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牛丸 和人ウシマル カズト (USHIMARU KAZUTO) 男性 1961年生まれ
所属幼児保育学科
教授
URLhttps://www.facebook.com/kazuto.ushimaru
写真
2024/06/27 更新

プロフィール

学歴
昭和59年 3月 佐賀大学 教育学部 特設美術科 卒
平成10年 3月 佐賀大学大学院 教育学研究科 学校教育専攻 修士(教育学)
職歴
昭和59年 4月 伊万里市立大川(東陵)中学校教諭 研究主任 生徒指導主事  (平成 3年 3月まで)
平成 3年 4月 多久市立東部中学校教諭 研究主任(生徒指導・小中連携)等 (平成13年 3月まで)
平成13年 4月 佐賀県教育センター 生徒指導・教育相談係 研究員 (平成14年 3月まで)
平成14年 4月 佐賀県教育センター 生徒指導・教育相談係 主査 (平成15年 3月まで)
平成15年 4月 佐賀県教育庁 佐城教育事務所 指導主事 (平成19年 3月まで)
平成19年 4月 佐賀県教育庁 教職員課 管理主事 (平成20年 3月まで)
平成20年 4月 佐賀県教育センター 指導主事 (平成21年12月まで)
平成22年 1月 吉野ヶ里町立東脊振中学校 教頭 (平成24年 3月まで)
平成24年 4月 唐津市立名護屋小学校 校長 (平成28年 3月まで)
平成26年 4月 唐津市立西唐津中学校 校長 (平成28年 3月まで)
平成28年 4月 佐賀県立牛津高等学校 校長 (平成30年 3月まで)
平成30年 4月 西九州大学短期大学部 幼児保育学科 教授 (現在に至る)
専門分野
・臨床美術(クリニカル・アート)
保育現場、教育現場、介護現場、医療現場に生かす臨床美術の展開
・発達段階に応じた造形(表現)教育
・表現活動を生かした学社融合(地域連携)
・表現活動を生かした国際理解(異文化理解)
研究テーマ
・幼児期の臨床美術(クリニカル・アート)
・保育士養成大学における造形(表現)教育
・子ども理解を促すための臨床美術・造形教育
共同研究
【 実績 】・発達段階に応じた絵画・表現技法の研究
・開発的生徒指導の研究実践(多久東部中)
・小中連携した教育活動の研究実践(多久東部中・多久東部小・納所小)
・人形劇を利用した幼児期の「食育」(ゼミ)
【 希望 】・臨床美術(クリニカルアート)を生かした地域支援(保育園、幼稚園、子ども園・各種学校・放課後児童クラブ・介護施設・B型作業所・各種企業 等)
所属学会
日本臨床美術協会
日本子ども学会
日本コラージュ療法学会
学会・社会活動
平成24年 4月 佐賀県造形教育研究会 副会長 (平成27年 3月まで)
平成25年 4月 唐津市造形教育研究会 会長 (平成27年 3月まで)
平成29年 4月 佐賀県美術協会 理事 (現在に至る)
学会賞等
昭和57年10月 佐賀県美術展(1席)県知事賞(県立美術館所蔵)
昭和60年10月 多久市芸術文化功労賞
昭和61年 9月 西日本美術展 福岡県教育委員会長賞
昭和62年 6月 佐賀県美術協会展 会友優秀賞
平成元年11月 筑後美術展(1席)最優秀賞 (作品買い上げ)
平成 3年 9月 佐賀県美術展(2席)佐賀県議会議長賞
平成10年 9月 佐賀県美術展(2席)佐賀県議会議長賞
平成10年10月 佐賀県教育庁表彰(学校教育・地域連携教育の功績)
平成22年10月 佐賀県美術展(2席)佐賀県議会議長賞
令和 2年11月 佐賀県美術展(3席)佐賀県展70周年記念特別賞
令和 3年 3月 ニューヨーク「日本人作家グループ展」出品
令和 3年 8月 建仁寺(京都市)へ作品4点奉納
令和 3年10月 ARTiTERS DAZAIFU 2021(九州国立博物館)出品
令和 3年11月 Discovery art fair Frankfurt(ドイツ)出品
令和 5年 5月 宝当神社(佐賀県唐津市高島)より依頼を受け祭神「野崎隠岐守綱吉命」のご真影を制作・奉納
令和 5年11月 佐賀県美術展 佐賀県議会議長賞(洋画二席)受賞
研究者からの一言アピール
以下のような職歴で現在に至っています。
〇伊万里市立大川中学校 教諭
〇多久市立東部中学校  教諭
〇佐賀県教育センター(生徒指導・教育相談に関する業務)
〇佐城教育事務所(小学校・中学校教育全般に関する業務)
〇佐賀県教育庁教職員課(教員採用等教職員人事に関する業務)
〇吉野ヶ里町立東脊振中学校 教頭
〇唐津市立名護屋小学校 校長
〇唐津市立西唐津中学校 校長
〇佐賀県立牛津高等学校 校長
〇西九州大学短期大学部 幼児保育学科 教授
〇臨床美術士(4級)


①臨床美術士の資格取得を機に、実践研究を継続しています。主な実践研究の対象は保育現場・教育現場・介護現場・異文化交流ワークショップ等です今後は企業などにおける臨床美術(クリニカルアート)の導入についても取り組んでいきたいと考えています。

②保育士・幼稚園教諭を目指す学生対象に、園児のセルフエティーム(自尊感情)醸成するための「アート活動におけるカウンセリングマインドを生かした対話のスキル」を指導しています。

③アートを生かした大学と地域の幼・保・子ども園・小学校との連携の在り方について実践研究しています。また、佐賀県や市町とも連携しながら親子ふれあいアートや異文化理解ワークショップなども展開しています。
オフィスアワー
時間:月曜日 16:20から17:50
金曜日 16:20から17:50
場所:6号館 2階 牛丸研究室

教育・研究業績一覧

著書・論文等
【著書】
造形っておもしろい!子どもと先生が楽しむ幼児から小学校までの造形実践集
2024/03 造形分野における幼保小連携 共著 日本文教出版株式会社 10-113 96-97
 【概要】幼児教育、保育における造形表現、小学校での図画工作科教育における独自の教材開発や指導・支援の実践研究に取り組んでいる保育士、幼稚園教諭、小学校教諭による実践の紹介や、大学教授等によるそれぞれの実践の意義についての論説をまとめたものである。
幼児教育、保育における造形表現、小学校での図画工作科教育における独自の教材開発や指導・支援の実践研究に取り組んでいる保育士、幼稚園教諭、小学校教諭による実践の紹介や、大学教授等によるそれぞれの実践の意義についての論説をまとめたものである。
