科目名 | 臨床研究 |
ナンバリング | |
担当者 |
西村 喜文
岡嶋 一郎 髙尾 兼利 安藤 満代 赤川 力 |
開設学科 専攻・コース |
生活支援科学研究科(博士後期) 臨床心理学専攻(博士後期課程) |
分類 | 専門科目 臨床研究科目 |
関連する 資格・免許 |
開講キャンパス | 開講年次 | 開設期 | 単位数 | 必修・選択 |
佐賀 | 1年 | 通年 | 4単位 | 選択必修 |
授業の概要 及びねらい |
学校教育、心理臨床、医療・福祉等の分野において直面している諸問題「不登校」や「いじめ」「精神疾患」「終末期」に加えて、「虐待」や「発達障害」「子育て」などの支援についての実際を具体的に幅広く検討すると共に、そうした課題と支援の背後にある心理学的理論ないし深層心理学的な側面について、研究者として関わることの意味を深く検討する。 |
実務経験に 関連する 授業内容 |
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授業の 到達目標 |
①心理実践の中での諸問題について理解を深める。 ②多様化している社会の中での心理支援について検討し研究者として関わることができる。 |
学習方法 | 講義、演習にて行う。 場合によっては、遠隔授業とする。 |
テキスト及び 参考書籍 |
適宜資料の配布または指示を行う。 |
到達目標 | |||||||||||||||||||||||||
汎用的能力要素 | 専門的能力要素 | ||||||||||||||||||||||||
態度・ 志向性 |
知識・ 理解 |
技能・ 表現 |
行動・ 経験・ 創造的思考力 |
態度・ 志向性 |
知識・ 理解 |
技能・ 表現 |
行動・ 経験・ 創造的思考力 |
合計 | |||||||||||||||||
1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | 1) | 2) | 3) | ||
比率 | 10 | 5 | 10 | 10 | 5 | 10 | 5 | 10 | 10 | 10 | 10 | 5 | 100 | ||||||||||||
評価基準・方法 | 評価 割合 % |
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定期試験 | |||||||||||||||||||||||||
小テスト等 | |||||||||||||||||||||||||
宿題・授業外レポート | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | 60 | ||||||||||||||||||||
授業態度 | |||||||||||||||||||||||||
受講者の発表 | ◎ | ◎ | ○ | ◎ | 40 | ||||||||||||||||||||
授業の参加度 | |||||||||||||||||||||||||
その他 | |||||||||||||||||||||||||
合計 | 100 |
(表中の記号 ○評価する観点 ◎評価の際に重視する観点 %評価割合)
授業計画(学習内容・キーワードのスケジュール) | ||
第1週 | 事前学習(予習) | 不登校に関する、小学校・中学校・高等学校の各1事例を調べておく |
授業 | 小学校における不登校児童の実態と背景について理解する(高尾兼利) | |
事後学習(復習) | 小学校における不登校児童の事例を授業での学習を振り返りより深く理解する | |
第2週 | 事前学習(予習) | 不登校と思春期特性との関連を調べておく |
授業 | 中学校・高等学校における不登校生徒の実態と背景について理解する(高尾兼利) | |
事後学習(復習) | 不登校生徒の事例を授業での学習を振り返りより深く理解する | |
第3週 | 事前学習(予習) | いじめ被害者の手記等によりいじめ被害者の心情を調べる |
授業 | 小学校のおけるいじめ問題の現状と背景を理解する(高尾兼利) | |
事後学習(復習) | いじめ被害者の手記等での理解と授業での理解をまとめる | |
第4週 | 事前学習(予習) | いじめの実態と思春期の心理特性の関連を調べておく |
授業 | 中学校・高等学校におけるいじめ問題の現状と背景について理解する(高尾兼利) | |
事後学習(復習) | 思春期におけるいじめと児童期におけるいじめを比較して、いじめの全体像をとらえる | |
第5週 | 事前学習(予習) | 不登校への対応の歴史について調べておく |
授業 | 不登校への教師の対応について理解する(高尾兼利) | |
事後学習(復習) | 教師の不登校対応について留意すべき点についてまとめておく | |
第6週 | 事前学習(予習) | いじめ問題への対応の歴史を調べておく |
授業 | いじめ問題への教師の対応について理解する(高尾兼利) | |
事後学習(復習) | 教師のいじめ問題対応について留意すべき点についてまとめておく | |
第7週 | 事前学習(予習) | 児童虐待について調べる |
授業 | 児童虐待の現象と背景(西村喜文) | |
事後学習(復習) | 児童虐待の現状についてまとめる | |
第8週 | 事前学習(予習) | 養育的、器質的、発達的視点より考える |
授業 | 子どもの捉え方(西村喜文) | |
事後学習(復習) | 3つの視点をまとめる | |
第9週 | 事前学習(予習) | マルトリートメントについて調べる |
授業 | 子どものこころの傷つき(西村喜文) | |
事後学習(復習) | 子どもの脳とこころの傷つきについてまとめる | |
