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四元 博晃ヨツモト ヒロアキ (Hiroaki Yotsumoto) 男性 1971年生まれ
所属健康栄養学専攻  健康栄養学科
教授
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2024/09/18 更新

プロフィール

学歴
平成 6年 3月 佐賀大学農学部応用生物科学科 卒業
平成 8年 3月 佐賀大学大学院農学研究科応用生物科学専攻(修士課程)修了 修士(農学)371号
平成11年 3月 鹿児島大学大学院連合農学研究科生物資源利用科学専攻(博士課程)修了 博士(農学)234号
職歴
平成11年 4月 佐賀短期大学食物栄養学科 講師 (平成14年 3月まで)
平成14年 4月 佐賀短期大学食物栄養学科 助教授 (平成19年 3月まで)
平成19年 4月 佐賀短期大学食物栄養学科 准教授 (平成21年 3月まで)
平成21年 4月 西九州大学健康福祉学部健康栄養学科 准教授 (平成26年 3月まで)
平成21年 4月 西九州大学健康福祉学研究科健康福祉専攻 准教授 (平成26年 3月まで)
平成26年 4月 西九州大学健康栄養学部健康栄養学科 准教授 (平成31年 3月まで)
平成26年 4月 西九州大学生活支援科学研究科健康栄養学専攻 准教授 (平成31年 3月まで)
平成31年 4月 西九州大学健康栄養学部健康栄養学科 教授 (現在に至る)
平成31年 4月 西九州大学生活支援科学研究科健康栄養学専攻 教授 (現在に至る)
専門分野
栄養化学
生化学
研究テーマ
食事成分によるメタボリックシンドロームの予防・改善
食品中の機能性成分の探索
生体内免疫機能に及ぼす食事成分の影響
共同研究
【 実績 】食事成分によるメタボリックシンドロームの予防・改善
食品中の機能性成分の探索
生体内免疫機能に及ぼす食事成分の影響
所属学会
日本農芸化学会
日本栄養・食糧学会
日本油化学会
学会・社会活動
平成 7年 5月 日本農芸化学会 会員 (現在に至る)
平成10年12月 日本栄養・食糧学会 会員 (現在に至る)
平成17年10月 日本栄養・食糧学会九州・沖縄支部 評議委員 (平成22年 4月まで)
平成19年 3月 日本油化学会 会員 (現在に至る)
平成21年 4月 地域イノベーション研究推進委員 (平成23年 3月まで)
平成22年 5月 日本栄養・食糧学会九州・沖縄支部 参与 (現在に至る)
平成24年 4月 日本栄養・食糧学会九州・沖縄支部 会計幹事 (平成26年 4月まで)
学会賞等
平成11年 5月 AOCS Health & Nutrition Division Excellent Poster
研究者からの一言アピール
オフィスアワー

教育・研究業績一覧

著書・論文等
【学術論文】
Inhibitory Effects of Green Asparagus Extract, Especially Phospholipids, on Allergic Responses in Vitro and in Vivo
2020/12  共著 J. Agric. Food Chem. 68(51), 15199-15207
【学術論文】
Effects of Soy Peptide on Lipid Metabolism and Energy Expenditure.