 【造形分野の幼保小連携】幼児教育、保育における造形表現、小学校での図画工作科教育における独自の教材開発や指導・支援の実践研究に取り組んでいる保育士、幼稚園教諭、小学校教諭による実践の紹介や、大学教授等によるそれぞれの実践の意義についての論説をまとめたものである。
【著書】
年間連載 教育・保育の未来について考える(9月号)
2023/09 教育コラム 単著 一般財団法人全日本私立幼稚園幼児教育研究機構機関紙 vol.562  16-17
 【概要】一般財団法人全日本私立幼稚園幼児教育研究機構の機関紙「私幼時報」の令和4年度12月号から令和5年度11月号まで一年間の連載依頼を受け、幼児教育に係る時事の話題を取り上げながらコラムを投稿している。
【著書】
年間連載 教育・保育の未来について考える(8月号)
2023/08 教育コラム 単著 一般財団法人全日本私立幼稚園幼児教育研究機構機関紙 vol.461  16-17
 【概要】一般財団法人全日本私立幼稚園幼児教育研究機構の機関紙「私幼時報」の令和4年度12月号から令和5年度11月号まで一年間の連載依頼を受け、幼児教育に係る時事の話題を取り上げながらコラムを投稿している。
【著書】
年間連載 教育・保育の未来について考える(7月号)
2023/07 教育コラム 単著 一般財団法人全日本私立幼稚園幼児教育研究機構機関紙 vol.460  21-22
 【概要】一般財団法人全日本私立幼稚園幼児教育研究機構の機関紙「私幼時報」の令和4年度12月号から令和5年度11月号まで一年間の連載依頼を受け、幼児教育に係る時事の話題を取り上げながらコラムを投稿している。
【著書】
年間連載 教育・保育の未来について考える(6月号)
2023/06 教育 単著 一般財団法人全日本私立幼稚園幼児教育研究機構機関紙 vol.459  21-22
 【概要】一般財団法人全日本私立幼稚園幼児教育研究機構の機関紙「私幼時報」の令和4年度12月号から令和5年度11月号まで一年間の連載依頼を受け、幼児教育に係る時事の話題を取り上げながらコラムを投稿している。
【著書】
年間連載 教育・保育の未来について考える(5月号)
2023/05 教育コラム 単著 一般財団法人全日本私立幼稚園幼児教育研究機構機関紙 vol.458 16-17
 【概要】一般財団法人全日本私立幼稚園幼児教育研究機構の機関紙「私幼時報」の令和4年度12月号から令和5年度11月号まで一年間の連載依頼を受け、幼児教育に係る時事の話題を取り上げながらコラムを投稿している。
【著書】
年間連載 教育・保育の未来について考える(4月号)
2023/04 教育コラム 単著 一般財団法人全日本私立幼稚園幼児教育研究機構機関紙 vol.457 12-13
 【概要】一般財団法人全日本私立幼稚園幼児教育研究機構の機関紙「私幼時報」の令和4年度12月号から令和5年度11月号まで一年間の連載依頼を受け、幼児教育に係る時事の話題を取り上げながらコラムを投稿している。
【著書】
年間連載 教育・保育の未来について考える(3月号)
2023/03 教育コラム 単著 一般財団法人全日本私立幼稚園幼児教育研究機構機関紙 vol.456 16-17
 【概要】一般財団法人全日本私立幼稚園幼児教育研究機構の機関紙「私幼時報」の令和4年度12月号から令和5年度11月号まで一年間の連載依頼を受け、幼児教育に係る時事の話題を取り上げながらコラムを投稿している。
【著書】
管理職のためのアクティブラーニング入門~ALによって「盲信」を「正信」へ~
2018/12 実践報告 単著 月刊高校教育1月号(学事出版) 64-67
 【概要】小・中・高等学校の校長を経験した後に大学教授として就任した筆者が、自らが経験した現場のALへの取り組みの実態をもとに、管理職としていかに学校現場でALを推進させていくかについて提言した。
牛丸和人
【著書】
感動を生む活動と展開のアイデア(月刊特別活動研究4月号)
2005/04 月刊誌 単著 明治図書出版 43-45
 【概要】「学級の歴史を軸にした演出の工夫というテーマで、学校行事等における学級の様子を、生徒達に記録(写真・エッセイ等)させ、教室背面に掲示させながら、学級の成長を促す実践について紹介した。
牛丸和人
【著書】
学級のまとまりを強める指導の重点~全員の居場所をつくるてだて(月刊特別活動研究11月号)
2003/11 月刊誌 単著 明治図書出版 30-32
 【概要】学級のまとまりというのは決して担任による統制ではない。学級がそれぞれの子ども達のよりどころ、心の居場所となるような学級経営について、カウンセリングマインドを基本においたコミュニケーションのスキルなどを紹介しながら提言した。
牛丸和人
【著書】
生きる力を育てる教育の創造:体験活動を生かし個を育てる
2000/10 教育図書 共著 黎明書房 24-27
 【概要】生徒会活動は生徒が主体的に行われるためには教師集団による物心両面からのきめ細かな支援が不可欠である。生徒指導の三機能「自己決定の場を与える・自己存在感を育む・共感的関係を育む」を、生徒会活動に取り込みながら、これまでの「委員会が全校生徒に~させる活動」から「委員会と全校生徒が協働して~する活動」への転換を行った軌跡について述べた。(新富康央 編著 牛丸和人・黒木正孝・古藤良春・陣内陽子・中島哲徳・三戸谷史 田中早苗 他 )
生徒会活動は生徒が主体的に行われるためには教師集団による物心両面からのきめ細かな支援が不可欠である。生徒指導の三機能「自己決定の場を与える・自己存在感を育む・共感的関係を育む」を、生徒会活動に取り込みながら、これまでの「委員会が全校生徒に~させる活動」から「委員会と全校生徒が協働して~する活動」への転換を行った軌跡について述べた。(新富康央 編著 牛丸和人・黒木正孝・古藤良春・陣内陽子・中島哲徳・三戸谷史 田中早苗 他 )
牛丸和人・黒木正孝・古藤良春・陣内陽子・中島哲徳・三戸谷史 田中早苗 他
【著書】
学級にとけ込めない子をなくすための指導の実際(月間特別活動研究8月号)
2000/08 月刊誌 単著 明治図書出版 30-32
