） | |
| 事後学習(復習) | 講義内容や講義資料からポートフォリオを作成する | |
| 第３週 | 事前学習(予習) | 日本文化における倫理的課題、自分の周辺にある倫理的課題に関して予習をしておく |
| 授業 | 患者の人権と看護倫理（障害をもつ人・認知症患者等支援）、日本文化における倫理的課題・アプローチについて（中島） | |
| 事後学習(復習) | 講義内容や講義資料からポートフォリオを作成する | |
| 第４週 | 事前学習(予習) | 出産、生殖医療等に関する倫理的課題に関して調べて予習をしておく |
| 授業 | 生殖医療や出生前診断における倫理的問題(産む・産まない権利、人工妊娠中絶、不妊手術、性の選択など）（中島） | |
| 事後学習(復習) | 講義内容や講義資料からポートフォリオを作成する | |
| 第５週 | 事前学習(予習) | 本時の授業の予習をしておく |
| 授業 | 終末期医療と意思決定に関わる倫理的課題へのアプローチ（新井） | |
| 事後学習(復習) | 講義内容や講義資料からポートフォリオを作成する | |
| 第６週 | 事前学習(予習) | プレゼンテーションの準備をしておく |
| 授業 | 臨床における倫理的課題、自分の興味あるテーマのプレゼンテーション（新井） | |
| 事後学習(復習) | 講義内容や講義資料からポートフォリオを作成する | |
| 第７週 | 事前学習(予習) | 看護師の倫理綱領を予習しておく |
| 授業 | 我が国の歴史的な看護倫理観の変遷、専門職の責任と倫理 看護の倫理規定（新井） | |
| 事後学習(復習) | 講義内容や講義資料からポートフォリオを作成する | |
| 第８週 | 事前学習(予習) | ICN「看護師の倫理綱領」を精読しておく |
| 授業 | ICN「看護師の倫理綱領」、看護職の倫理的感性と対処能力向上への支援 （新井） | |
| 事後学習(復習) | 講義内容や講義資料からポートフォリオを作成する | |
| 第９週 | 事前学習(予習) | 患者の権利条約やインフォームドコンセントに関して予習をしておく |
| 授業 | 告知（患者の権利 インフォームドコンセント パターナリズム）（平原） | |
| 事後学習(復習) | 講義内容の要点についてまとめる | |
| 第１０週 | 事前学習(予習) | 身体拘束や行動コントロールに関して予習しておく |
| 授業 | 身体拘束と行動コントロール（平原） | |
| 事後学習(復習) | 講義内容の要点についてまとめる | |
| 第１１週 | 事前学習(予習) | 患者・家族への関わり方の課題について考えておく |
| 授業 | 看護師・患者・家族関係（平原） | |
| 事後学習(復習) | 講義内容の要点についてまとめる | |
| 第１２週 | 事前学習(予習) | 意思決定に関する4分割法の文献を読み予習しておく |
| 授業 | 意思決定にかかわる倫理：4分割法を用いて事例検討（満岡） | |
| 事後学習(復習) | 講義内容や講義資料からポートフォリオを作成する | |
| 第１３週 | 事前学習(予習) | 緩和ケアについて予習しておく |
| 授業 | 在宅医療とEnd of Lifeに関わる倫理（満岡） | |
| 事後学習(復習) | 講義内容や講義資料からポートフォリオを作成する | |
| 第１４週 | 事前学習(予習) | 在宅看護と緩和ケアについて予習しておく |
| 授業 | 人生の最終段階におけるリビング・ウイルとＡＣＰ（満岡） | |
| 事後学習(復習) | 講義内容や講義資料からポートフォリオを作成する | |
| 第１５週 | 事前学習(予習) | 事例を通して人生の最後を終える人と家族のケアについて考えておく |
| 授業 | 事例を通してリビング・ウイルとＡＣＰについて意見交換をする（満岡） | |
| 事後学習(復習) | 講義内容や講義資料からポートフォリオを作成する レポ-ト提出 | |
※事前・事後学習の時間は、講義科目は各90分、演習・実験・実習科目は各30分を原則とする。
※課題（試験やレポート等）に対するフィードバックを行います。
| 備考 | ※事前・事後学習の時間は、講義科目は各90分、演習・実験・実習科目は各30分を原則とする。 ※課題（試験やレポート等）に対するフィードバックを行います。 ・授業計画はあくまで予定であり、講師の都合等により変更が生じる場合があります。 ・グループワークやプレゼンテーションを重視します。積極的に取り組んで下さい。 ・１週間あたり3時間の事前・事後学習時間を確保すること。 ・レポート課題は添削したうえで返却します。 |