2016/03  共著 西九州大学健康栄養学部紀要 2 1-6
 【概要】食事性大豆ペプチドの摂取2週間における肝臓脂質代謝、内臓脂肪、エネルギー産生に及ぼす影響についてOLETFラットを用いて検討した。その結果、大豆ペプチドは体内での脂質からのエネルギー産生量を増加させ、肝臓トリグリセリド濃度や内臓脂肪重量を低下させることが明らかとなった。
H. Yotsumoto, K. Nagao, T. Yanagita
【学術論文】
部分肝切除後の肝再生リン脂質代謝に関する研究
2015/03  共著 西九州大学健康栄養学部紀要 1 21-27
 【概要】肝再生におけるリン脂質代謝について検討するために、部分肝切除後14日までの肝臓の脂質およびホスファチジルコリン(PC)合成酵素活性の経時的変動を調べた。その結果、コリンキナーゼ活性は、部分肝切除後72時間後のみで増加したが、一方、シチジルトランスフェラーゼ活性は、部分肝切除後12時間から活性が亢進し、24時間から72時間まで高値を示した。したがって、部分肝切除後はPC生成におけるシチジルトランスフェラーゼの重要性が示唆された。
柳田晃良、四元博晃、山本匡介、吉川健一
【学術論文】
高コレステロール血症Watanabeウサギにおける高密度リポタンパク質(HDL)静注の脂質代謝に及ぼす影響
2015/03  共著 西九州大学健康栄養学部紀要 1 37-45
 【概要】遺伝的に動脈硬化症を示す高コレステロール血症WatanabeウサギにHDLを静注した時の6時間後までのリポタンパク質の代謝変動について検討した。その結果、超低密度リポタンパク質及び低密度リポタンパク質の構成成分が経時的に低下した。一方、HDL濃度は静注15分後から増加し、6時間後でも高値を示した。したがって、HDL濃度の上昇がリポタンパク質代謝変動を誘起させることを明らかにした。
柳田晃良、四元博晃、米倉浩司、浜島弘史、山本匡介
【学術論文】
高校ラグビー部生徒への健康支援を通した高大連携の取り組み
2013/03  共著 永原学園・西九州大学短期大学部紀要 43 1-8
 【概要】平成20年度よりS高校の体育部に所属する生徒を対象に在学3年間を通して継続的に身体組成、食生活、日常生活の健康支援を行った。その結果、1年目では主食や牛乳・乳製品、野菜類、魚介類の摂取不足が見られた。しかしながら、継続的指導を続けた結果、2年目以降は摂取量が増加し改善の傾向が見られ、3年目まで維持された。また、睡眠状況などの生活リズムの改善傾向も見られた。
武富和美、橋本正和、他12名、四元博晃(12番目)
【学術論文】
佐賀短期大学における初年次教育の取り組みとその評価 -一般教育委科目「あすなろう」への学生による授業評価から-
2009/03  共著 永原学園西九州大学・佐賀短期大学紀要 39 13-18
 【概要】佐賀短期大学の初年次教育「あすなろう」の開講からの取り組みについて検証するために、6年間、計1,407名の学生による授業評価結果を用いて分析を行った。その結果、学生はコミュニケーション力の向上や職業的教養・職業意識の確立など高い評価をしていた。したがって、「あすなろう」は初年次教育として十分な成果を残していると考えられた。
池田孝博、田中麻里、四元博晃、鍋島恵美子、田中知恵、堀勝治
【学術論文】
S高校生の体組成と食物摂取状況
2009/03  共著 永原学園西九州大学・佐賀短期大学紀要 39 19-30
 【概要】高校生の時期は、心身共に成長充実の時期である。そこで、S高校の体育部に所属する高校生を対象に、体組成測定および食事ならびに日常生活調査を行った。その結果、多くの高校生は体組成、食物摂取状況、日常生活において正常な範囲であったが、一部の生徒には肥満傾向や野菜不足等の問題があることが認められた。
西岡征子、橋本正和、四元博晃、武富和美、他8名
【学術論文】
シモン芋のラット血清脂質濃度に及ぼす影響
2008/03  共著 永原学園西九州大学・佐賀短期大学紀要 38 43-46
 【概要】白サツマ芋の一種であるシモン芋のラット血清脂質濃度に及ぼす影響を検討した。その結果、シモン芋の摂取濃度依存的に血清トリグリセリド濃度の増加が見られた。この影響はシモン芋摂取による血清グルコースの肝臓への取り込みの増加に伴う、肝臓でのトリグリセリド合成の増加の可能性が示唆された。
堤田公平、乗富香奈恵、四元博晃
【学術論文】
食育実践への取組(第1報)
2008/03  共著 永原学園西九州大学・佐賀短期大学紀要 38 53-68