 【概要】自分の学級経営における「お互いの存在を認め合い、支え合い、励まし合う」という取り組みを、グループエンカウンターの手法も具体的に紹介すると共に、シェアリングの必要性、そして保護者との連携した継続的な支援の必要性なども含めて提言した。
牛丸和人
【著書】
「学級経営重要用語300の基礎知識」
2000/07 教育図書 単著 「学級経営重要用語300の基礎知識」 36-49\0
【著書】
学級生活の見直しを成功へ導く実践(月刊特別活動研究」8月号)
1999/08 月刊誌 単著 明治図書出版 30-32
【著書】
「子どもの個性を開くストラテジー(学級経営・中学校編)」
1998/10 教育図書 単著 黎明書房 10-14
【著書】
「美術教科書指導書(イメージ画の指導)」日本文教出版
1998/10 教科書用指導書 単著 日本文教出版 18-20
【著書】
生徒指導の機能を生かした学級経営の在り方(小・中学校特別活動「学級活動実践事例集」
1998/09 月刊誌 単著 日本教育図書センター 25-27
【著書】
子どもを元気にする「学級目標づくり」の工夫~中学校の子どもに合った指導と演出(月刊特別活動研究・4月号)
1998/03 月刊誌 単著 明治図書出版 18-19
 【概要】学級目標づくりを生徒に任せっきりにしてはならない。学級は担任の思いと生徒の思いが重なり合ってできあがっていくものであるという理念のもとで、私の実践をもとに具体的な方法を提言した。
牛丸和人
【著書】
自発的・自治的活動の充実を図る実践(月刊特別活動研究・臨時増刊号)
1997/11 月刊誌 共著 自発的・自治的活動の充実を図る実践(月刊特別活動研究・臨時増刊号) 30-32
 【概要】子ども達の自治的・自発的な活動を促すためには「自己決定の場を与える」「共感的関係を育む」「自己存
在感を持たせる」といった生徒指導の機能を生かした場を、教師が仕掛
けていくことの大切さについて提言した。
子ども達の自治的・自発的な活動を促すためには「自己決定の場を与える」「共感的関係を育む」「自己存
在感を持たせる」といった生徒指導の機能を生かした場を、教師が仕掛
けていくことの大切さについて提言した。
牛丸和人
【著書】
「中学校・学級経営ハンドブック」第7号(第一法規出版)
1997/04 教育図書 共著 「中学校・学級経営ハンドブック」第7号(第一法規出版) 30-36
【著書】
「月刊特別活動研究」(12回連載)
1996/04 月刊誌 単著 明治図書出版 20-24
 【概要】一年間にわたって、自らの学級経営に関する実践に関して紹介した。各月のテーマに沿って、学級担任として年間を通して心にとめておくべきこと、そして学年や学期学校行事ごとに押さえておくべき実践に係る教育理念等について、成功談や失敗談を織り交ぜながら紹介した。執筆の一部は、以後佐賀県教育センターにおける学級経営に関する講座においても活用されている。
牛丸和人
【著書】
「見てわかる教室環境づくりアイデア集」(明治図書)
1991/11 教育図書 共著 明治図書出版 18-22
 【概要】本書では「動いている・美しい・安心できる」をキーワードに教室前面や背面のレイアウトについて、季節や学校行事とリンクさせながら環境整備していく方法を担当した。特に年度当初に掲示したものが、変色するまで掲示さられたり、誤字が訂正されないまま掲示されていたり、個人を差別するような内容の掲示物が掲示されていたりしているといった「・・・ぱなし掲示」に警告もしながら、担任としての責任ある教室環境整備を呼びかけている。
牛丸和人・押谷由夫・新富康央・関根廣史・西 秀喜・小澤定子・白松賢・西本裕輝 他
【著書】
学級生活のまとめ・感動を生む活動と展開のアイデア「学級の歴史を軸にした演出の工夫」(月刊特別活動10月号)
1988/10 月刊誌 単著 明治図書出版 24-26
 【概要】学級では子ども達の感性を揺さぶる取り組みも不可欠である。ここでは学級の歴史を軸にした背面黒板における演出の工夫を通して、感動を生む取り組みの具体例を示した。
牛丸和人
【著書】
「楽しい学級環境づくり12ヶ月(中学校)」
1988/04 教育図書 共著 明治図書出版 20-24
【学術論文】
実践報告 短期大学生のSDGsの取り組みに関する一考察- 「SDGsの実践」講義の学びによる行動変容を中心に -
2024/03 実践報告 短期大学生のSDGsの取り組みに関する一考察- 共著 永原学園西九州大学短期大学部紀要 巻 54, p. 68-74,
 【概要】持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)(以下 SDGs)は 2015 年の国連サミットにおいて、先進国を含む国際社会全体の目標として採択されている。そして、その目標 4「すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯教育の機会を促進する」のターゲット 4.7 にESDが位置づけられている。 ESDと は Education for Sustainable Development の略で「持続可能な開発のための教育」と訳されている。現在は、2019 年のユネスコ総会にて「持続可能な開発のための教育:SDGs の実現に向けて(ESD for SDGs)」として採択された後、同年の国連総会でも承認されている。この時にESDは SDGs のターゲットの 1 つとして位置付けられているだけでなく、17 全ての目標の実現に寄与するものであることも確認されており、持続可能な開発目標を達成するためにも不可欠である質の高い教育の実現に貢献するものとされている。 日本国内では、2017 年に公示された幼稚園教育要領、小・中学校学習指導要領および 2018 年に公示された高等学校学習指導要領において「持続可能な社会の創り手」の育成が掲げられている。具体的にESDを進める際のポイントとして表1の 3 つが示されている。そこで、本研究では、特に表 1 の 3 つ目のポイントに焦点を当て、「SDGs の実践」科目の中で受講学生個人の行動変容を測定し、その教育効果について検証することを目的とした。
【学術論文】
実践報告 臨床美術(クリニカルアート)を地域支援に生かす実践研究
