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成人看護学方法論Ⅱ

科目名 成人看護学方法論Ⅱ
ナンバリング NS_D3_02
担当者 鷹居 樹八子
馬塲 才悟
開設学科
専攻・コース
看護学科
分類 専門教育科目 専門科目
関連する
資格・免許
開講キャンパス 開講年次 開設期 単位数 必修・選択
小城 3年 前期 2単位 必修
授業の概要
及びねらい
本科目は、成人期にある人(対象)の発達上の特徴や疾患から生じる健康問題を看護理論を用いて全人的に理解し、対象およびその家族が直面している健康問題への具体的な援助方法を学ぶものである。対象が病気を受け入れ、対処能力を高め、生涯にわたり疾病を管理しながら「病気とともに生きていく」こと、また、在宅生活に向けて、対象自らがセルフケアを実践しQOLを高めることができるように支援する看護の方法について学ぶ。
実務経験に
関連する
授業内容
看護師として臨床経験5年以上を有する教員が、慢性疾患のある患者への看護の実践についての多くの実務経験をもとに講義・演習・体験型演習を行う。さらに慢性疾患をもつ成人期の患者の在宅復帰支援に向けて、他職種との連携・協働の必要性や在り方についての理解を深め、系統的に学び、知識と体験と思考を統合する科目である。
授業の
到達目標
1.慢性疾患の概念と特性および慢性疾患を抱えている成人期の人の特徴を理解できる。
2.慢性疾患をもつ患者を看護するために必要な看護理論を理解できる。
3.慢性疾患をもつ患者と家族の特徴について身体的・精神的・社会的側面から説明できる。
4.慢性疾患をもつ患者の特徴と慢性的な健康問題がライフサイクルや生活に及ぼす影響を理解できる。
5.慢性疾患をもつ患者のセルフケア能力の維持・向上を目指した看護援助技術を実施できる。
6.慢性疾患をもつ患者とその家族を理解し、セルフケア能力の維持・向上を目指した支援方法を
立案できる。
7.慢性疾患をもつ患者の退院に向けた支援や退院後のセルフマネジメント支援・社会資源活用について
理解できる。
学習方法 1.事前学修において、慢性疾患の病態関連図を作成し、病態と出現している症状や生活の制限を考える。
2.講義・演習時には自己の考えや意見を積極的に表現できるようにする。
3.講義・演習後には病態関連図の完成とともに事例を通して学習の振り返りを行う。
テキスト及び
参考書籍
テキスト:成人看護学 慢性期看護論 第3版 鈴木志津江・藤田佐和編集 ヌーベルヒロカワ. 
参考文献 :成人看護学慢性期看護改訂第3版 鈴木久美ほか編集 南江堂.TACSシリーズ実践成人看護学 慢性期 中西睦子監修 建帛社.専門分野 系統看護学講座各テキスト 医学書院
到達目標
汎用的能力要素 専門的能力要素
態度・
志向性
知識・
理解
技能・
表現
行動・
経験・
創造的思考力
態度・
志向性
知識・
理解
技能・
表現
行動・
経験・
創造的思考力
合計
1) 2) 3) 1) 2) 3) 1) 2) 3) 1) 2) 3) 1) 2) 3) 1) 2) 3) 1) 2) 3) 1) 2) 3)
比率 5 5   5     5           10 5   10 10 5 10 5   10 5 10 100
評価基準・方法 評価
割合
%
定期試験 60
小テスト等  
宿題・授業外レポート 20
授業態度 10
受講者の発表  
授業の参加度 10
その他                  
 
合計 100
(表中の記号 ○評価する観点 ◎評価の際に重視する観点 %評価割合)  
授業計画(学習内容・キーワードのスケジュール)
第1週 事前学習(予習) テキスト第Ⅰ章を熟読しておく
授業 ガイダンス・慢性疾患の特徴・疫学
事後学習(復習) 講義内容をまとめておく
第2週 事前学習(予習) テキスト第Ⅱ章を熟読しておく
授業 慢性期の看護の特徴 オレムのセルフケア理論,他
事後学習(復習) 講義内容をまとめておく
第3週 事前学習(予習) テキスト第Ⅲ章を熟読しておく
授業 病みの軌跡理論、ケアリング
事後学習(復習) 講義内容をまとめておく
第4週 事前学習(予習) テキスト第ⅩⅤ章~ⅩⅦ章を熟読しておく
授業 化学療法・放射線療法を受ける患者への看護
事後学習(復習) 講義内容をまとめておく
第5週 事前学習(予習) テキスト第Ⅷ章を熟読しておく
授業 慢性の代謝機能障害をもつ患者へのセルフケア能力の維持・向上を目指した看護① 疾病管理に向けた看護援助(糖尿病患者事例)
事後学習(復習) 講義内容をまとめておく
第6週 事前学習(予習) 成人看護学概論テキストのセルフケア理論を熟読しまとめておくこと
授業 慢性の代謝機能障害をもつ患者へのセルフケア能力の維持・向上を目指した看護② ~セルフケア行動獲得に向けた看護援助~
事後学習(復習) 講義内容をまとめておく