 【概要】1、2年生合同の授業「共に学ぶあすなろう(栄養)」では、食育指導のできる栄養士を目指し、それに向けた食育実践教育を取り組んである。本取組は栄養・食品・情報・運動の4分野に学生をグループ分けし、それぞれの分野での食育活動を実施している。この教育により、学生は食育の必要性を現場で実感し、食の大切さを伝えるための工夫などを検討することができた。また、学生は異なる学年と教員と協働で食育に取り組むことによって学生の人間教育の推進にも寄与していることが考えられた。
橋本正和、四元博晃、西岡征子、武富和美、他9名
【学術論文】
The 9cis,11trans,13cis Isomer of Conjugated Linolenic Acid Reduces Apolipoprotein B100 Secretion and Triacylglycerol Synthesis in HepG2 Cells
2004/12  共著 Biosci. Biotechnol. Biochem. 68(12), 643-2645
 【概要】αリノレン酸の幾何異性体である9cis,11trans,13cisリノレン酸の生理作用を知る目的でヒト肝由来培養細胞HepG2を用いて検討した。その結果、9cis,11trans,13cisリノレン酸はαリノレン酸に比べて顕著にアポタンパク質B100の分泌を低下させた。また、9cis,11trans,13cisリノレン酸は細胞内での14Cオレイン酸からのトリグリセリド合成を有意に減少させた。
荒尾恵介、四元博晃、S-Y.Han, 永尾晃治、柳田晃良
【学術論文】
カルシウム、鉄を強化したぬか漬けに関する研究
2003/10  共著 永原学園西九州大学・佐賀短期大学紀要 34 117-122
 【概要】我が国の栄養所要量において依然として不足しているカルシウムと年齢層の差はあるが最近不足が指摘されている鉄を補うために、カルシウム及び鉄を強化したぬか漬けを作成するための条件について検討した。その結果、1kgのぬか床に水1L、食塩50gを加え、これに炭酸カルシウム15~30g、鉄10gを加えればそれぞれを強化したぬか漬けを作ることが可能であることが認められた。
森裕子、井上妙子、四元博晃、田中幸男
【学術論文】
Effect of short-term administration of conjugated linoleic acid on lipid metabolism in white and brown adipose tissues of starved/refed Otsuka Long-Evans Tokushima Fatty rats
2001/12  共著 Food Research International 34, 515-520
 【概要】遺伝的に糖尿病及び肥満を発症するOLETFラットを用いて、食餌性共役リノール酸(CLA)が体脂肪蓄積及び脂質代謝に及ぼす影響について検討した。その結果、CLAはOLETFラットの脂肪酸β-酸化を亢進させることによってトリグリセリド合成を低下させ、白色脂肪細胞湿重量を顕著に低下させることが示唆された。
S.M.Rahman, Y-M. Wang, S-Y. Han, J-Y Cha,福田亘弘、四元博晃、柳田晃良
【学術論文】
Effects of conjugated linoleic acid on serum leptin concentration, body fat accumulation and beta-oxidation of fatty acid in OLETF rats.
2001/05  共著 Nutrition 17(5), 385-390
 【概要】TG型あるいは遊離脂肪酸(FFA)型のCLAをOLETFラットに4週間与え、血清レプチン濃度、体脂肪蓄積、脂肪酸のβ-酸化に及ぼす影響について検討した。その結果、TG型群及びFFA型群ともに顕著な血清レプチン濃度の低下が認められた。また体脂肪も明らかに減少した。さらに脂肪酸のβ-酸化の指標となるCPT活性は上昇した。
S.M.Rahman, Y-M. Wang,四元博晃、J-Y Cha, S-Y. Han,井上修二、柳田晃良
【学術論文】
Involvement of the Est-1 gene in overexpression of matrilysin in human hepatocellular carcinoma.