2024/03 実践報告 臨床美術を地域支援に生かす実践研究 単著 永原学園西九州大学短期大学部紀要 巻 54, p. 42-47
 【概要】(1) 認知症予防カフェや介護施設等における高齢者や介護現場の支援スタッフ等に対するワークショップを通 して認知症の予防や症状の遅延に向けた臨床美術活用の拡大につなぐ。(2) 異文化交流イベントにおける日本人や外国人合同の ワークショップを通してダイバーシティーの広がりに向けた臨床美術の活用につなぐ。本研究は、西九州大学短期大学部研究倫理委員会による承認を得て実施した (23NTD-03)臨床美術士の多くはワークショップの効果をアートセラピーのケア効果の測定方法に倣ってではなく、エビデンスとナラティブな視点から検証する方法を選んでいる。数値データのみに頼らず、観察記録やナラティブなアプローチを活用することによりエビデンスを補強するという方法である。今回の実践研究も、筆者は客観的な情報(数値化)と参加者の行動観察、感想をもとに各ワークショップの効果を検証することにした。 臨床美術の目的の一つが制作活動を通して自尊感情(セルフエスティーム)を高めることにある。大手企業の凸版印刷では新入社員 600 人に対して臨床美術のワークショップ「アートサロン」を実施している。加えて「社
員間アートサロン」、育児休業中の社員と子ども向け「はぐくみアートサロン」「親子アートサロン」等も開催している。臨床美術をコミュニケーションの深まりやセルフエスティームの醸成、アート思考の養成に活用しているのである。今回の筆者の実践は臨床美術をダイバーシティーにつなぐ試みであったが、今後もさまざまな現場で臨床美術の実践研究を展開していきたい。
【学術論文】
西九州大学短期大学部の実践 唐津市立箞木(うつぼぎ)小学校でのQSP異文化理解教室
2024/03 実践報告 唐津市立箞木小学校でのQSP異文化理解教室 単著 QSP異文化理解「異文化理解教室」実践報告 1-7
 【概要】本年度は、当初予定していた開催日時が、小学校の行事の関係で延期となり2月の実施となった。担任の中尾先生とは小城市立三里小学校でも異文化理解を行ってきていたので、準備や当日の活動は非常にスムーズだった。今回初めて唐津市内の小学校での開催となったが、唐津市教育長を始め、唐津市教育委員会からのバックアップもあり、当日はサガテレビをはじめ、地元のローカルテレビ2局も取材に訪れ、活動の様子が広く紹介された。箞木小学校は次年度、厳木小学校と統合され、厳木中学校敷地内に新しく開校する予定である。それぞれの小学校の現任校長からは、統合後もぜひ「異文化理解教室」を継続して欲しいという強い要望があった。また、テレビのニュースでこの取り組みを知った小城市内の中学校教諭からは、中学生との異文化教室を開催できないかという相談も来ている。今後は交流の対象を小学生だけに留めず、中学生との交流も検討していきたい。子どもたちの感想、参加した留学生、協力校の校長や担任の感想からは、この異文化理解教室が意義深いものになったことが伺われる。今後も交流の対象や開催時期、交流内容の工夫を重ねながら「異文化理解教室」を継続していきたい。
【学術論文】
研究論文 保育補助者教育プログラム開発の為の実態調査
2024/03  研究論文 保育補助者教育プログラム開発の為の実態調査 共著 永原学園西九州大学短期大学部紀要 巻 54, p. 8-20
 【概要】平成15年11月の児童福祉法改正により名称独占資格として国家資格となった。それ以前より保育士の専門的な知識の涵養について議論されてきたが、近年では、保育所を含む児童福祉施設等における保育従事者、あるいは地域の子育て支援の専門職として定着している。このように保育士は社会的な役割を担いつつ、児童発達支援事業所や放課後等デイサービス、子育て支援関係施設などにも活躍の場を広げている。令和2年の段階で保育士の登録者数は約167万人で、その内、保育所や児童福祉施設等で保育士として従事しているのは約64万人(保育士登録者の約38%)となっている。つまり潜在保育士と言われる人々が約103万人も存在している。さらに、平成19年から令和2年にかけて保育従事者数と従事していない数を比較すると、保育従事者数は1.75倍になっているのに対して従事していない数は2.18倍となっている。これは潜在保育士の割合が年々増えていることを示している。福祉医療機構(2018)2)の調査によれば、保育職として従事しない理由として、一度は保育職として従事するが退職した、あるいは退職後に再び保育従事者とならずに一般職に就いていることなどが挙げられる。このような保育従事者の割合が減少傾向にあることに重ねて人口減少、保育中の事故等に関するメディア・報道の影響もあり、全国的に保育者を希望する者がますます減少傾向にある。その結果、保育現場は慢性的な人手不足に悩まされるといった状況が続いている本研究の目的は2段階となっていた。第1に保育現場における保育補助者の就業状況および有資格者への移行の可能性について調査すること、第2に幼児教育・保育関連団体と保育者養成校が協働で保育補助者教育プログラムの実装性について検討することであった。今回2つの研究目的に沿って考察し今後の課題について言及した。
【学術論文】
臨床美術的なアプローチを造形活動に生かす実践研究
2023/03 実践論文 単著 永原学園西九州大学短期大学部紀要 vol.53  21-26
 【概要】1 研究実践の目的
・園児、小学校児童への臨床美術的ア
プローチを生かしたワークショップを実施することにより子どもの 自尊感情を高める。
・保育士や幼稚園教諭に対するワーク
ショップを通して、臨床美術的アプ
ローチを生かした造形活動への興味関心を高め造形教育に係るスキルアップにつなぐ。

2 研究の特色(位置づけ)
(1)臨床美術的アプローチとは
筆者は日本臨床美術協会のセミナー及び実技講習を受講し、2020年11月に臨床美術士5級の資格、2022年10月に臨床美術士4級の資格を取得すると共に臨床美術学会(The Society for Clinical Art)の会員として臨床美術の実践を継続している。臨床美術的アプローチとは、モダンテクニックの技法を応用した造形活動を通して、右脳を刺激し五感を通した言葉かけを工夫することによって参加者の自尊感情を高めるワークショップを指す。今回は児童、生徒や保育士、幼稚園教諭それぞれを対象としたワークショップを実践する中で、それぞれの効果を検証した。

