トップページ   »  授業科目(シラバス)検索  »   検索結果   »  授業科目(シラバス)

健康教育学

科目名 健康教育学
ナンバリング
担当者 南里 玲子
池田 佐知子
村岡 早苗
南里 真美
開設学科
専攻・コース
看護学科
分類 専門教育科目 専門科目
関連する
資格・免許
保健師国家試験受験資格
開講キャンパス 開講年次 開設期 単位数 必修・選択
小城 3年 前期 2単位 選択
授業の概要
及びねらい
対象及び対象集団の健康課題に対し、対象者のケア能力を高め、行動変容を促す支援の一つである健康教育に関する理論と方法について学修する。対象及び対象集団の健康課題と関連する要因を理解し、行動変容に向けた保健指導を展開する能力を養う。健康課題をアセスメントし、健康教育の目的や方法について実践可能な方法を企画・立案し、指導案を作成する。ロールプレイ等、リアリティをもって学習を進め、健康教育に必要な知識・技術を習得する。授業は、総論、過程を南里玲が、理論を各教員が、演習は全教員が担当する。
実務経験に
関連する
授業内容
県及び市の行政保健師としての25年以上のキャリアを持つ教員4名が授業を担当する。それぞれが母子や感染症、成人病など担当していた分野をいかし、理論と実践験に基づいた行動変容を起こすプロセスと効果的な方法について教授することにより、学生には対象及び対象集団をより具体的にイメージし、理論と結びついた実践的な健康教育が実施できるよう指導する。
授業の
到達目標
対象や対象集団の特徴や健康課題を理論に基づき理解し、関連する要因を明らかにする。保健指導の一方法である健康教育を企画・実践し対象の行動変容を促すことができる。指導案の作成や演習を公衆衛生看護学実習へとつなげる。
1)保健指導のための対象及び対象集団の情報収集を行い、課題等アセスメントすることができる。
2)健康教育の目的、目標を設定し、指導内容を検討することができる。
3)基礎理論を理解し、行動変容に繋がるな健康教育を展開することができる。
4)実施した健康教育の場面を振り返り、自己の課題を明確にすることができる。
5)健康教育の一連の過程から、健康教育における看護専門職の役割について考察することができる。
学習方法 講義および演習(グループワーク)で授業を進める。個別の指導案作成と小集団への健康教育はグループワークで模擬教育を行う。指導案作成及び実践することで目標を達成することになるため、事前学習や準備を計画的に実施し、発表に向け、グループでの連携や高め合いを意識すること。
テキスト及び
参考書籍
公衆衛生看護学jp.(第5版) 、荒賀直子、後閑容子他、2020、インターメディカル
公衆衛生がみえる 2022-2023 メディックメディア
到達目標
汎用的能力要素 専門的能力要素
態度・
志向性
知識・
理解
技能・
表現
行動・
経験・
創造的思考力
態度・
志向性
知識・
理解
技能・
表現
行動・
経験・
創造的思考力
合計
1) 2) 3) 1) 2) 3) 1) 2) 3) 1) 2) 3) 1) 2) 3) 1) 2) 3) 1) 2) 3) 1) 2) 3)
比率 5 5   5 5 5 5   5     5   5 5 10 10   10 5 5 5 5   100
評価基準・方法 評価
割合
%
定期試験  
小テスト等  
宿題・授業外レポート 50
授業態度  
受講者の発表 40
授業の参加度 10
その他                  
 