2000/11  共著 Cancer Research 60(22) 6519-6525
 【概要】メトロプロテアーゼ(MMP)は肝ガンなどさまざまな腫瘍の侵入や転移に関与している。そこでMMPの一種であるMMP-7の遺伝子発現とEts-1遺伝子発現との関わり合いについてPCR法によって検討した。その結果、Ets-1の発現は肝ガンでのMMP-7の発現を正調節し関与していることが認められ、肝ガンの進行と関わっていることが示唆された。
尾崎岩太、水田敏彦、Zhao G,四元博晃、原 俊哉、梶原 進、久富、堺 隆弘、山本匡介
【学術論文】
食品成分及びコレステロール合成阻害剤による肝臓ミクロソームトリグリセリド転送蛋白質(MTP)の調節
1999/11  共著 臨床と研究 第76巻,第11号, 148-150
 【概要】肝臓ミクロソームトリグリセリド転送蛋白質(MTP)は原始アポB含有リポ蛋白質の合成に重要な役割を持っている。そこで、食品成分とコレステロール合成阻害剤がMTPの活性や遺伝子発現に及ぼす影響について検討した。シクロアリインはタマネギなどに多く含まれる含硫化合物である。このシクロアリインがアポB100分泌とMTP活性に及ぼす影響をHepG2細胞およびラットを用いて検討した。その結果、HepG2細胞系シクロアリインはトリグリセリドおよびアポB100分泌を減少させ、アポB含有リポ蛋白質の合成・分泌を阻害することを示唆した。ラットを用いた実験によりシクロアリインはMTP活性を抑制し、血清トリグリセリド濃度を低下させることが示唆された。コレステロール合成阻害剤(NK-104)でコレステロール合成を阻害したときのMTP活性とmRNA発現への影響を検討した。その結果、コレステロール合成の阻害によりアポB100分泌の減少、さらにMTP活性およびmRNA発現量の低下が認められた。
柳田晃良、四元博晃
【学術論文】
共役リノール酸の脂質代謝に及ぼす影響
1999/11  共著 CLA懇話会記録 1, 40-42
 【概要】共役リノール酸(CLA)がヒト肝由来HepG2細胞や病態モデルラットの脂質代謝に及ぼす影響について検討した。HepG2細胞では、CLAの主要な脂肪酸である10t,12c-18:2はTG合成を抑制し、アポB100分泌を抑制することが示唆された。一方、肥満ラットや肥満/糖尿病モデルラットでは、肝臓及び血清TG濃度を低下させること、体重及び体脂肪の減少、脂肪酸分解系の指標であるCPT活性の上昇、などを認めた。
柳田晃良、四元博晃
【学術論文】
NK-104, A Potent New 3-Hydroxy-3-Methylglutaryl Coenzyme A Reductase Inhibitor, Enhances Posttranslational Catabolism of Apolipoprotein B-100 and Inhibits Secretion of Apolipoprote B-100 and Triscylglycerols from HepG2 Cells.
1999/08  共著 Current Therapeutic Research  60(8),423-434
 【概要】新規HMG-CoA還元酵素阻害剤NK-104がHePG2細胞のアポB100分泌と異化および脂質代謝に及ぼす影響について検討した。その結果、NK-104(1,10uM)処理によってアポB100分泌は低下し、逆に細胞内での異化速度は亢進した。細胞内コレステロールおよびエステル型コレステロール量と合成は顕著に低下した。一方、NK-104は細胞内トリアシルグリセロール合成に影響することなく分泌を減少させた。本研究より、NK-104はタンパク質の分解を促進させてアポB100分泌を抑制させ、この影響はコレステロールあるいはエステル型コレステロール代謝の変化を介していることが示唆された。
柳田晃良、原 絵美、四元博晃、S.M.Rahman,韓 瑞瑛、車 載英、山本匡介
【学術論文】
10trans, 12cis-Linoleic Acid Reduces ApolipoproteinB Secretion in HepG2 Cells.