【学術論文】
QSP異文化理解教室活動報告書
2022/04 実践論文 共著 令和3年度QSP異文化理解教室活動報告書 vol.1 23-26
 【概要】長崎国際大学人間社会学部国際観光学科と西九州大学短期大学部幼児保育学科・地域生活学科(多文化コース・介護福祉コース)が連携して実践しているQSP異文化教室の活動報告者である。両校の留学生と佐世保市立広田小学校児童、小城市立三里小学校児童との交流内容について報告している。
 【共同研究(共著)】長崎国際大学人間社会学部国際観光学科と西九州大学短期大学部幼児保育学科・地域生活学科(多文化コース・介護福祉コース)が連携して実践しているQSP異文化教室の活動報告者である。両校の留学生と佐世保市立広田小学校児童、小城市立三里小学校児童との交流内容について報告している。
 【共同研究者】滝知則・立川かおり・福元健志
【学術論文】
学修到達度と自己評価の相互浸透に関する一考 -学修成果の査定検証法並びに学修成果の獲得・向上に及ぼす要因の検討-
2022/03 紀要論文 共著 西九州大学短期大学部紀要 voi.52
 【概要】(共同研究)参照
 【共同研究(共著)】共学の到達目標における学生の学業成績(客観的測定値)と自己評価(主観的測定値)の関係性は、学習成果を評価する上で重要な課題である。本学(NUJC)は、2015年にコンピテンシー型の学習成果評価システムを開発した。このシステムは、ルーブリック(基準)による自己評価と、到達目標に基づく学修成果に関する評価を行うものである。この場合の自己評価とは、学生が自身のパフォーマンスや進歩について情報を収集するプロセスを示す。セメスター毎の形成的評価は、学生の学修成果の向上と自己評価の最適化を目的とし最終学期に総括的(総合)評価を行う。「高等教育の質保証と向上」、「(学生の)内部質保証」を目的とした、学習成果の測定と評価を継続的な変化を示す。本システムにおける客観的測定と主観的測定の統計的関係を再検討し学習成果を向上させる具体的な要因を検討した。その結果、スピアマン相関分析により、学期が進むにつれて相関係数が0.2から0.4へ増加することが再確認された。また、学生アンケート調査から得られた相関因子を用いてフィッシュボーン分析を実施した。この分析により問題の原因としていくつかの具体的な要因が導かれた。
 【共同研究者】平田孝治,福元裕二,辻裕一,和田広貴,秋月萌華,鶴 和也,松田佐智子,尾道香奈恵,高元宗一郎,立川かおり,清水陽香,大村 綾,金丸智美,中島加奈,福元健志,馬場由美子,武富和美,吉村浩美,竹森裕高,矢ヶ部陽一,春原淑雄,川邊浩史,田中知恵,西岡征子,牛丸和人,野口美乃里,米倉慶子
【学術論文】
保育・介護現場に生かすクリニカルアートに関する実践研究
2022/03 実践論文 単著 永原学園西九州大学短期大学部紀要 vol.52  59-63
 【概要】1.実践研究の目的
この研究実践は、幼児保育学科におけるゼミ活動、及び介護・福祉コースにおける「学内実習」や「チャレンジ教室(介護士を対象とした実習)」において、クリニカル・アート(臨床美術)の理論学習やワークショップを行う中で、保育現場や介護現場への普及を目的としている。

2.研究の特色(位置づけ、他の研究・技術・技能との対比)
今回の実践研究では、制作を通して「右脳」を活性化させクライアントへの「言葉かけ」や「シェアリング」によって自己存在感を高めることを目指す。

研究内容
①クライアント(幼児や高齢者)の実態に応じたプログラムをクライアントの状況に即して精選する。
②実践における安全管理や自己存在感を高めるようなコミュニケーションスキルを高める。
③制作後のシェアリング(分かち合い)の望ましい在り方について、アクティブラーニング(主体的・対話的な学び)を取り入れながら実践する。
④保育園や幼稚園、介護施設等の協力を得ながら現場での実践を行い、アンケート等によって実践の成果と今後の課題を検証する。
 
期待される成果
①クリニカル・アート(臨床美術)は、障害の有無に関わらず、全ての子ども達や要介護にある高齢者の人たちや、ひいてはその保護者や家族の「心を開放する手段」「自己存在感を高める手段」として活用できるという対人援助職を目指す学生たちの意識が高まる。
②クリニカル・アート(臨床美術)の基礎について実践を通して学ぶことで近い将来、保育現場や介護現場で実践する学生たちの力が高まる。
③クリニカル・アート(臨床美術)による子どもたちや高齢者の変化を 検証することで、学生たちの社会における臨床美術の実践拡大への展望や意欲を高めることができる。

【学術論文】
保育学生による人形劇を用いた食育活動の実践報告
2021/03 実践論文 共著 永原学園西九州大学短期大学部紀要  Vol.51 53 - 56
 【概要】佐賀県では、野菜から先によく食べる食事の習慣化を目指す事業に取り組んでいる。本年度は、九州西部地域大学・短期大学連合産学官連携プラットフォーム(QSP)に対して「野菜摂取」の普及活動が委託された。県民運動「いただきますは野菜から(SAGA VEGETABLE STARTproject:ベジスタ)」における取り組みである。この委託を受けて「牛丸ゼミ」の学生が絵本「いただきますは野菜から」をもとにした人形劇を創り、啓発に一役買うことになった。「さが健康維新県民運動事業」がスタートしたきっかけは「さが健康維新県民会議 2020」において、佐賀県が糖尿病および糖尿病予備群の割合やメタボリックシンドローム該当者の増加率においても全国ワースト2位であったことである。このことを受け野菜摂取量を増加させることである。その目的達成の一つの手段として、幼児を対象とした大型絵本を活用した啓発活動がスタートした。実践においては、事前アンケート調査、絵本の配布、介入①「野菜を知る。野菜を楽しむ」ための体験講座、介入②「野菜の食べたい気持ちをはぐくむ」ための絵本劇、介入③「野菜を楽しく食べる」ための野菜シールブックの配布、実践後のアンケート調査、保護者への情報提供が計画された。本研究では、介入②「野菜の食べたい気持ちをはぐくむ」ことを担当し、絵本をもとにした人形劇を披露することとした。そこでは、絵本をもとにしたシナリオの作成、人形の作成、劇の練習、協力園との打ち合わせ等に取り組んだ。人形劇の作成にあたっては、学生がシナリオをつくり、表現・音楽コースの教員サポートのもと、オリジナルの歌やピアノによる効果音をつけた台本を作成したことで、実践を行った2つの園の保育士対象のアンケートでは高い評価を得られた。