合計 100
(表中の記号 ○評価する観点 ◎評価の際に重視する観点 %評価割合)  
授業計画(学習内容・キーワードのスケジュール)
第1週 事前学習(予習) シラバスを熟読し、公衆衛生看護学jp.188Pを読んでおく
授業 健康教育の目的や方法、歴史的な発展過程と社会的背景を理解し、実践例を資料や映像を通して知る(南里玲子)
事後学習(復習) 授業を振り返り、確認しておく
第2週 事前学習(予習) 公衆衛生看護学jp.のP191~192を読んでおく
授業 健康教育の流れ(企画・運営・展開・評価)を理解し、小集団を対象に、個人あるいはグループで実施する健康教育をイメージできる。学習援助型健康教育である健康学修を理解する(南里玲子))
事後学習(復習) 授業を振り返り、テキストや配布資料に目を通す
第3週 事前学習(予習) 公衆衛生看護学jp.のP190、公衆衛生が見えるを読んでおく
授業 効果的な介入のための健康教育に用いる基礎理論である「プリシード・フレームワーク」「プリシード・プロシードモデル」「自己効力感セルフエフェカシー」を理解する(池田)
事後学習(復習) 授業を振り返り、テキストと配布資料に目を通す 理論を整理する
第4週 事前学習(予習) 公衆衛生看護学jp.のP189を読んでおく
授業 効果的な介入のための健康教育に用いる基礎理論である「健康(保健)信念モデル ヘルスビリーフモデル」を理解する(南里玲子)
事後学習(復習) 授業を振り返り、テキストと配布資料に目を通す 理論を整理する
第5週 事前学習(予習) 公衆衛生看護学jp. P99、公衆衛生が見えるを読んでおく
授業 社会因子と人の健康について、特にメンタルヘルスに着目した「ストレスとコーピング」を理解する(南里玲子)
事後学習(復習) 授業を振り返り、テキストと配布資料に目を通す 理論を整理する
第6週 事前学習(予習) 公衆衛生看護学jp.のP189を読んでおく
授業 効果的な介入のための健康教育に用いる基礎理論である「KAPモデル」「変化ステージモデル」を理解する(村岡)
事後学習(復習) 授業を振り返り、テキストと配布資料に目を通す 理論を整理する
第7週 事前学習(予習) テキストに該当する箇所はないが、今までの基礎理論について再度復習しておく
授業 効果的な介入のための健康教育に用いる基礎理論である「計画的行動理論」、行動変容ステージに応じた特定保健指導を理解する。(南里真美)
事後学習(復習) 授業を振り返り、配布資料に目を通す。理論を整理する
第8週 事前学習(予習) 特定保健指導の実際について復習しておく。行動変容ステージ(無関心期~維持期)を理解しておく。
授業 個人向け健康教育のため、対象の行動変容ステージにあった指導案作成準備。事例の設定を行う(南里玲子)
事後学習(復習) 指導案の展開を考える。様式をダウンロードする
第9週 事前学習(予習) 指導案の展開を考える
授業 指導案作成【個人ワーク】(南里玲子)
事後学習(復習) 指導案作成【課題】
第10週 事前学習(予習) 個人向け健康教育指導案作成。小集団健康教育の実施に向けた準備を行う。今までの理論を整理し健康教育をイメージする。公衆衛生看護学jp. P193~199を熟読
授業 小集団を対象とした健康教育の実施にむけ、プロセスに沿った準備をする。企画書や計画書、指導案や会場配置例から実践に向けた準備開始(南里玲子)
事後学習(復習) ペア学生が決まるので、健康教育の対象やテーマを検討する
第11週 事前学習(予習) 健康教育の実施に向け、準備の流れを理解する 
授業 提示される小集団の特性や健康課題(生活習慣病、母子保健、感染症、歯科保健、介護予防等)を理解し、ペア学生と認識のすり合わせを行う(全教員)
事後学習(復習) 担当する小集団と健康課題の決定
第12週 事前学習(予習) 担当する小集団の発達課題や健康課題の復習をしておく
授業 グループワーク① 指導案・指導媒体の作成及び発表シナリオの準備(全教員)
事後学習(復習) 発表準備
第13週 事前学習(予習) 担当する小集団の発達課題や健康課題の復習をしておく 
授業 グループワーク② 指導案・指導媒体の作成及び発表シナリオの準備(全教員)
事後学習(復習) 発表準備(シナリオの暗記までは求めない)
第14週 事前学習(予習) 発表の予行演習を行い、時間、媒体の確認をしておく配布資料があれば必要数準備する
授業 健康教育発表① 意見交換、相互評価(全教員)
事後学習(復習) 自己評価に加え他者の意見・評価を受けて総合的なレポート作成
第15週 事前学習(予習) 発表の予行演習を行い、時間、媒体の確認をしておく配布資料があれば必要数準備する
授業 健康教育発表② 意見交換、相互評価(全教員)
事後学習(復習) 自己評価に加え他者の意見・評価を受けて総合的なレポート作成
※事前・事後学習の時間は、講義科目は各90分、演習・実験・実習科目は各30分を原則とする。
※課題(試験やレポート等)に対するフィードバックを行います。
備考 本科目は保健師国家試験受験資格取得に必要な履修科目です。基礎理論を理解・活用し、個人や小集団に対して短時間の健康教育が実施できることを科目の狙いとしています。講義の事前・事後学習として90分、自己学習をして下さい。授業によって課題(確認テストやレポート)を提示することがありますが、必ずフィードバック(講評・解説)を行いますので、取り組んで下さい。
4年次前期の公衆衛看護学実習において、実際の住民等集団を対象に健康教育を担当する機会もあります。自身の指導案作成や発表の他、他のグループのワークや発表の成果、相互評価による助言等が必ず活きてきますので、しっかり学修して下さい。