1999/05  共著 Food Research International 31(5) 403-409
 【概要】共役リノール酸の主要な脂肪酸である10trans, 12cis-リノール酸および 9cis,11cis-リノール酸がHepG2細胞の脂質合成とアポB100分泌に及ぼす影響についてリノール酸(9cis,12cis-リノール酸)と比較した。その結果、10trans,12cis-リノール酸は細胞内トリグリセリドおよびエステル型コレステロール合成とアポB100分泌量を顕著に低下させた。さらに、10trans, 12cis-リノール酸によるアポB100分泌の抑制は、トリグリセリド合成の低下に関与していることを認めた。
【学術論文】
HepG2細胞のアポタンパク質B100含有リポタンパク質合成・分泌の調節に関する基礎的研究
1999/03  単著 学位論文 全p.124
 【概要】肝臓は、生体における脂質代謝の中心的な役割を担っている。肝臓で合成された脂質は、アポリポタンパク質B100(アポB100)とともに超低密度リポタンパク質(VLDL)として血中へ分泌される。アポB100はVLDLの合成と分泌に必須な成分である。しかしながら、アポB100代謝調節に関与するメカニズムについて完全には理解されていない。本研究では、ヒト肝培養細胞HepG2を用いて、薬剤や食事成分が肝細胞における脂質およびアポB100に及ぼす影響を検討し、その代謝調節のメカニズムを解明することを目的とした。これまで、アポB100の代謝調節にはトリグリセリドが関与していることが知られているが、本研究結果によりコレステロールおおびエステル型コレステロール合成も関与していることが明らかになった。
【学術論文】
HMG-CoA還元酵素阻害剤によるapolipopr otein B100分泌の抑制
1997/07  共著 Joint research Report,佐賀大学科学技術共同開発センター 8, 3-6
 【概要】HMG-CoA還元酵素阻害剤NK-104がヒト肝由来培養細胞であるHepG2のVLDL構成アポリポタンパク質B100(apoB)分泌を抑制するかどうか検討した。その結果、NK-104は濃度依存的にapoBの分泌量を低下させた。したがって、NK-104はapoB分泌抑制作用をもつことが明らかになった。
柳田晃良、原 絵美、四元博晃、玉木太郎
【学術論文】
食肉および乳製品中のトランス型脂肪酸
1997/07  共著 Joint research Report,佐賀大学科学技術共同開発センター 8, 7-8
 【概要】ヒトの健康に影響を及ぼすと考えられているトランス型脂肪酸(トランス酸)が反芻運動の食肉類およびその加工品、また乳製品の中にどのぐらい含まれているか検討した。その結果、食肉では羊肉に最もトランス酸が多く、次いで鹿肉、牛肉の順であった。また、オーストラリア産のバターやアイスクリームにも多く含まれていた。
新谷 勛、車 載英、四元博晃、柳田晃良
【学術論文】
Inhibitory Effects of Oren-Gedoku-To and its Components on Cholesteryl Ester Synthesis in Cultured Human Hepatocyte HepG2 Cells: Evidence from the Cultured HepG2 Cells and In Vitro Assay of ACAT
1997/02  共著 Planta Medica 63(2), 141-145
 【概要】漢方薬の1つである黄連解毒湯とその構成成分がヒト肝由来HepG2細胞のエステル型コレステロール合成に及ぼす影響について検討した。黄連解毒湯の添加によって細胞内エステル型コレステロール量と合成量、さらに培地中への分泌量は顕著に低下した。遊離型コレステロール合成には影響がなかった。肝細胞内でエステル型コレステロールは遊離型コレステロールからアシルCoA:コレステロール アシルトランスフェラーゼ(ACAT)の触媒作用によって生成する。そこで黄連解毒湯とその構成成分がACAT活性に及ぼす影響をIn Vitro系で調べた。その結果、黄連解毒湯はACAT活性を有意に低下させ、その構成成分であるbaicaleinがACAT活性の阻害成分であることを認めた。