 【実践概要】 2020 年 11 月 10 日(火)と 19 日(木)の2日間において、佐賀県内の幼稚園と認定こども園の年長児を対象に絵本「いただきますは野菜から」を題材にした人形劇を実演することで、バランスの取れた食事の重要性を知るとともに、小学校での給食への対応についても視野に入れた未来志向型の食育教室とした。
保育学生が絵本「いただきますは野菜から」をもとにシナリオを書き、オリジナルの歌も考えた。また、絵本に出てくるライオンを始めとするキャラクターはできるだけ忠実に、そして大きく製作し、園児たちが人形劇を見た後にも絵本に関心をもってくれるように工夫した。シナリオ作成における保育学生の学習内容としては、作成にあたっての劇の構成や伝えるテーマの明確さなど、実際に演じる場面を想定しながら食育活動としての効果を図るための目的が理解されていた。そこには、演者の視点や対象である子どもたちの興味や関心についても考慮され、全体的な流れを想定した劇活動が保育者としての成長にもつながっていた。
 【牛丸和人】保育学生にとって、このような実践的な学びの機会は将来の保育者像を形成するための一助となり、さらに子どもたちの様子から保育活動の意義を実感することができていた。今回の取り組みでは、はじめは肉ばかり食べていたライオンが、野菜を食べることで健康な体を取り戻すストーリーに園児たちの目は釘づけであり、速く走れないライオンの姿に、園児たちからは「野菜食べないから調子が出ないでしょ」「先に野菜を食べなきゃ」などの掛け声が出るほど集中して見ていた。そして最後には、オリジナルのメロディーに合わせて「いただきますは野菜から」と園児たちも一緒に口ずさんでいた。年度当初「牛丸ゼミ」の学生はそれぞれに自らが取り組みたい課題をもってゼミを選んでいたために、急遽佐賀県からのミッションに応えることに動揺している学生もいた。佐賀県と連携して取り組んでいく際には、ゼミの決定以前に学生に伝達しておくことも課題である。
【学術論文】
親子間のコミュニケーションを振り返る造形遊びの実践 ― 折り紙による切り貼り遊びを通して ―
2020/02 実践報告 単著 永原学園西九州大学短期大学部紀要 Vol.50 31-35
 【概要】筆者は、中学校の美術教師として美術教育に携わって きた。授業では様々な材料や技法を用いて生徒たちに制 作をさせるのであるが、その中でもモダン・テクニック を用いた空想表現に対する生徒達の興味関心が高かった ことを記憶している。幼児期から中学校までに園や学校 で学ぶモダン・テクニックの技法には、吹流し(ドリッ ピング)・霧吹き(スパッタリング)・こすりだし(フロッ タージュ)・合わせ絵(デカルコマニー)・墨流し(マー ブリング)・型押し(スタンピング)・はり絵(コラージュ)・ ひっかき(スクラッチ)・ろう染め(バチック)などが あり、意図的な表現に加え、偶然に生まれる形や色が特 徴である。筆者は、平成13年4月から平成15年3月ま での二年間、佐賀県教育センターの生徒指導・教育相談 係の研究員・主査として幼児・児童・生徒そしてその保 護者に対する面接相談業務をする機会を得た。そこで非 常に興味深かったのが、カウンセラーによる「箱庭」や「コ ラージュ(collage)」を用いたカウンセリングであった。 それまで、図工や美術の表現技法のひとつとしかとらえ ていなかった「コラージュ」がコミュニケーションのひ とつの方法として生かされていることに驚きも感じた。  そこで、モダン・テクニックの中でも比較的手軽に取 り組むことができる「コラージュ」の技法を用いて、保 護者や保育者が幼児と一緒に楽しむ中で、お互いの感性 の違いに気づいたり、日頃のコミュニケーションの在り 方を振り返ったりする造形遊びにつなげることができる のではないかと思い、実践研究を行うことにした。
【学術論文】
保育内容(造形表現)の理論と方法及び図画工作の授業改革
2019/03 実践論文 単著 永原学園西九州大学短期大学部紀要第49巻 Vol.49 30-38
 【概要】保育士養成課程検討会は、時代の変化や社会の要請を踏まえ、今後の保育士に必要となる専門的知識及び技術を念頭に置きつつ、保育士養成課程を構成する教科目(名称や授業形態・単位数・目標・教授内容等)の見直しに向けた検討を行ってきた。また、当該見直しに伴う保育士試験に係る試験科目(出題範囲を含む)等の見直しについても、併せて検討を重ねてきた。そして2017年12月4日に「保育士養成課程等の見直しについて~より実践力のある保育士の養成に向けて~(検討の整理)」の詳細が示された。筆者は昨年(2018年)10月に前任教授との共著で、本学における「表現(造形)」「図画工作」の授業改革の契機とするために「これからの保育士養成における領域表現(造形)指導における提案」を論じた。そして、その文末では提案内容を実践につなげ、その成果と課題を考察することを約束した。その論文の趣旨と今回の保育士養成課程検討会からの提言を踏まえ、「保育内容(造形表現)の理論と方法」「図画工作」における実践内容及びその成果と課題について報告したものである。
 【共同研究(共著)】保育士養成課程検討会は、時代の変化や社会の要請を踏まえ、今後の保育士に必要となる専門的知識及び技術を念頭に置きつつ、保育士養成課程を構成する教科目(名称や授業形態・単位数・目標・教授内容等)の見直しに向けた検討を行ってきた。また、当該見直しに伴う保育士試験に係る試験科目(出題範囲を含む)等の見直しについても、併せて検討を重ねてきた。そして2017年12月4日に「保育士養成課程等の見直しについて~より実践力のある保育士の養成に向けて~(検討の整理)」の詳細が示された。筆者は昨年(2018年)10月に前任教授との共著で、本学における「表現(造形)」「図画工作」の授業改革の契機とするために「これからの保育士養成における領域表現(造形)指導における提案」を論じた。そして、その文末では提案内容を実践につなげ、その成果と課題を考察することを約束した。その論文の趣旨と今回の保育士養成課程検討会からの提言を踏まえ、「保育内容(造形表現)の理論と方法」「図画工作」における実践内容及びその成果と課題について報告したものである。