第7週 事前学習(予習) 事前課題に取り組み、糖尿病患者の患者教育の実際について調べておくこと
授業 慢性の代謝機能障害をもつ患者へのセルフケア能力の維持・向上を目指した看護③〈患者教育指導案作成〉
事後学習(復習) 講義内容をまとめておくこと
第8週 事前学習(予習) 事前課題に取り組み、患者教育指導案(自己血糖測定と管理方法)について調べておくこと
授業 慢性の代謝機能障害をもつ患者へのセルフケア能力の維持・向上を目指した看護④〈患者教育指導案作成〉
事後学習(復習) 講義内容をまとめおくこと
第9週 事前学習(予習) 事前課題に取り組み、SMBG(Self Monitoring of Blood Glucose)について調べておくこと
授業 慢性の代謝機能障害をもつ患者へのセルフケア能力の維持・向上を目指した看護⑤〈患者教育指導実施:SMBG〉
事後学習(復習) 講義内容をまとめておくこと
第10週 事前学習(予習) SMBGの手技をまとめておくこと
授業 慢性の代謝機能障害をもつ患者へのセルフケア能力の維持・向上を目指した看護⑥ <患者教育指導実施:SMBG〉
事後学習(復習) 講義内容をまとめておくこと
第11週 事前学習(予習) テキスト第Ⅴ章を熟読しておくこと
授業 慢性の循環機能障害をもつ患者のセルフマネジメント能力を高める看護① 疾患の増悪因子の理解と症状マネジメント
事後学習(復習) 講義内容をまとめておくこと
第12週 事前学習(予習) 12誘導心電図について調べておくこと
授業 慢性の循環機能障害をもつ患者のセルフマネジメント能力を高める看護② セルフモニタリング
事後学習(復習) 講義内容をまとめておくこと
第13週 事前学習(予習) 心電図の波形を自己学習しておくこと
授業 慢性の循環機能障害をもつ患者のセルフマネジメント能力を高める看護③ 12誘導心電図検査の演習
事後学習(復習) 学生同士ペアを組み12誘導心電図の検査を行い、心電図のレポートを作成すること
第14週 事前学習(予習) テキスト第Ⅸ章を熟読しておくこと
授業 慢性の内部環境調節障害をもつ患者への看護
事後学習(復習) 講義内容をまとめておくこと
第15週 事前学習(予習) テキスト第Ⅸ章を熟読しておくこと
授業 慢性の運動機能障害をもつ患者の看護
事後学習(復習) 講義内容をまとめておくこと
第16週 事前学習(予習) テキスト第Ⅳ章を熟読しておくこと
授業 慢性の呼吸機能障害をもつ患者の生活の再構築に向けた療養生活支援①
事後学習(復習) 講義内容をまとめておくこと
第17週 事前学習(予習) 慢性閉塞性肺疾患(COPD)の病態を調べ、患者事例を読み、情報を整理しまとめておく
授業 慢性の呼吸機能障害をもつ患者の生活の再構築に向けた療養生活支援② COPD患者の全体像理解
事後学習(復習) 病態関連図を完成し、問題点を抽出しておく
第18週 事前学習(予習) 指定された事前課題を行っておくこと
授業 慢性の呼吸機能障害をもつ患者の生活の再構築に向けた療養生活支援② 体験演習
事後学習(復習) 講義内容をまとめておくこと
第19週 事前学習(予習) 患者事例の情報と作成した病態関連図をもとに、看護診断を考えておくこと
授業 慢性の呼吸機能障害をもつ患者の生活の再構築に向けた療養生活支援③ ~慢性閉塞性肺疾患COPD患者事例~
事後学習(復習) 講義内容をまとめておくこと
第20週 事前学習(予習) 看護診断に沿った看護計画を考えておくこと
授業 慢性の呼吸機能障害をもつ患者の生活の再構築に向けた療養生活支援③ ~病態関連図の作成~
事後学習(復習) 講義内容をまとめておくこと
第21週 事前学習(予習) 事例患者の個別性を考えて、看護計画を修正しておくこと
授業 慢性の呼吸機能障害をもつ患者の生活の再構築に向けた療養生活支援④ アセスメント・問題点の抽出・看護診断
事後学習(復習) 講義内容をまとめておくこと
第22週 事前学習(予習) 指摘された意見をもとに立案した看護計画の修正をしておくこと
授業 慢性の呼吸機能障害をもつ患者の生活の再構築に向けた療養生活支援④ 看護診断に対する患者の個別性を配慮した看護計画の立案
事後学習(復習) 講義内容をまとめておくこと
第23週 事前学習(予習) 第1回目からの講義を振り返ってまとめとくこと
授業 まとめ
事後学習(復習) 講義内容をまとめておくこと
※事前・事後学習の時間は、講義科目は各90分、演習・実験・実習科目は各30分を原則とする。
※課題(試験やレポート等)に対するフィードバックを行います。
備考 本科目の履修にあたり、成人看護学概論で学んだ各発達段階における発達的特徴と健康問題の理解が大前提である。また、グループワークや体験演習もあり、事前学修と事前課題が不十分であると学習効果は得られないため、事前学修(看護形態学・看護機能学・病態生理学・臨床薬理学・臨床栄養学の探究学習と病態関連図の作成)と事前課題を十分に行った上で授業に臨むこと。