四元博晃、柳田晃良、山本匡介、小川洋子、車 載英、森 有加子
【学術論文】
HepG2細胞の脂質代謝に及ぼす cis, cis- octadecadienoic acid および血清アルブミンの影響
1996/12  共著 佐賀大学農学部彙報 第81号, 47-54
 【概要】cis, cis- octadecadienoic acid(リノール酸,0.2mM)及びアルブミン(O.1~0.8%)がヒト肝臓由来のHepG2細胞のコレステロールとトリグリセリド代謝に及ぼす影響について検討した。[14C]酢酸からの総コレステロール合成と分泌はリノール酸添加によって顕著に低下した。一方、リノール酸とアルブミンの同時添加は、リノール酸単独と比較して、コレステロールの合成と分泌を増加した。次に、リノール酸は[14C]ラベル脂肪酸の細胞トリグリセリドへの取り込みを低下させたが、リノール酸とアルブミンの同時添加ではアルブミン濃度依存的に増加した。以上のことより、HepG2細胞においてリノール酸はコレステロール合成と分泌を抑制し、アルブミンはコレステロールの合成を増加させる作用を示すことが認められた。リノール酸とアルブミンの同時添加はリポタンパク質構成脂質の分泌を亢進させ、アルブミンはトリグリセリド合成を亢進させることが示された。
四元博晃、原 絵美、胡 宝、J.F.Nunez,車 載英、柳田晃良
【学術論文】
Effect of a new Acyl-Coenzyme A:Cholesterol Acyltransferase Inhibitor, HL-004, on Cholesterol Esterification and Lipid Metabolism in HepG2 Cells.
1995/08  共著 Current Therapeutic Research 56(8) 787-795
 【概要】新規ACAT阻害剤HL-004が、ヒト肝由来培養細胞HepG2の脂質代謝に及ぼす影響について検討した。その結果、HL-004は細胞内での遊離型コレステロールおよびトリグリセリド合成には影響しなかったが、エステル型コレステロールの合成と含量さらに分泌を有意に低下させた。したがって、HL-004は肝細胞内に取り込まれ、ACAT活性を特異的に阻害し、肝臓からのリポタンパク質エステル型コレステロールの分泌を抑制することが示唆された。
柳田晃良、尊田和寿、山本匡介、四元博晃、J.F.Nunez、村上茂
【その他】
佐賀県資源の新産業活用を目指した市場ニーズに基づく健康・美容製品の開発(第3報)
2024/03 研究報告書 共著 佐賀県工業技術センター研究報告書 
【その他】
新規高オレイン酸大豆の機能性および加工特性に関する研究
2014/03 研究報告書 共著 佐賀県工業技術センター研究報告書 
 【概要】新規高オレイン酸大豆(KK21-B12)の栄養成分、機能性成分及び加工特性について、現品種大豆(Bay)と比較した。その結果、オレイン酸はBayが約25%であるのに対してKK21-B12では78%含まれていた。トコフェロールやアミノ酸含量には両大豆間で差異はなかった。また、両大豆から調製した豆乳では、Bayと比べてKK21-B12で参加安定性が高いことが認められた。したがって、KK21-B12は保存性に優れた加工食品への開発が可能であることが示唆された。
鶴田裕美、吉村臣史、四元博晃、柳田晃良
研究シーズ
【研究テーマ】 食事成分によるメタボリックシンドロームの予防・改善
【研究分野】 栄養化学
【研究キーワード】 メタボリックシンドローム、脂質代謝、食事成分、機能性成分
【研究概要】 
【共同研究可能なテーマ】 
特許・発明
教育活動・社会活動
問い合わせ先
西九州大学グループ
※ 健康栄養学部・健康福祉学部・リハビリテーション学部に関しては
Tel. 0952-52-4191
※ 子ども学部・短期大学部に関しては
Tel. 0952-31-3001
※ 看護学部に関しては
Tel. 0952-37-0249