【学術論文】
保育内容(造形表現)の理論と方法及び図画工作の授業改革 ―保育士養成課程の見直しに基づく指導方法の工夫・改善―
2018/12 実践報告 単著 西九州大学短期大学部研究紀要 
 【概要】 保育士養成課程検討会は、時代の変化や社会の要請を踏まえ、今後の保育士に必要となる専門的知識及び技術を念頭に置きつつ、保育士養成課程を構成する教科目(名称や授業形態・単位数・目標・教授内容等)の見直しに向けた検討を行ってきた。また、当該見直しに伴う保育士試験に係る試験科目(出題範囲を含む)等の見直しについても、併せて検討を重ねてきた。そして2017年12月4日に「保育士養成課程等の見直しについて~より実践力のある保育士の養成に向けて~(検討の整理)」の詳細が示された。著者は昨年(2018年)10月に前任教授との共著で、本学における「表現(造形)」「図画工作」の授業改革の契機とするために「これからの保育士養成における領域表現(造形)指導における提案」を論じた。そして、その文末では提案内容を実践につなげ、その成果と課題を考察することを約束した。その論文の趣旨と今回の保育士養成課程検討会からの提言を踏まえ、「保育内容(造形表現)の理論と方法」「図画工作」における実践内容及びその成果と課題について報告したものである。
【学術論文】
「創造的生徒会活動へのストラテジー」
1998/03 学術論文 単著 佐賀大学文化教育学部出版 01-50
【学術論文】
「造形教育実践研究論文Ⅰ・Ⅱ」教材「カオスをつくる#1 木炭+水彩絵の具」
1984/04 学術論文 共著 佐賀大学教育学部出版 10-17
【その他】
年間連載 教育・保育の未来について考える(2月号)
2023/02 教育コラム 単著 一般財団法人全日本私立幼稚園幼児教育研究機構機関紙 vol.455 10-11
 【概要】一般財団法人全日本私立幼稚園幼児教育研究機構の機関紙「私幼時報」の令和4年度12月号から令和5年度11月号まで一年間の連載依頼を受け、幼児教育に係る時事の話題を取り上げながらコラムを投稿している。
【その他】
年間連載 教育・保育の未来について考える(1月号)
2023/01 教育コラム 単著 一般財団法人全日本私立幼稚園幼児教育研究機構機関紙 vol.454 10-11
 【概要】一般財団法人全日本私立幼稚園幼児教育研究機構の機関紙「私幼時報」の令和4年度12月号から令和5年度11月号まで一年間の連載依頼を受け、幼児教育に係る時事の話題を取り上げながらコラムを投稿している。
【その他】
職場の豊かな人的環境づくり
2022/08 一般財団法人全日本私立幼稚園幼児教育研究機構 私幼時報8月号 単著 一般財団法人全日本私立幼稚園幼児教育研究機構 私幼時報8月号  VOL449 30‐32
 【概要】令和4年度佐賀県園長等運営管理協議会において講演した内容の一部を一般財団法人全日本私立幼稚園幼児教育研究機構の機関紙への掲載したい旨の依頼があったために寄稿した。内容は人材育成のための職場の豊かな人的環境づくりについて、著者の管理職としての経験を踏まえて提言している。
 【私幼時報8月号】令和4年度佐賀県園長等運営管理協議会において講演した内容の一部を一般財団法人全日本私立幼稚園幼児教育研究機構の機関紙への掲載したい旨の依頼があったために寄稿した。内容は人材育成のための職場の豊かな人的環境づくりについて、著者の管理職としての経験を踏まえて提言している。
研究シーズ
【研究テーマ】 地域の保育・介護現場での対人援助職を目指す学生に対するクリニカル・アート(臨床美術)に関するワークショップの実施
【研究分野】 クリニカル・アート 臨床美術
【研究キーワード】 クリニカル・アート 臨床美術
【研究概要】 〇クリニカル・アート(臨床美術)の理論学習やワークショップの実践による幼児保育学科や介護・福祉コースに在籍する対人援助職(保育士・幼稚園教諭・介護士)を目指す学生の人材育成。
〇クリニカル・アートの保育現場や介護現場への普及による社会貢献への基盤づくり。
対人援助職(保育士・幼稚園教諭・介護士)として佐賀県内外で活躍する本学の学生に対して、クリニカル・アートのスキルを体験・学習させ、保育現場や介護現場での実践を経験させることによって、感性を高めたり、認知症の予防や進行の予防や遅延につなげたりすることに寄与できる人材を育むという狙いもあります。
【共同研究可能なテーマ】 クリニカル・アート(臨床美術)
特許・発明
教育活動・社会活動
令和 6年 2月から 令和 6年 3月まで
令和5年度「佐賀城下ひな祭り」において、旧牛島家のひな壇デコレーション及び和紙を用いたオブジェづくりのワークショップを実施した。
令和 5年 8月
佐賀県在宅生活あぽーとセンターからの依頼で、介護職・看護職にある人材に対するクリニカルアート(臨床美術)のワークショップを実施した。
令和 5年 8月
三光児童クラブ(生涯学習センター)に通う小学生20名に対してクリニカルアート(臨床美術)のワークショップを実施した。
令和 5年 8月
佐賀県国際課・多久市からの要請で国際交流ワークショップ「アートと日本語で外国人と触れ合おう」を日本人・留学生・技能実習生約80名に対して実施した。(多久市まちづくり交流センター:あいぱれっと)
令和 5年 8月
2023夏期西九州大学・西九州大学短期大学部日本文化研修プログラムの一環として、建国大学(韓国)の学生10名に対して、クリニカルアート(臨床美術)のワークショップを実施した。(西九州大学短期大学部・美術工芸室)
令和 5年 2月
佐賀市民プラザからの依頼を受け、第五回セミナーの講師として「いじめは子ども社会だけの問題でない」というテーマで講演活動を行った。
令和 5年 2月