第10週 | 事前学習(予習) | 虐待児の心理支援について考える |
授業 | 児童養護施設における心理的支援(西村喜文) | |
事後学習(復習) | 心理支援についてまとめる | |
第11週 | 事前学習(予習) | 表現療法について考える |
授業 | トラウマを克服する表現療法(西村喜文) | |
事後学習(復習) | 心の傷つきと表現療法についてまとめる | |
第12週 | 事前学習(予習) | 心理職の役割について考える |
授業 | 心理職・研究者としての役割(西村喜文) | |
事後学習(復習) | 研究者として児童虐待にどう関わるかまとめる | |
第13週 | 事前学習(予習) | 地域で生活する精神障がい者の課題について調べる |
授業 | 地域生活する精神障害者への支援について(安藤満代) | |
事後学習(復習) | 地域で生活する精神障がい者の支援についてまとめる | |
第14週 | 事前学習(予習) | 精神医療における課題を調べる |
授業 | 医療従事者のストレスについて(安藤満代) | |
事後学習(復習) | 医療従事者のストレスについてまとめる | |
第15週 | 事前学習(予習) | 終末期患者と家族の心理について調べる |
授業 | 終末期患者の心理的苦痛について(安藤満代) | |
事後学習(復習) | 終末医療の心理についてまとめる | |
第16週 | 事前学習(予習) | ナラティヴ・アプローチについて調べる |
授業 | ナラティヴ・アプローチについて(安藤満代) | |
事後学習(復習) | ナラティヴ・アプローチについてまとめる | |
第17週 | 事前学習(予習) | マインドフルネスについて調べてくる |
授業 | マインドフルネスの理論について(安藤満代) | |
事後学習(復習) | マインドフルネスの有用性をまとめる | |
第18週 | 事前学習(予習) | 高齢者に関する臨床的課題について調べる |
授業 | 高齢者に関する課題と心理支援(安藤満代) | |
事後学習(復習) | 高齢者の心理についてまとめる | |
第19週 | 事前学習(予習) | 子育て支援における社会資源や政策について調べる |
授業 | 子育て支援における物理的環境に関する理解(岡嶋一郎) | |
事後学習(復習) | 子育て支援における心理研究・支援の可能性についてまとめる | |
第20週 | 事前学習(予習) | 児童・思春期における障害児の生涯発達について調べる |
授業 | 障害児における支援ニードの理解(岡嶋一郎) | |
事後学習(復習) | 児童発達支援における心理研究・支援の可能性についてまとめる | |
第21週 | 事前学習(予習) | 成人期以降の障害者の生涯発達について調べる |
授業 | 障害者における支援ニードの理解(岡嶋一郎) | |
事後学習(復習) | 成人期以降の障害者に対する心理研究・支援の可能性についてまとめる | |
第22週 | 事前学習(予習) | 障害児・者の家族の心理について調べる |
授業 | 障害児・者の家族における支援ニードの理解(岡嶋一郎) | |
事後学習(復習) | 障害児・者の家族に対する心理研究・支援の可能性についてまとめる | |
第23週 | 事前学習(予習) | ストレス関連疾患について調べる |
授業 | ストレス理論の理解(岡嶋一郎) | |
事後学習(復習) | ストレス関連疾患に対する心理研究・支援の可能性についてまとめる | |
第24週 | 事前学習(予習) | 自分自身の支援者役割形成の歩みについて振り返る |
授業 | 対人支援職の養成における課題の検討(岡嶋一郎) | |
事後学習(復習) | 対人支援職の養成に対する研究・支援の可能性についてまとめる | |
第25週 | 事前学習(予習) | 発達障害専門外来について調べる |
授業 | 発達障害に関する事例研究(赤川力) | |
事後学習(復習) | 発達障害専門外来についてまとめる | |
第26週 | 事前学習(予習) | 特別支援学校について調べる |
授業 | 特別支援学校における事例研究(赤川力) | |
事後学習(復習) | 特別支援学校についてまとめる | |
第27週 | 事前学習(予習) | 産業臨床について調べる |
授業 | 産業臨床に関する事例研究(赤川力) | |
事後学習(復習) | 産業臨床についてまとめる | |
第28週 | 事前学習(予習) | 私設カウンセリングについて調べる |
授業 | 私設カウンセリングに関する事例研究(赤川力) | |
事後学習(復習) | 私設カウンセリングについてまとめる | |
第29週 | 事前学習(予習) | 認知症について調べる |
授業 | 認知症に関する事例研究(赤川力) | |
事後学習(復習) | 認知症についてまとめる | |
第30週 | 事前学習(予習) | スポーツ心理臨床について調べる |
授業 | スポーツ心理臨床の事例研究(赤川力) | |
事後学習(復習) | スポーツ心理臨床についてまとめる |
※事前・事後学習の時間は、講義科目は各90分、演習・実験・実習科目は各30分を原則とする。
※課題(試験やレポート等)に対するフィードバックを行います。
備考 | ・日常的に健康科学に興味を持ち、健康や福祉に関する基礎的な知識や能力以上に、現代社会で起こっている様々な事象に対する知的な好奇心を持ち課題への探求心を期待する。また、受講に関しては、時間毎の予習・復習を習慣化すること。 ・授業計画の各週の内容は、授業で取り上げる主な事項を示す。 ・授業計画はあくまで予定で有り、進度により変更する場合有り。 |