小城市牛津町青少年健全育成協議会からの依頼を受け、「津の里子ども祭り」において、60組の親子(150名)に対して、クリニカルアート(臨床美術)の視点を取り入れた「親子アートワークショップ」を行った。
令和 5年 2月
唐津市立高島小学校からの依頼で、親子造形ワークショップの講師を務めた。西九州大学短期大学部アートサークルの学生もサポーターとして参加した。
令和 5年 2月
認知症カフェ(多久市:ボンドバ)からの依頼で、高齢者25名に対してクリニカルアート(臨床美術)の視点からワークショップを行った。この実践については「多久市報」にも大きく取り上げられた。
令和 5年 1月
小城市立砥川小学校からの依頼で、「親子ふれあい卒業記念アートワークショップ」を実施した。牛津町青少年育成会議スタッフや西九州短期大学アートサークルのメンバーと共に臨床美術を生かした作品作りを指導した。
令和 4年12月
令和4年度佐賀県教育委員会が佐賀県先進的ICT利活用教育推進事業の一環として開催した「高校生プレゼンテーションコンクール(佐賀県美術館ホール)」の審査員を務めた。
令和 4年 9月
佐賀県教育センターから、教職経験者二年目研修(フォローアップ研修)の講師依頼を受け、佐賀市文化会館中ホールにおいて、小学校・中学校・高等学校・特別支援学校の教員約300名に対して「私にとっての学級経営」というテーマで講義を行った。
令和 4年 9月
佐賀県教育センターから、教職経験者二年目研修(フォローアップ研修)の講師依頼を受け、佐賀市文化会館中ホールにおいて、小学校・中学校・高等学校・特別支援学校の教員約300名に対して「私にとっての学級経営」というテーマで講義を行った。
令和 4年 9月
令和3年度「佐賀県地域活性化等起業支援事業費補助金」事業(執行団体公募)採択審査会審査員としての委嘱を受け参加。この事業は、社会的事業分野における起業、事業承継又は第二創業の促進による地方創生を実現することを目的とし、効率的・効果的な事業の執行を図るため、起業支援金の交付及び伴走支援等の業務を行う執行団体の募集に係り、審査員を務めた。
令和 4年 9月
佐賀県統計グラフコンクール応募作品最終審査審査委員長の委嘱を受け参加。審査及び公表の執筆、表彰式での公表を行った。佐賀県では、統計グラフの作成を通じ、統計を理解し親しむとともに、統計の表現技術の向上に役立てる目的で、毎年統計グラフ佐賀県コンクールを実施している。対象は県内に通学、通勤、居住する小学生以上の者が対象で、優秀作品は全国審査に送られる。
令和 4年 8月
佐賀県庁1階の県民ホールを貸し切って、障がいを持つ子どもたちと保護者の皆さんを対象にアートワークショップ(○○な障がいの会主催)が開催され、西九州大学短期大学部幼児保育学科1年生の学生ボランティア11名を引率して参加した。
令和 4年 6月
令和4年度佐賀県園長等運営管理協議会(メートプラザ佐賀)において、園長91名に対し人材育成という視点から「職場における人的環境づくり」という演題で講義及びワークショップを行った。
令和 3年12月
【佐賀清和学園におけるクリニカルアートのワークショップ】高大連携の取り組みとして、保育。教育職を目指す佐賀清和学園の生徒40名に対して「クリニカルアート(臨床美術)」に係るワークショップを実施した。クリニカルアートの実践プログラムをもとにした自尊感情を高めるための造形表現としてハンドペインティングによるスタンピングを行ったが、この実践については「佐賀市新聞」紙上でも大きく紹介された。
平成28年 4月から 令和 3年 3月まで
「小城市牛津拠点地区市街地活性化協議会」実行委員として、牛津町民の間には減り続ける人口と相まって「いまだに市としての一体感に欠ける」「このままでは特長のない『県都の周辺地』に埋没してしまいかねない」との声に対して、牛津町の個性を生かしながら都市機能を総合的に高めていくプロジェクト会議が発足した。その委員の一人として、家庭科の専門高校である牛津高校の校長として、学社融合による行事の展開や、美術教師の視点からの町づくり構想等を提言し、実現させた。
平成28年 4月から 
「地域創生プロジェクト:多久市民ギャラリー創設委員会」副会長として多久市ウォールアートプロジェクトと連動して、多久駅周辺をアートで活性化させる取り組みの一つである。そこで、佐賀県に地域創生の助成金を申請すると共に、市民からの募金をよびかけながら「多久市民ギャラリー」を設立した。ここを一部の芸術家だけが作品展示に利用したりする場所とせず、多久市内の保育園児・幼稚園児・小中学校の児童生徒・市民文化サークル・高齢者の文化サークル等々の作品を輪番で展示し、そこに行けば常に何らかの作品が鑑賞できるという「文化の拠点」としていきたいと考えている。
平成27年 4月から 平成29年 3月まで
「多久市まちなか再生プロデュース事業」町並み部会実行委員として、多久市多久駅周辺の活性化のための事業であり過疎化による空き店舗や民家に、如何にして住民を呼び込み定住化を図っていくかということも多久市の大きな課題である。県内外からア―ティストを招聘したり複数のアーティスト達のグッズを販売したりする店舗などを企画しながら「文教の里多久」というかつての多久市のキャッチフレーズに恥じない芸術と文化の香りがする町づくりに参画している。
平成27年 4月から 
「多久市ウォールアートプロジェクト」実行委員として多久駅周辺の空き家や店舗の壁面に、最終的には100の巨大壁画を制作し、多久市観光課や商工会議所とタイアップしながら町の活性化を目指すプロジェクトである。実行委員としてウォールアートに参画するアーティストを募ると共に、私も富亀和旅館の壁面に巨大ウォールアートを制作した。資金については地域創生プロジェクトからの資金を活用するなど工夫をしながら今後も展開していきたい。可能であれば県内外のアーティストや、韓国をはじめとする諸外国のアーティストも招聘しながら「ウォールアートの町多久」を目指していきたいと考えている。(多久市HPから閲覧可能)
問い合わせ先
西九州大学グループ
※ 健康栄養学部・健康福祉学部・リハビリテーション学部に関しては
Tel. 0952-52-4191
※ 子ども学部・短期大学部に関しては
Tel. 0952-31-3001
※ 看護学部に関しては
Tel. 0952-37-0249